- 268 名前:悪魔達の日々@学園世界ネタ mailto:sage [2009/05/26(火) 22:02:54 ID:e4DqFuvv]
- 冥魔を倒し安堵していたさやかに執行委員のウィザード達が反論する。
周囲のメンバーを見れば一部の者達が戦闘態勢を解除せず、ある二人・・・・ムツミとデビルマンに各々の武器を向けていた。 「ちょ!ちょっと!!!なにをしているの!あなた達!!??この二人は敵じゃないのよ!?!?!?!?」 周囲の面々に対して声を荒げるさやか。 だが、彼らはさやかの声を聞こうとはしない。 「・・・・・冥魔を倒すのに協力するのはただ単にそれが俺たちウィザードとの決まりで当然だからだ。 ・・・・でもな!!こいつらはエミュレイターだ!人間を餌として襲う化け物共なんだ!!! しかも、こいつらはどう言うわけかファージ・アースじゃなく何故かわざわざこの学園世界に進入してきている・・・・。 わざわざこっちに来るなんてこっちの人間を襲うために決まってるんだよ!!!!!」 そう言ってムツミとデビルマンを睨むウィザード 彼らは魔王の恐ろしさを理解している。 いくらムツミが人々を助けようと、ウィザード達にとっては魔王とは恐るべき敵でしかない。 さらに、それに追随するように一部の魔法使い達も武器を構え直す。 魔帆良の魔法使い達にとっても魔王や悪魔といった存在は敵なのである。 故に、彼等は二人に対して油断なく武器をかまえる。 今だ周囲には緊張した空気がただよっていた。 「な、何を言ってるの貴方達!?? ムツミちゃんがそんな事するなんて・・・私は思わない!! それに彼は・・・・・デビルマンはそのエミュレイターとかいう存在じゃないわよ!!」 さやかは魔力を感じられない・・・・・・だからこそ魔王の恐ろしさを理解できない。 故にムツミがそんな存在だといわれても正しいかどうかは判らない。 しかし、デビルマンに関しては違う!! 彼は、かつて共に戦った仲間であり、彼が人を守る為に戦い続けた戦士である事を知っている。 その彼がムツミと共に行動しているのだ! それだけでも、さやかがムツミを信じるには十分だ!! だからこそ、さやかはウィザード達に反論する。 「彼は・・・・デビルマンは私の世界で共に戦った仲間よ!! 私達と一緒に人を助けるために命をかけた!!ね!! だから判る!!二人は敵じゃない!!」 叫ぶようにさやかが訴える。 そのさやかの気迫に押されうろたえるウィザード達・・・・・だが・・・・・ 「う、うるさい!!キミが何を言おうとそいつ等は化け物だ!! 俺たちの倒すべき敵なんだ!!!邪魔をするな!!引っ込んでてくれ!!!」 彼等は聞く耳を持たない。 元々魔王との共闘に不信感を持つものは多い。 しかもここはファージアースではない、アンゼロットの代行の赤羽くれはがいるとはいえ 世界が違う上ファージアースと繋がっていないここでは協定はほとんど意味を持たない。 だから、彼等も不安なのだろう。 いつ魔王に襲われるかも判らないという不安が彼等を突き動かしていた。
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