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萌える八百一葉集



1 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2006/12/01(金) 22:47:27 ID:q4m4I9hn0]
801的に萌えを感じる詩歌、801視点で見ると萌える詩歌などを貼る&語るスレです。


和歌、長歌、短歌、俳句、川柳、都都逸、なんでもよし
古事記や日本書紀、万葉集の昔から近現代のものまでなんでもよし
架空の人物が詠んだのでもよし(源氏物語の中で源氏が詠んだ歌とか)
自作もよし。その場合は自作と明記を

できるだけ出典や作者は添えてください
古典作品の場合、現代語訳・解釈等はあるほうがわかりやすいと思います。801訳ヽ(・∀・)ノ!

268 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/05(土) 20:40:34 ID:aBRV+9AW0]
>>267
115の本歌だね。
どちらもせつない。

269 名前: mailto:sage [2008/01/06(日) 12:47:30 ID:nZdhpryU0]
文学スレから誘導されてきました。さっそくですが、堀l口l大l学『月i下iのi一i群』から。
長いので分けます。

訪-問   シャ.ル.ル・ヴィ.ル.ド.ラッ.ク


彼は机の前に座っていた。
彼の夢想は甘やかに
ランプの光の輪の中に集まっていた、
彼は窓に来て突き当る
脆い吹雪の突貫をきいてゐた。

その時ふと彼は思ひ出した、
長いこと逢はずにゐる
知合ひの一人の男のことを。
それと同時に喉のことろに
何かしらつかへるやうな
なにかしら悲しみと恥とで出来てる塊を感じた。

彼はその男が、心持も
言葉つきも謹厳なことを知つてゐた、
また何処にも人を引きつけるやうなところは持たず、
また荒野の中の木立のやうに
一人で生きていることを知つてゐた。

彼は数月以来、度々この男に対して
訪問を約束したことをおぼえてゐた。
その度毎にこの男は
いちいち約束を信じるやうな顔つきをして
丁寧に礼を云つたものだつた。

内心からの命令が

270 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/06(日) 12:52:29 ID:nZdhpryU0]
(第五連続きから。)

たちまち彼をわななかせた、
彼の喉は自由になつた、
さうして彼の目はよろこばしく笑つてゐた。

急いで彼は支度をした、
彼は家を出た、
吹雪の中を
その男の家の方へ向つて歩いた。

(※旧仮名遣いを常用漢字に直してます)

----------------------------

プラトニックな愛情を感じて禿げ萌えー!でした。
ちなみに、『月,下,の,一,群』にはこの他に2作品ありました。
どれもほもかったです(w

271 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/06(日) 14:58:50 ID:lEvF0BWY0]
>>117
亀すぎて申し訳ないですが・・
詩.経(鄭.風)のなかの「遵.大.路」という題の詩だと思います。
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を悪(にく)むことなかれ、 故(こ)をまぬかざればなり」
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を醜しとなすなかれ、 好をまぬかざればなり」
(大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 おれのこと嫌いになっちゃやだよ、どうして最近ご無沙汰なんだよ
 大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
 みっともないなんて言うもんじゃないよ、なぜ俺に惚れない」

私は酒.見.賢.一の「陋.巷.に.在.り」で知りました。
手元に本がないので蝶適当な読み下し&数字的味付けをほどこした意訳です。
お詳しい方はツッコミ願います・・

272 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/06(日) 18:54:30 ID:DydBHKYrO]
>>269-270
誘導した者ですがありがとう! 萌えた。プラトニックはイイ
吹雪の夜に思い出してそのまま訪ねていっちゃうってどんだけ好きなんだw
堀.口.大.學の訳がまた良いなぁ

>>117,271
情けなカワイイへたれ攻めをイメージした。

273 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/08(火) 12:25:54 ID:ugexFwYy0]
>>269-270
「彼」と「男」の間には一体どんな過去があるんだよwと言いたくなるな

274 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/09(水) 07:05:47 ID:MhdkPzZ1O]

鳥のない鳥籠となり永遠を日ごと夜ごとに味わうがいい   植.松.大.雄


愛するあまり束縛しすぎて相手を失った(失おうとしている)男の
痛みを込めた自嘲、相手は自分の存在意義そのものであったのに。

275 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/12(土) 10:26:22 ID:ZwjnySB80]
どっちも強烈だね
下のは鬼畜攻めの独白っぽいw


276 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/12(土) 11:51:23 ID:s1hLfl/e0]
>274
たたたたたたたまんねええええええええええ
よすぐる



277 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/12(土) 17:50:17 ID:FV65qziP0]
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまで俺の少年  永.田.和.宏.
傷つけばなべて美し蓄薇疹も打撲のあとの鈍き紫紺も  春.日.井.健.

---------------------------
上 ヘタレオッサン×小悪魔少年
下 テラSMwwwwww


ふと触れた湿れる肌に驚きて開きし距離を青嵐過ぐ
恋も罪もなべて隠せる夕闇にふたり手指を交わしていました
清廉に人を教えし彼の人も荒々とひとを抱いた夜がある
---------------------------
一般の人の歌
上 付き合いたてホヤホヤのカポーっぽいwww
中 闇に隠れて手を繋ぐ。罪って言ってるから不倫とか?
下 堅物先生←生徒


278 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/12(土) 21:07:29 ID:JUx+xOSqO]
>>277

一番下の歌すごい萌えた! なんだかドキドキした。


春.日.井.建といえばこれも好きだ。

着るためといふより脱ぐために選ぶべし秋めきて白き絹袖(タッサー)のシャツ

279 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/13(日) 02:13:55 ID:NzZPSRzm0]
春.日.井.建いいよなー

童貞のするどき指に房もげば葡萄のみどりしたたるばかり
旅にきて魅かれてやまぬ青年もうつくしければ悪霊の弟子
狼少年の森恋ふ白歯のつめたさを薄明にめざめたる時われも待つ

歌集のタイトルが「未青年」ってとこがまたたまらん


280 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/13(日) 22:03:30 ID:aclfK7o/O]
中学の国語便覧に載ってた詩でほのぼの萌えてしまった。

見えない配達夫  茨.木.の.り.子

三月 桃の花はひらき
五月 藤の花々はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節の心を
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとに
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
地面の下にそんな可愛い妖精さんがいたらいいなぁ
脳天気アルバイト(達)×苦労性古参でぜひ

281 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/13(日) 22:14:57 ID:JgWgpmpM0]
ノリコさんはええのう……

282 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/14(月) 10:45:06 ID:RUJRmxlA0]
湖/上 中/原/中/也

ポッカリ月が出ましたら、
船を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

沖に出たらば暗いでせう、
櫂から滴垂る水の音は
昵懇しいものに聞こえませう。
──あなたの言葉の杜切れ間を。

月は聞き耳立てるでせう。
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇する時に
月は頭上にあるでせう。

あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言や、
洩らさず私は聴くでせう、
──けれど漕ぐ手はやめないで。

ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。

*****
この詩が男ふたりの極めてエロスな詩に思えてならない
追いつめられたふたりが月夜の舟で最後の情を交わす、心中のような雰囲気というか
「月だけがみていた」というか

283 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/14(月) 11:37:00 ID:5uE/yxpB0]
>>280
可愛いね。すごく和む
苦労性古参は生真面目で面倒見のいい人(妖精?)っぽいw

>>282
自分もこの詩好きだ。夜の静謐な雰囲気の中の恋人の2人。
そして「月が見てる…」「見せつけてやろうぜ」を連想してしまうw

284 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/14(月) 12:38:55 ID:PjC3CcpEO]
>>282

テラ月が見てるw しかも聞き耳立ててるw

だがへぼんに堕ちないのがさすがだなあ。

285 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/15(火) 19:06:45 ID:Xb74iFlPO]
松尾芭蕉関連の資料を読んでいたら、なんだかパッションがたぎってしまった。
有名な話なので知っている人には今更だろう。長文でごめんなさい。

芭蕉の最愛の弟子、と言われるのが名古屋の米商人坪井杜国で、
二人は男色関係だったという説もある。色々読んでたら、そういう説が
唱えられるのもやむなしというか、こりゃガチだろ…と思えてきた。
師弟の歳の差12歳。杜国はけっこうな美青年だったそうな。

 杜国におくる
・白芥子や羽もぐ蝶の形見かな
『野ざらし紀行』に随行した杜国と別れる時の送別句。
白芥子を杜国に、蝶を芭蕉自身になぞらえているんだそうな。
羽をもいで形見に置いていきたいくらい別れがつらいということなのか。
しかし弟子を白芥子って芭蕉さんすげー。

この年、杜国は詐欺的商売をしたという罪に問われ名古屋を追放される。
が、芭蕉は杜国を追放先から連れ出してまた一緒に旅行しちゃう。
違法すれすれ。
このときの旅行記が後に『笈の小文』と呼ばれるもので、被っていく笠の裏に
同行二人と書付をした、という記述がある。本来は仏様と二人連れという
意味の巡礼の常套句なのだがそれを杜国と二人、という意に掛けた。
・吉野にて桜見せうぞ檜笠
【久しぶりの吉野だ、笠よ、お前にもあの名高い桜を見せてやるぞ】
これに対する杜国の返句
・吉野にてわれも見せうぞ檜笠
【それでは、ご一緒する私も、私の笠に吉野の桜を見せてやりましょう】
↑仲良さそう。はしゃぐ師匠に弟子のほうがむしろ落ち着いていて、
でも嬉しそうにニコニコしている図が浮かんでくる。

286 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/15(火) 19:10:43 ID:Xb74iFlPO]
時間的に前後するのだが、実はこの旅は同行三人だった。
越智越人という門人も随行してたのだ。
越人は杜国と同い年で、流刑中の杜国の後見的立場にある。
芭蕉は越人と一緒に杜国のもとへ→合流して三人旅という流れ。
杜国と再会する前の段階で、芭蕉は越人に句を与えた。
・寒けれど二人寝る夜の頼もしき
…二股?
ものの本にはこの句の解説を「杜国との再会を前に浮き立った気分が表れている」
と書いてあって、じゃあおのろけの句ともとれるなと思った。
こんなのろけ方されたら苦笑するしかないだろな。

渥美半島の伊良子岬にも行った。ここは鷹の名産地らしい。
・鷹一つ見つけて嬉し伊良子崎
・夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼もしき
・伊良子崎似るものもなし鷹の声
似るものもなし=比類ないオンリーワン、の意
もちろんこれは、鷹に託して杜国に会えた嬉しさを詠んでいる。
このときも一緒に行動していた越人超おいてきぼりの二人の世界。

笈の小文の翌年、芭蕉は越人に句を送った。
・二人見し去年の雪は降りけるか
越人の立場を考えると、これも杜国が意識にあるのかもしれない。
去年の旅で一緒に見た雪はまた降っているか。杜国は配所のあばら屋で
雪に苦しんでいるのではないだろうか。

杜国は34歳で師に先立って死去する。



287 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/15(火) 19:14:56 ID:Xb74iFlPO]
杜国の死の翌年、芭蕉はこんな日記を書いている。
句じゃないのに長い引用ですまん。

夢に杜国が事をいひ出して、悌泣して覚む。(中略)
終日妄想錯乱の氣、夜陰夢又然り。誠に此ものを夢見る事、所謂念夢也。
我に志深く伊陽旧里に迄したひ来りて、夜は床を同じう起臥、行脚の労を
ともにたすけて、百日が程かげのごとくにしたがふ。ある時はたはぶれ、
ある時は悲しび、其志我心裏に染て、忘るゝ事なければなるべし。
覚て又袂をしぼる。

杜国の夢を見て、泣きながら目を覚ました。(中略)
一日中杜国の事を思い出して心乱れていたから、夢にまで出てきたのだ。
(杜国は)私をとても慕ってくれ、故郷の伊賀にまで旅の供をしてくれた。
一緒に寝起きし、私を助けて百日ほど影のように付き従ってくれたのだった。
苦楽をともにした彼の心ばえは、私の心に染み付いて忘れる事がないので、
いまだにこうして夢に見るのであろう。目覚めてからまたひとしきり涙を流した。

最後に春日井建の短歌をひとつ。

わが杜国わが鷹の不在ひさしきに壮(さかん)なる雲立つ伊良湖岬



288 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/15(火) 23:02:09 ID:FnOB6AQS0]
『笈の小文』ってそんな成立事情があったんかw
やっぱりいちゃいちゃしながら旅してたんだろうか。男×男カポーの旅ってことでなんとなく東海道中膝栗毛を思い出した。
日記の文章もぐっとくるね

289 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/16(水) 20:31:58 ID:fgihpuCpO]
>>287

>床を同じう起臥
で目玉がどっか行った。
同じおふとんで寝たと解釈してもよろしいのかこれは。

そして春.日.井.建はやはりジュネ的な歌人なんだなと思った。



290 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/16(水) 20:41:58 ID:t1QDcLyS0]
杜国って確か万菊丸という呼び名もあるんだよね。なんか稚児にぴったりな(?)名前だ。
==========================

だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらがもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気でいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。

-------------------
宮沢賢治の「眼にて云ふ」。このタイトルもいいよなぁ。死にかけの人←フロックコート。

291 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/16(水) 21:35:50 ID:AG53TQ+p0]
すげえなあ
たまらんなあ

292 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/17(木) 18:03:17 ID:wNSOq7vcO]
ああー萌える
フロックコートが必死になって手当てして
でも医者としてもう手の尽くしようがないってわかってしまって
取り乱してくれるといい


293 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/17(木) 21:03:55 ID:0+N0nkowO]
宮l沢l賢l二も松l尾l芭l蕉も春.日.井.健も萌えすぐる
つかここんとこ新しい萌えが広がってウハウハ(死語)だw

しかし天才ってすげえなあ
文字がぜんぶ情景になって迫ってくるよ

294 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/18(金) 18:58:37 ID:sawogYRQO]

返信に恋句書きさし掻き消せる彼奴(きゃつ)のほほゑましき勇み足
塚.本.邦.雄


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私もこのスレに出会わなければ近現代の短歌には興味持たなかっただろうと思う。
最近本気で塚.本.邦.雄の歌集が欲しくなってきた。
歌集のタイトルがまた萌えるんだよな〜、
水.葬.物.語とか感.幻.楽とか青.き.菊.の.主.題とか…

295 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/19(土) 00:48:48 ID:5uk+vLdt0]
>>285の白芥子の句に萌えたことがきっかけで
国文学科に入ってしまったあふぉが通りますよ。
でも毎日が萌えだらけでひそかに幸せをかみしめてるw

これだけではなんなので。
「公達に狐化たり宵の春 蕪村」

個人的な妄想(NGだったら申し訳ない)になってしまうけれど、
春の宵の色めかしい雰囲気が漂う京都の路地裏をすっと横切る
狐が化けたかのような妖しい美しさを持つ貴公子の面影と、
一瞬でそれに魅了されて叶わぬ恋に身を焦がす男を想像して
授業中に一人悶えてた思い出がある。
「公達」が「上臈」(当時は男にも使った言葉)になってる本もあって、
本来はもちろん身分の高い人物って意味で解釈すべきなんだけど、
そこは801脳だから性的な要素も加味できる!とか考えて、ますます萌えた。

チラ裏すまそ。

296 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/21(月) 00:07:54 ID:4k9lNdrf0]
春/日/井/建の弟子(黒/瀬/珂/瀾)の歌二首。

違ふ世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる
からみあふぼくらを常に抱く死とは絶巓(ゼッテン)にして意外と近し



297 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/21(月) 00:32:53 ID:iYR397aOO]
>>295
その句自分も好きだ。

万葉集から、大伴家持が自邸の宴に大伴池主を招いた時のやりとり。
池主がおみやげに花を摘んで来たらしい。

家持
秋の田の穂向き身がてり我が背子がふさ手おり来るをみなえしかも
(君が田んぼの稲の様子を見がてら、摘んで来てくれた女郎花だね)

池主
をみなえし咲きたる野辺を行きたどり君を思ひ出たもとほり来ぬ
(女郎花が咲いている野原をうろうろと、
あなた様を思い出しながら歩き回って摘んでまいりました)

池主「田んぼを見ついでではありません、あなたに
差し上げるために一生懸命探して来た女郎花です」
という感じだろうか。
家持と池主は親族かつ上司と部下なんだ。萌える。


298 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/22(火) 21:40:51 ID:vXgKXAWe0]
春/日/井/建の歌集買いに行ったらなかった
ウェブでは在庫ありになってたのに
もしやこのスレの住人かとふと思ったw

塚/本/邦/雄、少年から老年まで4首。
・少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など
・愛する時も然らざる夜も年の肩にひるがほほどのくぼみ
・夜の紫陽花Kくしたたり孤獨なる二人むすばれて二人の孤獨
・固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とは)に男の言葉

プラトニック少年期→闇に濡れる青年期→別離?→
孤独とともに永久に彼のひとを思うダンディズム老年期
と勝手に妄想。特に最後の句の潔さと強さが好きだ。

299 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/23(水) 21:14:50 ID:eeuhz7ld0]
>>298が買えなかったのは、このスレで春/日/井/建と塚/本/邦/雄を知って歌集買った私のせいかもしれないw
こんなに文字数少ないのに萌えるなんて詩歌って不思議だね
やっぱりあれか、短い分強烈で妄想の余地が多大にあるからかな

300 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/25(金) 02:18:25 ID:7dphzP0Q0]
(傷つくことでしか確かめられないひとと)
(傷つけることでしか確かめられないひとと)
ゆるされすぎてくるしいのなら
もっとゆるすから
もっとくるしむといい

吉/原/幸/子『鞭』抜粋
--------------------------------------
どうしてもしあわせにはなれない、不憫スパイラルな関係性がたまらん

301 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/25(金) 07:03:09 ID:Q0oIdpPMO]
昨日の晩御飯にした茶碗蒸しの袋(wに掲載されていました。

第六回万葉の里短歌募集 あなたを想う恋のうた

<優秀賞>

ペン先の1ミリ手前でゆれうごく 想いのなかにうかぶひともじ
A4のコピーB5でとるように 君の心が全部読めない
消しゴムと反比例して大きくなる 教科書越しの君への視線


萌えるし笑えるし恥ずかしいしでnrnrしました。可愛いなあ。

302 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/26(土) 22:46:24 ID:JhT7c605O]
萌えた

303 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/26(土) 23:27:41 ID:BWBkIiQv0]
新聞で紹介されていたものですが

寂しきは 終の棲家と我の言う 心の奥土 友は知らずも

どんなに中の良い友人でも、最後に私自身がいる心の奥まで知る事は無いのだ。それがとても悲しい
という解釈がついていて、友人に片思いしてる人の歌じゃなかろうかと思った


304 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/27(日) 00:30:29 ID:p1yBXi1lO]
>>303

いいねぇ
なんとなく、奥土は奥津城の間違いかなと思ったんだが原文ママだったらごめん。


305 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/27(日) 01:23:26 ID:ztSjRevI0]
>>300
苦しみを媒介に繋がってる救われなさに萌えた
自カプに結構当てはまるわ…

306 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/29(火) 09:20:10 ID:89g+HpMS0]
鞭っていうのがエロいんだが



307 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/29(火) 18:08:45 ID:+eFircyRO]
 冬の日のわがそら耳にあらざりき男といへど哭くことのある
 傳(かしづ)きし唇赤き少年を打ちしことありやレオナルド・ダ・ビンチ
 葛.原.妙.子

耽美で幻想的で好きだ。


 平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首
 渡.辺.松.男

この人の歌はやたら睾丸とかペニスとか出てくるw


308 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/01/31(木) 00:59:59 ID:mrQ7pZpX0]
男が男の乳首に注目したり意識するする心情って興味あるなぁ

309 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/02(土) 12:21:45 ID:sC8ewnpqO]
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花
北.原.白.秋

自分の中で博多帯=男帯のイメージが強くて、801萌えを感じた。

310 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/03(日) 23:38:02 ID:niEDda720]
節分の鬼愛されてしまひけり 宮.坂.静.生

ほのぼのした中に下克上の勢い。


311 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/04(月) 14:19:42 ID:5MCSRGHdO]
愛されてしまったのか…!
愛されてしまったのかー!w

312 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/05(火) 12:37:00 ID:++i2hKiAO]
万葉集から、大伴家持が越中守の任期を終えて都に帰るとき、
現地の部下のひとりに贈った歌。

我が背子は玉にもがもな手に巻きて見つつ行かむを置きて行かば惜し
(お前が玉の首飾りなら良いのに。
そうしたら手に巻き付けて眺めながら都まで連れて行くのに。
置いて行かなければならないとは惜しいことだ…)


ウホッ 良いますらをぶり…!

313 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/09(土) 20:14:41 ID:ksk27NZbO]
江戸時代の古川柳

<胸ぐらをとった方から涙ぐみ>

__________________
なんか想像が広がる。

314 名前:風と木の名無しさん [2008/02/10(日) 19:36:27 ID:OUzCua8hO]
広がる…

315 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/17(日) 15:19:36 ID:LhJJhfKmO]
保守

316 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/18(月) 17:50:15 ID:RVBwItif0]
俳句雑誌読んでたら載ってた

マフラーを二巻きす顎上げさせて

顎上げさせてっていうのが何か好きだ
ほっこり萌えた



317 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/19(火) 12:38:57 ID:piTnnLjAO]
いいね。萌える。

318 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/19(火) 23:04:18 ID:Sp/oJwQa0]
いいなあ。世話焼きか、チューか…

319 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/22(金) 18:12:39 ID:xDWEqP210]
谷/川/俊/太/郎の『あ/さ/の/絵/本』より抜粋

おひさまのてがふれるとよるははずかしがってあかくなる

------------------------------
お日様×夜。かわいすぐる

320 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/22(金) 19:25:53 ID:CZmmiJjGO]
先週くらいにラジオで耳にした川柳。
お題は「呼ぶ」

寝て呼ぶな 俺はお前の妻じゃねえ

何気なく聞き流して、後からじわじわきた。

321 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/22(金) 20:47:50 ID:5aTvAlcA0]
萌wwwwえwwwwwたwwwwwww

322 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/23(土) 23:28:08 ID:QMHMs55s0]
藤原義孝
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな
(惜しくはないと思った我が命でさえ、貴方を知った今は少しでも長くありたいと思った。)

在原業平:病に弱り果てた時に詠んだ辞世の句。
つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日けふとは思はざりしを
(いつか最後に通る道とは聞いていたけれど、まさか昨日今日になろうとは思いもしなかった。【今一度貴方に会えるだろうか。】)

訳はアバウトなものなので間違ってたら申し訳ない。
一人テンションの上がる魔法の句でした。

323 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/24(日) 00:34:39 ID:/Q6loXtf0]
上の句、いい…。
享楽に耽って刹那的に生きてきた男が、
生まれて初めて共にありたい存在に出会うんだな。

324 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/26(火) 14:33:57 ID:11x5VR+uO]
保守がわりに携帯から投下。

   吸血鬼  ボードレール

汝(な)をなみし、わが自由とり戻さんと、
さやばしる剣に乞いつ、
わが気弱、たすけよと、
不実なる毒薬(どく)に求めつ。


あな哀れ!毒薬(どく)も剣も、さげすみて、われに応えき、
《汝(なれ)が身に、その価なし、
呪われの奴隷の身より、救うべき価い汝(な)になし。


愚者、汝!われら、努めて、
哀れなる地獄より、汝(なれ)を救うも、
汝(なれ)が情痴の口づけは、また蘇らせん、
自らの血を吸う鬼の、なきがらを!》

******************************

吸血鬼×ハンター(神父?)とか妄想して萌えました。

325 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/02/29(金) 17:52:35 ID:EF5K+4Um0]
保守ついでに目レアグロスの詩を。
さすが古代ギリシャはガチだな…

未だ欲望に傷つけられたことのない僕の胸を
ミュイスコスは目で射抜いてこう言った
「尊大な奴め、ついに捕まえてやった
 王者の知恵を抱くかのような眼をしているが 
 見ろ、そのプライドも今や俺に踏みにじられているわけだ」
僕は喘ぎつつ言い返す
「愛しい友よ、それが何か?
 エロスはゼウスをもオリュンポスから引きずり下ろすのさ」

326 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/01(土) 09:09:40 ID:weo5nF6EO]
>>325
一瞬、エロス(クピド)×ゼウスなのかと勘違いして朝マック吹いたwww



327 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/03(月) 14:11:35 ID:pNtE9gqrO]
このスレで紹介されたすべてに対して言えることだけど
詩ってすごいね。言葉の力ってすごいなあ。
なんでこんなに萌えたり笑ったり切なくなったりするんだろう。

328 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/07(金) 00:14:32 ID:gJlWzVcH0]
保守がわりになるかな?

「恋の山には孔子の倒れ」
どんなに立派な人も誤ることがあるって諺らしいけど一瞬で萌えた
なんで恋なのさコーキューセンセー

329 名前:風と木の名無しさん [2008/03/11(火) 01:04:36 ID:xt+4uLHS0]
保守。ついでに塚/本/邦/雄投下。

いざなひの苦きほほゑみ手探りに鐵壁の胸の釦をはづす

直球すぎやしませんか…!


330 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/11(火) 04:14:42 ID:cZ7cHazIO]
夢みたものは一つの幸福 願ったものは一つの愛
山並みのあちらにも静かな村がある 明るい日曜日の青い空がある
日傘を差した田舎の娘らが着飾って歌を歌っている
大きな円い輪を描いて 田舎の娘らが踊りを踊っている
告げて歌っているのは青い翼の一羽の小鳥 低い枝で歌っている
夢みたものは一つの愛 願ったものは一つの幸福

それらはすべてここにある、と


立/原/道/造 夢みたものは……
合唱曲化されたが、詩を読む度・曲を聴く度最後に萌え死ぬ
詩自体はかなり古い物だと知ってびっくりした。



331 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/20(木) 07:25:18 ID:CxoBGoPfO]
保守

332 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/22(土) 00:46:39 ID:voxCqg290]
棒高跳の青年天(そら)につき刺さる一瞬のみづみづしき罰を

塚本の頭の中はどうなってるんだ

>>2
何年も前に新聞コラムで読んで以来ずっと気になってた歌がその西行の短歌かもしれない
後半のニュアンスしか覚えて無くて探しようが無かったんだ
こんな所で見つかるとは思わなかった、ありがとう

333 名前:1/2 mailto:sage [2008/03/22(土) 20:04:55 ID:1zrC+iW7O]
時期に合っているかと思うので。
古今集より凡河内躬恒。
時代的に女性が男性の家を訪ねることは考えにくいので、
歌を贈った相手は男性。個人的には紀貫之だと思ってる。

詞書
さくらの花の咲けりけるを見にまうできたりける人によみておくりける
【桜の花を見に来た人に(後から)詠んで贈った】

我が宿の花見がてらに来る人は散りなむのちぞ恋しかるべき
【うちの庭の桜を見るためにきた、なんて人のことは、
花が散った後にこそ恋しく思うのでしょうね】

要するに「あなたは桜がなければ来てくれないのですか?
花が散ってもまた来てくださいよ」
と言っている歌。

334 名前:2/2 mailto:sage [2008/03/22(土) 20:06:33 ID:1zrC+iW7O]
躬恒の家集『躬恒集』には、これと同発想の歌がいくつかある。

我が宿に花の便りに訪ふ人は散りなむ後にまことと思はむ
【花見のついでに訪ねてくるような人は、散った後に
また来てくれたら、その気持ちが本当なのだと思おう】

あぢきなく花の便りに訪はるれば我さへあだになりぬべらなり
【つまらないことに、花見のついでに訪問されて、
私まで桜のように移り気になりそうだ】

それでも、

訪はるるもあだにはあれど我が宿の花の便りぞうれしかりける
【…気まぐれな訪れだけれど、花見のついでにでも、やはり来てくれてうれしいよ】


なんて言うんだろう、健気というか可愛いというか。

335 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/22(土) 20:54:28 ID:PWksCAsP0]
塚本も躬恒もすごいなぁ。萌える。

大岡信の万葉集に関する本を読んでたら「この時代は男同士でもまるで恋人同士のような歌を詠み合っているが〜云々」と書いてあって、やっぱり研究者でもそう感じるのね、と思ったよ
>>333-334は万葉じゃなくて古今だけど、こっちも普通に恋人同士としても通用しそうな内容だ
どうでもいいけど躬恒の家にはお花見できるくらい見事な桜があったんだな。うらやましいです

336 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/22(土) 21:04:52 ID:D6d35NJY0]
>333
躬恒は可愛いよね。
構われたがりで愛されたがり、寂しがり。
実際はいろんな人に愛されてるんだけど、「自分なんて……」と拗ねた
ような歌ばかり詠んでる。
で、貫之はそんな躬恒が実は皆に愛されてることに嫉妬して、
「月影の至らぬ里」なんて歌を詠んでみたりする。

貫之と躬恒の関係は、ふたりをモデルに平安BLががっつり書けそうな
萌えに溢れててすごい滾る。



337 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/22(土) 21:06:04 ID:fL5brYFG0]
真剣に気持ちを通じ合わせるのを馬鹿にされないとは
いい時代だ

338 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/24(月) 21:19:36 ID:E+suXY6wO]
『月影の至らぬ里』と『我が宿の花見がてらに』と並べて見ると
良い対比だなぁ。

339 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/29(土) 01:38:20 ID:HloOCMym0]
保守。塚/本さんが気になってぐぐったらいきなり出くわしましたよ

ほほゑみおのづから湧く姉の愛人の一人こそおとうとの恋人

なんという三角関係

340 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/29(土) 22:40:50 ID:ZN99gowi0]
姉は愛人が複数いるのかww
姉の婚約者にキスされて…!?というBL作品読んだばっかだったから吹いたw

341 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/03/31(月) 13:45:23 ID:uqc4lA0UO]
今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
素性法師

「すぐに行く」というあなたの言葉を本気にして待っていたら、
秋の長夜も明けて、有明の月を見ることになりましたよ。


本に、法師が待っていたのは風雅の友であろうと解説があって萌えた。
親しみを込めた戯れ半分の恨み節というか、気の置けない仲なんだなという感じ。

342 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/01(火) 14:08:27 ID:Y5DAs1X50]
>>340
ワロタ

343 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/03(木) 18:54:49 ID:L2kswWlm0]
お下品板より

15 :名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:43:56
「ヘルスとは 健康的ですね」 と勘違い 天然ボケの 友だちに萌え 

―――――――――――――――――――――――――――
五七五・短歌板@2chより

104 :詠み人知らず:2008/04/02(水) 18:20:12
アイドルを
とっかえひっかえ
自家発電
なぜかイク時
えびすよしかず

344 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/10(木) 02:44:25 ID:N/P68+4L0]
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
山/崎/方/代

静かに秘め続ける恋


345 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/11(金) 08:52:08 ID:eKlLCmfi0]
あ、なんかいい

346 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/13(日) 01:39:17 ID:8hx1aUFDO]
両方に髭があるなり猫の妻


801じゃないだろって言われるかもしれないが
言い知れぬ萌えを感じた。



347 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/17(木) 11:02:56 ID:C+gARb71O]
梅干しを食べたと当てるくちづけて 丸.谷.才.一


単独の句じゃなく、連句の一部分だけど。

348 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/18(金) 20:15:11 ID:WNBNouE00]
お〜なんか可愛い

349 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/19(土) 10:18:57 ID:SIzX45nF0]
チラシの裏@801板 百十一枚目より

701 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/02/24(日) 09:48:42 ID:Hp1m984tO

JR 雪でまったく 動かない
ここは妄想 801で乗り切る


駅長と 車掌の恋は すれ違い
あなた各駅 僕は快速

満員の 車内は熱気で むせ返る
曇るガラスに 記す君の名

学ランの あなたを見つめて 二つ春
僕も今日から 同じ学び舎

突然の 急ブレーキで 受け止める
絡むネクタイ 落ちる日経


あと二時間(´・ω・`)

----------------------------------------------
落ちる日経というフレーズがいかしてる。

350 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/22(火) 00:06:27 ID:OI53V46k0]
おもひ得ぬ人伴ひて桜狩 維駒

何かこう、エッセンス的なものを感じる。

351 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/22(火) 23:38:47 ID:QmzQXL44O]
こ…古文萌えは…

352 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/23(水) 10:37:45 ID:rT7oETS3O]
わが道をまもらば君をまもるらむ齢(よはひ)はゆづれ住吉の松

藤原定家


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上の句のかっこよさに萌えたぎったのだが、歌の解釈に自信ない。

私の道を守ることが、すなわちあの方を守ることにつながる。
そのために今しばらく生きたい。お前の長い寿命の一部を、
ほんの少しでいい、分けてくれ、住吉の松よ…

という感じで良いんだろうか。

353 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/26(土) 18:57:53 ID:09TdPxvf0]
住吉の松が受けですね、わかります

354 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/27(日) 01:18:21 ID:Mm9IbWJC0]
>352
第1〜2句だけでぐぐると吉、とマジレス。
でもその解釈は解釈で萌える。

355 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/04/27(日) 07:42:22 ID:v6kBaAx30]
ああそうなんだぁ

356 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/02(金) 17:30:00 ID:9V/S3Mb2O]
ことし見る我がもとゆいの初霜に三十(みそじ)あまりの秋ぞふけぬる
九条良経


誰かこの若オジサンを慰めてあげる年下攻はいないか



357 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/03(土) 14:56:47 ID:2jQbym3n0]
単体萌えですかw

358 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/05(月) 22:49:57 ID:dj4H6/Te0]
怒らぬから青野でしめる友の首  島津亮

359 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/06(火) 22:22:55 ID:9cSFN5yxO]
なんだそれ萌える

360 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/08(木) 07:17:06 ID:76tD+EaP0]
どういう状況なんだ、と色々想像したくなるね

361 名前:風と木の名無しさん [2008/05/11(日) 22:56:14 ID:zsqLrkAxO]
保守

362 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/22(木) 01:05:36 ID:UU5O9TcJ0]
和尚はいつも後ろ姿で弟子選び

なんかの学術書に載っていたエロい川柳
たぶん江戸時代のかな


363 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/23(金) 13:25:50 ID:QnGsww64O]
たぶん江戸だろなw

364 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/23(金) 17:47:52 ID:Mvy99iM20]
和尚自重wwww

365 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/26(月) 00:34:26 ID:KvV/o74k0]
自重しない和尚。
既出かもしれないけど。

詞花和歌集卷第七 戀 上
207 三井寺に侍ける童を、京にいでばかならずつげよと契りて侍けるを、京へいでたりとは聞きけれども、
おとづれ侍らざりければ、いひつかはしける
  影見えぬ君は雨夜の月なれや出でゝも人に知られざりけり   僧都覺雅

【意訳】
三井寺にいたときに可愛がった寵童がいる。そいつと「京都に出てきたら、必ずおれのとこに来るんだぞ!」と約束した。
なのにそいつは、京都に来ているにもかかわらず姿を見せない。これはアレか、駆け引きかと思って、歌を贈ってみた。
 いつまで経っても姿を見せないおまえは、雨の夜に出る月か?
 京都に出てきても、おれのとこに来ないんじゃ意味ないだろが。

366 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/05/27(火) 00:54:24 ID:2JxIz0080]
なんというラブレター!モエス
寵童が会いに行かなかったのは、本当に駆け引きだったのかね。実は他の攻めがいたんじゃ…?と思ってしまった
それにしても>>365の訳し方上手い。



367 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/06/10(火) 09:36:37 ID:PGTGObKA0]
根が怠け者とか、自由主義でうっかりな童でも萌えるw

お寺さんで仕事をしていた時には、周囲になんとか
付いていっていた童。
いざ「面倒だなー」と思いつつも、和尚さんに言われた通り
京に一人で出て来たら、あまりにも自由なのでついつい
羽を伸ばし過ぎてしまう。
和尚が歌を詠んだ時点でも、まだ童は文を開いてもいない状態。
実は和尚のすぐ近くの安宿で、のんびり日向ぼっこしてました。

とか。

368 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2008/06/10(火) 10:05:29 ID:xvaEyLKU0]
あ、可愛い!






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