- 1 名前:風と木の名無しさん mailto:sage [2006/12/01(金) 22:47:27 ID:q4m4I9hn0]
- 801的に萌えを感じる詩歌、801視点で見ると萌える詩歌などを貼る&語るスレです。
和歌、長歌、短歌、俳句、川柳、都都逸、なんでもよし 古事記や日本書紀、万葉集の昔から近現代のものまでなんでもよし 架空の人物が詠んだのでもよし(源氏物語の中で源氏が詠んだ歌とか) 自作もよし。その場合は自作と明記を できるだけ出典や作者は添えてください 古典作品の場合、現代語訳・解釈等はあるほうがわかりやすいと思います。801訳ヽ(・∀・)ノ!
- 333 名前:1/2 mailto:sage [2008/03/22(土) 20:04:55 ID:1zrC+iW7O]
- 時期に合っているかと思うので。
古今集より凡河内躬恒。 時代的に女性が男性の家を訪ねることは考えにくいので、 歌を贈った相手は男性。個人的には紀貫之だと思ってる。 詞書 さくらの花の咲けりけるを見にまうできたりける人によみておくりける 【桜の花を見に来た人に(後から)詠んで贈った】 我が宿の花見がてらに来る人は散りなむのちぞ恋しかるべき 【うちの庭の桜を見るためにきた、なんて人のことは、 花が散った後にこそ恋しく思うのでしょうね】 要するに「あなたは桜がなければ来てくれないのですか? 花が散ってもまた来てくださいよ」 と言っている歌。
- 334 名前:2/2 mailto:sage [2008/03/22(土) 20:06:33 ID:1zrC+iW7O]
- 躬恒の家集『躬恒集』には、これと同発想の歌がいくつかある。
我が宿に花の便りに訪ふ人は散りなむ後にまことと思はむ 【花見のついでに訪ねてくるような人は、散った後に また来てくれたら、その気持ちが本当なのだと思おう】 あぢきなく花の便りに訪はるれば我さへあだになりぬべらなり 【つまらないことに、花見のついでに訪問されて、 私まで桜のように移り気になりそうだ】 それでも、 訪はるるもあだにはあれど我が宿の花の便りぞうれしかりける 【…気まぐれな訪れだけれど、花見のついでにでも、やはり来てくれてうれしいよ】 なんて言うんだろう、健気というか可愛いというか。
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