- 48 名前:考える名無しさん mailto:sage [2024/04/22(月) 05:13:52.43 0.net]
- (途中で送信したので、>47 の続き)
その不思議な夢を見た翌日は、しとしと雨が降る日だった。私の寝ているベッド脇の南向きの小窓からは、軒下の雨樋の隙間から伝い漏れる雨水がポタポタと滴る雨音が、日中の静かな部屋に絶え間なく響いている。 未だ身体の熱を感じる私は目を閉じて雨音に耳を澄ます。 滴る雨音の向こうに雨樋の中を勢いよく流下する水流の影をつよく感じた。 その向こうには遥か空の雨雲で生成した雨粒が空気中を地面に向かい勢いよく落下して自分のいる家屋の屋根にぶつかり弾け散る様子をありありと感じた。 些細な事だが私にとっての世界がそこにあった。 ここで私の提案ですが、 3日ほど目を閉じて過ごしてみて下さい。 その後2日ほど耳を閉じて過ごしてみて下さい。 その後1日ほど目と耳を閉じて過ごしてみて下さい。 その間を過ごす環境の選定については、 部屋の中にナイフ等の鋭利な尖った物を置かないこと、ペット容器に入った飲料水や、スナック菓子や食パン等の簡単に扱える食事を適量用意する。 トイレは部屋の中に併設されるのが理想的ですが部屋を出て壁伝いに数歩以内にあれば良いでしょう。 もし身体の汚れが気になる場合は、風呂やシャワーは基本的に使用せず、水道水に浸したタオルで身体の汚れを拭き取ります。 そしてこの試みの最も重要なこと、この間はできる限り通常と同じように過ごすように努めて下さい。 私たちの身体に備わる感覚器が常日頃もたらす情報流入の一部を意図的に塞ぐ事で、私たちの心身面に与える最も単純な影響について、完全なコントロール下で、ありありと感じ取る事ができると思いますよ。
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