- 285 名前:名無しさん [2022/12/18(日) 15:12:01.90 ID:Q9mLDhYB.net]
- 『ベイウォーク』、業のような領域【えのきどいちろうの映画あかさたな Vol.17】
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4820b835560ddeac7b6e51d61e0308e780ee0a6 幸運というのは『ベイウォーク』(22)のことだ。前作『なれのはて』に未収録の2人がフォーカスされ、もう1本作ってくれた。姉妹版だ。あんな面白いドキュメンタリーがもう1本見られるのだ。姉妹版といっても、別に前後のつながりがあるわけじゃないから、これはこれ単体で圧倒的な面白さだ。 映画冒頭、映し出されるマニラ港湾の遊歩道が「ベイウォーク」だ。夕陽の美しさで定評がある。日中から夕方までは家族連れやカップルでにぎわう憩いの場だが、夜になると雰囲気が一変、大勢のホームレスのねぐらとなる。そのなかに日本人がいた。赤塚崇さん、58歳。最初、カメラを避けるふうだった赤塚さんは次第に心を許し、自らの境遇を語りはじめる。彼は日本にいるときは裏稼業でブイブイいわせてた人物だった。フィリピンの儲け口に騙され、無一文のすってんてんになる。ドラマならエンドマークが出そうなものだが、帰国するにも金がなく、死ぬわけにもいかない。エンドマークの後も人生は続くのだ。粂田監督はその「残りの人生」にカメラを向ける。
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