- 55 名前:【身体拘束の原則廃止と法的責任】 mailto:sage [2005/05/03(火) 18:46:25 ID:Ko1KoJZ6]
- >>54続き
1 転倒等のリスクについてのアセスメントの重要性 施設サービスなどの提供にあたっては、 まず、「自立支援をする上で解決すべき課題」を把握(アセスメント)することが求められているが、 転倒のように介護現場で頻繁に発生し、しかも骨折という結果をともないやすい事故のリスクは、 当然、把握しておくべき「課題」の一つである。 従って、転倒等のリスクについての十分なアセスメントが不可欠である。 現在においても、転倒等のリスクについて アセスメントを実施していない施設をときどき見受けることがあるが、 医療事故が発生した場合にまず診察の的確性が問われるのと同様に、 介護現場で事故が発生した場合にも、 まずアセスメントの内容が問われることに留意する必要がある。 2 ショートステイの場合 ショートステイでは、介護支援専門員の所属する事業者とショートステイ先の施設が異なる場合があるが、 介護支援専門員から施設に対してアセスメント結果が連絡されていないこともある。 施設において、必ず介護支援専門員によるアセスメント結果を入手し、 その内容が不十分であればアセスメントを補充する必要があるだろう。 3 リスクに配慮した施設サービス計画等の作成 アセスメントの結果、転倒等の事故のリスクが把握された場合には、 そのリスクに配慮した施設サービス計画等を作成することが求められる。 自立支援を目指しながら、事故防止にも配慮した計画を作成することは、 簡単な作業ではないと思われるが、 少なくとも他の施設等で工夫され、効果をあげている介護技術については、 個々の利用者の心身の状況等を考慮した上で、その導入の可否と適否を十分検討して、 計画を作成することが必要であろう。 また、利用者側から、計画の作成段階あるいは事後に、計画内容について「なぜ」と問われたときに、 その根拠を説明できる計画を作成しておくことも必要と思われる。 さらに、計画の内容を、担当職員全員が理解しておくことも当然必要である。
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