- 268 名前:経験者の法則 mailto:sage [2010/03/20(土) 12:39:22 ID:eHpWb+Cq0]
- 登山にしても野球にしても空手にしても、
現実にやってるやつは専門にやっている。 それだけに深く知っている。 ビジネスにおいて、専門家が一般客相手に マーケティングをやるとき、 もっとも害悪となるのはその専門性である。 「一般人は、自分の分野の何に興味を持ってくれるか」 そこを専門家は見誤る。 専門家でしかイメージできないことを書き、 一般人がイメージの翼を羽ばたかせることを疎外し 「寒い空気」を生み出してしまう。 ある分野の紹介で一般人が楽しめるものを描くなら、 もっとも優れた書き手とは元一般人である。 つまり、そこそこ勉強して、一般人を脱したばかりの、 つい最近まで一般人だった者である。 初心者向けのパソコンの技術書を書くのに、 もとも優れた書き手は誰か。それはパソコン熟練者ではない。 パソコン初心者を脱したばかりの、元パソコン初心者である。 さもなくば。 もし元初心者がいないのであれば、熟練者が描いてよいか? それでも熟練者に説明を書かせることは「寒い空気」を生む危険があり問題である。 「初心者の視点を持つ熟練者」か、「初心者並みにしか知らない初心者」が 描くことのほうが、まだましである。 前者は落ち着きすぎてダイナミズムに欠けるし、後者は面白いが間違いが多い。 しかし、すくなくとも「寒い空気」が生まれる危険性はない。 それほどまでに「寒い空気」を生み出す「熟練者」とは、忌むべき存在なのだ。
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