- 825 名前:優しい名無しさん mailto:sage [2024/10/24(木) 11:38:04.28 ID:hNWhGInZ.net]
- >>824
表1 桂枝湯、葛根湯、麻黄湯の構成生薬の比較 こうして比較すると、桂枝湯に麻黄が含まれていない点が際立ちます。 つまり、桂枝湯には葛根湯や麻黄湯と異なりエフェドリンが含まれていません(エフェドリンについて、詳しくはこちら[第4回])。 虚弱体質の人がエフェドリンを摂取すると、動悸がしたり、発汗して脱水になったり、不眠になったりと不都合が生じる恐れがありますが、桂枝湯ではそういった心配がないわけですね。 一方で、葛根湯や麻黄湯のように体に侵入して間もないウイルスを汗とともに外に追い出すような働きが弱くなっているため(あくまでイメージです)、この2つの処方ほどにはキレがないという欠点もあります。 葛根(葛根湯の構成生薬)と杏仁(麻黄湯の構成生薬)も、桂枝湯には含まれません。 葛根には首の凝りを治す薬能があります1)。 葛根湯は特に首が凝っている場合の感冒初期に効きやすいという話は、第3回の通りです。 また、第4回で取り上げたように、杏仁は下気道の炎症性浮腫に起因する湿性咳嗽に効き目がありましたね。
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