- 295 名前:優しい名無しさん mailto:sage [2010/11/20(土) 23:56:44 ID:az0SPV5j]
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近所に、野良猫がいるんだ。 あいつらは、こんな寒い夜にも、 どこかガラクタ置き場のようなところで、身を丸めて寒さと飢えに耐えている。 いくら耐えたところで、まもなく死ぬのである。 そんな絶望的な状況で、どうして彼らは自殺したいと思わないんだろう。 飢え死にする最後の最後まで生き抜いて、なんの意味があるんだろう。 おそらく、彼らは、自分がいつか死ぬという事を知らないんじゃないだろうか。 飢え死にしていった仲間の猫の死体を見ても、かれらの死と自分の死を結び付ける ことができないんじゃないだろうか。 だから、自殺しないんじゃないだろうか。 自分が死ぬ事なんて想像もできない。 だから、無敵なんだ。 決して心が折れる事はないんだ。 しかし!人間は、他人の死と自分の死を結び付ける事に成功してしまった! 他人が死ぬ事実から、いつか自分も死ぬという事を知ってしまった。 いつか死ぬ。 この事実が、どれほど僕たちの生命力を弱めることだろう。 ガラクタ置き場で身を丸めて寒さと飢えに耐えているとき、「どうせいつか死ぬ」 という概念が頭をよぎったその瞬間、 社会の荒波にもまれ、傷ついたとき、「どうせいつか死ぬ」という概念が頭を よぎったその瞬間、うんぬん。
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