- 4 名前:帰ってきた大佐 ◆TRUTH.CH42 mailto:sage [2009/12/21(月) 21:28:18 ID:+FzUsmn4 BE:9875726-2BP(1234)]
- sssp://img.2ch.net/ico/u_okotowari_a.gif
統合失調症にみられる代表的な症状として、陽性症状(positive symptoms)、 陰性症状(negative symptoms)があります。陽性症状のpositiveとは、本来ないはずのものがあるという意味で、 幻覚や妄想などが代表的です。統合失調症の原因としてドーパミンの機能異常が明らかになっていますが、 陽性症状では中脳辺縁系と呼ばれるドーパミン神経の活動が過剰になることと関係していると考えられています。 たとえば、幻聴のある患者さんの脳の状態を調べてみると、言葉を理解する部分の神経の活動が活発になっていますが、 普通の人が何か言葉を思い浮かべるのと同じことが起こっていることがわかっています。頭の中で言葉をイメージしたり、 考えたりするということがどうやら患者さんにとっては外から聴こえてくる声と間違って認識され、 そのために幻聴として現れるのではないかとされています。 一方、陰性症状のnegativeとは、本来あるはずのものがないという意味で、 感情が乏しくなったり、意欲が減退したり、集中力が低下したりといった症状がこれにあたります。 1つの病気でありながら、陽性症状と陰性症状というまったく異なる症状が同時に現れるというのは非常に不思議ですが、 これにはドーパミン神経の活動異常が脳の部位によって異なることが関係しています。 陽性症状は中脳辺縁系と呼ばれるドーパミン神経の部位が過活動になることで引き起こされると述べましたが、 陰性症状では中脳皮質系と呼ばれるドーパミン神経の活動が低下するために起こるとされています。 このように統合失調症の患者さんの脳では、ある部位ではドーパミンが過活動となり、 別の部位ではドーパミンの活動性が低下している状態になっていて、結果的に幻覚や妄想など本来ないものが起こる一方で、 本来あるべきはずの意欲や感情が乏しくなってしまうということが同時並行で起こっているのです。 帝京大学医学部精神神経科学講座教授 "池淵 恵美"先生
|

|