- 1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [NG NG.net]
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かつて芥川龍之介も「蜘蛛の糸」という Webに溺れた青年と 1本のイエローケーブルを題材にした名作を残したが 我らUNIX屋も次世代に残る長短編を残そうではありませんか 過去の名作文庫(前スレ) IP パケット − はるかなる旅 pc.2ch.net/test/read.cgi/unix/1005373223/ UNIXにまつわる創作、ノンフィクション、 論文を発表するスレッドです リレー作成、解説、批評なんでもあり
- 148 名前:名無しさんお腹いっぱい。 [NG NG.net]
- この夏にあえて昔の本を読みたくさせてくれるスレだな
どっかの温泉旅館に泊まりながらだらだら読みたいね AirH"持ってさ(w でも、スレでDATにしておくのは惜しい 誰か出版社に…(w
- 149 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [NG NG.net]
- >>135
>>137, 138, 139 激(;・∀・',)イイ!! (* 風呂上がりで汗したたってます *)
- 150 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [NG NG.net]
- 五時間目の授業が終わると、パケットは学校の裏手にあるつただらけのビルまで走った。
それはNTPだったから、無駄の無い走りは見事というほか無かった。 HUBに急ぐ他のパケットたちを追い越してrouterを突っ切り、防火壁のドアを開けて裏ゲートウェイから 光ケーブルに飛び出すと、ひたすらDNSへ全速力。およそ300ミリ秒後、パケットは大通りに出る手前の 小さなプロバイダーの角を回りこむ。目指すビルに向かって、斜め一直線に走っているIXがあるからだ。 パケットが向かうビルは裏ゲートウェイからみてOCNの方向にあったが、常識的にOCNから行こうとすると、 迂回路が多く200ミリ秒ロスする。逆転のIXは勝利へのrouteだ、とパケットは思っていた。
- 151 名前:125-129 mailto:sage [NG NG.net]
- 向こうからやって来るパケットの一団。…すごい行列だ。
どいつもこいつもヤバそうな目つきをしている。 「あまり、係わり合いを持たぬほうがいい。」 俺は先ほどのルータの助言に従った。やつらと目を合わせないように通り過ぎる。 連中の一人が、先頭の奴に声をかけた 「おい、***..co.jpは、まだか?」 「もうすぐだ。そう慌てるな。」 ***.co.jp? さっきのルータだ。あの検査官に何の用があるというんだ? 俺はわざと速度を緩めて、振り返った。
- 152 名前:125-129 mailto:sage [NG NG.net]
- >>148
連中がルータの周りに集まっている。 「おい!兄ちゃん。」 腕に「23」の刺青をした男(←こいつが、一番凶悪そうな面構えをしていた.)が、 ルータに声をかけた。若手の検査官は、彼を無視している. 「すまねぇが、ちょっと門を開けてくれね-か?」 ドスの聞いた声ですごみながら、堅く閉ざされた門を蹴り上げる。他の連中も、 「おらおら。門を開けろ!」 と次々に声を荒げる。しかし、検査官は毅然とした態度で言い放った。 「すみませんが、あなた方の要求に応えるわけにはいきません。」 「はぁ? 俺たちにも任務があるんだよ。グダグダ抜かさす、門を開けな。」 次々と連中が検査官に詰め寄る。検査官の姿が彼等の影に隠れて見えなくなった時、 鋭い悲鳴が上がった。
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