- 701 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2020/01/03(金) 22:45:45.89 .net]
- ――いわゆるドキュメンタリーとは、どういったものなのでしょうか?
「『ドキュメンタリーだからこのテーマじゃなきゃいけない』とか『このテーマをやっとけばいい』って いう作り手がおそらくいて、そういうドキュメンタリーが僕は大嫌いなんです。例えば『障害者だった らいいじゃん』『高齢者だったらいいじゃん』『子供出しときゃいいじゃん』といった感じで、深く考え ずに、記号として障害者や高齢者を扱っている人たち。 彼らはドキュメンタリーという力を借りて『俺たちいいことやってるでしょ』と思い込む、ある種の 思考停止になっているんですよね。もちろん、その先に考えや伝えたいことがあって、やってい る人もいるとは思います。でも、地方のドキュメンタリーのコンクールなんかに行くと、そういった 思考停止のものばっかりなんです。あれはもう第二の差別なんじゃないですかね」 ――第二の差別、ですか? 「取材対象の方に本当にシンパシーを感じているのだろうか、と疑問に思うことがあるんです。 だって、テレビ局員なんて、いくら給料もらっているんだって話じゃないですか。自分たちと取材 対象の方の間には越えられない溝があって、それを自覚した上で、作っているならいいんです。 でも、そうではなくて『自分たちはあなたたちの味方です』みたいなことを言いながら『僕たちと あなたたちは一緒ですよ』というフリをして近づく。そして『今いいセリフ言ったな。いただき!』 みたいな感じで、自分たちの都合のいいところだけ切り取る……といったものが増えてきている 気がするんです」 https://social-trend.jp/21813/
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