- 95 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で mailto:好きなとこなんでなるべく全部使いたかった。 [2013/10/06(日) 04:04:24.89 ID:SwlpeqrEi]
- Q10
“最近どうもまたあなたのことを見てると、変にざわざわとするのです。 わたしなりにそのざわざわを打ち消すとか、あるいは元に戻す努力を検討してみたのですが、 どちらも上手くいきませんでした。わたし、あなたのことを変だとか言いましたが、 どうやら誰より変なのはわたしなのかもしれません。いろんなことの調整が上手くできないのです。 好きな人とは生活上気が合わない。気が合う人は好きになれない。わたし、あなたの言うことやすることには、 何ひとつ同意できないけど、でも好きなんですね。 愛情と生活はいつもぶつかって、なんて言うかそれはわたしが生きる上で抱えるとても厄介な病なのです。 前に映画見に行きましたよね? ほら、わたしが10分遅刻した時…。横断歩道を渡ったら、 待ち合わせのところにあなたが立っていました。寒そうにして、ポケットに手を入れてました。 この人は今わたしを待ってるんだ。そう思うと何故か嬉しくなって、いつまでも見ていたくなりました。 それは映画を観るよりずっと素敵な光景だったのです。あなたをこっそり見るのが好きでした。 あなたは照れ屋でなかなかこっち向かないから、盗み見るチャンスはたびたびあったのです。 目黒川を二人で並んで歩く時、こっそり見てました。 DVD観てる時、本読んでる時、いつもあなたを盗み見て、気持ちは自然と弾みました。 桜が見える家にお嫁に来て、桜が嫌いな人と一緒に暮らして。だけどあなたが思うよりずっと、 わたしはあなたに甘えていたし、包容力って言うのとは少し違うけど、あなたのひざで寛ぐ心地よさを感じていました。 一日ひなたにいるような…そんな、まるで猫のように。 もしかしたらわたしは、この家に住む3匹目の猫のようなものだったのかもしれません。 おいしいご飯ありがとう。暖かいベッドありがとう。ひざの上で頭を撫でてくれてありがとう。 あなたを見上げたり、見下ろしたり、盗み見たり、まじまじ見たり、そんなことが何よりかけがえのない幸せでした。 ○○○さん、ありがとう。 お別れするのは自分で決めたことだけど、少し淋しい気もします。 でももしまたあなたをこっそり見たくなったときは、あなたにちょっと話しかけたくなった時は……またどこかで”。
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