- 472 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2006/08/29(火) 23:20:26 ID:3pIG1v0e]
- 今日見てきたので感想<ネタバレあり、注意>
細かなシーン毎に面白い部分はあったけど、全体だと焦点がぼやけていた 感じがする。何を主題にしたいのか分からなかった。 サクセスストーリーを見せたいなら、後半の父親との確執話は不要だし、 逆に親子の確執と和解を描きたいなら、前半はもう少し短くまとめて 父親が死んでから、うどんを完成させるまでを中心に据えるべきでは。 タウン情報誌がばか売れしたり、テレビが取材にきたりというので うどんブームが起こってますと言いたいのだろうけど、作中だけで 盛り上がってて、観てる俺らには全然伝わらなかったのが残念。 「ブームの終わった後の展開をどう描写するんだろ」なんて、余計な先読みを 誘発されてしまった。そのくらいリアリティが欠如していた。 キャプテンうどんは長いとは思わなかった。 「2杯で十分ですよ」が個人的にツボにはまった所為もあるだろうけど。 小泉孝太郎とか、松本明子とか、いろんなゲストを出すのは「誰々が 出てる!」という楽しみ方をする人がいるのも知っているけど、 俺は逆に「誰々が出てる」って思った時点で映画の世界から現実に 引き戻される気がして好きじゃない。一人二人くらいなら許容できる のだけど、少しやりすぎだと思う。 製麺所は姉夫婦が継ぐ必要は無かったのではないか。 父親が死んで、初めてその偉大さを知ったユースケが、父の味を 再現しようと試みる流れはいいと思うけど、うどんを完成させた後は、 待っていた人に「最後のうどんです」と告げて、うどんを振る舞い、 そして製麺所閉鎖という形にすれば、前半の「ブームの終焉」という 区切りと、後半の「製麺所の最後」という二つの区切りを相似させた ほうが全体が奇麗にまとめられたのではないだろうか。(ユースケが 再びNYへ渡ったのもそれなら納得が行くし)
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