- 456 名前:名無しさん mailto:sage [2006/11/12(日) 20:41:40 ]
- 付き合いだしてまだ日が浅い俺たち。竹山の誘いで初めて泊まりがけの旅に出かけた。
嬉しいのか日中はずっとはしゃいでいた竹山だったけど、夕食も温泉も終え、 布団が並べて敷かれた部屋に戻ってくると急に黙ってしまった。 『…飲み過ぎたかな……いやぁ、俺、今日はホント楽しかったよ……』 あぐらをかき、ひとりごちながらぬるい茶を手持ち無沙汰にすする竹山。 俺も楽しかったと答えると『そっかそっか』とニコニコと嬉しそうに何度も頷く。 俺は窓辺に立ち、涼みながら外を眺めている。 やがて意を決したように茶碗を置く音がして竹山が立ち上がる。 背後に立つ竹山。ためらいがちに熱い手が俺の両肩に乗せられる。 ガラスに映る妙に真剣な表情の竹山。 『…なんか俺…すげぇドキドキしてるよ…いいんだよな…?』 小さく頷く俺。直後、俺は竹山の胸に深くかき抱かれていた。 浴衣からはだけた胸は緊張のせいか早くも汗ばんでいる。耳元に感じる竹山の熱く荒い息。 竹山のあまりの緊張ぶりに思わず吹き出してしまう。 『……なっ…!…からかうなよ!』 と竹山は耳まで真っ赤になる。 『…こんなの初めてなんだからな!』 俺を抱く腕にぐっと力がこもった…
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