- 703 名前:名無シネマ@上映中 mailto:sage [2011/06/25(土) 23:25:45.46 ID:Np0R5uZM]
- >>700
アマゾンの原作のレビューを見ると、そういうのは女性に顕著だね。 そういう人が☆一つをつけるから、全体の評価が低くなる。 「自分が死ぬのは勝手だが、犬を道連れにするな」ってやつ。 たしかにそれは、犬に深く感情移入できるだけの情緒の豊かさともいえるが、 同時に「進退極まった人間に対する、想像力の貧困さと狭量さ」ともとれるよね。 あの作品のテーマのひとつは、「生きるにせよ、死ぬにせよ、どうしても『他者』を必要としてしまう人間の弱さと、 それを認め受け入れるやさしさ」でもあり、またそれこそが村上先生の、おとうさんと作品への「愛」なんだから。 おとうさんだって、ハッピーに自分の死を看取らせることは無責任で、 その後のハッピーの不幸をじゅうぶん想像できても、そうせざるをえなかったんだよ。 だからこその「すまん!」、「ありがとう…」なわけだ。 おとうさんはまずはハッピーの里親を探すべきだった、とか、 生保の手続きをしろとかいう人は、まずは自分がすべてを失い死期がせまったときに、 はたしてそんな冷静な判断がくだせるものかということを 考えてもらいたいね…。
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