- 175 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2006/12/26(火) 12:52:06 ID:+fymgThx0]
- 174のつづきです。
牛太郎は困りました。お金を持っていないのです。 「どうしよう。お金はどこで手に入れればいいのだろうか。」 するとキジがこう言いました。 「怪童に頼むのですよ。怪童なら簡単にお金をくれます。」 しかし、牛太郎は怪訝な顔をして、キジにこう言いました。 「今の世の中に、そんなうまい話があるわけないやろ! 阿呆なこと言うとると、食っちまうぞ!!」 すると、キジは慌てて、こう返しました。 「待ってください!!落ち着いてください!! あなたには、お金をもらう権利、そして資格があるのです。 国が認めている権利です。怪童はあなたの味方です。」 そこで牛太郎と猿、キジは仲良く怪童を訪れ、 そこの偉い人に相談したところ、偉い人にこう言われました。 「虎穴に入らずんば虎児を得ずや。市役所に勤めなはれ。」 しかし、牛太郎はこう言いました。 「働くのはいやや。働かずに、速く走る車が欲しいんや。」 これに対し、偉い人はこう言いました。 「働かんでもええ。たま〜に顔出す程度で、たっぶり金はくれるぞ。」 しかし、牛太郎はなおもこう言いました。 「わかった。でも市役所に入るには試験勉強しないとあかんやろ?」 それに対し、偉い人は胸を張ってこういいました。 「試験など受けなくてもええねん。俺がテコ入れるさかい大丈夫や。」
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