- 8 名前:絶望φ ★ mailto:sage [2009/08/24(月) 12:07:32 ID:???0]
- (つづき)
前にもちょっと書いたことがある(「本田△」の回)が、野球は、意外なほど複雑なルールの上に 成立している競技で、その意味では、初心者には非常にハードルが高い。 その高いハードルを、われわれの文化は父子相伝の伝承によってなんとか超えてきた。 そういう伝統があったのだ。 より具体的に言うと、父親が見ているナイター中継を、息子は一緒に観戦せざるを得なかった ということだ。昭和の茶の間におけるテレビの位置づけはそういうものだった。すなわち、 ゴールデンタイムの番組選択権は一家の長たる父親の手の内にあり、女子供はそれに 従わざるを得なかったのである。 私は、善し悪しの話をしているのではない。当時はそういうならわしだったという、事実だけを 受け止めてほしい。その事実についてどういう感想を抱くのかは皆さんの勝手だ。封建的であると 思うのか、あるいはケジメがあってよろしいと考えるのか、激しく男根主義的だと感じるのか、 各自判断してほしい。私は干渉しない。好きにしてください。 父親が夢中になって見ている野球を眺めながら、子供たちは、意味のわからない場面に 遭遇する度に質問をした。 (つづく)
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