トレドは立候補に際して、それまでのアメリカとのコネクションを最大限に活用し、アメリカの 新聞も、彼の選挙活動を賞賛するトーンで記事を書いた。たとえば5月17日付けの ニューヨークタイムスの記事「An Outsider in Peru, but at Home in the Inca World」は、 トレドの妻である文化人類学者のエリアン・カープ(Eliane Karp)が、ユダヤ人としての 政治的な自覚を持ちつつ、夫の選挙活動を支援している様子を書いている。この記事には、 マスコミ界を含むアメリカの上流を占めるユダヤ系の有力者たちに「トレドは私たちの仲間 ですよ」と宣伝する意図がうかがえる。 (カープ女史はベルギー生まれのアメリカ国籍で、イスラエルのヘブライ大学でアンデス地方 の先住民族の文化について学んだ。ニューヨークタイムスは「私にとってのユダヤ教は、 独裁者を受け入れることを拒否する正義の精神です」という、彼女のフジモリ批判の言葉を 紹介している) tanakanews.com/a0619peru.htm