- 490 名前:デフォルトの名無しさん mailto:sage [2006/02/08(水) 17:20:13 ]
- >>489
そのまんま「回収したサイズ当たりの計算量」です。 一般的なコピーイングでは 2Mのメモリが必要ですが、explicit freeing と効率が同じになるサイズNを超す生存オブジェクトを許さないのならば M + Nで済みます。 (コピーGCでは生存オブジェクトのサイズに比例したコストがかかるので、 Nを超えると explicit freeingの方が効率的になるということです。) 生存オブジェクトのサイズがNを超えたらスタックオーバーフローにします。 で、この論文の例の場合 M = 7Nなので 8Nのメモリが必要となります。 これは コンスセル一つ 3ワードという前提の上での計算です。 VMスタックにこの GCを使った場合、環境フレームの大きさは固定では ありませんがほとんどの場合 3ワードよりも大きいので、M/Nはもっと大きいです。 という訳で生存オブジェクトに対して十分大きなメモリが確保されないと GCの優位性は保たれないので、現実問題としてどうなのかと思ったのです。 20年前の論文なのでもっと流行っててもよさそうなものですし (停止時間が長いという欠点はありますが)。
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