- 612 名前:名無しさん@八周年 [2007/12/25(火) 01:34:28 ID:V83XTx5o0]
- ここは一家の大黒柱として娘の行為の責任を取らなくては、
何て立派な考えは浮かばず、とりあえず私は保身の為に取引に応じた。 「はい責任を取らさせていただきます、で、その取引とは?」 そう言うと私の周りに要る8人の役員が一斉に立ち上がった。 一人は会議室の鍵を閉めて一人は机を部屋の隅に移動させ始めた。 「君はまだ、夜は盛んな方かね?」 「は?はぁ…恥ずかしい話ですが昨日も家内と一戦交えまして…」 「そうか、結構なことじゃないか、なぁ?」 「そうですな…グフフ」 役員達の顔から先ほどまでの経営者としての表情が消えた、 その代わりに私に対して、と言うより私の体に対して異常な視線を送ってきている。 「それでは始めようか」 おもむろに服を脱ぎ始める役員達。 嫌な予感がする、それもかつてないほどの絶望的な予感が。 そして私の背後から鈍い衝撃が走った。 後のことは多くは語るまい。 それから私は本社勤務になった。 支社の部下達は私の栄転を讃えてあの日を奇跡のクリスマスと呼んだ。 私にとっては鬼籍のクリスマスであり、悲劇の始まりにだった。 それから結局娘は大学を中退した。 これから一体どうするのだろうか、今では連絡がつかない。
|
|