- 607 名前:代打名無し@実況は実況板で [2006/06/12(月) 01:38:57 ID:hRPcYKjW0]
- 野球はテレビで見るのと生観戦にあまり違いが生まれません。
それは、野球が空間性の非常に低いスポーツだからです。 バスケやサッカーは視点によって、同じ試合でも全く違う観点の試合となります。 ところが、野球は空間性が欠落し、一種タイミング勝負的なものが大きいので 視点どころか、見えないラジオでの実況でも楽しめるのです。 (空間性の高いスポーツがラジオ実況に耐えられないのはお分かりでしょう) 要するに、野球は空間性が欠落した、記号的なスポーツということです。 言語での実況のみで状況が理解できてしまうほど、底が浅いのです。 空間はただボールの飛距離やベース間の距離を計るだけの 測量機としての意味(記号的な意味)でしかないんですよ、野球は。 結論から言うと、「スペースの概念の欠如」とは、 すなわちスタジアムという場所の神聖性の欠如を意味するんです。 スタジアムというのは、たくさんの異なる人間の、異なる視線が、 さまよい、交錯しながら、ある一点へ集中した時の爆発という瞬間、 その祝祭性(おまつり騒ぎ)が成立する場所だと思うんです。 ところが、野球では視点が最初から決まってる。さまよっていない。 だから、見に行く面白さに欠ける。 もちろん、「あのショートの細かい動きが」みたいな 「通」の見方は成立しますよ。楽しいでしょう。 ですが、それは本来の観客全体の見方ではない。 決まり切っているから、わくわくする期待感がないんです。
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