- 60 名前:デフォルトの名無しさん mailto:sage [2012/08/18(土) 18:55:25.75 ]
- >>59
例えば Ruby なら、破壊的操作には関数名に ! をつけましょうという、 ハンガリアンと同レベルの命名規則が提案されもしたが、 しっかりと守る人は少なかった。 一方 OCaml などにおいては、参照透過性を保つことを基本としながら、 その中に(明確にマークすることにより)破壊的操作を混ぜることに成功している。 こちらも、破壊的操作はできるが、できるだけ参照透過性を守ろうというのは、 いわば約束であって、そうしなければコンパイルが通らないという話ではないから、 そういう意味では Ruby の命名規則による約束と強制力という点で何ら変わらない。 どちらも約束であるのに、一方で失敗し、もう一方で成功しているのは、 あくまで参照透過性が基本という、関数型言語が培ってきた文化の力が大きいと思う。 LL というカテゴリ名が示すように簡単に軽く書けることを信条としてきた言語では、 約束程度の縛りでは「可変(mutable)な操作と不変(immutable)な操作の明確化」 にはなかなか至れないと思う。 自分はそのつもりで守っても、使ってるライブラリでそれを壊してたら、 逆にデバッグ時にある意味不要な柔軟な思考が要求され、ハマる可能性もある。 せめて、内部で一カ所でも破壊的操作が行われていたら、 関数名の末尾に ! を付ける事を構文化して、ルールを守らなければ インタプリタやコンパイラから警告ではなくエラーを出すようにしないと 明確化には遠いと思う。
|

|