- 855 名前:デフォルトの名無しさん mailto:sage [2012/01/25(水) 02:13:28.44 ]
- >>835
> CS教育の話をしてるんだから関係ないと思うかもしれないが、研究にせよ開発にせよ、 > 今は別の分野の専門家とコラボしてソフトウェア工学を使ってその分野の問題を解決 > する重要性が大きいし、 応用プログラムを書くのとCSを専門として学ぶというのとは目的が全く違う。 数学で確率論やルベーグ積分を学ぶのと保険のアクチュアリーになるのが全く違うように。 今のCSは応用に向いた教育ばかりになってしまっていてCSを専門に学んだはずの人が 趣味や独学でプログラミングに上達した人と大して質的な差がなくなっている。 応用としてのプログラミングなんてものは、パソコン1台あれば専門教育なんて受けなくても勉強して身に着けようと思えば着けられるんだよ。 だって、プログラムを書くだけならば必要な知識はカタログ的な平板で雑多かつ多量の知識(ライブラリとかAPIとかね)なんだから。 そうすると、CSの教育を専門的に受けたというアドバンテージをどこに求めるのか、と言えば 体系的な知識、例えば雑多な様々なプログラミング言語を構成している基本概念やそれらの間の関係をきちんと理解しているとか、 それに基づいた様々な技術(プログラム解析とかね)を体系的に身に着けているといった点に求める事になる。 プログラミングに限らず他の分野でもカタログ的な知識は下手をすると素人マニアの方がプロよりも上だったりするわけだ。 例えば鉄道ヲタクの連中は、△△電鉄の3000型のブレーキは初期型は××製だったが後期型車両からは○○製になり その結果として制動能力がどれだけ上がって云々なんてのを知っていたりする。下手をすると当の△△電鉄の関係者や その3000型車両を設計・製造した車両メーカーの技術者よりも型番なんかに関しては詳しかったりする。 だけど、そんな知識を持っていても、その鉄ヲタは電鉄会社の整備主任も車両メーカーの設計技師も務まらない。 何故ならば、彼らに必要な知識は体系的なもの、つまり(科学や)工学だからだ。 今のCS教育は同じカタログ知識の教育に偏重していると思う。これでは素人プログラマと変わらない人材しか育てられない。 Schemeの長所は言語概念を体系的に教えるのに非常に適した言語だという事。だからCS教育に向いているんだ。
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