- 186 名前:セったから、黙ってもっちゃんの車に乗り込んだ。
ひなびた温泉旅館に辿り着くと、 「二人で内湯へ入ろう」 と、照れる僕を無理やり引っ張っていった。 僕の目の前で惜しげもなく身に着けているものを脱いでいくもっちゃん。 真っ白に輝く肌。なだらかな起伏。 僕はタオルで前を押さえて、もっちゃんと湯船に浸かった。 「お兄ちゃんね、攻めさんに嫌われちゃったんだ」 もっちゃんが濡れた髪をかき上げながら言う。 「ひろ君もお兄ちゃんのこと嫌いになっちゃう?」 そんなわけない。ずっと好きだった。今でも好きだ。 その夜、僕はもっちゃんと一つの布団に入った。初めてだった。 「あぁ、ひろ君……一緒に……お願い、一緒に……っ!」 もっちゃんの熱く火照った脚が、腕が、手が、僕の体にきつく絡みつく。 大きな波に襲われて、僕はそのままぐったりと深い眠りへと落ちていった。 [] - [ここ壊れてます]
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