- 10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/07/09(木) 20:52:01 ID:2Pb1oDJf0]
- 「あぁ、もう!」
渋滞という行動が制限された状況の中、 蘭の苛立ちはピークに達していた。 あまりにもじれったく進む車の中で、 蘭は少しでも自分の気持ちを落ち着かせる為に、 大きく深呼吸をした後、腕時計で時間を確認した。 時計の針は9時30分を指していた。 ニコニコランキングの収録時間は10時。 果たして収録に間に合うのかという焦りの気持ちと同時に、 蘭の中ではその収録に匹敵するであろう重要な「用事」が、 もしかしたら済ませられぬのではないかという 不安の気持ちが蘭の中に込み上がって来た。 「・・・っ」 蘭の中にある「それ」は、確実に存在感を増し、 蘭自身無視出来ない程のものとなっていく。 そのあまりにも巨大な存在に蘭は耐え切れず、 思わずその言葉を口にする。 「おしっこ・・・。」 蘭は今、尿意と闘っていた。
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