- 796 名前:究極覇王 mailto:sage [2009/06/18(木) 21:45:03 ID:Wtc5YrPc0]
- ネットの掲示板などで、よく「データ改造は悪いことだ」と書かれているのを目にしますが、
実はデータ改造そのものは、一概に「悪いこと」とは言えません。 たしかに法律的な言い方でいえば「著作物改ざん」に当たると思われがちですが、 実際は著作物から生じたデータを、改造ツールというフィルターを通してプレイしているだけであって、 著作物そのものの改造は行わないため、著作物改ざんとしての罪には問われません。 ProActionReplayなどの改造ソフトが堂々とゲームショップで販売されている理由はこれです。 そのため、個人で楽しむことに関しては、改造そのものになんら違法性はないわけです。 また、ゲームデータというもの自体が実体を持たない仮想的なものであるため、 著作物としての対象に当てはまるか、国家機関の間でも悩みの種となっています。 しかし、その改造データの二次配布や販売になれば話は別です。 特にセーブデータは著作物の範囲に属するものであるため、これを直接的に改造し、 不特定多数の人間に配信するには、著作権所持者、またその団体の許可を得る義務が発生します。 もしこれを怠って二次配布や販売を行った場合、 1年〜3年間の懲役、及び20〜30万円の罰金といった刑事罰が科せられる可能性があります。 これは改造を行った者だけではなく、改造データを故意に受け取った者も同様です。 ですが、実際はこのことを理由に刑事事件に発展したことはほとんどありません。 その理由は、それを行っている人間の多さ、またそれが余りにも日常的に行われすぎているためです。 仮に、現在分かっている改造データの配布者を全員逮捕したならば、 おそらく一日で数千人の逮捕者が出ると思われます。 他の似た事例を挙げると、コピーDVDの配布、コミケにおける同人誌の有料配布などが当たります。 また、世間の目から見ても、やはりは動画たかが動画です。 悪質な犯罪に成りえない(第三者に被害を及ぼさない)行為に、 ただでさえ凶悪犯罪が多いこの時期の警察を、そう簡単に動かすわけにもいきません。 グループで改造データを高値で販売するなど、あまりにも悪質であれば別ですが。 これ以外にも、改造を行っている人間が中学生や大学生までの若い年齢層であることが多いため、 罪の意識が軽く、「他の人もやってるし別にいいじゃん」といった勝手な主観から、 そういった犯罪行為に走ることが多いことも伺えます。 結論を言えば、最終的には個人のモラルに委ねるしかありません。 公式動画の配布に関しては、その受取側と配布側の両方に著作権侵害の罪がつく可能性があるので、 もし公式動画をノーリスクで手に入れたいという方は自分で環境を作るしかありません。 若いうちは人に自慢することに高揚を感じるニコニコユーザーも多いと思いますが、 上記の内容を考慮し、あまり公に著作権の話は出さないほうがいいでしょう。
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