- 32 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/04/15(水) 18:01:55 ID:2DjBTUXM0]
- そんなある日、ついに店主は行動を起こしました。
店に時折やって来る悪い人達を、テーブルごと店から追い出し始めたのです。 ですが、同じテーブルに座っていた、悪い事をやっていない人は堪りません。 当然文句を言います。 「なんで俺を追い出すんだ!こいつだけ追い出せばいいことだろう!」 その人は店主に無視されました。 「冷静になれって。悪い奴等なんか無視しろよ。俺らみたいにさ」 その人は店主に追い出されました。 店内にいた人が言いました。「なんか最近追い出される人多くね?」 その人も店を追い出されました。 また店内にいた人が言いました。「追い出される様なテーブル教えてよ」 その人もまた、店主に店を追い出されました。 そうこうしている内に、店の前は店を追い出された人達でいっぱいになりました。 その中には、常連客だった人達の姿が多く見受けられました。 「やってらんねーよ、こんな店!」 ある人は立ち去って別に店に行きました。 「しょうがないね。店主の機嫌が治まるのを待とう」 ある人はその場に座り込み静観することにしました。 ですが、文句を言いつつもこの店を愛していた人達は、何とかしてまた店に入りたいと思いました。 「なんとか店内に入れてもらえるようにしよう」 彼らは店の外から、店主に入れてくれと要望を出すようになりました。 そんなある日、店主が店の前に現れました。 彼らは、てっきり自分達を店内に入れてくれるものだと思いました。 だけど店主は、なんと彼らに向かっていきなり罵声を浴びせ始めました。 続く。
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