- 636 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/02/14(土) 18:35:16 ID:Kbc4mvEC0]
- 俺はお前らレスリングシリーズファンに言っておきたいことが有る。
俺は「伝説のおかま」と言われた東郷健さんの政見放送を生で見たことがある。 同性愛者の苦境を訴え、自らを「おかま」と呼ぶことを恐れず、同性愛者であることを誇らしげにすらしている態度に俺は「畏敬の念」と「近寄りがたさ」を感じた。 他にも政見放送に出た候補は何人か居たはずだが、そいつらのことは全然覚えていない、それほど強烈で立派な演説だった。 しかし同時に、畏敬の念と近寄りがたさを感じる立派な人間が、「政見放送でそんなにおかまを連発して言わなくてもいいだろw」 と思うぐらいに「おかま」と言ったり、その他にも下ネタ(俺の受け取った所では)を政見放送とは思えないほど言っていたので笑わずにはいられなかった。 それから二十年ほどが経ったある日、俺はそれと同じような感覚を味わった、「本格的 ガチムチパンツレスリング」と出会ったのだ。 墓場鬼太郎のMADが俺の初レスリングシリーズだった、あまりにもよく出来ていたので元ネタも見たくなった。 「本格的 ガチムチパンツレスリング」というタイトルのそれは、ゲイ向けのポルノビデオの切り抜きだった。 俺は既にまとめwikiのインタビューを読んでいたので兄貴達はそれなりに哲学を持った立派な人間だとは思っていた。 その立派な人間で、しかも「近寄りがたい雰囲気」をもつ筋肉隆々の白人の男同士が真剣な顔でパンツを取り合っていた。 ゲイ向けのポルノビデオだから普通のことなんだろうが笑わずにはいられなかった。 それからは本編は全部見て、まとめwikiの登場人物インタビュー等の記事を読み漁り、ここの本スレをほぼ毎日チェックし、過去ログも読み漁り、 レスリングシリーズ動画はほぼ毎日かかさずに見てきた。 本編の動画はどれもこれも面白かった。 シャワー編の、なぜ撮っているのか解らない排水溝。 説教編の、トータスと池田のわざとらしいぶつかり方。 3試合目の、外を通る自動車の音。 映画編の、乳首に開けた穴に指を突っ込まれて、もだえながらも話し続けるコリーナ先生。 ノンケ目線だからかもしれないが、あげればキリがないほどB級映画的な見所がたくさんあった。 恐縮な話だが、俺にとっての兄貴たちというのはティム・バートンにとってのエド・ウッドだ。 エド・ウッドは心から映画を愛し、「夢を追い続け」ていた。「誰にも負けない情熱」があった。しかし自らが製作した映画がすべて最低最悪の出来だったため、 常に赤貧にあえぎ、貧困のうちに没してしまった。 エド・ウッドの大ファンのティム・バートンは「私はエド・ウッドだ」と言った。 俺も「俺は兄貴達だ」と言いたいが、それはおこがましいので「俺は兄貴達のようになりたい」と言いたい。 兄貴達はゲイポルノに出るということで自分の肉体と性的指向をさらけ出している。「誰にも負けない情熱」がなければ出来ないことだと思う。 しかし出来上がったビデオは本来は性的指向のマイノリティにしか受け入れられることはなく、ノンケ向けに比べれば商業的に大成功を収めるとはとても思えない。 しかも自分の性的指向を大々的に宣伝したのだから恐らくアメリカのことだから相当な風当たりがあっただろうと思う。 そうした不遇にも関わらず兄貴達は「夢を追い続け」おそらく不遇なままに何本かの作品を今に残している。 そうしたことに気づいてからは俺はそれらの作品群を見ていると胸が熱くなるのを覚えずにはいられなかった。 だから兄貴が日本に招待されるきっかけを作り、しかも盛大に歓迎したお前らには僭越ながら本当に感謝しています。 俺などには100年かかっても到底出来ないことです。 兄貴は心なしか幸せそうに見えました。 本当にありがとう。 これからも盛り上がっていこうぜ! 下手な長文ですまん。
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