- 23 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/02/05(木) 02:18:40 ID:cyRThQEy0]
- 君が死んでからもう1年。
君は今も僕を見守ってくれているのかな? 君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。 すごく嬉しくて、幸せだったなあ。 突然、白血病だって医者に宣告されてから、君は病室で日に日に弱っていった。 「病院ってひまねえ」って笑う君を見て、僕はいつも泣いていたんだ。 君の為に、僕の小汚いノートパソコンをあげたら、君はすごく喜んでくれたよね。 ネットをするようになった君がいつも見ていたサイト、それが「ニコニコ動画」だった。 ある日君はいつものように、笑いながら言った。 「ほら、見て今日も生放送荒らしたよ。」 「あまりパソコンばっかいじってると身体に障るよ」 なんて僕が注意すると、 「ごめんね、たっくん。 でもね、これ見てよ。 ほら、この放送主のひと、NGにしてやる!なんて言っちゃってさぁ、ふふ」 僕は黙っていた。君がすごく楽しそうで、僕は何も言えなかった。 「ほらみて、このコメント、通報してやる〜!だって。 かわいいねえ。 ふふ。」 僕はまだ黙っていた。笑う君を見て、どうしようもなく悲しくなった。 「憶えててくれるかなあ」 君がふと言った。 「…この放送主のひと、私がいなくなっても、あの時変な奴に荒らされたんだよなー なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいなぁ……」 それから数ヶ月後、君は家族と僕に見守れながら息を引き取った。 君はもうこの世に居ない、なのに僕は今生放送を荒らしている。 君の事を、放送主のひとが忘れないように、いつまでも、いつまでも忘れないように。 天国にいる君と一緒に、今ここに刻み込む
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