- 609 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/01/29(木) 10:47:41 ID:/0jvs8e60]
- 2009年01月29日
変わりたくない!プリキュアも俺も 俺は今猛烈に寂しさを感じている。「Yes!プリキュア5GoGo! 」が終わってしまうことにだ。 「プリキュア」シリーズは、1年ないし2年でキャラクターや設定が一新されるといういわゆる「仮面ライダー」システムで5年間続いてきた。 最初の「ふたりはプリキュア」から見ているが、並々ならぬ思い入れがあるのは「Yes!プリキュア5GoGo!」。2007年の「Yes!プリキュア5」の設定を引き継いだこのシリーズが、俺のプリキュア魂に火を付けたと言っても過言ではない。 名古屋の遊園地でイベントがある時と聞けば夜行バスで日帰りし子供に紛れて遊んだ、問題ない、俺も心は子供のままだ! 大阪でミュージカルショーがあると聞けば友人の家を宿代わりにして足を運んだ。映画も20回近く見に行った。 この一年、時間も金も情熱もなにもかもを注ぎ込んだ。プリキュアグッズで埋め尽くされた部屋の中、ケース買いしたどん兵衛が俺の生命線だ。 月に稼いだ金は食費とプリキュア代以外にはほとんど使っていない、友人に言わせると「お前以上の馬鹿は見たことがない」。 または「人生を本気で楽しんでいる」。自分でもそう思う。 限界なんてない絶対。 2月からは新シリーズ「フレッシュプリキュア!」が始まる。6年目に突入、つまり「セーラームーン」や「おジャ魔女どれみ」の記録を抜いて、女児向けアニメとしては最長寿シリーズになったということ、これはめでたい。 だが、俺は猛烈に寂しい。 キャラクターが一新されるのもこれで3度目、だが心の中は不安で満たされている。 それはなぜか。 「プリキュア」シリーズをずっと牽引してきたプロデューサー、鷲尾天の降板も大きな理由の一つだ。キャラクターデザインの方向性が変わってしまった。 鷲尾がこだわり、皆が愛してきたおデコ! 太眉!スパッツ! それらが「フレッシュプリキュア!」にはない。 それらが消えて新しく現れた要素は、おっぱい! 生脚! 高い頭身! 違う、そんなものが欲しいんだったら「プリキュア」じゃなくていい、大人しく深夜アニメを見る。 そして「プリキュア」最大の魅力と言えば、戦闘シーン、少女たちのひたむきで激しい肉弾戦なのだが、今回のコンセプトは『ダンス』であるらしい。正直、意味がわからない。 そこにバトルはあるのか!? 救いはあるのか!? 「Yes! プリキュア5GoGo! 」で6人の少女達と闘うのは、エターナル。 自分の欲望以外には興味を示さない館長率いる巨大コレクター組織だ。異世界の女の人が少女達に託したローズパクトを奪おうと、「ホシイナー」と叫び襲いかかって来た。 動機は世界征服とかじゃなくて、収集欲なのだ。 そんな理不尽な暴力に傷つけられながらも、最後には「みんなの心をひとつに」して危機を脱する。 簡単に言ってしまえばこういう物語だ。 彼女達はけして世界平和の使者ではない、個人の夢や希望を飲み尽くそうとする欲望そのものと闘ってきたのだ。 「変わらない友情」をキュアフルーレの輝きに代えて。 とめどなく変化し、肥大していく欲望に対して「私達は変わらない!」という愚直なまでの決意で立ち向かう姿。 俺がこの作品に引き込まれてしまったのもそこなのかもしれない。 だから、シリーズが一新されてしまうことに違和感を覚えるのだ。 寂しくて、不安で、心が張り裂けそうだ。 欲望と闘う「Yes!プリキュア5GoGo! 」に入れ込むことで、俺自身がコレクターになっている現状は冷静に考えると皮肉だが、ここでプリキュア魂に付いた火を消すわけにはいかない、俺は変わりたくない。絶望だって希望の手前。一生馬鹿でありたいのだ。
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