- 869 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2009/01/29(木) 00:51:11 ID:RHnXJTtE0]
- ルーツ「…さて…」
しょうこ達が去ったのを見届けてから小さく呟く。 どうやらRevinが言っていた「しょうこは敵だと踏んでいる」は当たっていたようだ。 しかしRevinはまだ隠し事をしている。もしくは、嘘の情報を伝えられている。 問い詰めてあっさり答えるような男ではない、が揺さぶりをかけてでも聞きださねばなるまい。 そこまで考えて一息つく。 少し頭が冷静になったのか、思わず笑みが零れた。 ルーツ「…俺、タカと来て良かったな」 なんだかんだでタカは冷静な男だ。 まおにイボーンが一方的に嬲られていた時、タカは今にも飛び出していかんばかりに憤っていた。 自分にしか聞こえなかったろうが「まおぶっ殺すまおぶっ殺すまおぶっ殺す」と呟いていたくらいだ。 彼のイボーン愛はよく知っていたから、本当に助けに出て行ってしまうのではないかと内心焦っていた。 だが結局彼は出て行かず我慢を貫き通した。 そしてさっき、冷静さを欠いてしょうこに殴りかかろうとした自分をも彼は止めてくれた。 彼がいなかったら今頃は…。 ルーツ「………」 嫌な想像しか浮かばなくて頭を軽く振る。 もう終わった過去の仮定を考えるより、これから先のことを考えるべきだ。 さてどうするべきか。 本物の塩胡椒に会いに行くか。 式場に向かい、しんすけらと合流し策を練るか。 今からでもやまもとらを追うか。 Revinの動向も気になるし……。 ルーツ「なぁタカ、お前は……」 ルーツが振り返った先にタカの姿は無かった。 慌てて周囲を見渡せば、彼は地面にしゃがみこんで液体を手に取り舐めていた。 そこは確か、イボーンが座り込んでた…… タカ「…甘い……またバームクーヘンばっかり食べて…しょうがないなぁ、ケイさんは」 その笑顔は綺麗なものだった。 ルーツは三つ目の選択肢を瞬時に頭の中から消した。
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