- 484 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2008/08/16(土) 16:57:00 ID:jvnOOunj0]
- 藤原氏「ナショナリズムは、戦争につながりやすい不潔な考え方だ」
◆教育基本法改正案 「国家の品格」の著者・藤原正彦氏に聞く【「愛国心」を今すぐ廃語に】 お茶の水女子大教授 藤原正彦氏に聞く(4月15日付け東京新聞朝刊) 大難産の末、自民、公明両党で決着した教育基本法改正案の協議。 両党の主張が衝突した「愛国心」をめぐる表現は、結局、双方の顔を立てる 「国対的」な妥協で文章がまとまった。 しかし、この表現は「教育の憲法」といわれる同法の条文として、 ふさわしい内容なのだろうか。 ベストセラー「国家の品格」の著者・藤原正彦お茶の水女子大教授の話を聞きながら、 読み解いてみたい。 ――与党で合意した表現をどう評価しますか。 「下手な文章ですね。これじゃあ、事務屋の文章。 政治家や役人にはこの程度の作文能力しかないのでしょう。 憲法も教育基本法も、直すなら凛(りん)とした格調のある文にしないといけない。 やはり、作家が加わらないとダメだと思う」(中略) ――自民、公明両党の議論では「愛国心」をめぐって膨大な時間を費やしました。 「愛国心なんて今すぐ廃語にすべき言葉です。 この言葉は明治以来の失敗の最大の原因でしょ。 愛国心という言葉には、二つの相反する異質なものが混じっている。 一つはナショナリズム。これは国益主義で、他国はどうでもいいという考え方。 二つ目はパトリオティズム。つまり祖国愛。 これはすべての人間が当たり前に持っていないといけない。 でも、戦後の日本は両方を捨てた。 それで、今ごろになって、汚い手あかの付いた愛国心という言葉を使おうとしている」 ――どういう表現がいいのでしょうか。 「『自国の文化、伝統、情緒、自然をこよなく愛する』。 これでいいんです。趣味の問題ですけど。 でも、私が首相じゃないから、『書き直せ』というわけにもいきませんしね」
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