- 147 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [2008/07/20(日) 13:49:30 ID:m6jAB2x30]
- 「ある日常風景 〜僕の決意〜」 お小説w
トントントン 僕は古びた木造アパートのドアを叩いていた。 日はすでに高く昇り、 北の大地にも夏の日差しが降り注いでいた。 今朝、夏休みのバイト先である八百屋へ出勤した僕に店長は開口一番「もっぴはどうした」 と聞いてきた。 なんでもここ数日無断欠勤をしているらしい。 「ちょっと見てきてくれ」 そう店長から頼まれた僕は、もっぴちゃんの部屋の前に立っていた。 ゆっくりと木製のドアが開いた。 薄暗い部屋からは湿ったカビ臭い空気が流れ出てきた。 そこには不安そうな顔をしたもっぴちゃんがいた。 「あ、こんにちは、あ、いや、おはこんばんわ かな」と努めて明るい表情で僕は言った。 僕をじいッと見つめるもっぴちゃんの顔に笑顔はなかった。 僕はどぎまぎしてしまい、ツバを飲み込む音が喉の奥で聞こえた。 玄関から部屋の中を見ると、PCのディスプレイの明かりが薄くぼんやりと見えた。 まるで浮かんでいるように見えた。 そこには2ちゃんねる掲示板が映し出されていた。 ---昼間から2ちゃんねる--- 僕は言葉を失ってPCを見つめていた。 もっぴちゃんは、僕の視線の先にある2ちゃんねる掲示板をチラッと見て、 「べ 別に…2ちゃんなんてDQNばかりでさ、ほんと疲れちゃうよ」そう言って 照れくさそうに笑った。 薄暗い部屋の中でもっぴちゃんの顔が 少し引きつっているように見えた。 「て 店長から様子を見て来いって言われて僕・・・あ、お菓子を買ってきてるんだよ 一緒に食べようと思って…」僕は一気に喋りかけた。 沈黙を恐れるかのように・・・ 部屋の中は足の踏み場もないほど散乱としていた。 部屋に風を入れていい? と僕は言いながら部屋のカーテンを開けた。 うぅッ! 僕の後ろでうめき声が聞こえた。 振り返った僕の目には、両手で顔を隠し、差し込んできた日の光の中でうずくまっている もっぴちゃんがいた。 太陽の日差しが痛いほどまぶしいらしい。 「ごめん!大丈夫?」僕はもっぴちゃんの側へ走りよりその肩を抱いた。 震えていた。 この人、このままじゃダメになっちゃう。 僕が、僕が守ってあげなきゃ! 震えるもっぴちゃんの肩を抱きしめながら、僕はそう決意した・・・。
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