- 376 名前:名無しさん動画閲覧中@全板トナメ出場中 mailto:sage [2008/07/13(日) 01:47:08 ID:GiWRrO8m0]
- 「僕とへたれちゃんとカレーライス」
その日、僕は大学の講義が終わって、小雨の中、アパートへと家路を急いでいた。 家賃3万円の安アパートのドアの前で、ノブに鍵を差し込もうとしたその時、 部屋の中から何か物音がしていることに気がついた。 だれだろ? そーっとドアを開けると、誰かが台所で料理を作っていた。 呆然と立ち尽くす僕に向かって「あ、おかえり!」とその人は笑顔で振り向いた。 その人は、へたれちゃんだった・・・ なぜ? なぜへたれちゃんが僕のアパートに・・・? へたれちゃんは、鍋の中をお玉でかき混ぜながら、「学校どうだった?」 と聞いてきた。 「うん、まあ、いつも通りかな」と僕。 「もうすぐ出来るから、座って待ってて。 お腹空いてるんでしょう?」と へたれちゃんは少しイタズラっぽく笑いながら、大きなお皿にご飯を盛り始めた。 どうやら、へたれちゃんの作っているのはカレーらしい。 おいしそうな匂いが僕の空腹感を心地良く増していく。 「は〜い、お待たせ! 今日は特製タイカレーなんですよぬ」 へたれちゃんの手作りタイカレーとサラダが僕の粗末なテーブルの上に並べられた。 その何とも言えない芳醇な香りの向こう側に、へたれちゃんの笑顔があった。 「結構カレーには自信があるんですよぬ。 さ、冷めないうちに早く食べて」 へたれちゃんに促されるままに、僕はカレーを食べた。 おいしかった。 「なぜ、へたれちゃんが僕の部屋に・・・?」 へたれちゃんと一緒にタイカレーを食べている僕にとっては、 そのような疑問は、もう、どうでもよいことのような気がしていた・・・
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