- 306 名前:山師さん mailto:sage [2012/02/03(金) 22:46:53.50 ID:E7zLExcO]
- >>304
結論としては、ざっくり言うと、まだ底値圏のもみ合いと見るのが自然です。 ただし大きいステルス抵抗線を意識しての小またすくいは可能です。 チャートの診断方法には絶対のコツというか、重要な鉄則があります。 それは、まず、長期間のスパンを見て、その構造力学を前提として局部を見ていく、 という、段階を踏んだやりかたをするべき、という鉄則です。 そうしないと、診断を見誤りやすくなるためです。 今回の件もそうで、日足だけ見ると、ブレイクしたかなと見えちゃうんですが、 長いスパンから見るとそれは錯覚だというのがわかります。 まず月足。 2009年6月934円から2011年2月557円経由で現在まで。この抵抗線がふたになってます。 まだブレイクしていないし下落トレンド継続なのもお分かりいただけると思います。 次に週足。 月足と同様に934円から557円経由で現在まで。 やはりブレイクしていません。 次に日足。 これも同様で、9年6月の934円から11年2月の557円経由で現在まで。 現在では大体350円あたりのところに線が来ていますから、これを超えないとブレイクしたことにはなりません。 ところがこの日足線は、3年近くに及ぶ線なので、通常の画面では見過ごされがちになります。 その結果、日足画面だけを見ると11年7月の410円と327円を結んで現在までってやっちゃって、 おっブレイクか、ってぬか喜びしちゃいます。実は月足や週足で見た線を日足にかぶせると、今は350円辺り。 これをブレイクしないと、ブレイクしたとはいえないです。 でも、ここからが難しいんですが、じゃあ仕掛けちゃいけないかというと、そんなこともない。 一応たとえば11年2月の557円から10月の327円経由で現在まで引いて、ブレイクしたと見立てて乗っかっても いいです。7月の410円から10月の327円経由だったとしても、同様です。 どちらの場合も、最初に引いた、大きい抵抗線がステルスになっている、ということさえ認識しておくのなら無問題です。 この見えない抵抗線。この辺でもみあいそうだということです。 もし仮にこのあたりでもみあわないで、すらっとあがってしまったとしたら、買いのせの急所になる、 ということでもあります。 身の処し方の考え方としては、現状では、半身乗っかりで、 ブレイクポイント(つまりステルス抵抗線)と相談して、用意周到に撤退仕掛けを頭の中に入れつつ、 さらっとしかけるのがいいでしょう。 そもそもローソク足は、いろいろな人間集団の思惑の集合体なので、へそになる部分はひとつということはないのです。 どこの部分をとるか仕掛けるかというのは、その人の感覚とセンス性格等によって変わってきます。 だからもし底値ブレイクしたとあなたが今回お感じになるのなら、あなたにはそれを取れる潜在能力と可能性がある、 ということでもあります。ただその際に、月足週足レベルでのステルスの抵抗線があることをお忘れなく、ということです。
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