- 1 名前:Classical名無しさん mailto:sage [06/05/09 18:25 ID:RTxnik2I]
- 週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週12ページの週刊少年漫画です。 物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。 また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは? 有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。 このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。 【要はスクールランブルSSスレッドです】 SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。 的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。 ≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫ ≪他の漫画のキャラを出すSSは認められていません≫≪エロやヤオイなど性描写は禁止です≫
- 852 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/16 13:47 ID:jJgaiMgM]
- >>846
乙です 久々の携帯に多謝 >>851 それは前々から言われてることだけどなw 沢近はリアルな行動で動かすには難しいキャラだから 完全にスクラン二次って割り切らないと書きにくいんだよな あと、嫌な面を掘り下げるとファンから酷評されるし かといってマンセーするのはどうかと思うし
- 853 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/16 15:38 ID:egF.BieM]
- >>852
播磨は思い込んだら一直線な純情バカであって、へらへらと女を乗り換える軽薄男でも 責任感溢れる聖人君子でもないからなあ。 当初から眼中に無いとされていたお嬢との恋愛を成立させるような話は 説得力のある構成にすることがとても大変だろうし。 外堀を埋められて逃げられなくなるとか、ドロドロの愛憎劇の果てにとか パターンは色々あるけどね。 個人的にはドロドロ愛憎劇系旗か、夢破れた播磨を食べちゃう系超姉か なんでこうなるの?系超姉と食べるお子様ランチが読みたいと常々思ってたり。
- 854 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/16 16:13 ID:rbeidHhE]
- お願いがあるのですが、どなたかIFまとめwikiの
「Connections with you」 という作品を消去してくれませんか? 消し方がよく分からので……。
- 855 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/16 18:34 ID:rbeidHhE]
- また質問で申し訳ないのですが、IFまとめwikiのmemoの
8、本文に ・〔〔IF○○・○○(〔〔登場人物〕〕、……、〔〔登場人物〕〕)>IF○○・○○〕〕 と記入する ↓ 8、本文に ・〔〔IF○○・○○>IF○○・○○〕〕(〔〔登場人物〕〕、……、〔〔登場人物〕〕) と記入する がいまひとつ分かりません。どう書けばいいのですか?
- 856 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/16 20:19 ID:foSZpxHs]
- >>854
削除は管理側しか出来ないみたいなんですよね。今度消しておきます >>855 そこは例えば天満、播磨、八雲が出るときに ・[[IF○○・○○([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])>IF○○・○○]] と記すという意味だと思います
- 857 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/16 23:54 ID:egF.BieM]
- >>855>>856
>いまひとつ分かりません。 どこまで作業したかわからなくなるとアレなので、とりあえずは>>828の通り 8、本文に ・[[IF○○・○○(登場人物)>IF○○・○○]] と記入する でやってください。 Memo のコメントについてですが、あの Wiki は [[]] の入れ子ができないので × ・[[IF○○・○○([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]])>IF○○・○○]] ○ ・[[IF○○・○○>IF○○・○○]] ([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]]) となります。 大抵のページは ・[[IF○○・○○]] ([[天満]]、[[播磨]]、[[八雲]]) でいけますが、私は一律に「>IF○○・○○」付きで作業しています。 この書き方で新規登録する場合、キャラ別ページにも網羅的に登録してくれると助かります。 キャラ別ページへの登録は結構面倒なので、 ・[[IF○○・○○(登場人物)>IF○○・○○]] の書き方にしておいてくれれば私が後でキャラ別ページへの登録もやっておきます。
- 858 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/16 23:57 ID:egF.BieM]
- 書き忘れた。
明日は早起きしなきゃいけないので、今夜は作業パス。
- 859 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/17 00:00 ID:thU9rO42]
- いつもdです
- 860 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/17 22:34 ID:EoWUh5wQ]
- point of a lookって未完だっけ?
最近読み直したんだが3までしか見つかんないorz
- 861 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/17 23:32 ID:d/kBCmak]
- >>860
次は「Heroin is a blond girl」じゃなかったっけか。うろ覚えだけど。
- 862 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 01:58 ID:u0itRfec]
- 俺さま専用ブックマーク
ttp://wiki.livedoor.jp/jyontsuki/d/
- 863 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 02:55 ID:oBmyzOT6]
- 「‥‥‥今度の週末?」
「そう」 「図書館で一緒にお勉強?」 「ああ」 「斉藤君が?」 「うん」 「誰と?」 かっくん。‥‥‥項垂れた、というより、斉藤の首が身体の前に落ちた。 「聞いてなかったのかよおキヌ」 「聞いてたけど、そこについてはまだ何も言ってないでしょ斉藤君は」 「だってわかるだろそこまで言えば普通は! 一から十まで説明すんのかよっ!」 「そうね。詳細な説明を要求するわ」 「ああああああああああああああああああああああああ」 もどかしげに自分の髪を掻き回す斉藤。それを見る鬼怒川の口にはじつに愉快そうな 笑みが浮かんでいる。 「だから俺とおキヌが、今度の週末、図書館で」 「ええ」 「一緒に勉強するのはどうか、という提案をだな」 「誰と誰が?」 「だから俺とキヌで」 「いつ?」 「こんのやろー」 握り締めた拳を震わせるが、それも結局、握った拳のやり場に困るだけのことであった。
- 864 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 02:55 ID:oBmyzOT6]
- 「それで、話は終わりかしら?」
「終わってるワケねーだろっ!」 「ならさっさと進めて欲しいんだけど。ええと、どこまで聞いたかな」 意地悪く、にやりっと鬼怒川は笑ってみせる。 「ぐぬぬぬぬぬぬっ」 「それとも、ギブアップ?」 「いーや負けない負けるものかっ」 「ふーん。ま、頑張って」 もういい加減諦めてしまいたい気持ちもないではないのだが、冷たくあしらいにかかる 鬼怒川の口調はあくまで他人ごとのようで、それがまた斉藤の苛立ちに油を注ぐ。 爪の痕が残りそうなほど固く握られた斉藤の手を眺めながら、鬼怒川は足を組み直す。 どうやら鬼怒川の方にも、そこで呻いている斉藤を置いて立ち去るつもりは ないらしい。 ……本人同士はそんな風でも、傍から見ている分には、いいコンビといえばい いコンビ、なのかも知れない。
- 865 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 02:58 ID:oBmyzOT6]
- SMコンビの小ねたっす。
ちょっと本編より仲良くなった後ということで。 どうでも良いことですが、斉藤を菅、鬼怒川を嵯峨野にしても自分の中では 成り立ったり。
- 866 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/18 03:21 ID:NQM3Fhbc]
- IF8分登録完了です。
IF9以降は全作品登録完了報告待ちかな。 月曜から出張な関係で、どのみち当面は作業時間取れないんですがね(苦笑) >>865 サドマゾコンビなのかスレイブマスターコンビなのか気になる今日この頃。
- 867 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 03:23 ID:oBmyzOT6]
- >>865
乙です!! スレイブマスターは思いつかなかったですね。それもアリですなぁw
- 868 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 04:24 ID:n1tnFg/M]
- キャラ別のところで刑部がメインキャラ女性に入ってるのワラタ
今じゃ超姉妄想SSすら登場しなくなっちゃったけどな……
- 869 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 12:20 ID:AOzn2phk]
- >>861
> >>860 > 次は「Heroin is a blond girl」じゃなかったっけか。うろ覚えだけど。
- 870 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 12:20 ID:AOzn2phk]
- >>861
サンクス。それで合ってた。
- 871 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/18 13:23 ID:04phgtLQ]
- 最近きたばっかだから。どんだけ毎回来なきゃダメなんだよw
つか超姉SSは以外と多い >>865 乙です
- 872 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/19 22:05 ID:EsS1hgHE]
- >>866
IF10・IF11登録しました。 後、お願いがあるのですが。美琴・晶を周防・高野にしてはくれませんか? また、管理側の方にもお願いがあります。 IF10・Always となっているのを、IF11・Always (美琴・沢近)と変更してもらえませんか? ご迷惑かけて申し訳ない。
- 873 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/19 22:11 ID:EcdeUFrU]
- >美琴・晶を周防・高野にしてはくれませんか?
ぶっちゃけ無理。 どうしてもというなら〔〔美琴>周防〕〕と〔〔晶>高野〕〕で対応よろしく。 まあ、「>」使えばなんとでもなるので、深く気にしないほうが良いよ。 ちなみになんで美琴、晶、絃子になっているかというと、 最初に作業したIF27がそうだったから。
- 874 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/19 22:19 ID:EcdeUFrU]
- まちがい。
×〔〔美琴>周防〕〕と〔〔晶>高野〕〕で対応よろしく。 ○〔〔周防>美琴〕〕と〔〔高野>晶〕〕で対応よろしく。 つまるところ、カプ表記の記述は、リンク先さえあっていればどうでも良いかな。 たとえば、(〔〔ヒゲ>播磨〕〕、〔〔お嬢>沢近〕〕) みたいなのもありかと。 ちなみに私はスレごとのまとめページに登録された表現にあわせています。
- 875 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/19 22:28 ID:EsS1hgHE]
- >>873-874
なるほど、そういうことでしたか。わかりました。 これからは>>874のようにします。 どうも、ありがとうごさいます。
- 876 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/20 19:34 ID:z.7b.HWk]
- ttp://bbs.dmzj.com/read-htm-tid-171050.html
晶SS発見。翻訳頼む。
- 877 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/20 21:19 ID:TyXNaN8M]
- >>872
タイトルは俺も直せないんですよ ですので新しいページを作ってから削除するしかないと思います
- 878 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/21 00:19 ID:CC3wz5iI]
- >>877
新しいページを作りますので、削除しておいて下さい。
- 879 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/21 01:05 ID:ftK8x.DA]
- 保管のお供ににくちゃんねる
makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%83X%83N%81%5B%83%8B%83%89%83%93%83u%83%8BIF&sf=2&andor=AND&H=&view=table&all=on
- 880 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 00:12 ID:VdhRmIDY]
- IF12の過去ログ(345レス以降)またはIF21〜26の過去ログを持っている人いませんか?
にくちゃんは閉鎖されてから不安定で…。
- 881 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 04:00 ID:Hg/wOZAM]
- 今見れるっぽい、mimizun.comのキャッシュ1で
何か重いし、何時消えるかわかったもんでもないけれど
- 882 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 08:42 ID:o3D7gYaA]
- dat落ちスレのガイドラインにdat落ちスレのミラーのアドレスがあるぞ。
- 883 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 12:47 ID:NkuPsUVc]
- IF12が刑部先生ばっかりなのはどうして
- 884 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 15:48 ID:ySEzEf5Y]
- >>883
絃子さんだから
- 885 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage 毎日日帰り出張ってのは疲れる…… [07/02/24 18:06 ID:mn79KdAg]
- 今夜 10, 11 スレについて作業の予定です。
9, 12 スレも、完了報告があればやるかも。 てか、9 スレはあれで全部ですか? >過去ログ まとめサイトに dat 保管ページ作った方が良いかもね。
- 886 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/24 23:02 ID:X4kSbv2s]
- 誰かエロパロのも作ってくれ。
- 887 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/25 01:34 ID:grUNbU/k]
- >>878
わかりました
- 888 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/02/25 07:00 ID:20Uxj68w]
- 10スレ分完了。気力が尽きたので、11スレ分はまた次の機会に、ということで。
不正な非印字文字やコードの違う文字が混じったテキストファイルをテキストエディタで編集する際に発生するようなトラブルが頻発して往生シマスタ orz cut しようとすると指定したつもりの範囲を越えて削除され、 paste しようとすると無かったはずの改行が挿入され、 リンク先を確認しようとしただけで Opera が 2 回も落ちたり。 ワケワカランかったので、元々のIF10まとめページの内容は破棄し、完全に書き直しました。 で、そういう破壊的作業をするのに便利なように、一時保存用ページ (temporary) を作っておきました。 必要に応じてご利用ください。
- 889 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/27 23:02 ID:VnewzPr2]
- 誰か旧S3にあった詞連氏の「魔王と女の子の物語」全文持ってないでしょうか?
5話までは見つかったんですが・・・
- 890 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/28 04:01 ID:4sX6hJfc]
- 5話まででも良いからまた読みたいよorz
- 891 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/02/28 08:47 ID:3srGEs8Q]
- >>890
ttp://web.archive.org/web/20050110160253/cahier.s79.xrea.com/s5/read.php?FID=4&TID=31
- 892 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/05 23:41 ID:.3qG9ZlM]
- IF13登録完了しました。
- 893 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/06 00:24 ID:AsyOs83k]
- おつでーす☆
- 894 名前:初恋? mailto:sage [07/03/08 01:27 ID:5PAGvzsI]
- 「ねえねえ、播磨君の初恋の人ってどんな人?」
今は美術の授業中、いつも四人娘は絵を描きながら雑談をしていた。 話の流れは初恋の話となり、晶、沢近、天満、美琴と各々の体験談を語っていき 全員の話が終わったところで、天満が突然播磨にそんな事を言ってきた。 「お、俺の初恋?」 周りの目がある中で、君が初恋の人だなどと言えるはずもなく、うろたえる播磨。 「ちょっと天満、ヒゲの初恋の話なんかどうだっていいわよ」 「ふーん、それにしちゃ随分と聞きたそうな顔してるじゃねーか」 「チョ、チョット美琴!別にそんな顔してないじゃない!ヒゲの振られた話なんて興味ないわ!」 「お嬢、なんで振られた事になってんだよ!」 「そうよ沢近さん。播磨君は振られたわけじゃないのよ?」 いつものやりとりをしていると、突然葉子が話の輪の中に入ってきた。 「笹倉先生!?知ってるんですか?播磨の初恋の相手!」 「しかも振られたわけじゃないってことは何かあったって事ですね?」 「ええ、聞きたい?」 「うんうん!聞きたいっ!」 驚いた様子の美琴と冷静な晶の質問に葉子は優しい笑顔で答える。 播磨は、そんな自分を無視し勝手に進んでいく話の中、葉子がみんなの前で自分が天満に惚れているのことを言うのではと焦っていた。 「葉子さn……笹倉先生!何言ってるんスか!」 「播磨君はもう一度二年生をやりたい?」 「グッ…!…やっぱり何でもないっッス…」 「そう?残念ね」 そういってうふふ、と葉子は笑う。こうなれば播磨は逆らうことが出来ない。覚悟を決めろと播磨は自分に言い聞かせた。
- 895 名前:初恋? mailto:sage [07/03/08 01:30 ID:5PAGvzsI]
- 「それで?一体誰なんですか笹倉先生?」
「年上のひとよ、小学生のときにね」 年上の女?そんな奴いたか?と首をかしげる播磨。その時期に恋をした覚えはない。 大体、俺の初恋は天満ちゃんだぜ!誰かと間違えてんじゃねーか?そんな事を考えていると必死な顔をした沢近が葉子に食って掛かる勢いで聞く 「子供の時のヒゲを知ってるんですか!?」 「ええ、その頃の播磨君は私のことを葉子姉ちゃんって呼んでくれてとっても可愛かったのよ? その人のことも名前の後ろにお姉ちゃんをつけてお姉ちゃんお姉ちゃんっていつもその人の後ろにくっついていたわ」 「へ〜播磨にもそんな時期がね〜」 「にやにや」 「お、おい周防!高野!ひ、人の過去を笑うんじゃねー!」 実際に晶は笑っていないのだが、表面的には二人にからかわれ怒っているのだが、頭には心当たりの有る人物が浮かんでいた。 (それって絃子の事か?葉子さん以外にそんな呼び方していたのはあいつ以外いないし…それに俺があいつに恋?) ありえねえ、心の中で悪態を付いてみるものの、当時を思い出してあながち否定できないような気になっていた。 「播磨君にとっては年上のお姉さんに対する憧れだったかもしれないけど、それは十分初恋よね でも中学に入ってから播磨君は不良になっちゃって、播磨君が自分の気持ちに気付く前にうやむやになっちゃたの」 「あ、さっきの振られたわけじゃないってのはそういうことですか」 「なによ、結局振られたのと変わらないじゃない」 つまらなそうに話を聞いていた沢近がそんな言葉を播磨に向けて言った次の瞬間 葉子は笑顔でとんでもない爆弾を投下した。 「でも、播磨君のファーストキスの相手はその人よ?」 「なっ!」 「「「えええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」 「それに、その人は最近、すっかり男の子に成長した播磨君のことを好きになっちゃったらしいのよ」
- 896 名前:初恋? mailto:sage [07/03/08 01:31 ID:5PAGvzsI]
- その言葉に二度目の絶叫が教室内に響き渡る。さすがにこれ以上はまずいと思った播磨は葉子を止めにかかろうとする。
「笹倉先生!それ以上は」 「「「播磨君(ヒゲ)!うるさいから静かにして」」」 「ハイ、スイマセンデシタ」 いつの間にかクラスの女子の殆どがその話を聞いていた。 この手の話になると女は止められないもので、あっさり播磨を黙らせる。 「先生!その話をもっと詳しく聞かせてください!」 目を輝かせた嵯峨野の言葉とほぼ同時に授業の終了を告げるチャイムが鳴る。 「あら、残念。時間だわ」 「え〜!もっと聞かせてくださいよ〜」 「う〜ん、そうだわ!次は確か刑部先生の授業よね?」 「はい」 「それじゃ刑部先生に聞いてみて?私より詳しいはずだから」 そう言い残して葉子は職員室に戻っていった。 教室に戻った播磨は、葉子の話を思い出し頭を抱えていた。 (俺が絃子に惚れていた?馬鹿な!そんなはずはねえ!しかも今はあいつが俺のことを…!) たしかに当時は憧れのような感情はあったのは認める。しかし、それが恋などと、俺の初恋の相手は天満ちゃんのはずだ。ても当時は確かに… 休み時間に入ってからずっとこんな思考のループを続けている。 そうして播磨が悩んでいる頃、2−Cの教室へ向かう途中の絃子も考え事をしていた。 教室に向かう前、絃子は葉子に「次の授業、気をつけてくださいね」と含みの有る笑顔でそういわれていたのだった。 「葉子め、一体なにがあるというんだ」 そんなことを言いながら教室に入り、教壇に立ち授業を始めようとすると女子の一人から声があがった。
- 897 名前:初恋? mailto:sage [07/03/08 01:32 ID:5PAGvzsI]
- 「先生!授業の前に一つ質問してもいいですか?」
「なんだ、言いたまえ」 「播磨君の初恋について詳しく聞かせてください!」 「播磨君の初恋?」 予想もしてなかった質問に思わず聞き返す。そして、塚本くんに惚れていることを言っても良いのかい?という表情で播磨を見る。 すると目が合った播磨は顔を赤くして目を逸らした。 (な、なんで俺が顔を染めて目を逸らさなきゃナンねーンだ!コレじゃまるで俺が絃子を意識してるみたいじゃねーか) 絃子が反応の仕方がいつもと違う播磨を不思議に思っていると、別の女子が絃子いとこに向かって言った。 「ファーストキスの相手って事までは笹倉先生に聞きました」 「ファ、ファーストキスの相手だって!?」 ファーストキスという単語に動揺する絃子、声も少し裏返っていた。そういうことか、と絃子は葉子を呪う。 動揺する絃子という珍しいものに2−Cの面々は驚きながらも質問を続ける。 「その人は今、播磨君のことを好きだって事も聞きました」 「なに!そんなことまでっ!…え〜とだな」 あまりにもうろたえる絃子に、クラス全体が「まさか…」という考えに行き着く 「もしかして…播磨君のファーストキスの相手って…」 「ち、違う!拳児君とのあれはもう時効だ!」 「な、なんでバラすんだよ絃子!」 「「………あ」」 その時間、男子の妬みの視線と女子の好奇の視線の中 播磨は絃子と一緒に授業が終わるまでの間、クラスメート達の質問攻めにあった。 そしてしばらくの間、刑部邸はとてつもなく気まずい雰囲気になったという。
- 898 名前:初恋? mailto:sage [07/03/08 01:37 ID:5PAGvzsI]
- 勢いで書いて勢いで載せてみた
ええ、初投稿ですよ 文体や展開ががなり見苦しいと思いますが勘弁してください 天満が絃子が播磨のファーストキスの相手だと知っていた気がしたんですが そこは天満が忘れたって事で強引に解釈してください 何せ勢いでやったものですから
- 899 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/08 02:11 ID:EE10ODRI]
- 新たな超姉戦士の誕生を心から歓迎する
でも、オチはもう少し捻ろうぜ
- 900 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/08 03:07 ID:y4WkDjYA]
- >>898
GJ 誤字とかが気になったけど、こういういかにもな展開は好物です それにしても播磨と絃子さんの関係は凄いw
- 901 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/09 00:24 ID:OMnZGLQw]
- 設定とスペックは最強だからな
- 902 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/09 00:32 ID:MJziMYd.]
- ただ仁丹はメインで使う気ゼロなんだよね>絃子さん
ま、だからこそ妄想しがいがあるんだけどねw
- 903 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/09 00:58 ID:YWn6RoDA]
- 女教師、同居人、学校には伝えてない、従姉、クーデレ、ファーストキス
後、定かではないけど幼馴染もギリギリ入るかな。 他にも色々ありそうだけど、こうして並べてみると凄いなw 下手なエロゲのヒロインより超設定だぞ
- 904 名前:策氏 ◆aCxGGgH7LY mailto:age [07/03/09 01:02 ID:sRzk26CY]
- (`・ω・´)ズゴゴゴゴ・・・・・
- 905 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/09 01:43 ID:.gUxt/Dw]
- こんだけハーレム物のテンプレ設定だと使いたくなくなるんじゃないだろうか
仁丹はそういったマンネリ気味の展開や設定を避けてるっぽいし
- 906 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 05:10 ID:vbo9Yt6g]
- 夢を見ていた。ずいぶんと古い夢だ。
既に夢と気付いていることに軽い落胆を覚えつつ、刑部絃子は幼い頃の自分と拳児の姿を俯瞰した。 昔の夢を見るのは久しぶりだった。それも従弟と二人でいる頃のものなど、最後に見たのがいつ かわからないほど。 胸をよぎる郷愁のような感情。軽く笑みを浮かべて――少なくとも絃子はそのつもりで、いつ覚 めるともしれぬ夢を楽しもうと決めた。 だが、その思いは他ならぬ絃子自身によって、すぐ撤回されることになる。 昔の自分が拳児のおとがいをくいと持ち上げる様を見たからだ。 「や、止めろ!!」 柄にもなく叫び声をあげる絃子。だが、その声は届かず、徐々に二人の距離は縮まっていく。 夢なら早く覚めてくれ。 そう念じながら、絃子は必死になって起きようとするが、夢が終わる気配はまるでしない。 そうして、二人の影が一つになって―― 「!!」 布団を蹴飛ばす勢いで、絃子は跳ね起きた。 呼吸は荒い。心臓はどくどくと鳴っていて、まるで悪夢でも見たかのようだった。いや、絃子に とっては悪夢そのものだった。 何しろ、あの夢は過去に実際あったことなのだから。
- 907 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 05:11 ID:vbo9Yt6g]
- 「全く、なんて夢を」
額に手を当てて低く呻く。横目で見た時計はいつもより三十分も早く、 それが余計に絃子の力を奪っていた。 それこそいつもなら二度寝をしていただろうが、あんな夢を見たあとでは微塵もそんな気は起きない。 「仕方ない」 のろのろとベッドから抜け出す。冬の冷え切った空気が絃子の体をなで上げる。フローリングの 床は氷のように冷えていた。寝汗をかいた体がそれに耐えられるはずもなく、絃子はぶるりと体を 震わせた。 どうにもうまくいってない。こんな時、絃子はシャワーを浴びることにしていた。幸い、時間も 余裕があったし、何より―― 「この時間なら拳児くんは起きちゃいまい」 汗と一緒にこの変な気恥ずかしさも洗い流すつもりで、絃子はバスルームへと向かっていった。 今日は厄日だ。 部屋から出てすぐ拳児に出くわした絃子は、まだ朝だというのに一日が終わったかのような疲労感に襲われていた。 不幸なことに、目でも疲れたのか、拳児は室内ですらいつもしているサングラスを外していた。なりは大きくなっても目は昔と変わらない。先程見ていたあの頃のままに。 目をはずしたいのに、まるで金縛りにあったかのようにそこから目を離せない。
- 908 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 05:13 ID:vbo9Yt6g]
- 「あん? どうしたんだ、じっと見て」
「い、いや、何でもない」 焦る絃子を訝しんで、今度は拳児が絃子をじっと見つめることになる。 先程の夢を思い返す。あの頃の拳児は絃子よりも随分と小さかった。だというのに、今は見上げ る側と見下ろす側は昔と逆になっている。 それに気付いた絃子の顔に朱が差した。拳児がそれとわかるほどにほんのりと染まる頬。 「おい、熱でもあるんじゃねえか?」 絃子の額に手が伸びる。慌てて避けようとしたが、足は床に張り付いて動かない。そっと触れる 拳児の手。そのごつごつとした手の感触。 やはり昔とは違うのだな――と思い、絃子はなんだか悔しなって歯噛みした。 いつだって赤くなって慌てるのは拳児の役目で、それを笑って見てるのが絃子の立場だというの に、今はまるで逆だ。 「あー、熱はねえみてぇだな」 さらに頭にくるのは、それに気付かぬ目の前の図体ばかり大きくなったは従弟。あまりに頭にき たので、絃子は未だに額にかけられている手を無造作に掴んだ。 「あん?」 そしてそのまま無造作に引き寄せて―― 「借りるぞ」 目の前にあったアホ面にキスをした。 「な、な、な」 顔を真っ赤に――あるいは真っ青にして、絃子を指差して拳児はわななていた。それを見て、絃 子は満足そうに肯いた。 やはりこうでなくては。 いつのまにか、朝の嫌な気分がなくなっていることに、ついぞ絃子が気がつくことはなかった。
- 909 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 05:14 ID:vbo9Yt6g]
- おまけ:NGシーン
「か、返せよ、俺のファーストキス!!」 「ファースト? セカンドの間違いだろう? 初めてからずっと私に借りられっぱなしだったというわけだ」 「うぐっ。じゃあ、ファーストとセカンドキス返せ!!」 「……わかった。じゃあ返そう。まずはファーストの分」 「!!」 「そしてこれがセカンドの分」 「!!!」 「おっと、サードとフォースの分も返した方がいいかな?」 「!!!!」 「やれやれ、これじゃあいつまで経っても返せそうにない。 さて、こういう場合、どうすればいいんだろうね。いや、しかし、ずっと借りられっぱなしだね、キミの唇は。案外、これからもそうなのかもね……ってなに泣いてるんだ」 「ごめん、ごめんよ天満ちゃん。俺は汚れちまった……」 「……失礼だな、キミは」 どっとはらい
- 910 名前: ◆k/J4WBt9ls mailto:sage [07/03/11 05:20 ID:vbo9Yt6g]
- かなり絃子らしくないなぁと思ったけどせっかく書いたので投下。
勢いに任せるままに携帯で書いた。 超姉なら何でもよかった。 今も反省してない。
- 911 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 05:42 ID:2JEDufkA]
- HAHAHA!!
いつの間にかここは超姉戦士の巣窟になっていたらしい 旗おにがどうなろうと超姉は無敵です! NGシーンはない方が読後がスッキリしたなあと思う ついでに色々書きたい気持ちも分るけどね
- 912 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 15:10 ID:rd5XafO2]
- >910
でも俺はNGシーンのほうが胸キュンだぜ!GJ!
- 913 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 15:36 ID:19dlJ/Ik]
- なんなんだろうここは・・・。
- 914 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 16:48 ID:8a9/Rclc]
- >>910
GJ 絃子さんカワユス 超姉SSは何度読んでもおいしい
- 915 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 17:58 ID:MhHLi3mM]
- >>905
不良の癖に動物に好かれ、動物と会話できる能力持ちで、 中学生時代「魔王」なんていう恥ずかしい仇名を付けられていた主人公。 喧嘩は強くて恋愛ごとに鈍感で、1人の女を思い続ける純情な性格。 うはー。
- 916 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 18:01 ID:E4ARNMgw]
- >>915
ハーレム主人公は基本優柔不断で一途じゃないだろ たぶんハーレムだと横恋慕キャラ
- 917 名前:916 mailto:sage [07/03/11 18:02 ID:E4ARNMgw]
- 訂正
>ハーレム主人公は基本優柔不断で一途じゃないだろ ハーレム主人公は基本優柔不断なせいかくであって、一途ではないだろ
- 918 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 20:06 ID:vbo9Yt6g]
- 感想サンクス。
おまけに関してはまあ……だからこそNGシーンというわけで。 そこまで読後感とか考えてなかったよ(´・ω・`)
- 919 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 20:09 ID:vbo9Yt6g]
- ちなみに、書きたかったのは
「借りるぞ」と言ってのキス。 男がすると犯罪チックだが、綺麗なお姉さんがするとあら不思議。 ハァハァなシーンに様変わり。 誰もGUN道が元ネタだと思わねえ。
- 920 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/11 22:53 ID:GDXAg.I.]
- wikiの更新止まったな…
- 921 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/03/11 23:11 ID:yjo.4GZw]
- >>920
そろそろ連日の日帰り出張から開放されるから、しばし待たれよ。 てか、風邪引いてるのに出張はまじ辛い。
- 922 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 00:12 ID:7aFByhn6]
- 少しづつでも進めばいいのさ
お前さんも手伝ってみては?
- 923 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 22:07 ID:qKf4I/7M]
- 1学期も半ばにさしかかり、季節が大きく変わる時期になりました。
それと同時に、皆が待ち望んでいたイベント盛りだくさんの夏休みがその姿を現す時期でもあります。 そんな夏休みに私は、皆に別れを伝えなければならないようです……。別れる事は分かっていた事だけど…やっぱり、寂しいや… ――In the height of summer―― 一条かれんの突然の転校。担任から知らされたその言葉に誰もが驚きを隠せずにいた。 家庭の事情…そんなありふれた理由で彼女と別れを告げる事に誰もが気を落とさずにいられなかった。 そして、一番苦しい思いをしているのは当然の事ながら一条自身……。 「みんな、今までありがとう。」 彼女は皆に一言そう告げた。その一言だけしか言えなかったのであろう。 別れを惜しむばかりに感情が先走ってしまい、言葉に表すことが出来なかった……。 送別会の提案を出したが、彼女がそれを望まなかったので中止になった。 「別れが辛くなっちゃうから……」 目に涙を溜めて言う彼女に、それ以上何も言う事が出来なかった…… 話し合いをしその末に出た結果が彼女が転校するまでの一週間、今までと同じように接してあげようという事であった。 「かれりーん!」 高い大きな声が廊下に響き渡る。自分を呼ぶ声、反射的に声のする方を向いてみると 天真爛漫な友人がこちらに向かって手を振って走ってくる。その姿に自然と笑みがこぼれた。 「どうしたの塚本さん?そんなに慌てて」 「エヘヘー。かーれりん、一緒にお昼ご飯食べよ?」 満面の笑みを浮かべ自分に抱きついてくる相手に少し動揺しつつもすぐに微笑んで 「うん!」 と返答をする。 「でも塚本さん、かれりんはちょっと……」 などと名前の呼び方の指摘をしてみるがいつものように流されてしまう。 彼女には名前の事は直してくれそうもないと諦め気味であったので気にはしなかった。 「じゃあ行こ行こ!みんな待ってるからさ!」 「う、うん」 手を引かれ連れていかれたのは屋上。どうやらここで食べるようだ。 「たまにはこういうのもありかなあと思って」 微笑む彼女に微笑み返し、皆の輪に入ってお昼の時間を過ごす。
- 924 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 22:10 ID:qKf4I/7M]
- 唐突に自分に質問が投げかけられた。
「ところでさ〜、かれりん今鳥君とは最近どうなの?」 「―――つ、塚本さん!」 咄嗟に相手の口を塞いだがそれも甲斐なく、聞かれてしまった。 「えーっ!!一条さん、あの馬鹿の事が好きなのか!?」 「へ!?え、えーっとそれは……」 顔を赤らめ口をもごもごとさせ、何とかその場を乗り切ろうとするがどうやら失敗に終わりそうだ。 「な、なぁ一条さん。アイツのどこがいいんだ……?」 「ちょっと美琴!一条さんに失礼じゃない。あんたも彼氏の悪口言われたら嫌でしょ?」 「あの…沢近さん、今鳥君は彼氏じゃ…」 「何〜!?お前だってこの前今鳥の悪口言ってたじゃんか!軽い男とかどうとかって」 「だからそういう事を普通この状況で言う!?ほんっと馬鹿ねあんたは」 しばらくの間二人の口論は続き、結局昼休みが終わるまで止まる事は無く続いていたようだ。 その間彼女は、ただ苦笑しているしかなかった。 そんなこんなで帰宅した彼女の携帯電話に一通のメールが届いていた。 「塚本さん……?」 メールには好きな人をバラしてしまってごめんという謝罪の文章が添えられている。 そして最後に一言「これで終わりでいいの?」と綴られていた。 「大丈夫。まだ、終わりじゃないから」 メールを返信しベッドに横になり目を瞑る。段々と意識が遠のいていき眠りについた。 転校まであと二日と迫っていた――――。
- 925 名前:Classical名無しさん [07/03/12 22:14 ID:qKf4I/7M]
- 勢いで書いたらやっぱ駄目だったORZ
- 926 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 22:24 ID:8DxSNhes]
- 弁当に路線変更したら許してやる
- 927 名前:920 mailto:sage [07/03/12 22:37 ID:MjZOejqA]
- >>922
信じてもらえるかはわからんけど、 俺がIF10〜13を登録(キャラ別は>>921さん任せ)してたんだが…
- 928 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 22:38 ID:MjZOejqA]
- >>925
続きに期待!
- 929 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/12 23:31 ID:F1dcmxpo]
- >>925
乙です ちなみに周防は一条を呼び捨てだと思います >>927 そっか。それはd
- 930 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 00:37 ID:lnzuVNTo]
- 喫茶メルカドでエリージョ待ちの美琴と晶の話
「聞いたよ。沢近のやつ、またやらかしたんだって?」 「まあね、あそこまでするとは思わなかった」 「どうすんだか。播磨の奴、ソートー落ち込んでたらしいけど」 「大丈夫。彼のことだから、本気で愛理を嫌ったりはしないはずだよ」 「あいつもあれで優しいからな〜…でも、大事なもんだったんだろ?」 「夢というか、将来がかかってたからね」 「おい、それ本気でヤバクないか? 沢近のこと抜きで」 「別に。正直、播磨君のことはどうでもいいし」 「いいのか、それで本当に?」 「本気で恋も友情も取りたいなら、他に犠牲を求めないと。播磨君なら、問題なし」 「いや、いくらなんでもそれは…」 「まあ、八雲の方もあるから困ってるんだけど」 「なんかなぁ〜。お前、いつからそんなにあいつの手伝いする気になったんだ?」 「最初から。愛理が素直になったら…ってね」 「ふ〜ん。ところで、さっきから何してんだお前」 「旗が倒れないように下のおにぎりを食べきると愛理と播磨君の仲も成就すると思って。 …あ、倒れた」 「お前、応援する気ないだろ?」
- 931 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 00:40 ID:lnzuVNTo]
- 俺も勢いで。たまには勢いも大事かなと
- 932 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 01:42 ID:HOPb19rc]
- 乙。原作のIFって感じで面白い。
スクランも最終回が近い噂があるが、全部に決着がついたら IFスレも活性化したりするかねえ
- 933 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 02:41 ID:Gl8A0omw]
- 一緒に潰れるんじゃないの?
今更、活性化は難しいと思うんだが。
- 934 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 10:28 ID:8NgxyVSc]
- スクランが終わったら小林尽IFみたいな感じで残したいなぁ
- 935 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 17:19 ID:0D1Dj1Jo]
- 超姉のMADを見たくなったが見つからない OTL
絃子スレもいつの間にか消えてるし、本当にスクランはさきぼぞりだな。
- 936 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 18:31 ID:b.70LULs]
- >>935
up9231 一応手元にある物詰め合わせだけどこれでいいか? スレ違いだからすぐに消すけどね
- 937 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/13 22:08 ID:9HjQzovk]
- >>936
ありがたい。 ありがたいんだが、どこのロダかわからないと拾えないよ OTL あきらめて超姉SSでも書いてるよ(´・ω・`)
- 938 名前:935 mailto:sage [07/03/14 00:00 ID:ZC69Huyk]
- アダキン
- 939 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/14 00:07 ID:Be0PDTaU]
- 夏あらも含めて小林尽IFいいかもしれんね
……バレになるが、おにぎり作家はもうSS書く気力残ってないだろうなあ 旗とにぎりが競い合ってIF界は大きくなったのに
- 940 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/14 00:45 ID:QxKj.kyc]
- こんなとこまで派閥間の争い煽るな馬鹿
- 941 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/14 17:26 ID:5S7BuvgQ]
- >>938
GJ 横からだけどいただきますた
- 942 名前:Classical名無しさん [07/03/14 17:26 ID:rFFyEMDk]
- それにしても今週のあれはありえない・・・ショックで立ち直れねぇ・・・
- 943 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/14 23:37 ID:yLJy7JKs]
- >>938
ありがとう。
- 944 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/15 12:48 ID:c7frvV4U]
- アシに徹しようとする八雲
むしろそこに萌える播磨 とかいう展開になりそうな…… てか、本編がそうなるかどうかはわからんが、今おにぎり書くとしたら旬なネタだ。
- 945 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/15 16:38 ID:Ck4CVBjk]
- 旗でもおにぎりでもない超姉な俺には関係ないね。
ただ、ぱっと見た感じ、八雲の独りよがりなんじゃないかと。 二度も「本当は優しい人」と言ってるのは自分に言い聞かせてるみたい。 播磨の心は見えないから自分に向いてないことがわかる。 だから傷つかないような位置に逃げてるんじゃないかと。 この前沢近を殴った自分への負い目もあるだろうしね。
- 946 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/16 00:21 ID:mCSMUAQM]
- 間違いなく独りよがりの結論
読心ネタが関わってるとしたら、久々に♭でやるのかな
- 947 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/16 00:26 ID:sfeuwy0Y]
- おにぎりの作家なら必死で今の八雲を否定しようと
妄想SS書くと思ったが、その気力もないのな
- 948 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/16 13:19 ID:hkhM.IK.]
- そう、良かったね
- 949 名前:キャラ別登録してる人 mailto:sage [07/03/17 03:21 ID:hezeicKY]
- 11, 13 スレ分完了しました。久々の作業でちとまごついてしもうた (苦笑)
13, 14 スレで既登録分と新規登録分をわかるように分けてくれてた人、感謝です。 進捗状況は以下の通り。 ・1, 4, 5, 6, 7, 8, 10, 11, 13 スレ分完了 ・27スレは 2/14 時点で, 14スレは 2/16 時点で登録されていたものまで終了 ・9, 12, 14 スレは完了報告待ち てか、9, 12 スレってあれでお終いなのかな?よくわからないので誰か教えてください。 あと、登録漏れその他変なところ見つけたら教えてくださいましな>all >連載の最近の状況 超姉と食べるお子様ランチ教祖 (旗寄り) としては、八雲がお嬢に橋渡しするべく お嬢アシ化計画に着手するも、播磨に新人アシ教育してる余裕なんか無い状況を鑑みて 結局八雲がチーフアシとなって―― とかいうベタな状況を妄想してます。 でも、それってSS的には散々ガイシュツなんだよねぇ。
- 950 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 09:40 ID:ikTH.2Ls]
- 本編でどんな波がこようとあんまり超姉派には影響ないんだな
- 951 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 11:07 ID:Pn1xTv6A]
- 超姉は天上界の住人だからなw
- 952 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 13:51 ID:A3Oz7sSU]
- 描かれない事が唯一の平穏だなんて悲しいことだよな<超姉
にくじゃがも谷先生に変にゆがめられたし……
- 953 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 14:03 ID:supLu7/U]
- 超姉と食べる〜とつければ誰ENDになろうが超姉ENDにしちゃいそうだもんなw
- 954 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 21:45 ID:6XRQaij2]
- 最近のスクランは、昔いた神SS書きさん達にとって
「なんか違う……」って思う展開なんだろうか 展開も進んで話作れそうなのになあ
- 955 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/17 22:45 ID:N7CxfiSo]
- なんどもひっくり返されるから疲れたってのは大きい。
- 956 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 02:58 ID:PFHUckTY]
-
『……』 はぁ、とため息ひとつを吐いて布団の端を掴むと、口元を覆い隠して眉尻を垂れ下げさせる。 窓から見える外を見やると、ほとんどが分厚い雲に隠れてるとはいえ、微かにこぼれた青々しい 色した空の場所が、必死に自分の存在を自己主張していた。 『けほっ』 突然腹の底から湧き上がった違和感を吐き出すように、咳と息を同時に吐き出す。 まったく嘆かわしい。自己研磨には妥協しなかった己のことだから、風邪を引いたところで、 ここまで参るとは思っていなかった。屈強な精神力と己の体力でそれくらいのことは跳ね除け られると思っていた。 『……』 沈黙。情けない、風邪如きにも勝てないとは。いや、風邪如きにかかってしまうとは。 自身への配慮が欠け過ぎていたことに今更気付かされて、よりため息が深くなる。 パタンッ 『寝てる?』 天井を見つめながらそんなことをぼんやり考えていると、突然部屋の扉が開きすぐに 閉められる。ノックもせずに入室してくるのはどうなのだと思ったが、声だけ聞いて相手が 誰なのか分かるくらいお互いに知り合った存在なのだから、今更そんな気遣いをすること 自体がおかしなことなのだろう。 『いや…起きている』 再び布団の裾をぎゅっと掴みながら答えを返す。顔を半分くらい覆っていたそれを払いのけ ながら答えると、彼女はほっと安心しながら溜息をついたようだった。それくらいは、意識を 半ば手放しかけようと、声しか聞こえなかろうと、彼女が部屋に入ってきた時点の雰囲気で 察することが出来る。
- 957 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 02:58 ID:PFHUckTY]
-
それが僕と彼女の関係というやつだ。自惚れてなどいない、向こうはともかくこちらから すれば、それくらいすぐに分かるのだ。 『そか』 ほっとしたような彼女の声を聞いて、ならなぜいちいち聞く必要があったのだと心の中で 毒づく。それでも視線を動かし、彼女の表情をちらと盗み見た時、心底安心した顔を浮かべて いたその様子を見て、それを追求することは断念する。 『うつるぞ』 遠まわしに近づくなと伝えるものの、彼女は安心した表情を崩さないどころか、その場から 動こうとしない。カーペットが敷かれた床に正座して、僕から見れば枕元の位置に座り込む。 『……』 『病気の時くらい、大人しくしてろよ』 目線で不満をあらわにするものの、それを掬い取られたどころか逆に不満を表わす始末。 理由はよく分からないが、もっと自分に当てにして欲しいと伝えたいようだ。 『……そうは言われてもな』 ふっと溜息をつきながら、日頃の思いが表に噴出す。本当は言うつもりなんてなかったのだが、 それが漏れてしまうのも、今病魔に冒されているからなのかそうでないのか。とにかく、 自分が弱々しい立場に立ってしまったとしても、彼女の手を借りるつもりは毛頭無かった。 今まで散々、彼女には様々なことを借りてきたのだから。 『なんだよそれ』 すると、その返答が気に入らなかったのか、不満をあらわにして食って掛かってくる。 どうやらこちらが言ったことを曲解して、勝手にへそを曲げてしまったらしい。
- 958 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 02:59 ID:PFHUckTY]
-
幼なじみ。彼女との関係を一言で表すならばそれに尽きる。だが、一言で彼女との 関係を言い表すことが出来ないことは、確認を取らずともお互いに分かっている。 学校で会う時と、家に帰って道場で顔を合わせたときとでは、彼女の態度が別人のように 違っていることはとうの昔から気付いていた。そのことを指摘して一度理由を問いただした こともあったが、口を尖らせ頬を赤らめ決してその理由は語らず口を噤むばかりだった。 無理に聞き出そうとしたら、まったく加減されることの無い上段の回し蹴りがこめかみに 向かって飛んでくるのだから、溜まったものではない。 僕があこがれたヒーローの本質が、実はここまで乱暴だったのかと思うと、少しばかり 失望しないでもないが、それでも僕を変えてくれたかけがえの無い存在であることに変わりは ない。だから、そんな彼女の心情を慮って、それ以来むやみに彼女の気持ちをほじくることを しないようにこころがけたのだった。 『……ふぅ』 少し会話をしただけでずいぶん疲れてしまう。普段よりも熱く染まった吐息を空気に まぎれさせると、少しだけ体温が下がったような錯覚を覚える。それが己の頬をくすぐったのか、 直後に彼女は頬をしかめる。しかし、歪めたのはその表情だけで、その瞳は微かに潤んでいる。 もちろん、それがどういう意味合いを含んでいるか、気付かないわけがない。 少し照れくさいが、それが腐れ縁なのだろう。まったく、何故こうも顔が熱くなるのだ。 僕は風邪を引いているのであって、体温は平熱のはずなのだが。体温など、39度にも満たない はずなのだが。 『そう心配するな』 『だって…』 珍しく拗ねた口調を返される。まあ、僕が病魔に負けた直接的な原因は彼女が作ったのだから、 それも仕方ないといえば仕方ないのだが。 『僕の自己管理が甘かった、それだけだ』
- 959 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 03:02 ID:PFHUckTY]
- それでも、彼女を責めるのは良しとはしなかった。他人に責任を押し付けるのは自分の
ポリシーに反するし、そもそも彼女の誘いに乗ろうと決めたのは己自身なのだから、責める つもりなど毛頭無かった。 眉尻を下げ、口を捻らせ、ひねた表情を浮かべる彼女を視界に映すと、思わず苦笑が漏れて しまう。どれだけお前のせいではないと伝えたところで、彼女はそれを信じることは無いの だろう。まったく、繋がりすぎた関係というのも時には難儀なものだ。 『コンビニに行きたいんだけど、ついてきてくれないかな』 日をまたごうとした深夜時に、明日に備えて床に就こうとしたまさにその時、激しく揺れた 携帯電話に出てみれば開口一番に耳に吸い込まれたかような台詞。 液晶に映った名前など見なくとも、そんな時間帯にそんなお願いを僕にしてくるのはただ一人しか いない上に、声だけ聞けば誰なのかすぐに特定できた。嫌々そうに溜息をついて不愉快そうに 断りの返事をしたのだが、結局それは受け入れられることは無かった。もっとも、実際嫌で嫌で 仕方なかったし本当に不愉快だったのだが。そもそも、これから眠るという直前に外出のお誘いを 受け、それを喜んで受諾するような人間がこの世のどこにいるというのか。 渋々ついていって誘った理由を聞けば、『か弱い女の子を深夜一人で歩かせるつもりなのかよ』 とほざく始末。躊躇無く僕を殴る彼女のどこがか弱いのか、こんな時間になんでコンビニに 行く必要があるのか、小一時間いろいろと問いただしたい衝動に駆られたが、そんなことを すれば逆に蹴られ殴られるのは目に見えていた。 結局不満を思い切り溜め込みながら受諾したわけだが、風呂上りだったということもあって、 こうして病魔に打ち負かされてしまったわけだ。ええい、僕もまだまだ軟弱だということか。 『……』 『……』
- 960 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 03:03 ID:PFHUckTY]
-
会話が途切れ、途端に気まずい。額に置いていた濡れタオルを変えてもらい、火照っていた 箇所が心地よい冷たさに覆われる。礼を述べようかとも思ったが、これまた彼女の性格を 考えればどうせ口を尖らされるだけだ。 『すまん』 『……なんでお前が謝るんだよ』 ならばせめて謝ればいいだろうかとも思ったが、結局彼女の気には召さなかったようだ。 意識が朦朧とすれば、それだけ思考回路も鈍ってしまう。 『謝るのはあたしだろ』 怒っているのか、拗ねているのか。責めているのか、反省しているのか。まどろみ始めた 僕には、それが分からなかった。 『なら…何故怒る』 もう、彼女の顔を視界には映さなかった。楽な体勢を保とうと、ただただ天井を見つめ続ける。 『ごめんな……花井』 …… ……ああ。 そんな泣きそうな声を出さないでくれ。 お前は僕にとってのヒーローなんだ。それが昔の話であっても、今でもせめて、僕が弱って いる時くらいは、強くいてほしい。 『気に…することは……無い』 睡魔に負ける。喉が渇く。身体が熱い。視界が霞む。 酷く落ち込んだ様子の彼女を慰めようと、沈んだ頭の上に己の手のひらをポンと被せた。
- 961 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 03:04 ID:PFHUckTY]
-
今考えれば怒られても仕方ない行為だったが、生憎その時の僕には、そこまでのことを考える 余裕は無かった。 『僕を…誰だと思っている』 今となっては霞んだその時の記憶。よくは覚えていないが、なぜかその時彼女に微笑みかけた ような気がする。なんで笑いかけたのだろうか。心配させないように配慮したかったのだろうか。 馬鹿馬鹿しい。 『気に病むな……周防。寝込む僕を煽るほうが……お前…らしいぞ……』 その時、そんなことも言ったような気がするが、自信は持てない。実際のところどうだった のだろう。後で聞いてみるとするか。 『なんだよ、それ』 減らず口を叩く僕に少しだけ安心したのか、彼女は口元だけ少し笑っていた。何故か 人差し指や中指の指先を、目尻に沿わせていたような気もするが。改めて思い出そうと してみるが、歪んだ意識に邪魔されて、頭の中の映像は、決して鮮明になってくれない。 「ふぅ…」 ひとつ溜息をこぼして、温くなった濡れタオルを取り替える。 「すまんな…周防。看病してくれたのにうつしてしまって」 「いいよ、元々は…あたしのせいだから…さ……」 「いや、しかしそれでは…」 「あはは……いいって」 それを彼女の額に被せて、一言ずつの会話を交わしていく。
- 962 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 03:13 ID:PFHUckTY]
-
笑う余裕など持っていないはずなのに、彼女は笑顔を浮かべる。純粋に面白がったのか、 それとも心配させないように配慮したのか。彼女の性格を考えれば、おそらく後者なのだろう。 「だから…さ」 その瞬間、きゅっと指先を握られる。 「もうちょっと……傍にいてくれないか」 「……」 思わぬ申し出に、何故か耳と頬が熱くなった。 「親父もお袋もいないから…ちょっと寂しいんだ」 二人とも仕事で家を空けている。今この部屋に、今この家にいるのは、僕と彼女だけだ。 「あたしが……寝るまででいいからさ…」 「……」 まったく。学校にいる時のこいつなら、絶対にそんなことを言わないくせに。僕のほうから 申し出たところで、逆に怒るくせに。 そういうのは、ずるいぞ周防。少しばかり、反則だ。 きゅっ 言葉で返すのはずいぶんと恥ずかしかったものだから、布団の中に埋もれていた彼女の 指先を探り当て、それを、力をこめずにゆるりと握る。彼女の方はというと、握った瞬間は 少し目を見張ったようだったが、すぐにやんわりと笑みを浮かべた。どうやら、僕が手を 握った真意をしっかりと掴んだらしい。
- 963 名前:風邪の風 mailto:sage [07/03/18 03:14 ID:PFHUckTY]
-
「まったく……そこまでして欲しいなんて言ってないのに…」 なら、そんな嬉しそうな表情をするな。鼓動が乱れて苦しくなるだろう。 思っていても、口には出さない。 なぜなら、出さなくても伝わるから。それが僕と彼女の関係だから。 しばらく経つと、寝息が耳に届き始める。 それでも、僕はその手を離さず、その場からも動こうとはしなかった――――
- 964 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 03:16 ID:PFHUckTY]
- 流れを無視して投下だぜヘイヘイ
あぁ、とりあえず「誰だよこれ、別人じゃんw」とは書いた本人も思ってるから あえて弄ってやらないでくれ、打たれ弱い奴だから
- 965 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 15:53 ID:yt5pmHTs]
- なんかインパクト弱い。
ほのぼのともちょっと違うし…… キャラが微妙に違うから?
- 966 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 17:53 ID:dUdRPGj6]
- >>964
乙です キャラは違うと思いましたけど和みました まとめしてる身としては新作投下が来ると心強いです まとめのほうですが、 ロックとか全然出来てませんが時間が空いたらやろうと思ってます 首を長くしてお待ちください
- 967 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 18:39 ID:Lc6xH.n6]
- >>966
がんばってくれ
- 968 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 20:12 ID:j7685s7I]
- 縦笛フィルター掛かりすぎっていうか、原作での二人はもっとドライな感じだよ。
- 969 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 20:38 ID:bxgQMJkg]
- ドライなのがウェットになる過程が推測できるとイイとおもう
- 970 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/18 21:12 ID:.2EzPKPI]
- IF14登録完了しました。
IF12もあれで終わりのはずです。
- 971 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/19 01:59 ID:YwKjhd2Q]
- >>968
お前に縦笛アンチフィルター掛かってるだけだろ。
- 972 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/19 05:08 ID:1t5d.EwY]
- 次スレの季節
- 973 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/19 18:40 ID:FZnj3icI]
- >>970
りょーかい。乙です。
- 974 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/20 22:55 ID:5n.LN0Oc]
- 先週の八雲の行動とか、今回のお嬢の態度とか
SS書き作家さん達はどういう整合性つけるんだ? 同じ内容書いたらまず叩かれると思うんだけど
- 975 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/20 23:28 ID:zMlOOw2s]
- 同じ内容書かなきゃいいじゃない
- 976 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/20 23:52 ID:czTk6Hp6]
- >>974
先週は八雲の独りよがりが十分以上に読み取れたから何とかなる。 が、今週は正直引いた。 それまでの引きに何の意味があったのかわからないくらい統合性が取れてないから。 不条理なのはいいけど、キャラには矛盾作るなよ OTL
- 977 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/20 23:59 ID:ataUKscE]
- 今週はギャグ話でお嬢側の心理描写が一切なかったから
それをどうにかすればいけるんじゃないかと思う
- 978 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/21 08:23 ID:o1ex8fgE]
- 旗確定だから気にするなよ。
本当の楽しみは次週にお預けってだけさ。 今更旗終了だなんて小林がどんな電波漫画家だろうがやりようがないさ。
- 979 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/21 08:28 ID:UAdxyVvs]
- 旗の電波野郎は作者叩きまでするんですね
本誌は次週旗無いって書いてるようなもんじゃねーかアレ
- 980 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/21 21:52 ID:UlZASPXs]
- もうまともにスクランのSS書いてる人なんていないから
本編がどうなろうと関係ないんじゃないか? たまに投下があっても短編だし
- 981 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/21 23:48 ID:65YEyq5E]
- >>980
まだ頑張って書いてる人が泣くようなこと言うなよ。
- 982 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 04:37 ID:wtu5EcPM]
- >>977
沢近の心理描写ラストにあったじゃん。
- 983 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 11:38 ID:.1Lbg6fo]
- >>982
あのコマもそうだが、全体的に解釈に苦しむ内容だった>今週
- 984 名前:愛ゆえに…… mailto:sage [07/03/22 14:55 ID:7yoynCSI]
- 季節は春。ところは公園。そして目の前には、密かに想いを寄せてきた男性がいる。
胸が高鳴るシチュエーションと言えるだろう。だが、塚本八雲の心は重く沈んでいる。 目の前にいるその男性の背中が、八雲が知っているそれよりも、ずっと小さく見えたから。 うつろな声で彼は言う。 「畜生。何でアイツ…お嬢のヤツは…原稿を破りやがったのか……。ちっとはイイヤツだと思ってたのによ……」 お嬢こと沢近愛理。その名前を聞いて、八雲の心は静かに、しかし激しくざわついた。 ライバルだとは言え、いやそうであるがこそ、彼女のことは正当に評価しなければいけない。 熱く激しい心と華やかな美貌を兼ね備えた女性。 同性の八雲から見ても、魅力的な女性だと思う。 そして内面も。姉の天満から毎日のように聞かされている。 愛理ちゃんが。愛理ちゃんが。愛理ちゃんがと。 内面的な優しさについても申し分ないのだろう。 「播磨さん」 大切な人に呼びかけながら、八雲は思う。 この人に相応しいのは、自分ではなくて。 八雲の中に明確なビジョンが浮かんできた。 ちょっと照れくさそうな、そして悔しそうな笑みを浮かべながら播磨の隣を歩く愛理の姿が。 そんな彼女に仏頂面を浮かべながらもどこか優しげな播磨の姿が。 今となっては非現実的なビジョンとは思えない。 正直、少し前までは八雲は愛理のことをさほど意識してはいなかった。 播磨が誰を好きなのか、ほのめかしてやれば撤退すると思っていた。 だが、恐らくそのことすらバネに変えたのだろう。 愛理はついに播磨とのデートにまでこぎつけている。 アシスタントとして、献身的に尽くしてきた自分よりも上を行っている。 八雲は思う。天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば、播磨の心の隙間に、すっぽりと愛理がはまってしまうだろうと。 天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば……。
- 985 名前:愛ゆえに…… mailto:sage [07/03/22 14:56 ID:7yoynCSI]
- そのことを反芻したとき、八雲はひらめいた。天啓と言ってもいいだろう。
天満が烏丸と結ばれたあとに、愛理が告白したならば。それならば。 予定を前倒しにしてやればいいのだ。リスクはゼロではないが、やってみる価値はある。 腹を決めて、八雲は静かに視線を上げた。 「それは…沢近先輩が播磨さんのことを好きだからです」 翌日の夕方。親友サラのバイト先でもある茉莉飯店で一人夕食を取りつつ今後のことに思いを馳せている八雲に、そのサラが声をかけてきた。 「んぉ?」 「サラ」 「お夕飯? 珍しいね一人で」 「う……ううん、ちょっと…」 意味ありげな表情と声を作ると、サラは優しい笑みを浮かべてくれた。 人を悪く見ることができない、この親友のことが八雲は大好きだった。 案の定、彼女はなんの陰もない笑顔で尋ねてくる。 「何かあったの?」 「う…うん」 「進んだ?」 その言葉にどう答えていいのか悩みつつも八雲は意図的に視線を伏せて小声で言う。 「す…少しは…自分的には…」 「おーっ、何て言ったの?」 興味津々に尋ねてきた彼女にさんざんもったいつけてから八雲は答えた。 愛理の気持ちを播磨に伝えたのだと。案の定、サラはあきれ返ったように身を乗り出してきた。 「ホントに? 敵に塩送ってどーすんの〜〜!? 譲ったも同然じゃ〜〜ん!!」 「て、敵じゃない……」 答えながら八雲は思う。 そう、自分の計算に狂いがなければ、愛理はもう敵ではない。 昨日の播磨の反応。そんなわけはないと言いながらもまんざらでもなかった。 少し残念な気もするが、やはり彼も男なのだ。 女性に、それも愛理ほどの美少女に想われていると知れば悪い気はしないはずだ。 しかし、同時に確信もした。それでも彼の天満への想いは揺るがないだろうと。
- 986 名前:愛ゆえに…… mailto:sage [07/03/22 14:57 ID:7yoynCSI]
- 愛理の気持ちは嬉しい。しかし、受け入れることはできない。
この二つの条件が揃ったとき、優しくて、そしてとても愚かなあの人が、どういう行動を選ぶか、八雲には手に取るように分かる。 彼はきっと、わざわざ愛理に別れを告げようとするだろう。 告白をしてもいない相手がいきなり振ってくるという行為が、どれほど痛いものなのか想像もせずに。 そして、その行動を受けたときに、愛理がどういう反応を示すのかも。 愛理は知らないのだ。播磨が舞い上がっている理由を。 まさか、八雲が播磨に気持ちを伝えたなどとは夢にも思うまい。 愛理の中で、播磨はとんでもないナルシストに変貌する。 そして、そういう男は、愛理がもっとも嫌悪する類のそれであるはず。 サラと無邪気な会話を楽しみつつ、八雲はこの先のことを考える。 眼前の敵は排除できた。次は、最後の、そして最大の敵である姉、天満。 だが、こちらはさほどの問題ではない。 彼女には烏丸という意中の人がいるのだから、それをバックアップしてあげればいい。 その一方で、表面上播磨の恋を応援するというスタンスをとれば、彼の中での八雲の存在も少しずつ大きくなっていくことであろう。 あとは、愛理の代わりに、天満を失った播磨の心の隙間を自分が埋めてやればいい。 愛理をけん制する狙いで、天満をアシスタントに送り込んだりもしたが、もうその必要もあるまい。 昨夜散々天満の漫画を持ち上げたら、彼女はすっかりその気になって、アシスタントから漫画家へと志望を変えてくれた。八雲の思惑通りとも知らずに。 あとは空白となった播磨のアシスタントの座に再び自分が収まり、漫画という共通の趣味ができた天満と烏丸を応援してやればいい。
- 987 名前:愛ゆえに…… mailto:sage [07/03/22 14:58 ID:7yoynCSI]
- もっとも、不安もある。烏丸が間もなくアメリカに行ってしまうこと。
そして、播磨と天満の仲がやけに接近していること。 もしも、天満が烏丸をあきらめたら、恐らく八雲には勝ち目はない。 だが、そうなったとしても八雲には勝算がある。 しばらくはつらい日々が続くだろうが、少しずつ、少しずつ二人をコントロールして、亀裂を作ってやればいい。 愛理と播磨にしたように簡単にはいかないだろうが、不可能ではないはず。 何しろ、二人とも全面的に自分を信じてくれているのだから。 あとは、播磨の心がこちらに向くのを待って、モーションをかければいい。 自分には、そのときが来たなら播磨が何も言わなくてもわかる能力があるのだから。 いつか浮かんだ、播磨と金髪の少女の幸せそうなビジョン。 八雲の中で、その金髪の少女の姿を自らが侵食してすりかわるイメージがはっきりと浮かんだ。 くすりと笑いながら八雲は親友に言う。 「恋ってタイミングよね」 季節は春。八雲の心はその季節に相応しく、晴れ晴れと澄みわたっていた。 <了>
- 988 名前:テンプレ1 mailto:sage [07/03/22 15:45 ID:.1Lbg6fo]
- 週刊少年マガジンとマガジンSPECIALで連載中の「スクールランブル」は
毎週12ページの週刊少年漫画です。 物足りない、もっとキャラのサイドストーリー・ショートストーリーが見たい人もいる事でしょう。 また、こんな隠されたストーリーがあっても良いのでは? 有り得そうな展開を考察して、こんな話思いついたんだけど…といった方もいるはずです。 このスレッドは、そんな“スクランSSを書きたい”と、思っている人のためのスレッドです。 【要はスクールランブルSSスレッドです】 SS書き限定の心構えとして「叩かれても泣かない」位の気概で。 的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。 ≪執拗な荒らし行為厳禁です≫≪荒らしはスルーしてください。削除依頼を通しやすくするためです≫ ≪他の漫画のキャラを出すSSは認められていません≫≪エロやヤオイなど性描写は禁止です≫
- 989 名前:テンプレ2 mailto:sage [07/03/22 15:49 ID:.1Lbg6fo]
- ↓テンプレサイト、過去ログ、スクランAA、SS保管庫。関連スレもこちらからどうぞ。
ttp://tenma.web.infoseek.co.jp/ SS保管庫(仮) ttp://mikochin.hp.infoseek.co.jp/ SS保管庫 ttp://www.geocities.jp/ss_hokan/index.htm IFスレまとめ wiki.livedoor.jp/jyontsuki/d/FrontPage 一度投下した作品を修正したものなどはここに投下してください。 SSの書き方について話合ったり質問したりもできるので一度目を通すことをお勧めします ■前スレ スクールランブルIF27【脳内補完】 sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1147166749/ ■関連 スクランスレ@エロパロ板 15話目 sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171208256/
- 990 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 15:50 ID:.1Lbg6fo]
- じゃ、立ててきますね。
まとめへのリンクは h 抜いときます。
- 991 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 15:53 ID:.1Lbg6fo]
- 次スレ
スクールランブルIF28【脳内補完】 sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1174546315/ それではみなさん、楽しく次スレへ
- 992 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 16:11 ID:jPnJJkh2]
- 984-987
黒い、黒いよ、ヤクモン・・・。
- 993 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 18:16 ID:tZZ/a8X.]
- 此処まで穿った見方をしてみるのも面白いw
- 994 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 18:26 ID:wtu5EcPM]
- 旗厨による八雲貶めが始まったか。
- 995 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 19:10 ID:F16BfZNE]
- おにぎりの人がどう思うかは知らんが
サマランチの俺から見たらこんなのもありだと思うよ ただ「恋ってタイミングよね」ってのは八雲っぽくなさすぎww
- 996 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 19:15 ID:MR00TfRo]
- 沢近アンチの仕業かもしれないのに勝手におにぎり認定やめて欲しいんだけど?
- 997 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/22 21:30 ID:.1Lbg6fo]
- うーん、最初から黒八雲物だと割り切って読めばそこそこ面白いんだけどね。
昔の黒皿だのなんだのみたいに強引なのは受けなくなってきた―― というより、荒しなのかネタなのか客観的に判断できない状況になっちゃったんだなぁ。 >>995 ただ「恋ってタイミングよね」ってのは八雲っぽくなさすぎww 同意。
- 998 名前:Classical名無しさん mailto:sage [07/03/23 07:08 ID:QTuQ.45Q]
- >>987
うはww まぁこういうのもありなんじゃないかなw とりあえず乙
- 999 名前:Classical名無しさん [07/03/23 08:44 ID:UpVqUAnA]
- ん
- 1000 名前:Classical名無しさん [07/03/23 08:45 ID:UpVqUAnA]
- 1000ならみんな幸せに鳴れ
- 1001 名前:1001 [Over 1000 Thread]
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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