- 306 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 mailto:sage [05/03/19 00:59:09 ID:pBTbcgnw]
- オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。 いつしかオレはPDFに、自分が考えたすごろくを出力するのに夢中になっていた。 それをばあちゃんにFoxit PDF Readerで見せては 「ここでモンスターが出るんだよ」 「ここに止まったら三回休み〜」 ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。 それが何故かすごく嬉しくて、HDDがPDFファイルで大半を占めるほどになっていた。 やがてオレにも友達ができ、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ 家の事情も解消され、自分の家に戻った。ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、 「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでくれた。 先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。 遺品を整理していた母から、「あんたに」と一枚のフロッピーをもらった。 開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくのPDFがあった。 モンスターの絵らしき物が描かれていたり、何故かぬらりひょんとか 妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。 最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書
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