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種・種死の世界にXキャラがいたら-コーヒー15杯目-



1 名前:通常の名無しさんの3倍 [2006/09/02(土) 11:16:11 ID:xjj5DaZS]
           ,‐‐,─ァー           ,‐‐,─ァ\   \'        /  /
       / ̄~ア / /──ァー  ,r──ァ/ / /ー─\   \      /   /
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/   _, イ   /     _ノ /     _ィ′      _,ィ      / /  / .// ,ニ/  \ヽ  /./ ././ ./  ! / .|   レ'/
 ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄~ ̄   、    / /__ノ /ノ /_,ノ/ハ_) ).ノ./ ././ ノ ∧ /  |  /
.                                   -'ー‐―‐ '´\  \  ̄ ̄    . ̄  ̄  ̄,ヘノ/
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                                 ̄ ̄             ̄ ̄


新シャアでガンダムXについて語るならここでよろしく
現在、SS連載中

種・種死の世界にXキャラがいたら-コーヒー14杯目-
anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1156764388/


兄弟スレ
種・種死のキャラがX世界に来たら
anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1153316471/

まとめサイト GX-P様
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「ダブルエックス in C.E.73」
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「ディスティニー in A.W.0015」
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機動新世紀ガンダムX DESTINYお絵かき掲示板 
pig.oekakist.com/dxakatuk/



過去スレは>>2-5のあたり。
荒れ防止のため「sage」進行推奨。

857 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:31:18 ID:???]
アツクナラナカッタカラ

858 名前:XEED 「第05話 ブレイク・ザ・ワールド2-2」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 19:32:14 ID:???]
「少しでも砕かないと…」

アスラン・ザラは困惑していた。
なぜならユニウスセブンを落下させ、地球を混乱せしめようとしたテロリストたちが父の狂信者だったからだ。
自分が作業を志願したのも運命なんだろうか、とアスランは思う。

「(父の呪縛は…まだ人を蝕んでいたのか…)」

やりきれないとは将にこのことである。息子として責任すら感じた。
ミネルバのMSによる活躍で、辺りの敵MSの殲滅に成功したが、作業に割り当てる時間は削られてしまい、完璧な作業は不可能になってしまった。

「そこのMS!もう戻んないとヤバイってさ!」

褐色のMSから通信が入る。確かロアビィという傭兵がパイロットだったはずとアスランは記憶していた。

「このメテオブレイカーを作動させたら帰投する!君は先に帰投してくれ!」

「あいよ!命大事にね!」

決死の作業をするが、無情にも破片を砕ききることは出来なかった。

降り注ぐ星――

「(また…戦争になる…)」

アスランは天を仰いだ。
====================

859 名前:XEED 「第05話 ブレイク・ザ・ワールド2-2」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 19:33:21 ID:???]
「おーい、坊主!こっちで医療器具運ぶの手伝ってくれ!」
「わかった!それと俺はガロードってんだよ!」

額に汗しながら、力仕事に励む。
ガロードは、ブレイク・ザ・ワールドによる被害から復興するために
設立されたボランティア機関で、奉仕活動をしていた。
いろいろと考えた結果、これが最も現実的な行動と考えたからだ。
それともう一人。

「順番に物資の配給をします!十分ありますので、慌てないで並んで下さい!」

キラが大声で呼び掛ける。キラはガロードに誘われる形でボランティアに参加した。

――戦争の火種は生まれた――
しかし、逆に考えればまだ火種である。今は動く時では無い。
となると自分のすることはなんだろうか――
そう思った矢先にガロードの誘いがかかった訳だ。

「いやぁ〜、疲れたなぁ」

ガロードが急ごしらえの休憩室で腰を降ろす。
キラはやかんから麦茶を二人分用意して、一つをガロードに差し出した。

====================

860 名前:XEED 「第05話 ブレイク・ザ・ワールド2-2」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 19:34:39 ID:???]
「なぁ、キラ」
「なに?」
「戦争に…なるのかな?」

ガロードが麦茶を飲みながら、深刻な面持ちでキラに尋ねた。

「…おそらくね…」

そうなって欲しくない――
キラは切に願う。火種は揉み消されるのが最良である。しかし、火種に薪をくべる連中がいるのも事実。

「戦争になったらさ…キラはどうするんだ?」
「僕は…戦争を止めたいと思う」
「…どうやって?」
「実は姉が国家元首をやっているんだ」
「ゴホッ!ゴホッ!」
ガロードは麦茶を気管肢に流し込んでしまった。

「マジかよ!?」
「うん。姉なら平和の道を進むと思うから、
その手助けをして、戦争を止めたい」

ガロードは少し考え込み、結論が出たらしく、顔を上げた。

「…よーし、俺にも一口乗せろ!」
「えっ?」
「俺も手伝ってやるよ。MS乗りは多い方がいいだろ?
それに保護の礼も兼ねてな」
「ガロード…」

ガロードはキラを信頼していた。
最初は疑惑の念から始まったが、キラの誠実さ、優しさは一緒に暮らしてみてよく知っていた。
そのキラが手助けしたい姉なら、きっと相応の人物に違いないと判断し、それに賛同した。
過ちは繰り返すな――
その言葉にも後押しされた。
一方、キラはガロードの言葉に感動を覚えた。知り合ってからわずかの時間しか経ていないが、
友情に時間はいらないとキラは肌で感じた。
〜つづく〜

861 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:42:07 ID:???]
>そのキラが手助けしたい姉なら、きっと相応の人物に違いないと判断し、
>それに賛同した。

騙されるな、それは孔明の罠だ!!

862 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:46:22 ID:???]
は、はわわ、ご主人様、(ガロードの)危機が来ちゃいました!

863 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:46:40 ID:???]
たしかにカガリはキラと相応の人物だぜ!

864 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:48:53 ID:???]
んー……でもXSEEDさんとこのキラとラクスはX運命さんの
キララクとは雰囲気違う気がするんだがね。

865 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:53:00 ID:???]
確かにキラは活動的だから違う。アニメは最初カミーユかとおもたし
NEETではないようだし。おれには奉仕活動なぞできん。



866 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 19:53:41 ID:???]
本編がトンデモなので一度色が付いてしまうとなかなか払拭できないもんさ
すり合わせができる人もいればできない人もいる

867 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:02:18 ID:???]
カガリがバカなのはガチ。

868 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:04:44 ID:???]
出来ることからやってるキラ。って言うのはちょっと好感持てるな<奉仕活動

869 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:08:36 ID:???]
奉仕活動している時点で]運命のNEETと違うと思うよXEEDキラ。
ユニウスが落ちてきた際もぼーとして見ていることも無かったし(強張った表情
と出ていた)行動をしているから世捨て人じみてないし、後はこの後での
描写によるだろうね。

つーか俺はキラは嫌いじゃないし、むしろ一番救われて欲しい存在だと思っている。
価値観に囚われないガロードとなら無印初期の頃のカガリのような支えとして
仲良くやれそうだと思う。衝突があれば、ティファもいるんだしさww

870 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:17:43 ID:???]
キラがガロードの洗脳されて
「じゃ〜んじゃじゃ〜〜ん! 天下無敵のモビルスーツ乗り、キラヤマト様が、フリーダムと共に助けに来たぜぇ!」
って言ったら俺神様信じる。

871 名前:XEED 「第06話 Assassin」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 20:24:49 ID:???]
「ティファ姉ちゃん!これ描いて!」
「はいはい」

ティファは微笑みながら木炭を走らせる。子供が差し出してきたのはロボットの絵本。
ティファの絵は子供たちに好評だった。

「お前、この間描いて貰ったばっかりだろ!今度は僕の番だよ!」
「じゃあ次はあなたのを描きましょうね」

ユニウスセブンの落下事件で住まいを破壊されてから一週間が経とうとしていた。
しばらくマリューとバルトフェルドの館に世話になることで、宿の心配は無くなっていた。
ラクスはというと、多忙を極めているらしく、子供たちの遊び相手は専らティファの役目だ。

「(ガロードも頑張っているのかな…)」

「人気者は辛いねぇ。はい、コーヒー」

バルトフェルドがマグカップを差し出す。
ティファはそれを受取り、口を付ける。苦い。果てしなく苦い。
バルトフェルドはこの館の主人の一人で、気さくな人であるとティファは認識している。

「はい、砂糖とミルク。苦くて飲めないでしょう」

助け船を出してくれたのはマリュー。もう一人の館の主人。
彼女が時折見せる哀しい顔が、ティファは気になっていた。

「あっ!邪道だよ!」
こだわりがあるのか、ブラックを主張するバルトフェルド。

「押し付けは良くないわよ」

マリューは呆れた顔をしながらミルクをカップに入れた。
====================

872 名前:XEED 「第06話 Assassin」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 20:26:08 ID:???]
「開戦したら力が必要になります。
悲しいことですが、何時でも出られるようにしておいて下さい」

ラクスは館の来訪者たちと会談している。自分たちを支援してくれる旧クライン派をまとめあげるためには必要なことだった。

「(これが骨折り損になればいいのですが…)」

戦争を止めるために戦う――
矛盾した話だ。しかし戦わなければ大切な人は守れないのも事実。
重要なのは、その矛盾をどれだけ薄めるかであるとラクスは考える。

「では、また」
「はい、ご苦労様です」

来訪者を見送り、ソファに体を預ける。

気の抜けた一瞬――

息を潜めていた招かれざる来訪者はそれを見逃さなかった。
====================
ボランティア活動を終え、車で帰路についたガロードとキラ。
疲労はピークに達し、直ぐにシャワーを浴び、睡眠をむさぼろうと思っていた。

しかし、それは叶わぬことだった――

館を囲むMSたち。容赦なく浴びせられる銃弾。
ガロードとキラは愕然した。

「なんだありゃぁ!!」

ガロードが叫ぶ。なぜあんな目にあっているのか理解不能だからだ。しかしキラはそうではなかった。

「ラクスが狙われたんだ!!」

873 名前:XEED 「第06話 Assassin」 ◆8cO0Hp7YNc mailto:sage [2006/09/04(月) 20:27:44 ID:???]
旧クライン派をまとめるラクスが、某かに狙われることはそう不思議ではない。

キラはアクセルを踏みつけ、必死の形相で車をMSドックへと走らせた。

「僕はフリーダムで撃退する!ガロードはどうする!?」
「聞かれるまでもねぇ…館にはティファもいるんだ!俺も出る!」

車を飛び下り、ドックへ全力疾走する。
足がもつれる。
銃声が耳をつんざく。
そして、コックピットに座り、OSを立ち上げ、敵に目を据え叫ぶ。

「フリーダム行きます!」

「DX、出るぜ!」

====================
そこからは圧倒的だった。
要因の一つは、敵は隠密行動が主体のMSゆえ、ドッグファイトには向いていない。
そして一番の要因はパイロットの練度。
前大戦で英雄と称賛されたキラ。常に戦場に身を起き、強敵と戦ってきたガロード。
せせこましいスパイに負ける要因は無い。

MSを降り、皆がいると思われるシェルターへと走った。

そこには悲壮な空気が流れていた。それを払拭するかのようにキラが問いただす。

「皆、無事ですか…?」

バルトフェルドはうつ向いたままだ。

「バルトフェルドさん!!」

キラがバルトフェルドの肩を掴み、更に問いただす。

「落ち着いて聞け……ラクスが撃たれた……重体だ…
今、マリューが病院に連れていく準備をしている」

「…」

キラは困惑した。バルトフェルドが何を言っているのか理解出来なかった。理解したくもなかった。

〜つづく〜

874 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:27:52 ID:???]
そこまでいかんでもいいがw 無印種のキララクから負債補正を
とっぱらってさらに種死に移行したらどんな感じだったんだろね。

875 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:29:34 ID:???]
ティファは!?



876 名前:874 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:29:59 ID:???]
うあすまんリロするんだった。>874は>870宛ね。

877 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:31:08 ID:???]
>>873
あれ、ラクス撃たれちゃった?大きく流れが変わる予感。
できれば事前に何話分書くか書いてくれると嬉しい。個人的に。

878 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:35:47 ID:???]
身勝手な欲望のために世界がテロリストどもの手により
振り回されることになる前にラクソが撃たれてよかったな。
これで洗脳の進行が止まった吉良達が今後、どう更生するかwktk

879 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:41:08 ID:???]
どうせ死なんラクスよりティファが先だろう!?

880 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:41:40 ID:???]
なんか何をやるかは置いといて、下準備してる辺りラクスも少し好感が持てるような。
いや、原作だと前振りも何もあったもんじゃなかったし。
後はガロードとティファ、原作より行動的なキラがどう動くかが楽しみ。
けど、5話と6話は一まとめの方が長さ的にも話の流れ的にも良かったかも。
とか言ってしまったけど次も待ってるよー。

>>870
ボスボロット思い出してしまった俺は一体どうすれば良いんだ?

881 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:45:47 ID:???]
どうせテロの下準備だろ

882 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:50:29 ID:???]
ただのアンチもこのスレに引き寄せられてきたか……
感想も歓談も止められるものではない、だがエレガントに運びたまえ。

883 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:51:04 ID:???]
XEED氏乙!
これでキラたちが短絡的にテロに走る可能性はかなり減ったか?
しかしラクスが撃たれて重症になったせいでクライン派の連中がプラントで暴れそうな気も・・・
あと問題はカガリがどこまでやれるか、そしてそれを見てガロードがどう思うかだな。
そういえばシンもそうだがカガリとガロードも結構性格似てるような・・・


884 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:52:18 ID:???]
>>880
大丈夫、俺もだ
ついでにやけにコミカルに動く自由まで思い浮かべてしまった




885 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 20:54:16 ID:???]
本編でも思ったが襲撃されてもおかしくないならもっとセキュリティを厳重にすべき、
なのに何故子供と一緒に暮らしてんだろうか?。



886 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:00:30 ID:???]
本編では自分たちが襲われる理由なんて無いと思ってから、
XEEDはまだラクスの人物像が分からない。

887 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:44:49 ID:???]
>>883
国どころか世界レベルで短絡バカなのがカガリ
個人レベルでバカだけどそれが世界を救うレベルになるのがガロード

888 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:46:27 ID:???]
何かまたヘイト臭くなってきたなあ…

889 名前:機動新世紀ガンダムX DESTINY 第五十七話 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:47:16 ID:???]

第五十七話 『どうしてそんなことを・・・・』

==========================

ガロードは走り、MSデッキに到着する
シンがアカツキの前で、こちらを見つめていた

「ガロード?」
「すまねぇ、シン! もしもの時は後を頼むぜ! キッド!」

シンの脇を駆け抜け、ガロードは積み込んでおいたバビの前に立つ
キッドがにっと笑い、親指を立てていた

「おう、ガロード! バビはいつでも行けるぜ!」
「サンキュ! 俺が合図したら、GXの射出を頼む。じゃあ行ってくるぜ!」
「ちゃんと助けて来いよ!」
「任せろ!」

バビに乗り込み、起動させる。ザフトの量産型高機動MS。チャンスはおそらく、一度きり
コクピットにつんである、道具類をパイロットスーツにくくりつけると、ガロードはブリッジとコンタクトを取った

「トニヤ、カタパルト出してくれ!」
『OK、ちょっと待っててねー』

しかしモニタが切り替わり、アスランが姿を見せる

『やめろ! 勝手なことをするなガロード! いきなり『FAITH』やめますと言われて、はいそうですかと通るか!』
「そうだろうな。でも仕方ねぇんだよ、こればっかりは。説教なら後で聞くぜ。トニヤ!」
『はいはい。今あけるからねー。艦長、仕方ないわよ。だってガロードだもん』
『そうそう、ガロードだからな。止めても、無駄無駄』

トニヤとシンゴの声が聞こえる。アスランの舌打ちが、遠くなった
カタパルトが開き、バビはそこへ向かう

890 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:47:22 ID:???]
ヘイト? そんなものはリューサンのスーパークライムで0になるぅ!

891 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 21:47:52 ID:???]
そう簡単には過去は消せないってことさ。

892 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:48:27 ID:???]


「待ってろ・・・・今行くからな! ガロード・ラン、バビ、出るぜ!」

バビのバーニアがうなりをあげる。宇宙空間へ飛び出す
浮き上がるような感触。しかし、押さえ込んだ。すでに宇宙戦は経験している
感覚は、だいたいつかんでいた

『待ちやがれ、ガロード!』

振り返ると、エアマスターが付いてきていた

「ウィッツ! ついてきちまったのか?」
『水臭ぇぜガロード! そんなMSで、あの大軍につっこむのか? 護衛はいるだろうよ!』
「悪い、頼むぜ!」

バビが加速する。エアマスターがそれに合わせて付いてくる
ザフトとオーブの交戦区域はまではもう少しだけかかりそうだった

==========================


893 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:50:06 ID:???]

==========================

アウルに対する感情が、複雑なものに変わっている
時々、アウルはいなくなった。出て行く先はわかっている。ニコルの、母のところへである
ピアノを、アウルに少しだけ教えた。簡単な曲なら、弾けるようになった
それを母に聞かせているのだという

嫉妬も感じる。しかし、ニコルは母の前へ姿を見せられない
アウルが母の慰めになるなら、それでいいとも思う

いくらか人間らしくなっていく自分を、ニコルは嫌悪する
そんな中でもじりじりと、復讐の炎は胸を焦がしている
せめて、アスラン、キラ、ラクスを殺すまでは、死ねないと思った

デュランダルはヤタガラスよりも、DXを恐れていた
しかしそれ以上に、彼はラクスを恐れていた
だから虎の子のレジェンドを投入してきている。ラクスを殺せ、ということだろう
最低でも、オーブ軍の足止めはしなければなるまい

デスティニーがミラージュコロイドを解く。レジェンド、アビス、デスティニーがオーブ艦隊の真っ只中に展開する

「ククク・・・・うまくいきましたね」

ニコルはにぃっと笑った。オーブ軍は前線にMSを展開させているため、かえって艦隊の中はMSが少ない
しかも艦隊の真っ只中であるため、同士討ちを恐れたオーブ艦はうかつに主砲も放てない

『そぅら、落ちろよ!』

アビスが肩の装甲を開き、一斉射撃。オーブ艦を撃墜する。ニコルは舌打ちした

「アウル! 落とすのは、エターナルだけですよ・・・・忘れたんですか?」
『えー、別にいいじゃん。落ちて困るモンでもないだろぉ?』
「僕たちはね、ザフトじゃあない・・・・戦争をしにきたわけじゃないんですよ? 
 ちゃんと命令を聞きなさい」

デスティニーが高エネルギー長射程ビームライフルを引き抜き、アビスの胸元に突きつける

『わ・・・・わかったよ』

しぶしぶといった感じで、アビスが攻撃をやめる
デスティニーはそれを尻目に、エターナルを確認した
長射程ビームライフルの、ぎりぎりの位置にある。即座にエターナルのブリッジへ照準を合わる

894 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:53:49 ID:???]

「一思いに殺すのはね、優しすぎると思うんですけどね・・・・死んでくださいよ、ラクスッ!」

ドシュゥゥゥン!

高エネルギーが射出され、それがエターナルを襲う。しかし他のオーブ艦が間に入り、
身を挺してエターナルを攻撃から守った。オーブ艦が爆発する

『ヘッ、えらそーにしといて、なんだよそのザマァ?』
「黙りなさい、アウル。・・・・チッ、そこまでラクスが大事ですか
 ザフトを裏切った女狐を命がけで大事に守って・・・・オーブ軍、ご苦労なことですねぇぇッ!」

デスティニーがアロンダイトを引き抜き、翼を広げる。現時点で、最強の機動力を誇る、デスティニー
それはあっという間にエターナルに向かう

『ラクスはやらせん・・・・!』
『あーあ、またこいつかよぉ・・・・。追加料金もらわなきゃ、割りに合わないぜ』
『迷うなよ。半端な覚悟は、死神に好かれるだけだぞ、ムウ・ラ・フラガ!』

デスティニーの目前、エターナルを護るように、三機のMSが出現する
ガンダムヴァサーゴチェストブレイク、ガンダムレオパルドデストロイ、そしてフリーダム

「雑魚が・・・そろいもそろって、うっとおしいんですよぉッ! ティファッ!」
『う・・・・・』

ティファのうめき声が聞こえる。レジェンドが『起動』する。本来なら、レジェンドはキラに当てたいが、
今は無駄な時間をかけられない。レジェンドはまっすぐにこちらへやってくると、ドラグーンを三機のMSへ放つ

シュン・・・・・シュンシュンシュン・・・・!

展開されたドラグーン。次々と三機のMSを襲う。ニコルはそれを確認すると、
すぐにアロンダイトでエターナルへと切りかかった

ザッ・・・! アロンダイトがエターナルの船首に突き刺さる。にぃっとニコルは笑い、ブリッジを見据えた

「あははははは、死ねぇぇぇッ!」

デスティニーは船首から真っ二つにせんと、アロンダイトを突き刺した状態のまま、ブリッジへ向かう
エターナルの船体を引き裂いていく。悲鳴まで聞こえてきそうだ
ブリッジが見える。ここで死ぬのだ、ラクスは
ここで、殺すべき三人のうちの一人を、やっと殺せる
フリーダムを強奪し、父を自殺に追い込んだ憎むべき平和の歌姫を

895 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:55:31 ID:???]

・・・・・・!

「ラクス・・・・じゃ、ない?」

思わず、デスティニーは動きを止めた。ブリッジに、ラクスがいる。しかしそれは、違う
偽者だ。ラクスが身にまとう、威圧感を持っていない。そして今、ブリッジでおびえている女
それが誰だか、ニコルはすぐに理解する

ミーア・キャンベル。偽りの歌姫

『やめろぉぉ!』
「キラッ!」

ストライクフリーダムがミーティアを放棄し、こちらへ二丁のビームライフルで攻撃してくる
すぐにデスティニーはアロンダイトをエターナルから引き抜き、離れた

『君は・・・・どうして、どうしてこんなッ!』
「クッ・・・・! 邪魔ッ!」

長射程ビームライフルを再び引き抜き、放つ。ストライクフリーダムも呼応し、腹の複相ビームを撃ってくる
空中でエネルギーがぶつかり合った

バシャアアン・・・

エネルギーの、破裂音。デスティニーは再びアロンダイトを構える。まずい
オーブ軍のMSが、わずかながらこっちに戻ってきている。クラウダが一機、こっちにやってきた

「調子に乗るんじゃありませんよぉぉぉッ!」

アロンダイトが、クラウダを真っ二つにし、爆発させる。どれだけの装甲かは知らないが、
アロンダイトを受け止められるわけがない

すぐにデスティニーは方向を転換し、レジェンド、アビスと交戦するフリーダム、レオパルド、ヴァサーゴの元へ向かう
すでに敵の三機は腕を飛ばされるなどして、損傷を受けていた。ティファの能力は尋常ではない

『つ・・・・ッ! くっ・・・・・!』
「ティファ、キラに当たりなさいッ! アウルは僕に続いてッ!」
『うっ・・・・・!』

レジェンドがストライクフリーダムに向かっていく。キラに抵抗できるのは、ティファだけだろう
デスティニーはアロンダイトで、一気に三機のMSを襲う。レオパルドの、首を飛ばした




896 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:56:35 ID:???]

『うっ・・・・命までは料金に含まれてない・・・・ロアビィ・ロイ、撤退するぜ!』

首を失ったレオパルドが、撤退していく。エターナルに撤退していかない
どこに。視線の先。白い影。アークエンジェル

「そこか!」

確信した。アークエンジェルが旗艦なのだ。そこにラクスはいる
デスティニーで追撃せんとしたその時だった

『うっ・・・・なんだよ、コイツ・・・!』

隙を突かれ、ヴァサーゴのクローにアビスが捕まっている。ニコルは舌打ちした
翼を開く。アロンダイトを振り上げ、ヴァサーゴの腕を斬り落とす

「アウル・・・・!」
『は・・・・。あんたが、俺を、助けたぁ・・・・?』
「別にあなたのためにやったわけじゃないッ!」

また、舌打ちする。悔しくてたまらなくなる。ミイラ男になった化け物が、人間に未練があるのか
母親を慰められるのはアウルだけだと思って、アークエンジェルを追うよりもアビスを助けてしまった
こんな人間らしい感情を抱いたまま、キラに勝てると思っているのか

ストライクフリーダムを見つめる。レジェンドは互角にやりあっている。
そう思った瞬間、まったく別方向からストライクフリーダムへとビームが降り注いだ。
Sフリーダムが、ビームシールドでそれを受け止める

『じゃっじゃじゃーん! 炎のMS乗り、ガロード・ラン様がティファを助けに来たぜ!』

こっちをいらだたせるほど陽気な声で、愚か者は白馬の王子になることを宣言していた

==========================

897 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:57:36 ID:???]

==========================

アスランは歯噛みした。拡大される、戦場。レジェンドとSフリーダムがやりあっている
そこへ、ガロードのバビとエアマスターバーストが乱入した

「なにをやりたいんだ、あいつらは・・・・!」

苛立ちを吐き捨てる。敵の射程外からローエングリンを放ち、
あわよくばオーブ軍を引き付けるという作戦は台無しである

『艦長、アカツキとガイアを出させてください!』

MSデッキから通信が回ってくる。シンからだった

「シン・・・・? バカを言え! おまえまで行ってどうする・・・・」
『でも、ガロードが! あのままじゃ死にますよ、あいつ!」
「クッ・・・・・」

アスランはもう一度、歯噛みした。ここでガロードを失うのは痛い
もうじき、切り札のDXが修理されるというのに、パイロットがいないでは話にならない

「艦長。ヤタガラスを、戦域まで近づけましょう」
「イアン。戦闘に介入しろ、というのか?」

副艦長席にあるイアンは、ゆっくりと首を振る

「いえ、近づけるだけです。それだけで十分でしょう
 私は敵であったから、わかります。ヤタガラスとは恐ろしいものなのです
 そこにいるだけで怖いのですよ」
「ザフトとも、オーブとも、戦うのは馬鹿げてるが・・・・」

腕を組む。頭が痛い話だった。本格的に参戦するのは正直、避けたい
ザフトもオーブも味方と言えば味方なのだ。それに戦力の損耗も嫌だった

898 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:58:35 ID:???]

『艦長! 出させてください、せめて俺だけでも!』
「シン、少し黙っていろ!」
『でも艦長! 忘れたんですか! あいつがいなきゃ・・・・ユニウスセブンは落ちてたんですよ!』
「・・・・・・・・・」
『あいつ他人なんですよ! この世界にぜんぜん関係のない・・・・なのに、あんな必死になって、
 たくさんの人が死ぬのを食い止めてくれたんです。そいつが今、なにより大切なものを取り返しに行って・・・
 女の子を助けに行くなんて、戦争してるヤツからしたら馬鹿げてるかもしれませんけど・・・・
 俺たちはそれを黙って見ていていいんですか!?』
「・・・・・・・・」
『俺たちはあいつにでかい借りがあるんです! なのに、借りを借りのまま置いとくなんて・・・・俺は嫌です!』
「シン」

ふぅっと、アスランは息を吐いた。それから少し、諦めたように席へと座る

『艦長?』
「そういえば、俺もガロードに救われたことがあったよ。ユニウスセブンの時にな
 来るなって言ったのを無視して、ブリッツに追い詰められた俺を助けに来た
 別に親しくもなんともなかったんだがな」
『艦長・・・・・』
「シンゴ、ヤタガラスを戦域まで前進させろ! MS隊発進準備!
 シン、そこまで言うからには、ガロードもアカツキも無傷で連れて帰って来い!
 それでさっきまでの生意気な発言は許してやる」
『あ、ありがとうございます!』

シンが笑って、頭を下げる
ヤタガラスが最大戦速で起動し、戦域まで近づいていく
どうやって無傷でここから帰るか。アスランはそこに思考を切り替えた

==========================



899 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 21:59:43 ID:???]

==========================

『こいつは俺が引き受けたッ!』

エアマスターが次々とストライクフリーダムへ攻撃をかける
おかげでSフリーダムはレジェンドとの戦闘をやめ、エアマスターに照準を切り替えたようだ

「ウィッツ、大丈夫かよ、キラはつえぇぞ!」
『エアマスターが逃げに専念すりゃ、どうってことはねぇ! それよりさっさと行きやがれ、ガロード!』
「おう!」

エアマスターがエサになり、Sフリーダムを引き離す。すぐにバビはレジェンドの前へ向かった
レジェンド。その顔を見ると、恐怖が先立つ。黒海で死に掛けた記憶がよみがえる

『が・・・・ガロード・・・・・』
「すまねぇ、ティファ! 遅くなった・・・・。助けに来たぜ!」
『だ、ダメ・・・・に、逃げて・・・・・』
「いくらティファの頼みでも、そいつは聞けねぇな!」
『あ・・・・うっ・・・・!』

レジェンドがドラグーンを飛ばす。ガロードの背を、嫌な汗が伝う。これの一斉射撃でやられたのだ

「けどよ、同じ手は通用しねぇ!」

無理矢理ガロードは、笑ってやった

緻密な動きをする、ドラグーンをどうやって避けるか。答えはシンプルなものだった
ドラグーンを射出した瞬間に、逃げ出せばいいのだ
そしてドラグーンの起動を上回る加速を得られるのは、ザクでもグフでもなく、バビしかなかった

レジェンドから背を向ける。一気に離脱する。ドラグーンが少しだけ追ってビームを出したが、バビはそれを振り切る


900 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 22:00:50 ID:???]

「さぁて、もういっちょ!」

瞬間、さらにバビが方向を転換し、最大速度のまま今度はレジェンドに向かった
またドラグーンが追ってきてビームを放つ。それを振り切る。しかし、バビの足をビームがかすった
それだけでガロードの体がびくっと、震える

(落ち着け・・・・落ち着けよ、ガロード・ラン)

ドラグーンには、弱点がある。その弱点を突き、一度だけ、勝負をかける

三度、四度とドラグーンを振り切ることを繰り返す。あと一度。計算ではそれで十分なはずだ

再びレジェンドの方へ、バビは向かう。また、ドラグーンが追ってくる
レジェンドはバビごときを落とせないことにいらだっているかのように、執拗な動きを見せる

「へっ、そんなに落としたけりゃくれてやらぁ!」

賭けである。計算が間違っていれば、自分は死ぬ。しかしガロードはそれをやることを、あっさりと決められた
バビとレジェンドの位置を確認すると、ベイルアウトを行った
ガロードの体はコクピットから飛び出し、バビがドラグーンの餌食になる

(かかった・・・・!)

ガロードはにやりと笑った。ドラグーンはある程度戦うと、充電が必要になる
バビは不十分な攻撃しかなされていないのに、ドラグーンは引き上げて、レジェンドに戻っていく
この間が、勝負だ

すぐにワイヤーガンを構えると、レジェンドのコクピットめがけて射出した
見事に命中。すぐにワイヤーを巻き、コクピットに取り付く

VPS装甲。その対策のために用意された、人間用のビームナイフをガロードは構え、
レジェンドのコクピットに振り下ろした

==========================


901 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 22:02:04 ID:???]

==========================

ザシュゥ・・・・ザンザンッ!

Sフリーダムが、瞬時にエアマスターの両手両足を斬り落とす
てこずったが、逃げるばかりの相手にいつまでも関わっているわけにはいかない
キラはエアマスターの戦闘不能を確認すると、レジェンドを見た

あれは危険だ。どうにかしなければならない。キラがそう思った瞬間、信じられない光景が飛び込んできた

「え・・・・? 生身で・・・・レジェンドと戦っている・・・? どうしてそんなことを・・・・」

バビから脱出したパイロットは、レジェンドに取り付くと、コクピット部分をナイフでこじあけようとしていた
キラには信じられなかった。MSに生身で立ち向かうとは、どういう神経をしているのか
ドラグーンの精密射撃を受けて蒸発するのがオチだと思ったが、どういうわけかドラグーンは動いていない

レジェンドが取り付かれたのを嫌がるように、闇雲にビームライフルを振り回し、乱射している
しかしそんなことで、『あれ』はひるむことはなく、黙々とナイフでの攻撃を続けていた

(あ・・・・・)

不覚にもキラは、なぜかその光景を美しいと感じた
愚直に、ただ黙々と、ナイフでコクピットを切り開かんとするその姿
MSに生身で立ち向かう、無謀としか思えないその行動は、なぜかキラの心を打った

ドォン!

しかし夢はそこで覚めた。闇雲に乱射されるレジェンドのビームが、エターナルに当たったのだ
このままでは、エターナルが落とされてしまう。『あれ』の目的はともかく、レジェンドをどうにかするのが先だった

「止めないと・・・・!」

ビームライフルを引き抜いて、レジェンドの足を狙う。発射。レジェンドの右足が吹き飛んだ
『あれ』は吹き飛ばされそうになったが、どうにかレジェンドにしがみつき、耐えている


902 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 22:03:04 ID:???]

しかし夢はそこで覚めた。闇雲に乱射されるレジェンドのビームが、エターナルに当たったのだ
このままでは、エターナルが落とされてしまう。『あれ』の目的はともかく、レジェンドをどうにかするのが先だった

「止めないと・・・・!」

ビームライフルを引き抜いて、レジェンドの足を狙う。発射。レジェンドの右足が吹き飛んだ
『あれ』は吹き飛ばされそうになったが、どうにかレジェンドにしがみつき、耐えている

『邪魔するんじゃねぇ、このボケナス! あいつがなにをやっているのか、わかんねぇのかよ!』

戦闘能力を失ったエアマスターから、悪態がつかれる

「でも・・・・エターナルを落とさせるわけにはいかない。いかないんだ・・・・・!
 だから、僕は、君を討つッ!」

ぱぁぁぁん

キラの頭で『種』がはじける。迅速にレジェンドを戦闘不能にしなければならない
Sフリーダムはドラグーンを放ち、一気にレジェンドへとそれを向かわせる・・・・!

(ごめん・・・・!)

キラは胸の中で、『あれ』に謝った。巻き添えになって、死ぬかもしれない
しかしレジェンドは止めなければならなかった

903 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 22:06:11 ID:???]

『護れ、マガタマ』

きぃん・・・・

不意に、おかしな音が鳴った。見ると、キラが放ったドラグーンの攻撃を、なにかがはばんでいる
いや、はばんでいるだけではない。レジェンドの周囲に、防御フィールドが張られている・・・・!?

『キラ、あいつの邪魔はするな・・・!』
「アカツキ・・・!?」

姿を見せる、金色のMS。背には黄金色の翼を背負い、こちらに向かってくる

『あいつが誰だと思ってるんだ。おまえが地球でのうのうと暮らせたのは、誰のおかげだと思ってるんだ・・・』
「シン・アスカ・・・・・」
『よくも好き勝手やってくれたな! ユウナさんの想いを踏みにじって、トダカ一佐も殺して・・・・!
 力があるからって、自分の正義のためにおまえは・・・!』
「やめてくれ! 君にもわかっているはずだ、議長を僕たちは止めなくちゃいけない!」
『ああ、わかってるよ。この世界でなにが起こっているのか・・・あんたよりはるかにな!
 だからこそ、あんたは許せないんだよッ!』

アカツキが、ビームサーベルを引き抜く。おかしい。ただのビームサーベルのはずだが、
サーベル部分のビーム活動が、活発なような気がする


904 名前:X運命 『どうしてそんなことを・・』 ◆UO9SM5XUx. mailto:sage [2006/09/04(月) 22:08:15 ID:???]

「どうしてデュランダル議長の味方をするんだ! 世界をおかしくしたいのか、君は!」
『そうやって、また・・・・自分勝手な理屈と正義で、人の想いを踏みにじるのかよ、あんたは! 
 どうして人の痛みがわからない・・・・人の想いがわからない・・・・!
 だから俺は、あんたには負けられない! シン・アスカ、テンメイアカツキガンダム、行きますッ!』

アカツキがビームサーベルを構え、一気にこちらへやってくる
すぐにキラはビームシールドを展開し、それを受け止め・・・・

ガシャァン!

「え・・・・?」

Sフリーダムのビームシールドは、アカツキによって腕ごと斬り落とされた
信じられない光景だった。ビームシールドが、ビームサーベルに斬りおとされることなどありえないはず・・・・

『よそ見するなぁぁぁ』
「クッ!」

Sフリーダムを斬りおとそうとしたアカツキのビームサーベルを、キラはあわてて避けた
すぐに態勢を立て直そうとするが、右腕が失われている

(強い・・・・!)

キラは始めて、シン・アスカを、強いと感じた


  つづく

==========================


905 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:09:47 ID:???]
こんな熱い展開を待ってた…X運命氏GJ!!超GJ!!!



906 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:09:50 ID:???]
GJ!

ツンデレニコルに不覚ひも笑ってしまったwww

907 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:10:02 ID:???]
GJ!!

>『エアマスターが逃げに専念すりゃ、どうってことはねぇ! それよりさっさと行きやがれ、ガロード!』
さすがパイロットとしては一流だ

… 早速やられてるけどな(´・ω・`)

炎の剣(違うスゲEEEEEEEEEEEEE

908 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:10:36 ID:???]
ああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっっっ!!!!
熱い!! 熱いよ!!!
この気持ちをなんて表現すればいいんだ!!!!!?

GJとしか言えない自分がもどかしいぃぃぃぃッ!!!!!

909 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:10:39 ID:???]
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ガロの邪魔するキラ最低('A`)

910 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:10:47 ID:???]
ガロードもシンもえらいカッコイイな、オイ!
GJ!
ウイッツは…あんなもんかなw

911 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:10:57 ID:???]
エサGJw

912 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:11:28 ID:???]
ミーアを身代わりにするラクスも最低、口先だけだな。

913 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:12:09 ID:???]
やっぱりガロードは生身でMSハントが華だな。

914 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:12:18 ID:???]
マジGJォォォオオオオオオブゥ!
燃えた。今回の話は本気で熱い

915 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:12:26 ID:???]
職人様GJです














エサよ……orz



916 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:12:52 ID:???]
>>890
>>891
お前ら反省汁

917 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:13:09 ID:???]
やっぱりダルマなんだなー……エアマスター……

918 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:13:12 ID:???]
超GJです。
「護れ、マガタマ」
のセリフにしびれました。

ガロードの取り付いてるレジェンドに攻撃してるキラ(心の中で謝ても・・・・)にシンが熱いお灸をすえてくれると信じてました。
次回が楽しみでなりません。

919 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:13:17 ID:???]
さっさとストフリ落とせよ、ニコル!

920 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:13:25 ID:???]
まさかアカツキに搭載されているのはバイオセンサーなのか!?

921 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:14:37 ID:???]
作者様、GJ!!
ガロードもシンも燃える展開だし、スーさんはさすが役どころをわきまえているよ。
しかし、ガロードの必死さを見て『彼』ではなく『あれ』扱いって……キラよ、何様?

922 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:14:46 ID:???]
いや、これはフラッシュシステム!?

923 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:15:52 ID:???]
ガロもシンも超かっけぇ ウィッツもいい仕事をした

そのせいかキラとラクスの身勝手さが強調されたな なんだよミーア捨て駒かよ オイ

924 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:15:57 ID:???]
>>921
キラにとってラクス以外は代わりの効くただの物に過ぎないんだよ。

925 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:16:07 ID:???]
職人様GJ
アカツキがまるでエピオンみたいだ…

それとガロードの対レジェンド攻略法。これもGJ。
この作戦。UCのビット兵器にも応用効かないか?



926 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:16:36 ID:???]
>『うっ・・・・命までは料金に含まれてない・・・・ロアビィ・ロイ、撤退するぜ!』
ロアビィフリーデン組復帰フラグに見えた

あとトニヤやシンゴの「だってガロードだし」にすげー癒されたwww

927 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:17:53 ID:???]
『あれ』って・・・てめぇ・・謝れよキラ

928 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:18:22 ID:???]
そろそろ新スレか?

929 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:18:59 ID:???]
命ある人間を【あれ】呼ばわり……完全にモノ扱いだな。

930 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:19:14 ID:???]
GJ!!燃えた!!
シンが来た瞬間何か「これで勝つる!」とかブロントみたいなフレーズが頭をよぎってしまいましたw

931 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:age [2006/09/04(月) 22:21:00 ID:???]
GJ!

ラクス汚ねえなぁ、身代わりかよ。
本性が出てきたんじゃねーか。
ニコル達の方がまともに見えちゃうよ。

顔芸人でてこない。
ここぞと言う時に横から殴りつけるつもりか。
というかレクイエムをAAめがけて撃ってくれ。

932 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:21:05 ID:???]
リアルテイムで乙!!やったああああああ!!遂に傲慢さに一矢報いたよシン!!
>『護れ、マガタマ』
正真正銘「オーブの護り」の面目躍如!(今回はガロードとティファの騎士だけどねw)

>『ユウナさんの想いを踏みにじって、トダカ一佐も殺して・・・・!
 力があるからって、自分の正義のためにおまえは・・・!』
>「世界をおかしくしたいのか、君は!」
痛すぎる・・・自分に立ち向かうものは問答無用で「世界の敵」扱いカヨ・・・
これじゃあトダカ一佐の葬式した意味ないやん。完璧な自己満だあ。


今日のMVP台詞はもちろん
>『じゃっじゃじゃーん! 炎のMS乗り、ガロード・ラン様がティファを助けに来たぜ!』
>『俺たちはあいつにでかい借りがあるんです! 
なのに、借りを借りのまま置いとくなんて・・・・俺は嫌です!』
漢気溢れるシンの叫び(本当にシンが主人公してて泣ける)
とガロードの底抜けな陽気さ(やっぱガロードと言えばコレでしょ!)
この二つで決まり!

933 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:21:34 ID:???]
ウイッツも中々キモいな
伝説が永遠落とそうとしてる以上キラが伝説落とそうとするのは当たり前だろうに

934 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:21:45 ID:???]
>>931
その前に合コン同盟に脱出をだね(ry

935 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:23:34 ID:???]
>>933
得意のマルチショットでドラ落とせば永遠にもガロにも害なくね?



936 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:23:53 ID:???]
>>933
レジェンドのドラグーンを落とせばいいだろうが。努力ぐらいしろ。
どうせキラクスにとって永遠は捨て駒なんだしな。

937 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:24:49 ID:???]
アレ発言は悪くないと思うけど
。だって信じられるか? 宇宙空間で化け物みたいなモビルスーツにナイフ一つで切りつけてるんだぜ?
普通は見なかったことにする。んでもって、多分この戦闘のあと都市伝説になる。

938 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:25:11 ID:???]
いや待て、永遠を守るためあのニートが殺すつもりで伝説に発砲したってことは、
ニートも永遠にいるラクソが本物だと思い込んでいる、ということじゃね?
つまりラクソは永遠からニートを出撃させた後にAAに逃げ込んだ、ってことだ!

939 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:25:39 ID:???]
>>936
レジェンド落とせば全てのドラグーンが止まるだろ
努力だけじゃなくて効率も考えれば?

940 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:25:54 ID:???]
永遠に当たったのはドラじゃなくてライフルだろ?
まあ腕を狙えばいいんだが。

941 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:26:11 ID:???]
新スレ出現の頃合ではないか?

942 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:26:42 ID:???]
>>939
考えんなよ。

943 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:26:44 ID:???]
>>939
>レジェンド落とせば全てのドラグーンが止まるだろ
キラ様の不殺はどこにいったんだ。

944 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:01 ID:???]
まぁ、さっさとコクピット潰せばそれで終わるな

945 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:18 ID:???]
ヒント:ビームシールド
サーベル程度じゃ切れないならライフル程度余裕だろ



946 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:23 ID:???]
>>938

なにその劣化クロノクルぶりわ

947 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:29 ID:???]
ティファ救出すれば伝説止まるし。

948 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:32 ID:???]
>925
実はF91などの小型高速MSが主戦力になったころから
ビット兵器は姿を消し始めていたりする。
サイコミュの悪影響が問題になったのも一因だが
おそらくファンネルのスラスター程度では追いつけなくなったほど
MSが高速化したのもあるとおもう。

949 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:27:40 ID:???]
>>939
そんなんだからクソ野郎なんだよ。結局人殺ししか能がない。

950 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:28:18 ID:???]
>>943
殺して多少キラがヘコんでも「あの時は仕方なかった」って周りが言えば多分問題ないと思うよ

951 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:28:37 ID:???]
>943
キラは、自分で不殺しますなんて言ってないんだよ
出来るときには不殺してるけど、出来ないときにはちゃんと殺してる
キャラヘイトはあることないこと捏造するから困る

952 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:28:52 ID:???]
所詮キラは人間じゃないから仕方がないよ。

953 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:29:02 ID:???]
っていうか、ウィッツの言葉のどこがおかしい?
ティファを救出すれば、レジェンドが止まるのは当たり前だろ

まさか、釣られた?

954 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:29:12 ID:???]
>>939

ニートの脳内では

ドラグーンを落とす手間>>越えられない壁>>ティファ+ガロード(あれ)の命
なんだよ

955 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:29:45 ID:???]
んじゃ次スレの準備でもしてきましょうかね



956 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:30:00 ID:???]
ラクスは毒の影響でフラフラ、代理でミーアって可能性もある

957 名前:通常の名無しさんの3倍 mailto:sage [2006/09/04(月) 22:30:09 ID:???]
あ〜、天命暁良いな。
何か勾玉って聴くと脳内で某量産型黒鳥が変貌して量産型アスランの中の人が操るシックス・スレ(ry しか思い浮かばないが。
このまま行くとシンの戦闘方がゼンガーっぽいイメージに変わって来そうだ....変幻自在の三式斬艦刀チックで。

にしてもやっぱキラは救い様の無い人格だ.....ガロードのやってる事解っていても巻き込むカタチでの機体破壊しようとしてるし。
ドラをドラで相殺したりビームを自身で受け止めようと言う意思も(やれる機体乗ってるのに)持たず破壊考えられねぇって可也終わってる気も。
ガロードとかの影響受けそうに成ってもラクス電波しか受け付けないみたいで救う方法が無さ過ぎだ






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