- 597 名前:名無しより愛をこめて mailto:sage [2020/06/06(土) 23:59:58.05 ID:GsiNVhqi0.net]
- >>592
(壊れた雨戸が立て掛けられている裏口から 俯いて出てくる天道。 右手には 新しい雑巾が握られている) (万策尽きて 思い悩み、足取りは重い) 天道 (一体、どうすればいい? 老人は俺に 何を教えようとしているのか……) (足を止め、考え込むが、答えは見つからない) (ふと、腕を見ると、老人がお膳を引っ繰り返した時に付いたのか、料理のソースが 左腕に こびりついている) (何気なく 右手に持った雑巾で、腕の汚れを拭き取る) 天道 「………!? (天啓)」 (何かが閃く天道。 その瞬間、天道の意識が急速に深まり、周囲に拡散して、蝉の音が停まる) (無意識に 雑巾を持った右手を持ち上げる) (覚醒の時が 天道に訪れようとしていた…) (カブト 第30話より)
|
|