- 663 名前:いまさらだけど [2007/02/26(月) 11:56:07 ]
- 私の家は田舎なので、昔は飼い犬を散歩させる以外に鎖を外して自由に遊ばせてあげたりしていました。
その当時飼っていた犬が元気がないので、久しぶりに鎖を外して自由にさせてあげたのですが、普通1時間くらいで戻ってくるのにその日は戻ってきませんでした。 その犬は翌日近くの栗林で冷たくなっていました。自分が死ぬところを飼い主に見せたくなかったんでしょうか。 その後しばらくたって、小学校1年生の娘が犬が欲しいと言い出して、近くの動物愛護センターから豆柴の雑種らしき子犬をもらってきました。 メスなので、避妊手術することもかわいそうなので、散歩する以外は犬小屋の鎖につないでおきました。 誰にでも良くなついてしまうため番犬としては不向きでしたが、ちっちゃくて、頭が良くて、その上美人(犬)でした。 写真もたくさん撮りました。娘・息子・家族全員。車に乗せてドライブも。 ある日、性器のから血が出始めて自分でなめるようなことをやり始めたのですが、生理だと思って特に気にしていませんでした。 しばらくして、あまりにも長く血が出ているので動物病院に連れて行ったところ癌だと言われました。 もう手遅れで、手術もできない状態でした。 日に日に体力が落ちて歩き回ることもなくなり、性器が破裂したようになり、ただれて血というか汁というかひどい状況になってしまい、見るに堪えない状況になってしまいました。 それでも私たちが行くと賢明にしっぽを振り、差しだした手をなめようとするのです。 ある夜、子供が寝た後夫婦で話し合って安楽死させることを決めました。 次の日、子供たちが学校に行っているうちに、獣医の手により筋弛緩剤が注射されチビは静かに目を閉じました。 裏のお墓の片隅に埋葬し、学校から帰ってきた子供たちには、鎖を解いてやったらまだ帰ってこないといっておきました。 その後も何で帰ってこないのと娘が心配していたのですが、「メスだから彼氏ができて住み着いてしまったんじゃないの」なんて適当なことを言ったり。 もう3年もたちますが、チビは幸せに死んでいったのでしょうか。時々チビが静かに目を閉じていくところを思い出します。 私たちは良い飼い主では無かったでしょうね。痛かったでしょうね。辛かったでしょうね。でも、許してくれますか。私たち馬鹿な飼い主のことを。
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