- 4 名前:青いガチョウ ★ [2018/01/17(水) 16:28:43.96 ID:CAP_USER9.net]
- >>3
そうするうちに、かなり密な意見交換ができるようになり、私自身、防衛大臣として必要な安全保障に関する知識、情報を蓄積することができた1年だったと思う。また自衛隊の現場部隊の視察に可能なかぎり時間を割くよう努力したことで、現場の感覚も身近に感じ始めていたところだった。 就任当初はお互いにぎくしゃくしていたかもしれないが、少なくとも任期後半に関しては、職員との間に溝や軋轢があるとは感じなかった。 ■日本の技術力は非常に優秀 国家安全保障の問題を専門的に手掛けてきた政治家なら、防衛省の組織、陸・海・空の3自衛隊の歴史的経緯、さらには各自衛隊の文化など、防衛省・自衛隊の持つ空気に関するイメージがすでに構築されていると思う。私の場合、就任当初にそうした感覚がなかった点で、確かに不慣れな点でのハンディはあった。 ただし、むしろ空気に染まっていないことで、改革できることもある。安倍首相が私を防衛大臣に任命したのは、まさにそうした真新しい視点で新しい風を吹き込ませることを期待されたのだと思う。 また、防衛大臣に就任して1年近くを経るうちに、いろいろな背景や事情への理解が深まり、私なりに守るべき点と変えるべき点が見えてきた。たとえば、陸海空3隊の間には、歴史的経緯からか意識、組織の両面においていまだ隔たりがあると思う。一例は予算に関して、陸海空各隊で積み上げている現状だ。共通で行えば、費用対効果をより高められるのではないか。 いまはUC(制服組と背広組)の協働、各自衛隊間の統合も進んでおり、昔と比べればかなり改善されたが、制服組と背広組のコミュニケーションにはさらに改善の余地があるだろう。 防衛装備品の調達についても、見直しが必要ではないか。特に、国産品での調達が可能であれば、積極的に導入すべきだと思う。もちろん、技術面での特殊性のみならず、採算面など課題はある。また、機密保持にも最大限の注意を払わなければならない。ただし、日本の技術力は非常に優秀だ。それを支えるすばらしい中小企業が全国に数多い。国産を前提とした防衛技術の確立は、きめ細かく進めれば成長の余地が大きく、地方創生にもつながるだろう。
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