- 247 名前:名無しさん@3周年 mailto:sage [2018/01/17(水) 10:48:52.49 ID:6F+k10PW.net]
- 丸山は日本の歴史意識の古層にあるのは、「つぎつぎになりゆくいきほい」とした。
意味することは西洋は聖書内容にもとづき、人間が設計書を書き上げて、それに基づき意図して作られる社会であり歴史認識だとする一方で、 日本は設計主義的な考えもなく、連続的な展開にみられる「個人の意図や能力では随意に左右できないはずみの運動」の中に、 歴史認識や価値判断が依拠されるとした。 丸山が活躍した時代というのは、こうした設計主義に基づく意図した社会変革は普遍的な「大いなる物語」として、必然性をもって受け入れられたが、 一方で設計書によって必要とされないものは強い排除の論理が生じ、苛烈な植民地支配や自由主義vs共産主義といった、 物語自体の解釈の違い等を通じて、社会の間にメタレベルで深い亀裂を生む原因だと1968年代以降に考えられるようになり、 現代哲学では「大いなる物語」のような考え方は、批判的な対象として論じられることにもなった。 天皇制廃止を望む人間のロジックは、このような現代哲学で批判的に捉えられてるような考えに依拠していることが多く、 俺からすれば批判のタネも尽きないということにもなる。 w
|
|