1 名前:一般人φ ★ [2012/03/24(土) 23:06:42.80 ID:???] ヒトの高い知能を担う大脳新皮質を特徴付ける層状構造は進化史上、哺乳類の段階から出現したと考えられて いるが、この層状構造をもたらす2種類の神経細胞が時間差で生み出される仕組みはニワトリにもあることが 分かった。国立遺伝学研究所の鈴木郁夫研究員や平田たつみ准教授らが24日までに実験で解明し、米科学誌 デベロップメンタル・セル電子版に発表した。 哺乳類は約3億年前に鳥類・爬虫(はちゅう)類との共通祖先から分かれたと推定されており、この仕組みは それより古い時代からあったと考えられるという。 哺乳類の大脳新皮質は、脳神経細胞の層が積み重なって構成されており、神経幹細胞がまず下層、次に上層の 神経細胞を時間差で生み出す。一方、鳥類で大脳新皮質に相当する「外套(がいとう)」と呼ばれる部分は、 下層タイプの神経細胞の集団が内側、上層タイプの神経細胞の集団が外側に離れて分布しており、神経幹細胞が 別々の神経細胞を生み出すと考えられていた。 しかし、ニワトリの胚の外套にある神経幹細胞を採取して試験管で培養すると、哺乳類と同様にまず下層、 次に上層タイプの神経細胞を生み出した。このため、外套の内側では下層タイプ、外側では上層タイプが 重点的に生み出されることが分かった。 ▽記事引用元 時事通信(2012/03/24-15:38) www.jiji.com/jc/zc?key=%d3%ae%c6%fd%ce%e0&k=201203/2012032400209 ▽国立遺伝学研究所プレスリリース www.nig.ac.jp/Research-Highlights/992/1029.html ▽Developmental Cell 「The temporal sequence of the mammalian neocortical neurogenetic program drives mediolateral pattern in the chick pallium」 https://www.cell.com/developmental-cell/abstract/S1534-5807(12)00038-X