- 1 名前:しじみ ★ mailto:sage [2017/11/19(日) 04:14:39.90 ID:CAP_USER.net]
- 夜空に一瞬、現れる流れ星。見えている間に願い事をするとかなうともいわれるが、いつどこに現れるか正確に予測できない。
ところが、そんな流れ星を予定した日時と場所に人工的に降らせてしまおう、という何とも奇想天外な計画がある。 日本のベンチャー企業が仕掛けるもので、再来年に広島で世界で初めて挑む。 流れ星の正体は、宇宙にある1ミリ〜数センチほどの流星物質と呼ばれるちり。 これが地球の大気に飛び込み、高温になって気化した成分が光を放つ。流星物質の多くは、 彗星(すいせい)が通り道にばらまいていったもの。 太陽の周りを公転する地球がそこを通りかかると、多数の流れ星が生じる「流星群」が現れる。 多数といっても、流星群の流れ星はピーク時でさえ1時間に数個のことも、ざらにある。 出現する時期は毎年決まっているが、願い事をしたいなら、夜空をずっと見上げる根気強さが求められるのだ。 このハードルを一気に下げる「人工流れ星」を計画しているのが、都内のベンチャー企業「ALE」(エール)。 直径1センチの流星物質を人工衛星から放出し、自然の流れ星と同様に光らせることで、 地上の直径約200キロの範囲で観察できる。しかも、自然の流れ星よりはるかに長い5〜10秒程度にわたり見えるという。 「21世紀型の花火大会」といった趣になるのだろうか。 一辺60センチほどの箱形の超小型衛星に300〜400個の流星物質を詰め込み、 国産小型ロケット「イプシロン」または海外のロケットで来年末にも打ち上げる。高度約500キロを周回し、 オーストラリア上空で流星物質を放出。15分後に日本の上空約60キロに到達して発光する。 東北大や首都大学東京、神奈川工科大、日本大の研究者が衛星開発などに協力している。 初めて流れ星を降らせる場所は広島県の瀬戸内地域。晴天率が高い、広島は知名度が世界的に高い、 多彩な風景が楽しめるなどの理由で選んだという。何個の流れ星を出すかは未定。 衛星が寿命を迎える1年後までに流星物質を使い切る予定だ。 自然の流れ星は特有の色で光る。流星物質に含まれるさまざまな元素が、 種類ごとに異なる色を示す炎色反応を起こすためだ。人工流れ星も同様の効果が期待できるため、 多彩な色が出るように物質の成分を工夫するという。 東京大で天文学を専攻したALEの岡島礼奈社長は、学生時代にしし座流星群を見て感動し、人工流れ星を発案。 証券会社勤務などを経て平成23年に同社を設立した。 「現代はスマートフォンの利用で下を向くことが多い。人工流れ星の日は全ての人が上を向く日にしたい」と語る。 お楽しみイベントの印象が強いが、高層大気の分析や自然の流れ星の仕組みの研究など、科学にも役立てたいという。 産経新聞 www.sankei.com/smp/premium/news/171118/prm1711180015-s1.html ※ご依頼がありました
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