- 109 名前:ご冗談でしょう?名無しさん mailto:sage [2011/11/09(水) 17:36:09.19 ID:???]
- イガタンの言うのは、どうやら小説は小説の体裁を残したまま
短くする再編集版ということのようだ。 まあ、無理があるとは思うけどな。ディティールが飛ぶからな。 「羅生門」だとこんな感じか↓? どうしても劣化すると思うけどなあ。 ----- ある日の暮れ方のことである。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。 この二、三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか飢饉とかいう災いが続いて起こった。 とうとうしまいには、引き取り手のない死人を、この門へ持って来て、捨てていくという習慣さえできた。 今この下人が、永年、使われていた主人から、暇を出されたのも、実はこの衰微の小さな余波にほかならない。 そこで、下人は、何をおいても差し当たり明日の暮らしをどうにかしようとして、 取り留めもない考えをたどりながら、雨の音を、聞くともなく聞いていたのである。 当然、その後に来るべき「盗人になるよりほかに仕方がない。」ということを、 積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。 それから、何分かの後である。下人は、羅生門の楼の上へ出る、幅の広いはしごのいちばん上の段ま ではうようにして上り詰めた。下人の目は、死骸の中にうずくまっている人間を見た。 老婆は、松の木切れを、床板の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手を掛けると、 ちょうど、猿の親が猿の子のしらみを取るように、その長い髪の毛を一本ずつ抜き始めた。 下人にとっては、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、それだけで既 に許すべからざる悪であった。 「何をしていた。言え。言わぬと、これだぞよ。」 下人は、老婆を突き放すと、いきなり、太刀の鞘を払って、白い鋼の色を、その目の前へ突き付けた。
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