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ノーパン羞恥でゴ〜!! Part 2



1 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/27(火) 22:58:04 ID:yuzZcFzy]
漫画や小説などのノーパン羞恥シーンの情報交換から、
ノーパン羞恥SSの投下まで、
女性の恥じらう様に萌えるノーパン総合スレ。

前スレ
ノーパン羞恥でゴ〜!!
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1005459853/

95 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/18(月) 18:50:15 ID:Hnrrwt+Q]
──やっぱり、無い。
 水泳の授業を終えた私は、クラスメイトたちの後に続いて更衣室へと戻った。水気を
拭き取ったバスタオルを身体に巻きつけ、水を吸って重くなった濃紺のスクール水着を
脱いでから、それに気づいた。
 バッグの中に仕舞ったはずの下着が見あたらない。
 ブラが無い。ショーツも無い。
──これって……。
 更衣室の反対側に陣取ってお喋りしながら着替えているグループを見やる。日ごろ
から私にちょっかいをかけてくるグループだ。
 虐めっ子グループとでも言えば解かり易いかもしれない。彼女らは人付き合いの下手な
私をからかって、毎日のようにちょっかいをかけてくる。
 中学生にもなってなんでそんな幼稚な事ができるのか私には不思議だが、彼女らは
そんな事は微塵も考えていないようだ。
──きっとあの子たちだ。
 胸の前で合わせたタオルをぎゅっと握る。彼女たちの陰湿なイジメが、こんな形になる
なんて思ってもいなかった。
 今までは私の身体や性格の事を突いてからかう程度だった。
 子供じみた下らない行いだと内心馬鹿にしていた私は、彼女らの行為を受け流して相手
にしなかったわけだが、どうやらそれすらも気に食わなかったようだ。
 どうも私の身体を、彼女らは羨ましがっているらしい。
 こんな胸なんて、あげる事ができたらあっさりと手放したいぐらいだった。
 タオルを内側から盛り上げる、大きな乳房。
 今年の春、中学に進学した私は、小学生の時から乳房が大きく、男子と女子の両方から
からかわれていた。人と会話するのが苦手で友達らしい友達のいない私は、イジメの恰好
のターゲットだったのだろう。
 中学生になってからもそれは変わらなかった。交通機関だってもう大人料金になったの
だし、精神的にも成長しなければ恥ずかしい年齢だというのに、彼らはまだ下らないイジメ
なんて行為を続けようとする。
 馬鹿馬鹿しい。
 下らない。
 もっとも、人間社会なんてそういうものなんだろうとも思う。両親や周りの大人たちを見て
いるとそう感じる事は多い。
 口では人権だの平等だの言っていても、こういう役回りを引き受ける者がいないと、集団
というものは上手く回らないのだろうと思う。私のような、ストレスの捌け口になる者が必要
なのだ。
 といっても、それを受け入れてまともでいられるほど私も強い人間じゃない。
 何度か復讐の手段を考えた事もある。
 ナイフで斬りつけてやろうか。食事に薬品を混ぜてやろうか。そんな事より私を虐めた
人間の名前を記した遺書でも置いて学校の屋上から飛び降りてやるほうが効果的だろう
か……。
 結局私はどの手段も取れずに今まで過ごしてきた。受け流していればそのうち飽きて手を
出してこなくなるだろうと思っていた。
 だが、目の前に突きつけられた事態は、私の想像を越えていた。
 ブラもショーツも着けず、制服を着るか、それとも、誰かにこれを伝え、助けを求めるか。
 私には前者の選択肢しか選ぶ事はできない。
 助けてくれる者などここには誰もいないのだから。
 更衣室からはクラスメイトたちがほとんど出て行ってしまった。最後に残った例のグループ
の連中が、私のほうを見ながらくすくすと笑っている。
「どうするんだろね?」
「どうするって、着替えるしかないんじゃん?」
「あっは、そりゃそうだー」
 やはり彼女たちの仕業のようだ。
「夕菜、急がないと次の人たちが来ちゃうよ〜」
「おっぱい見られちゃうよぉ、あはは」
 彼女らは顔をゆがませて笑っている。
 私はそれを無視して、タオルを外した。
 大きな乳房が露になった。同性とはいえ、裸を見られるのは恥ずかしい。顔が赤くなる
のが自分でも判った。
 私はまだ湿り気を帯びた素肌のまま、ブラウスに袖を通した。
 朝、制服の下にキャミソールを着なかった事をこれほど後悔するとは思っていなかった。

96 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/18(月) 19:33:01 ID:kxRw8qgA]
ノーパン ノーブラ 制服 ktkr

97 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/19(火) 10:14:14 ID:V4/f4s0u]
「うっわ、制服着ちゃったよ」
「あいつ、このあとずっとあのままのつもりかな?」
「そうするしかないんじゃん? あっははは」
 制服を着た私に、彼女たちは醜悪な笑いを向けてくる。
 私だってこんな格好で授業を受けたくなんかない。そうせざるを得ないよう仕向けた
のは自分たちじゃないか。
 だが私は彼女らを無視する。笑えばいい。そうやって下らない優越感に浸っていれば
いいんだ。
 改めて自分の置かれた状況を確認する。
 なんて心許無い姿なんだろう。
 夏服の白いブラウス、グレー地に白いチェックのスカート、靴下、上履き。
 つい先ほどまでは水着だったのだが、そちらの方が胸や秘部を直接覆い隠していて
くれる分マシだ。
 ブラウスの内側には、素肌のままの乳房。しっとりとした乳房はブラウスに張り付き、
形が見て取れる。その頂にある褐色の突起が、ぷっくりと浮かび上がっているのも判る。
うっすらと透けているようにすら思えてしまう。夏服でありながら、わりと厚手の生地で
ある事を感謝した。
 私は他の子たちのようにスカートを極端に短くしているわけではないが、それでも膝上
までしか丈のないスカートの下には、何も身につけていないのだ。もし彼女らが、クラス
メイトたちの前で私のスカートを捲り上げるような事をしたら……。
──恥ずかしいよ……こんな格好で授業なんて……。
 今はまだ三時間目が終わったばかり。四時間目、昼休み、五時間目、六時間目と、
今日はまだ半日残っているのだ。
 更衣室に近づく複数の足音が聞こえた。次のクラスの人たちが来たのだろう。確か、
私たちの後は、三年の先輩達だったはずだ。
「じゃ、うちら先行ってるから〜」
「次なんだっけ、数学?」
「あ〜水谷かぁ〜。あいつキモイよね」
「絶対あいつ変態だって!」
「あいついっつも胸とか見てんじゃん」
「あたしケツ触られた事あるよ、マジキモイッ!」
「この前なんか背中触られてさぁ、ブラにそって指動かしたりされたよッ」
「うわぁ、キモ過ぎ!」
「夕菜、ちょっと、大ピンチじゃん?」
「そんなカッコで水谷の授業だって、うーわ最悪じゃん!」
──水谷かぁ……最悪。
 次の授業は水谷の数学だった。水谷は気色悪い。その点は彼女らと同意だ。
 女子生徒を見る目が違うのだ。明らかに下心の篭もった卑猥な目をしている。
 入学直後、どこで聞きつけたのか、私が虐めにあっているという話を耳にしたらしい
水谷は、「いつでも相談に乗るよ」なんて優しい声をかけてきた事があった。
 クラスの担任でもないのに、優しい先生がいるのだなと心を許しそうになったが、彼の
手が肩にかけられた瞬間、こいつはダメだと本能で悟った。こいつは相談に乗る振りを
しているだけで、本当の目的は、私の身体なのだと。
 吐き気がする。中学に上がって間もない少女に手を出そうとする肥満体の男。確か
三十前後の年齢だったと思うが、いい歳をした大人が幼い少女の身体を求めるなんて。
 個人の趣味だから、幼女嗜好自体は構わないと思わないではないが、相手の気持ち
を無視し、欲望だけを剥き出しにする連中を許す事なんてできるわけがない。
──ほんと最悪。
 いつの間にか例のグループは更衣室から出て行ってしまっていたようだ。入れ替わり
に、三年の先輩達が入ってきていた。
 私にちらと目を向け、眉をひそめて視線を逸らす。一年がいつまでも残ってるんじゃない
と言わんばかりの態度だった。
 だが、今の私にはそんな事はどうでも良い。
 心拍数が上がる。
 急いでここを出なければ。
 気づかれてしまう。
 ブラをしていない事に気づかれてしまう。
 バッグを引っ掴み、小走りに駆け出す。
──やだ、擦れて……。
 私はピクンと震えた身体を押さえ込み、先輩達の間を縫って更衣室を後にした。

98 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/19(火) 12:23:31 ID:ADPn1m78]
ええぞ ええぞ 続き 期待してまつ

99 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/19(火) 12:57:53 ID:EBMiCHqk]
トータルでは 羞恥&幸せラヴな結末でよろ

100 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/19(火) 15:28:08 ID:V4/f4s0u]
──擦れて、恥ずかしいよぉ。
 歩くたびに揺れる乳房。その突端がブラウスの生地に触れ、鈍い刺激を受けている。
 プールそばの更衣室から、炎天下の渡り廊下を校舎へ向かって歩く私。
 擦れ違う三年生の視線を意識してしまう。気づかれてはいないだろうか。いやらしい目
で見られてはいないだろうか。
 いつもならブラジャーのカップに覆われて、ある程度は固定さられている乳房も、今は
ブラウスの下でほとんど自由にぷるぷると震えているのが判る。
 なるべく揺れないように、ゆっくり歩くほうが良いのか、それとも、なるべく急いで教室へ
戻ってしまうのがいいのか。急げば急ぐほど、乳房の揺れは激しくなり、刺激が強くなる。
 少し前までは、服と擦れる弱い刺激だけでも、かなり痛みを覚えていたのだが、最近
では痛みはさほど感じなくなった。
 それは嬉しいのだが、別の感覚──性的な刺激を覚えるようになってきてしまった。
 ただでさえ目立つ私の胸は、どうやら他の子たちよりそういった成長も早いようだ。
 胸に違和感を覚えたのはいつごろだったろうか。小学生のころ、四年生か、五年生か、
それぐらいだったと思う。
 乳首の辺りが敏感になり、少し触れただけで痛みが走った。
 徐々に突き出すように脹らみはじめた胸。気が付けばそれは乳房と呼べる大きさに
成長し、母親の用意してくれたファーストブラでは窮屈になっていた。
 あまり子供に感心の無い母親だったので、私が自分で言い出すまでそういった話は
ほとんどしてこなかった。身体にとっても心にとっても成長の著しい私ぐらいの年頃は、
きっともっと親子の会話というものをするべきなんだろうと思う。
──だめ、やっぱり……。
 難しい事を考えて気持ちを逸らそうとしても無駄だった。
 擦れ違う生徒たちの視線を気にすると、それがかえって自分の姿を意識させてしまう。
 ブラもショーツも身に着けず、制服を着て歩いている私。
 渡り廊下から校舎へと入る。
 校舎に入れば、開放された炎天下の渡り廊下よりも、多少は羞恥心が抑えられると
思ったが、それは大間違いだった。クーラーの効いた校舎は、スカートの下に何も着け
ていないというのをより強く意識させたのだ。
──すーすーする……。
 まだ湿り気の残る身体が、クーラーの冷気で急速に冷やされる。スカートの中のその
部分も冷やされ、気持ちは抑えられるどころか、どんどん高まっていった。
 さらに、一階にある特別教室へ向かう人も多い。擦れ違う全ての生徒が、私に目を向け
ているように錯覚してしまう。
──やだ、勃ってる……?
 視界の下端に、ブラウスの両胸の脹らみからさらに突き出た突起がはっきりと映って
いた。
 刺激がさらに強まっていく。
 硬くなったその部分と、ひんやりとした下腹部からじわじわともたらされる感覚が、私の
心を蝕んでいく。
──意識しちゃいけない……。
 そう思えば思うほど。
 廊下を折れ、階段を上る。
 いつもならあまり気にしないのだが、今は違う。スカート丈は膝上数センチ。周りの女子
たちと比べてかなり長い。それでも、今の私は下には何も着けていないのだ。
 私の後ろから、いくつかの足音が聞こえる。見えるわけは無い。けど、もし見えてしまっ
たら……。
──ダメッ! 考えちゃダメ。
 クーラーに冷やされているはずの身体が、次第に熱を持ち始めていた。
 気づかれてしまったらどうしようと意識するたびに、刺激が強まっていく。
──恥ずかしい……恥ずかしいよぉ。
 擦れ違った生徒たちは私の痴態に気づいていて、今ごろ話題にしているかもしれない。
「さっきの子、ノーブラだったよな?」
「あんなに胸でかいのにノーブラだったぞ」
「乳首勃ってたし!」
 だめだ、考えちゃいけない。階段を上りきれば教室なのだ。教室まで行けば……。
 けれど、教室に着いて何が変わるというのだろう。
 ブラもショーツも着けないままで、あの気味の悪い水谷という教師の授業を受けなけ
ればならないというのに……。
 教室に入ると、四時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。

101 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/19(火) 17:41:48 ID:jOjg01fN]
イイっ GJ GJ GJ

102 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/19(火) 22:19:50 ID:V4/f4s0u]
 椅子に座ると、ショーツを穿いていない事を強く意識させられた。
 スカートの裏地が直接肌に触れる。バッグを机の横にかけ、急いで数学のノートと教科
書を机の上に並べる。
 チャイムから約一分後、数学担当教師の水谷が現れた。クラス委員の号令で授業が
始まった。
 教室に戻ったところで、やはり何も事態は好転しなかった。周囲の視線が気になって
仕方が無い。
 どうやら例のグループの連中は、私が下着を身に着けていない事を他の誰かに喋って
はいなかったようで、その点はほっとしたと言えるかもしれない。
 だが、いずれ気づかれてしまうだろう。特に授業中ともなれば、真後ろの席の子には、
私がブラをしていない事は一目瞭然だ。
──恥ずかしい、絶対気づかれてる。
 私のすぐ後ろは、金森という男子生徒だ。私と同じ、気弱で人付き合いの苦手なタイプ。
 往々にしてその手の子は、漫画やアニメといった趣味を持っていたりするものだが、
彼も例に漏れずそういう趣向の持ち主で、可愛らしいアニメキャラクターのグッズをいくつ
か使っている。それを馬鹿にされてからかわれている姿もよく見るが、それでも使い続けて
いる辺り、よほど好きなのだろう。
 そんな事はどうでもいい。問題なのは、彼が私に時々向ける視線だ。
 他の男子生徒とはまた違う、ただの性的好奇心とも異なった、不気味な視線。
 まるで私の全身を舐めるような、そう、今教壇に立って授業を行っている水谷のような、
濁った魚のような不気味な目だ。
 考えてみれば、こんな奴の直ぐ前に座っているなんて、出席番号と男女互い違いの
席順を怨まないではいられない。
 彼はきっと、私がブラをしていないのに気づいているだろう。
 そして、よからぬ想像をめぐらしているに違いない。
──恥ずかしい。
 どんな想像をされているんだろう。
 背後から手を回し、乳房を揉む想像でもしているのだろうか。
──やだ……あんな奴に触られたくなんかない!
 じゃあどんな奴になら触られても良いんだ?
──羽山君になら……。
 羽山──私が密かに想いを寄せている男子生徒だ。
 あまり目立つタイプではないが、先日の試験ではトップクラスの成績。周囲とは一線を
画した大人びた雰囲気に惹かれている。
 彼になら、そういう事をされても良いと思う。
 彼となら、そういう事をしたいと思う。
 けど、私にはそんな気持ちを伝える事はできない。私のような人間が彼と親しくなれる
なんて思ってもいない。彼が密かに女子生徒たちに人気がある事も知っている。もし私
なんかが近くにいたら、きっと彼に迷惑が掛かる。
 だから、私は、妄想する。
 彼との行為を。彼に身体を晒し、彼に身体を弄ばれる想像を。
 彼が私の乳房に触れ、硬く収縮した突起をいじる。
 私は彼の愛撫に身体を震わせ、淫らな吐息を漏らす。
「じゃあ、次の問・4、柏原さん」
──え?
「柏原さん?」
 水谷の声が一瞬で私を現実に立ち返らせた。
「あ、はい」
 上の空でいた私は、教科書から問・4を探す。公式を使ったごく簡単な問題だった。
 だがそんな事はどうでも良いのだ。指名された私は、クラスメイトの注目を浴びる。
「ほら、立って、答えて」
──やだ、そんな……。
 みんなの視線が注がれている。淫らな世界に飛びかけていた事が知られてしまうの
ではないかという恐怖に駆られる。
 そんな事はありえない。けれど、今の私は、ブラもショーツも着けない無防備な姿だ。
 もうきっと何人も、私がノーブラだという事に気づいているだろう。今すぐ教室を飛び出し
たくなるほど恥ずかしい。
 視線が集中する。
 顔が紅潮する。
──恥ずかしい、恥ずかしいよ、こんなの……。

103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/20(水) 01:04:24 ID:lsGvX9JO]
適度に感じてたり妄想してたりするのに萌え。続きを期待してもいいのかな?



104 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/20(水) 18:23:55 ID:DWJOoQVh]
wkwk wktk

105 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/20(水) 19:27:57 ID:JTxXHb/j]
「ん〜柏原さん、わからないんですか?」
「いえ……」
 教室のあちこちからくすくすと笑う声が聞こえる。
 私が答えられないのがそんなに可笑しいのか?
 いや、違う。きっとみんな、私の姿を笑っているのだ。
 ブラも着けず、乳首を尖らせている私の姿を見て、笑っているのだ。
 答えなんて簡単だ。ほんの十数秒で回答できる。
 問題を公式に当てはめ、さっと計算する。
「え、x=9です……」
 机の上のノートを見たまま、小さな声で答えた。
「えぇ? もういちど」
 水谷も気づいているんだろうか。
 きっと気づいている。
 気づいているから、私をみんなの視線に晒すため、辱めるために、聞き取れなかった
振りをしているに違いない。
 私の声が小さいのは生まれつきだ。大きな声を出すのは苦手なのだ。その所為で自己
主張が弱く、例のグループのような連中に付け込まれるというのだって判っているつもり
なのだが。
「x=9です」
 俯いたまま、さっきよりも強く声を出す。
「はい、正解。ちゃんと聞いていればすぐ答えられるんですからね」
「……」
 水谷の厭味には何も応えず、座ろうとする。
「じゃあ、次の問・5も柏原さん、やってください」
──そんなッ!
 やっとクラスメイトたちの視線から開放されると思ったのに、もう一問解けと言うのか?
 脂ぎった水谷が近づいてくる。
──なんで……?
 疑問に思ったのもほんのわずか。
 きっと、私の姿をもっと近くで見ようという魂胆なのだ。
 教室の窓際、真ん中よりやや後の位置にいる私の姿は、分厚い眼鏡を通してでは
はっきりと捉えられないのだろう。
 水谷が私のすぐ前で足を止めた。
 顔を上げる勇気が無い。
 小太りの青年。何も予備知識の無いまま水谷の姿を街で見かけたのなら、きっと気にも
止めないような、ありふれた容姿だとは思う。けれど、この教師の印象は最悪だった。
「ほらぁ、黙ってないで、早く解いてください」
──近づかないでよ……見ないでよぉ。
 顔を上げなくても判る。
 水谷は、私の胸を凝視している。厚手のブラウスとはいえ、私の乳房の形や、乳首すら
くっきりと浮き出ている。
──恥ずかしい、恥ずかしい!
 見られている。
 気持ちの悪い男に見られている。
 クラスメイトたちも、私を見ている。
 顔を上げて、首をめぐらし、肩越しに、椅子を回して……。
 きっと全員が気づいているだろう。私が今、ブラをつけていない事に。
 恥ずかしくて顔が破裂してしまいそうだ。
 恥ずかしくて、胸が張り裂けそうだ。
 心臓の鼓動が早まり、呼吸が苦しくなる。
 身体が熱い。
 熱を帯びている。
 乳首が、硬く尖っている。
 スカートの中、いつもならショーツに覆われているその部分。
──熱い、どうしよう……恥ずかしいのに……。
 恥ずかしいのに、気持ちが昂ぶってしまうのはどうしてだろう。
 びくんと身体が震えた。
 敏感なところには触れていないというのに。
 淫らな気持ちが湧き起こり、私の身体と心を侵食している。
 じわりじわりと、欲望の露が溢れ出していた。

106 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/20(水) 19:32:36 ID:JTxXHb/j]
>>95からちょこちょこと書き連ねている者です。
反応があって嬉しい限りですが、更新スピードはあまり期待しないで下さいませ。
この先どうなるかはご想像にお任せします。
可能な限り、要望は取り入れていけたらいいなぁと思っています。

107 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/20(水) 19:42:40 ID:8F94JeP+]
GJ!

無毛 or 薄毛 kbン


108 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/21(木) 02:32:49 ID:nNo1EEGI]
──ダメ、別の事……そうだ、答え。ちゃんと考えないと。
 問・5。
 先ほどの問・4とほぼ同じ、公式を使った単純な問題だった。
 自分で言うのもなんだが、成績はそれなりに良い方だと自負している。クラス単位なら
おそらく五本の指に入るぐらいを維持しているはずだ。
 人付き合いが苦手で、主張できるような特技も持たない私は、せめて勉強ぐらいは人に
誇れるレベルを維持しようと思っていた。普段なら授業中にこんな空想をする事など無い。
きちんと教師の話を聞き、ある程度の予習と復習を毎日欠かさない。
 私のように、物覚えの悪い人間は、ある程度の努力をしなければ学力を維持できない。
一通り教科書を読むだけで理解できてしまう子もいるようだが、私にはそんな力は無い。
それなりの努力の結果として、今の学力があるのだ。だからこそ、ろくに勉強をしないくせ
に、自分の成績の悪さを嘆いているような馬鹿な──私にちょっかいをかけてくる連中に
腹が立つ。
 腹が立つというのとは少し違うのかもしれない。私がもっと強い心をもっていれば、鼻で
笑ってあしらう事もできるのだろう。けど、私にはそんな度胸は無いし、小学生のころから
ずっと虐められ、阻害されてきたため、今更この対人恐怖症のような感覚を無くすことは
できない。
 心の中ではいくらでも罵倒できる。けど、言葉にはできない。声に出す事はできない。
 はっきり言って私は自分が嫌いだ。表面はびくびくおどおどしていながら、内面ではこう
やって他人を低く見て嘲っている。最低の人間だ。
 いや、誰しもそうなのかもしれない。表面は取り繕い、内面は……。
 顔を真っ赤にして羞恥に耐えている私。
 けど、心のうちでは、淫らな想像をしている私。
 いっそのこと、クラスメイトの前で、自分が今、下着を身に着けていないのだと宣言して
しまったらどうだろう。大きな乳房を揺らして校内を歩き、ショーツも着けずに階段を上り、
ブラウスの下で乳首を尖らせて授業を受けている淫らな子だと、声に出してしまおうか。
恥ずかしいのに、身体はどんどん熱を帯び、ぴたりと閉じたその部分から、じわじわと蜜
を溢れさせているのだと……。
 ブラウスとスカートの下には、私を守ってくれるものが何も無い。
 周りの子たちよりもはるかに大きく膨らんだ乳房。淡い褐色の突起は、少なくとも小学
六年の秋の修学旅行の時には、周りの子たちとそれほど変わらない事に安堵した覚え
がある。
 今はどうだろうか。あの頃よりも、全体的に色合いが濃くなり、硬さも増した気がする。
 しかし、そんなに成長の著しい乳房とは対照的に、下半身の発達はむしろ遅れている
方ではないかと思う。
 あまり脹らみの無いお尻に、未だに産毛以上の発毛が見られない下腹部。小学六年の
修学旅行のときは、クラスの半分近くの子が発毛していたのを憶えている。
 自分の身体は、とてもアンバランスだと思う。
 どうして胸ばかり大きくなるのだろう。
 時々自分で未発達のその部分を刺激する事もある。刺激を与えていれば成長するの
ではないかと思いもした。
 自慰を覚えたのはいつだったろうか。小学生の、五年か、六年か。
 最初はそれと意識していなかった。インターネットのアダルトサイトでそういう行為なの
だと知ってから、私は背徳感に苛まれながらも、週に一度か二度、それに耽っていた。
──私、なんで、こんな……。
 いやらしい。なんて淫らなのだろう。
 クラスの男子たちが、女子たちの胸を話題にして盛り上がっているのを耳にした事が
ある。一番大きな私の乳房。何人かの男子生徒に、私は触られている。
「夕菜の胸、すごいよな。ちょーやわらけぇ」
「何食ってたらあんなでかくなるんだよ」
「直に触りてぇよな〜」
 思い出される言葉の数々。その時は、下らないと聞き流していた。低俗で下劣で品性の
欠片も無い会話だと。
 けれどその晩、私は彼らに胸を弄ばれる空想に耽り、自慰をしたのだ。
 空想の中で私は、男子たちに乳房を晒し、揉みしだかれ、尖った乳首を苛まれた。
──いやらしい……私、エッチだ……。
「柏原さん? どうしたの?」
 水谷の声が私を現実に引き戻す。そして──。
「先生。柏原さん具合悪いみたいだし、保健室に連れて行きますね」
 有無を言わせない口調とともに席を立ったのは、保健委員の羽山君だった。

109 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/21(木) 09:10:41 ID:9WWgy05h]
いいぞ、正義の味方、羽山君!

110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/21(木) 09:15:39 ID:4UwXExVt]
正義の味方とは、とても読めないわけだが・・・

実は、鬼畜陵辱趣味の羽山くんという筋書きはベタということで
マジで正義な羽山くんへのストーリー展開?

続き 期待大

111 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/21(木) 11:13:35 ID:wugFVAMh]
羞恥だけどラヴ路線きぼん

112 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/21(木) 12:44:51 ID:nNo1EEGI]
──羽山君……どうして?
 彼の席は教室の真ん中よりやや前。私は彼の背中をいつも見ている事になる。
 けれどその彼が、今は私と水谷の間に割って入って、私の手首を握っていた。
「ほら、行くぞ」
 彼は教室の後ろへと踏み出し、私の右手はぐいと引っ張られた。 
「え? うん……」
 何が起きたのか解からないまま、私は羽山君に手を引かれて教室の後ろ側のドアから
廊下へと出た。
 他の教室から響く、大きく張り上げた教師の声や、ざわめく生徒たちの声、可笑しそうな
笑い声や、教科書を朗読する声、さまざまな音が飛び交っている。
 私たちの学校の教室の廊下側には、明かり取り用のすりガラスが嵌められているため、
人影は映るが個人を特定できるほどではない。
 廊下に出た羽山君は、そのまま少し歩いてから、手を離した。
「ごめん、こうするのが良いと思って」
 どう答えたら良いのだろう。ありがとう? ごめんなさい? 判らない。
 俯いたままの私の肩に彼が手を回した。
──あっ!
 びくっと身体が震える。彼も気づいているはずだ。私がブラを着けていない事を。
「ほら、ゆっくりでいいから、保健室」
 ぶっきらぼうに言った彼の手が下り、背中にかかる。
 もう気づかれているはずだ。それでも、こうして手で触れられるのは……。
「あー、んー……」
 彼が口に出そうとして、出すに出せないでいる言葉は予想できた。
 聞かないで欲しい。どうしてブラをしていないのかを。
 でも聞いて欲しい。彼ならきっと私を助けてくれる。彼は他の男子たちとは違う。
 私たちの年頃にしては、落ち着いて大人っぽい雰囲気の彼。成績も良いし、人当たり
だって悪くない。ちょっと一匹狼的なところはあるが、かといって私のように周りを拒絶し
て反発を招くような事も無い。
──羽山君なら、きっと……。
 だが本当にそう言い切れるのか?
 たとえ彼が周りより大人びているとしても、それが私を助けてくれる事とイコールでは
結びつかない。そんな簡単な事は、中学に上がってからのこの数ヶ月で理解している
はずだ。
 今までにも、彼がいる場で私がからかわれた事が何度かあった。その時彼は助けて
くれたか? 我関せずと傍観していたではないか。
 誰だってそうだ。虐められっ子に肩入れすれば、自分も虐めの対象になる事がある。
事実、小学生の頃にはそういう事は多かった。だから、誰もが自己防衛のため、虐め
を放置する。自分は関係ないと傍観を決め込む。
──羽山君だって同じ……。
 私は足を止めた。彼もつられて立ち止まる。
「どうした?」
──なんで今更……。
 何故こんな、自分から敵を作るような事をするのだろう。私に肩入れしたって、何も
良い事なんか無いのに。私を手助けしたと、陰口を叩かれるだろうに。私なんかと関わ
ると後で酷い目に遭うというのに。
「あのさ、柏原さん。その……し、下着どうしたの?」
「……ッ!」
 唐突な言葉に私は言葉を失った。
「ああ、いや……えっと」
 俯いたまま、上履きの爪先を凝視する。爪先と目の間には、大きく突き出した乳房と、
尖ったままの突起。
「えーっと、その……」
 とその時、すぐそばの教室のドアが大きな音を立てて開け放たれた。
「おい、授業中だぞ!」
 名前はよく憶えていないが、山田とか山本とかいう厳つい顔の教師だった。
「すみません。彼女が具合悪くて、保健室に付き添いです」
 咄嗟の事態にも冷静に対処できる羽山君が羨ましかった。
「そうか。そんなとこで立ち話なんかしてるんじゃない。さっさと行きなさい」
「はい、すみません。行こう」
 私は再び彼に背を押され、無言のまま廊下を歩き始めた。

113 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/21(木) 19:02:38 ID:nNo1EEGI]
 私は羽山君に連れられて、ざわめきだけが聞こえる廊下を進む。
 保健室は一階。私たち一年生の教室がある四階の廊下を折れ、階段を下りる。
 階段の上り下りは今の私にとって、苦痛だった。
 羽山君に背を押されながら階段を下りている私の乳房は、一段一段と足を動かす度に
大きく上下に揺れる。ブラウスに擦れ、刺激が身体を駆け抜けていく。
 彼はどうして私を助けるような真似をしたのだろう。理解できない。私の常識では理解
できない理由で彼は動いているのだろうか。それとも、私が空想する彼との関係を、彼も
また望んでいるというのだろうか。
──ありえない、彼が私なんかに……。
 二人とも無言のまま階段を下りていく。授業中だから人と擦れ違う事は無いが、こんな
格好をしているのに、すぐそばに他人、しかも憧れていた少年がいるのだ。
 私の肩越しに、彼には見えているのだろう、大きく揺れる私の二つの膨らみが。
 彼になら見られても良い。見て欲しい。張りのある乳房に手で触れてほしい。硬くなった
乳首を唇で啄ばんでほしい。甘噛みして舌で転がして欲しい……そんな妄想が浮かんでは
消えていく。
──私、いやらしい。こんな事考えて……濡れてる。
 スカートの中のその部分は、はっきり判るほどに潤っている。溢れた蜜が滴り落ちるの
ではないかとすら思えてしまう。もしそんな事になれば──。
 秘処から蜜をこぼし、彼に見咎められる私。
 彼の手は、突然スカートの中へと侵入してくる。乳房とは対照的な小振りなお尻を撫で
られ、その谷間に沿って、まだ誰にも触れられた事の無い部分に、意外に骨ばった彼の
指が這い寄る。淫らな体液に濡れた割れ目を抉じ開けられ、柔らかな粘膜を、ぷっくりと
膨れ上がった蕾を蹂躙される……。
「さっき言った事だけど……」
──ッ!
 びくりとして足が止まった。
 三階と二階の間の踊場。淫らな妄想を浮かべていた私は、耳元で囁かれ硬直する。
「柏原さん、ブラしてないけどどうして? 朝はしてたよね」
 一息に言い切った、そんな感じのセリフ。
 どういうつもりで、こんな質問をするのだろう。彼はあまり口数の多い方ではない。無口
というほどでもないが、必要な時、必要な事だけを口にするタイプだ。沈黙が耐えられなく
て口をついて出た、という風でもない。
 だからこそ、どうしてそんな事を訊くのかが気にかかる。
 彼女らに盗られたのだろうと、言ってしまおうか。
 しかし確証は何も無いのだ。彼女らが、さも当然というような態度を取っていただけで、
そんなものは証拠にはならない。いや、そこまでは言わなくても良いだろう。水泳を終えて
更衣室に戻ったら、下着が無くなっていた。それだけ言えば良いのだろう。
 けど、それを言ってどうなるのだろうか。下着が無いから下着を着けていないだけ。
 更衣室での出来事なのだし、教師に言えば探してもらえるかもしれない。担任か、学年
主任か、または生活指導の先生でもいいだろう。これから向かう保健室の担当医でも
構わない。誰かに話を聞いてもらえれば或いは……彼に打ち明け、彼を通して伝えて
もらえれば……。
──ダメ、それはいけない。
 彼のためにならない。彼を通してそんな事をすれば、彼に迷惑がかかる。私なんかに
手を貸した事は誰にも知られてはいけないのだ。
 だからこそ、疑問にぶつかる。
「どうして、こんな……」
「え?」
 思わず口に出してしまった私に、彼が訊き返す。
 俯いたまま、もう一度息を吐き出す。
「どうして、こんな真似するの……」
「こんな真似って」
「助けてくれた……んだよね」
「まぁ、そうなるかな」
 背後に立つ彼の表情は見えない。トーンの抑えられた声からも、感情が読めない。
 ふぅと一息ついた彼は、
「ぶっちゃけ、こうしたかった」
「え──!?」
 直立していた私の両腕の上から、彼は私の身体を抱きしめた。
 彼の掌は、私の乳房を包んでいた。



114 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/21(木) 19:55:18 ID:nNo1EEGI]
 気が動転するというのはこういう事なのだろう。
 私はまったく身動きが取れなかった。自分の置かれた状況が理解できない。何をして
良いのか考えられない。羽山君が後ろから抱き付いてきて、ブラウスの上から乳房に
手を重ね、包み込んでいるのは判る。
 けれど、何故? どうして彼がこんな事を?
 小学生の頃や、中学生になってからも、男子からの性的嫌がらせ──私に近づき、
いきなり乳房に触れて、鷲掴みにして走り去る──そんな事は何度もあった。
 けど、こんな風に抱きしめられ、まるで恋人同士がするように、掌で乳房を包み込み、
その感触を確かめるかのように、揉まれるなんていう事は無かった。
 ブラウスの下には何も無い。厚手ではあるものの、布切れたった一枚だけに隔てられた
彼の手は、私の乳房を揉んでいるのだ。
 背中に密着した彼の身体。私よりも10センチほど背の高い彼の顔は、私の髪に押し付け
られている。彼の呼吸が耳元で感じられる。
「は、羽山君……?」
「やわらかいね」
「え……?」
 少し痛い。けど、それだけじゃない。
 尖った乳首に指が触れた。
「あっ……」
 思わず声が出た。
 両の指が、私の乳首を探り当て、その形をなぞって動く。
「羽山く、んぅっ」
 身体がびくんと跳ねる。
 自分で触れるのとは違う、さっきまでの布地に擦れたそれともまた違う、他人に触れ
られ、苛まれる刺激。
 二本の指に突起をくりくりと転がされる。
「んっ……ん、やっ」
──気持ちいい……。
 学校で、階段の踊場で憧れの少年からこんな行為を受けるなんて。
 さっきまでの、淫らな妄想が現実に──。
「なんでこんな硬くなってるの?」
 彼が耳元で囁く。こんな時も、彼の口調は普段と変わらず、落ち着いている。
 彼の掌が、私の乳房を包んで持ち上げる。
「羽山君……?」
「大きいおっぱいだな。ここまでされた事、無いでしょ?」
──それはどういう意味?
「ブラも着けないで制服着てるなんて、柏原さんってすごいな」
──違う! そんなの私だって嫌……。
「乳首、敏感みたいだね」
「あっ、んくっ!」
 両方の乳首が、きゅっと抓まれ、引っ張られた。
「ひぁっ! やっ……ダメ」
「教室に入ってきた時、すぐ気づいたよ。ブラしてないって」
 やはり、気づいてたのだ。気づかないはずがない。ただでさえ目立つ大きな双丘。湿った
肌に張り付いたブラウスは、形をはっきり浮かび上がらせていたのだから。
「どうしてブラしてないの?」
「それは……」
「あいつらの仕業?」
「え……!?」
 彼がどういう経過でその推測に辿り着いたのかは判らないが、頭の切れる彼の事だ。
私が下着を着けないまま教室に戻ってきた直後には、あらかたの予想はできていたの
かもしれない。
「ま、そんな事どうでもいいんだけど」
 彼の酷薄な笑みが耳元で響いた。
「ふふ、感じてる。柏原さんって、いやらしい子なんだな」
 私は周囲の視線に晒され、淫らな妄想に意識を飛ばし、敏感な突起を硬く尖らせ、
恥ずかしい蜜を溢れさせ……いやらしい子になっていた。
「きっとこっちも、もう……」
「あ、あっ──」
 彼の右手が、スカートの裾を持ち上げた。

115 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/21(木) 22:16:04 ID:GN+tDIx9]
羽山君…!

116 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/22(金) 18:31:16 ID:9UUHaeEk]
通学は自転車と電車かバスで・・・

117 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/23(土) 15:28:38 ID:oEp0xfG9]
つまり、お前は……正義の味方じゃなく、『性技の味方』だったワケだな。

118 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/23(土) 18:16:07 ID:u4FZjX4F]
テクニシャン羽山!?

119 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/23(土) 23:05:51 ID:r1pFi04B]
「やだっ!」
 私のスカートにかかった羽山君の右手を両手で押さえつけようとしたが、素早く動いた
彼の左手が、私の両手首を一掴みにしてしまう。
「やっ……」
「柏原さんの手、細いな」
「あっ!」
 掴まれた両腕が、ぐいと持ち上げられる。すらりとした外見からは想像のつかない剛力
だった。
「あまり乱暴なのは好きじゃないんだ。おとなしくしてくれる?」
「痛っ……」
「痛いのは嫌だよね」
 あまりにも普段と変わらない彼の口調。
「離して……」
「離して欲しい?」
「う、うん」
「そう? でも俺は離したくないな」
「え──」
「俺、柏原さんの事気に入ってたしね」 
──それは、どういう……?
「柏原さん可愛いし、胸もこんなに大きいし」
「あっ、あぁっ!」
 私の手首を掴んだままの彼の指が、乳首に触れる。
「ここも敏感みたいだし、声も可愛い」
「そんな、んッ」
 今度は私の手の甲で、先端を擦った。
「ますます気に入ったよ」
「え? ……んぅっ!」
──気に入ったって、それって……?
 彼が私の事を、好きだったという事なのだろうか? ますます気に入ったとは……。
 しかし、この羽山君は、本当にあの羽山君なのだろうか? 私が密かに憧れていた、
寡黙な優等生の羽山君なのだろうか?
「ほら、もっといやらしくなろうか」
「え、あっ!」
 スカートが大きく持ち上げられる。正面から見れば、私の下腹部は丸出しになっている
だろう。階段の踊場……授業中で人気の無い場所とはいえ、もし──
 脚を閉じようとすると、彼の膝に割って入られた。
「恥ずかしい格好。誰か来たらどうしようか?」
「そんなっ!」
 彼の右手の指が器用に動き、スカートが丸められる。
「ダメ! やめて、お願い……」
 彼は、か細い声で抗う私を全く意に介さない。
 スカートは、その下に押し込まれていたブラウスの裾ごと、丸められて彼の右手の中に
握られてしまった。
 階段を吹き抜ける静かな風が、剥き出しにされた私の陰部を撫でていく。
 私の肩越しに、彼が下を覗き込んだ。
「あれ?」
 ついに、──気づかれた。ショーツも身に着けていないと、気づかれた。
「へぇ、下もなんだ?」
「やだ、違う……」
「何が違うの? もっとよく見せて欲しいな」
「そんな、ダメだよぉ……」
「たくさん濡れてるんだろ? 見せてよ、夕菜」
──夕菜、って……。
 初めて下の名前で呼ばれ、私は身体を振るわせた。
 耳元で私の名を呼ぶ彼の、変わらず落ち着いた声に、私は身体を硬直させた。
「ひゃぅっ──!?」
 ぬるりとした生温かい感触が、私の蕾を貫いた。
「ひっ、んはぁッ!」
 初めて人に触れられた刺激に、私の全身が侵される。両手首が解放されている事に、
しばらくの間気づかないほどに、彼の与えてくれる快楽に飲み込まれていた。

120 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/23(土) 23:30:36 ID:u4FZjX4F]
>しかし、そんなに成長の著しい乳房とは対照的に、下半身の発達はむしろ遅れている方ではないかと思う。
>あまり脹らみの無いお尻に、未だに産毛以上の発毛が見られない下腹部。
>小学六年の修学旅行のときは、クラスの半分近くの子が発毛していたのを憶えている。

この設定による羞恥はこれから?

121 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/23(土) 23:46:22 ID:r1pFi04B]
>>120
読んでいただけて嬉しいです。
ちょうどその辺りを書こうとしていたところでした。

エロシーンって、自分の卑猥な妄想をがすがすと曝け出すわけで、なんていうか
それってすごく恥ずかしくてみっともない気持ちで、まるで書き手にとっての羞恥プレイ。

ああ、この恥ずかしさがたまらない……。

122 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/23(土) 23:48:12 ID:u4FZjX4F]
ウホッ 書き手も羞恥w

期待してまつ

123 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/24(日) 01:02:56 ID:uVjpcMme]
「ひっ、やっ、んぁっ」
──どうしよう、気持ちいい、羽山君にされてる……。
 羽山君の指に、濡れそぼった秘処を弄ばれ、ぷっくりと隆起した蕾を転がされる。
 いくつもの波が体中を駆け抜け、その度に私はびくびくと全身を震わせてしまう。
 こんなところで、身体を弄ばれている。羽山君に、こんな事をされている。
「たくさん濡れてる。すごくいやらしい」
「あぁっ! うぅ……」
 気持ちいい。でも、恥ずかしい。
 巨乳、デカパイ、水風船、ホルスタイン──そんな風にからかわれる膨らみが、身体の
震えに合わせてぷるぷると揺れる。鋭敏になった先端が擦れ、さらなる快感をもたらす。
「はんっ、ダメっ、やっ……」
 このままでは快楽に飲み込まれてしまう。抗わなければ。こんなところで、淫らな愉悦
に身を任せては行けない。
 少しでもそこから遠ざかろうと、私は両手で乳房を抑えつける。ぎゅっと抑えつけ、ブラ
ウスと擦れて刺激されないようにする。
 けれど、彼の右手がスカートを握り、左手が私の秘部を弄んでいるという事は、両手の
自由を取り戻せたのだ。それなのに、どうして私は、私を責め苛む彼の手を払い除けよう
としないのだろう。
 もっと彼に刺激して欲しい。もっと続けて欲しい。ずっと妄想の中にしか存在しなかった、
彼との淫らな交わり。こんな場所でも良い、たっぷりと蜜を溢れさせた秘処を、熱を帯びて
顔を出した肉芽を、悦楽の頂きに登りつめるまで弄ばれていたい。
──ダメ、そんなのダメッ!
 ここは学校だ。それも、いつ誰が通りかかるか判らない階段の踊場なのだ。授業中で
誰も通るはずが無くとも、いや、そもそも授業を抜け出してこんな行為に身を任せている
なんて、とんでもない事ではないか。
 私はまだ中学一年生。こういう行為に及ぶにはまだ早い、早すぎる。大人になりきって
いない中途半端な身体でしかないのに、ただただ快楽だけを求めて同級生に責められる
など、もってのほかではないか。
──羽山君、もっとして、もっといじって……。
 理性と欲望とが互いにせめぎ合って火花を散らしている。
「夕菜のここ──」
 淫核の周り、弾力を帯びたなだらかな丘を撫でられる。
「ぜんぜん生えてない」
──やだっ、言わないで!
 乳房ばかりが成長し、腰から下はほとんど子供のままの私の身体。
 羽山君の指が、私の恥丘を這い回る。
「覗き込んでもよく見えなかったけど、ほんとに生えてないなんてね。驚いた」
──そんな事、耳元で言わないで……。
 心臓を握り締められるようだった。彼にそんな指摘をされたくなかった。
 胸は驚くほど大きな私。けど、下腹部には極僅かな薄い体毛しかない。
 去年の秋、小学校の修学旅行で入った旅館の大浴場が思い返される。乳房は僅かに
膨らんだだけなのにも関わらず、茂みと呼べるほどに覆われている子がいた。彼女ほど
ではなくとも、クラスの半数近くの子が、その部分にある程度の発毛が見られた。
 自分はあれから全く変わっていない。ほんの少しだけ、産毛が増えたような気もしない
ではないが、細くて薄茶色のそれは、あの時に見た黒々と縮れたそれとは大違いだ。
──やだ、やだっ! やっぱりヤダッ!
「羽山君、お願い……これ以上、しないで……」
 喉の奥からようやくの思いで声を絞り出す。
──恥ずかしい、恥ずかしすぎる……。
 彼に知られたくなかった。大きすぎる乳房はその存在を隠したくても隠せない。けれど、
その部分はいつもなら着衣に覆われ、誰にも見せる事など無いのだ。
 頬を雫が伝い落ちていく。
 彼に乳房を揉まれ、乳首を弄ばれ、秘処を刺激されても溢れる事の無かった涙が、
とめどなく零れ落ちた。
「ひっ、くっ……」
 しゃくりあげ、その場に立ち尽くす。
 気づけば、私は羽山君に正面から抱きしめられていた。
 背中を抱かれ、頭を撫でられながら、彼の肩に顔を埋めて泣いた。
 彼のワイシャツが、私の涙を吸ってくれる。
 彼が一言も発しない事に、私は何故か安堵していた。



124 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/24(日) 02:02:07 ID:uVjpcMme]
 あれからどれぐらいの時間が経ったのだろう。
 十分か、十五分か……淫らな気持ちも、恥部が無毛である事を知られてしまった絶望
感も、だいぶ和らいでいた。その間、羽山君はずっと私を抱いて、頭を撫でてくれていた。
──なんか、恋人同士みたい。
 そう思うと、再び鼓動が早くなる。
「柏原さん、落ち着いた?」
──あ、戻ってる……。
 夕菜ではなく、苗字で呼ばれた。
──羽山君……恭也君……。
 心の中で、下の名前で呼びかけてみる。
「柏原さん?」
「あっ、……うん、だいじょうぶ」
──私、何してるんだろう……。
 つい先ほどまで、自分は彼に身体を弄ばれていたのに。
 密かに憧れを抱き、独りで空想に耽る時、いつも想っていたクラスメイト、羽山恭也。
歳相応の幼さは残るものの、整った目鼻立ちで落ち着いた声音を持ち、他の男子とは
違って、大人びた雰囲気の彼に惹かれていた。
 下らない虐めっ子グループの女子に下着を奪われ、制服しか身に着けずに教室に
戻った私を待っていた、気味の悪い数学教師。その男の辱めを受ける寸前、彼は機転
を効かせて救ってくれた。
 しかし、彼はまるで全てを見透かすかのように、淫らな気持ちに火照った私の身体の
敏感なところを責め立てた。
 それなのに、私が涙を流すと、優しく包み込むように、何も言わずに抱きしめ、子供を
あやすように頭を撫でてくれていた。
「俺、柏原さんの事気に入ってたしね」
「ますます気に入ったよ」
 どういう意味なのだろう。
 私が密かに想いを寄せていたのと同じく、彼もまた私を気にしてくれていたのだろうか。
 ろくに話した事も無い、無口で無愛想で友達すらできないような私を?
──そんなわけないよね。
 気に入っていたというのは、きっと、私の身体の事だろう。彼もまた、他の男子と同じで、
私のこの大きな乳房を気にしていただけなのだろう。
 そして、私が彼の愛撫に身体を震わせたため、淫らな声を挙げたため、欲望を満足
させる良い相手が見つかったと、そんな風に思っただけなのだろう。
──きっとそうだよ。
 彼みたく大人っぽくてしっかりした人は、私みたいな暗い子を好きになるわけが無い。
 私のような、心の中で他人を見下して優越感に浸っているような子を好きになるはずが
無いのだ。
 けど、よく解からない。彼はどうして私にあんな事をしたのだろう?
「どうしたの? まだ動けないかな」
「えっ? あ、あっ──!」
──私、ずっと抱きしめられて……。
「ご、ごめんなさい……」
 背中を抱いてくれていた腕を、なかば振り解くようにして彼から離れた。
 二、三歩下がった私は、彼と正面から向き合った。
「謝らなくてもいいのに」
 いつもと変わらない、ほんの少しだけの微笑。ついさっきまで、あんな事をしていたとは
思えない、まるで何事も無かったかのような彼の笑顔。
「どうして……」
 私は無意識に訊いていた。
「どうして、あんな事を……」
「あんな事って、どんな事?」
「──ッ!」
「はは、柏原さんって、ほんとに可愛いな」
 真実、心から愛しいと思っているような、そんな笑顔だった。
 表層通りに受け取っても良いのだろうか? けど、そんな隙を見せたらまた──。
「ま、ちょっと顔洗った方が良いかもね」
「え?」
「目、真っ赤だよ。待ってるから、洗ってきなよ」
 彼はそう言うと、私の頭に手を置いて、くすりと笑った。

125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/24(日) 02:33:02 ID:tjZPU6Wd]
GJ!。この展開で和姦になるとは思わなかった

126 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/24(日) 02:41:28 ID:fLDX4Irg]
ところがどっこいっ! ここから カメラマン羽山 キボーン

127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/24(日) 19:32:32 ID:oHFF/giw]
和んだ!(*´ω`*)

128 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/24(日) 20:46:15 ID:+9B5ijbT]
wkwk

129 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/24(日) 21:03:31 ID:NCBwBppf]
優良有料動画配信サイト比較
hp43.0zero.jp/774/yudouga/

130 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/25(月) 00:13:41 ID:nrn9foJU]
部活少女のノーパン作品が欲しいなぁ

何部がいいだろう
水泳?
テニス?
バレー?
・・・

131 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/25(月) 00:39:02 ID:WcVmZXST]
tokyo.cool.ne.jp/myuyan/satomi51.html

132 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/25(月) 19:48:07 ID:FmpCjWBn]
 蛇口からほとばしる水を両の掌で受けていると、火照った熱がそこから吸い取られていく
ようだった。
 授業中に廊下の水道を使う者などあまりいないが、授業中に水道を使う音が聞こえても、
なんだろうと疑問には思っても、廊下まで出て確かめる事をする者もいないものだ。
 ひんやりとした水で顔を洗い流し、気を引き締める。
 下着を着けていないという羞恥心がこんな事で消えるわけではないが、羽山君に責め
立てられた昂ぶりは収まっていた。
──羽山君、なんであんな事を……。
 水谷から救ってくれたのは、二人だけになる口実だったのだろうか。私の身体目当てで
助ける振りをして誘い出し、まんまと引っかかった私の身体を弄んだという事なのだろうか。
 そう考えるのが一番簡単だが、しかし、彼の言葉を思い返すと、それ以上のものを期待
しないではいられない。
 しかし、そんな都合の良い話があるのだろうか。私なんかを、彼のような男の子が好いて
くれているなどという事があるのだろうか。
──考えても意味無いか。
 知りたければ彼に直接聞けばいいのだ。でも──
──はぐらかされた?
 さっき問いかけたとき、彼は答えを言わなかった。質問に質問で返し、彼が私にした恥ず
かしい行為を口に出させようとし、絶句した私に甘い言葉と優しい笑みを投げかけた。
 普段からあまり口を開かない彼は、ぶっきらぼうな口調で近寄りがたい空気をまとって
いるのだが、だからといってその貌は仏頂面というわけでもなく、人を安心させる穏やかな
雰囲気を醸している。
 彼は私にあんな事をしたのだというのに、普段と全く変わりなく見えた。ポーカーフェイス
というやつだろうか。
 やはり、私は彼にはぐらかされたのだろう。
 私の質問を、何故彼ははぐらかす必要があったのだろう?
「だいじょうぶ?」
 いつの間にそばに来ていたのか、彼の声が背後からして、私は身を縮ませた。
「驚かせちゃったか、ごめん」
 ごめんと言いながらも、さほど気にしていないような声だった。わざと驚かそうとしたの
ではないかと思えてしまう。
 私は急いでハンカチで手と顔を拭いた。
「まだちょっと赤いね」
 くすりと笑う。どうして彼はこんなにも優しい笑みを出せるのだろう。
「さて、と。どうしようかな」
 目を逸らした彼は、指先で鼻の頭を掻くような仕草をした。
「その格好で、ずっとってのは辛いでしょ?」
「え……うん」
 顔を洗っているうちに熱が冷めたとはいえ、私は未だに下着を身につけていないのだ。
その部分はまだ、淫らな蜜に濡れたままだった。
「ちょっと良い?」
 私に向き直ると、彼は私の手から、ハンカチするりと奪い取った。
 ハンカチを軽くたたんで右の掌に乗せた彼は、突然、私のスカートを捲り上げた。
「──ッ!」
 そして、ハンカチを私の股の間へすっと差し込み、その部分へ押し付けた。
 彼のもう片方の腕が、硬直した私の腰を抱く。
「ここ、このままじゃ困るよね」
 割れ目に沿って、私のハンカチが押し付けられ、前後に動かされる。
「やだ、羽山君っ……」
 ここは廊下の真ん中。さっきまでの階段の踊場とは違う。壁を挟んだすぐ横の教室では、
何十人もの生徒たちが授業を受けているのだ。
「声を出さないで」
 耳元で囁かれ、私はされるがままになるしかなかった。
 舌の唇から溢れた蜜が、私のハンカチで拭き取られていく。
──恥ずかしい……。
 濡れたそこを羽山君に拭かれるのは、指で刺激されるよりも恥ずかしかった。
 ハンカチが敏感な部分を擦り、私の身体が再び反応してしまう。
 また彼に弄ばれてしまうのだろうかと思ったとき、彼の手が抜き取られた。
「これぐらいでいいよね」
 私は彼と目を合わせる事ができなかった。

133 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/25(月) 22:14:19 ID:ZcZDbJX4]
( *゚∀゚)=3



134 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/25(月) 23:22:53 ID:aWhKGVxR]
敢えて説明文的なもののみ書いてみた。
ある意味スレ違いの雰囲気もあるが、敢えて投下してみる。
********************

ある中学校の女子テニス部では、アンダースコートも含む一切の下着の着用が厳禁とされている。
この中学校ではスポーツの中でテニスが特に奨励されており、
女子テニス部員の大半は、学校の方針として強制的に入部させられた者達である。
この女子テニス部には、ミスに対しての多彩な罰則が存在する。
中には、膣内にテニスボールを挿入された状態で練習試合を行う、といった罰則もある。
練習試合中にテニスボールを落としてしまった場合、挿入されていた数量にさらに一個を加えた数量のテニスボールを挿入されて、
その上で練習試合を行う事を強制される。落とす度に一個ずつ、膣内に挿入されるテニスボールの数量が追加される。
最も厳しい罰則は、複数の男子部員に強姦され、強姦に参加した男子部員全員の精液を膣内に保持したまま、練習試合を行う、といったものである。
秘唇から溢れ出した複数の男子の精液が内股を伝う光景を無数の男子学生に撮影され、泣き崩れる一年生部員の姿が、この部では、頻繁に見受けられる。


135 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/26(火) 00:10:00 ID:SFX4cIls]
「これ、すごいね」
 私自身の蜜がたっぷりと付着し、ぬめぬめと光を反射するハンカチを見せられた。
「こんなについてる」
「やだ……」
 きっとわざとやっているのだろう。彼は意図的に、私が恥ずかしがるような事をしている
のに違いない。廊下の踊場で私の身体を弄んだり、言葉に詰まるような質問を返したり、
私のハンカチで濡れた秘処を拭き取ったり……。
 私は彼の手からハンカチを引っ手繰ると、くしゃくしゃに丸めてポケットに押し込んだ。
「一応、保健室に行っておいた方が良いかな」
「え?」
──あ、忘れてた……。
 教室を抜け出したのは、私を保健室へ連れて行くという口実だったのだ。あの水谷が、
保健室に様子を見に行くとも思えないが、その可能性がゼロではない以上、保険をかけて
おいても悪くはないだろう。
 しかし、保健室へ行くと、下着を身に着けていないと保険医に知られる事になる。できる
ならばあまりそれを人に知られたくない。
 羽山君は、私の迷いを見透かしたかのように苦笑した。
「やっぱり、その格好じゃ嫌?」
「……」
「そんな怖い顔しないで。俺も困ってるんだ。とりあえず──」
 私は彼に手首を掴まれ、再び階段へと引っ張られた。
「廊下で立ち話なんてしてたら……見られたくないでしょ?」
──やっぱり、わざと……。
 顔が熱い。すっかり彼のペースに嵌まっている。
「保健室って、下着とか置いてないのかな」
「え?」
「小学校って、なかった? おもらししちゃった子のためとか」
 そういえば小学生の頃、教室で粗相をしてしまった子が、保健室に行って新しいショーツ
を穿いてきた事があったのを思い出した。けれど、中学にもそんなものがあるのだろうか。
「中学なら、そうだな……アレになっちゃった子のためとかさ」
「え?」
「ほら、アレだよ。んー」
 口篭もる羽山君。
「まぁ、生理とか」
「──ッ!」
 心臓が飛び出しそうになった。
 男の子がそんな言葉を口にするなんて思ってもいなかった。
 けど、私にあんな事をする羽山君ならば、平気で口にできるのかもしれない。
 いや、平気でというわけではないのかもしれない。そういえば、私を教室から連れ出した
直後も、私の下着の事を口にするのを躊躇っていたようにも思える。彼にも人並みの羞恥
心というものがあるのだろう。
 そう思うと、彼もまた同じ中学生なのだと、少しほっとしたような、安心できたような、不思
議な気分になった。
「女の子って大変だね」
「え? うん……まぁ」
 頷いてから気づいた。
「あっ! えっ、あ──」
 大変だねと言われ、頷くというのは、私が初潮を迎えているのを肯定した事も同然だ。
「ふふ、可愛いなぁ」
 私の手首を握る彼の力が強まり、ぐいと引き寄せられる。それと同時に彼は身体を回し、
私の腰を抱いた。
「夕菜、可愛い」
──また名前で……。
 心が揺れる。彼に全てを任せてしまいたいと思う反面、私を弄ぶケダモノのような男は
拒絶するべきだとも思う。
 間近に迫った彼の端正な顔。真っ直ぐに見つめられ、目が逸らせなくなる。
 彼の暗褐色の瞳に、私自身の顔が映り込んでいる。
 ふと、唇に触れた柔らかな感触──彼の唇だった。
 私は彼に唇を奪われ、心も奪われていた。
 初めてのキスは、ほんのりとミントの香りがした。

136 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/26(火) 12:06:35 ID:SFX4cIls]
 初めてのキスの余韻に浸る間も無く、彼は私の手を引いて階段を下り始めた。
 私は夢を見ているのだろうか。
 夢だったら、どれほど気が楽だろう。こんな格好で、羞恥に苛まれている事が全て夢で
あれば、残る半日をどう過ごせば良いのか思い煩わずにすむというのに。
 けれど、夢ならば醒めないで欲しいとも思う。羽山君が私の身体に触れてくれる。羽山
君が私を可愛いと言ってくれる。そして、私の初めてのキス──。
──私、羽山君とキスしちゃったんだ……。
 これは現実だ。下着を盗られ、恥ずかしい思いをしていなければ、羽山君とこんな事に
はならなかっただろう。そう考えれば、例のグループに感謝すべきなのかもしれない。
 とはいえ、羽山君が私を好きでキスしたという保証は何も無いのも事実だ。
 彼の本当の気持ちは私には判らない。でも、以前から気にかけていてくれていたよう
だし、それに可愛いと言ってくれた時の彼の顔は……。
 いや、頭に血が上っていて、正常な判断が下せていないだけなのかもしれないし、彼の
演技力が私の洞察力以上だというだけなのかもしれない。
──考えたって、わかんないか。疑い出したらキリがない……。
 階段を一段一段下りるたびに、ブラに覆われていない私の双丘は大きく揺れる。先端が
擦れて刺激される。先ほどの羽山君の指遣いがよみがえってくる。学校でなければ、家で
二人きりだったらもっと先まで、──男女の身体の交わりに進んだのだろうか。着衣を全
て脱ぎ捨て、彼の目に裸身を晒し、濡れそぼったその部分に、彼のものが……。
──やだ、こんな事ばっかり考えちゃう……。
 彼のそこは、どうなっているのだろう。私を刺激していた時、彼はそこを熱く滾らせていた
のだろうか? 思い出せない。密着していた彼の身体。あの部分は……勃起していたのだ
ろうか。後から抱かれ、身体が触れていたのに思い出せない。そんな事を考えている余裕
もなかった。
 ちらりと彼の下腹部に目をやる。今は、大きくなっていないようだった。
──私、やらしい……。
 水泳の時間に、水着の前が極端に膨らんで飛び出している男子生徒を見た事がある。
 女子の水着姿に興奮するなんてと見下していたが、今の私はその子と大差無い。
──羽山君って、どれぐらいなのかな。
 インターネットだったか、日本人男性の平均は13cm前後だと書いてあるのを見た事が
あった。中学生なら少し小さいのだろうか。羽山君の股間にそそり立つそれを妄想する。
 インターネットを使えば、その手の画像や動画はいくらでも、もちろん無修正のものも
簡単に入手できる。時々自分のPCでその手のサイトを回る事もあるが、それを直接に
独りでする行為のネタにする事はあまりない。もちろん全く興奮しないわけではないが、
大人のそれは、あまりにグロテスクで、私には刺激が強すぎた。
 かといって、いわゆるロリータものなら許容できるというわけではない。私と変わらない
年頃の子がそんなビデオに出演しているなんて信じられない。そんな子に淫らな行為を
し、それをビデオや写真に撮って販売するなんて、まともな人間のする事ではない。
──もう……何考えてるんだろ、私。
 階段を下りきった私たちは、保健室のある方へと廊下を折れた。
 やっぱり恥ずかしい。保健の先生になんと言えば良いのだろう。具合が悪いと言って
教室を出てきたのだから、具合の悪い振りをした方がいいのだろうか。
 けど、私がブラを着けていない事はすぐに知られるだろう。きっと何か訊かれるに違い
ない。下着が無くなっていたと素直に言うのが良いのだろうか。そんな事をしたら、問題に
なるのではないだろうか。担任や体育教師にも伝わり、犯人探しが始まるだろう。そんな
事になれば、彼女らにまた恨まれる事になるのではないだろうか。
──これ以上恨まれたって、変わんないか。
 保健室はすぐそこだった。羽山君が私に顔を向けた。
「入るよ」
「……うん」
 考えたって仕方ない。なるようになる。
 覚悟を決めるなんてほど大袈裟なものでもないが、私はすうっと深呼吸をした。
「あれ?」
 羽山君がドアの前で立ち止まる。
「職員室に行ってるみたいだね」
 ドアには、この部屋の主が部屋を留守にしている時、どこにいるのかを書いた札が
吊るされている。そこには、「外出中・職員室」と書かれた札が掛けられていた。
「うん……」
「とりあえず、中に入ろうか」
 彼に背中を押され、薬品臭の満ちた小奇麗な部屋へと入った。

137 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/26(火) 13:05:37 ID:SFX4cIls]
 保健室は無人だった。体調を崩した生徒がベッドに寝ているでもなく、時計が秒を刻む
こちこちという音と、机にある電気ポットの立てるぶぅんという低い音だけが聞こえる。
 窓の外には植え込みの緑が青々と茂り、真夏の太陽を反射して艶やかに輝いている。
その向こう側はグラウンドだが、体育が水泳の今の時期、そこには誰もいない。
「どうしようか」
 羽山君が腕を組んで苦笑する。
 保険医の加藤先生は職員室にいるようだが、いつ戻るのかまでは判らない。
「下着って置いてあると思う?」
「え……」
 さっき言っていた、何かあった時のための着替え用の下着。この部屋にも常備してある
のだろうか。
「どう、なのかな」
「探すにしても……見当がつかないな」
 言いながら、羽山君は適当に引き出しや棚を開けている。勝手に開けてはまずいので
はないかと思ったが、口には出さない。私のためにしてくれているのだ。
「夕菜も探してみなよ」
──また下の名前だ……。
「あ、うん」
 といっても、どこを探したら良いものだろう。いくつか引き出しを開けてみたり、積み重ね
られたケースを覗き込んでみる。
 下着があるのかどうかより、彼がどうして下の名前で呼ぶかの方に気が向いてしまう。
 これは彼のアピールなのだろうか。「柏原さん」という他人行儀な呼び方ではなく、親しみ
を込めて「夕菜」と呼び捨てにするのだと。私も「羽山君」ではなく、「恭也君」と……。
──できないよ。私の思い違いだったら……。
 なんでこんなに動揺しているのだろう。きっと下着を着けていないからだ。揺れる乳房が
心までも揺らしてしまうのかもしれないなんて、馬鹿な事も考えてしまう。
「見あたらないなぁ。そっちはどう?」
「え? うん……」
「ジャージか何かでもあれば良いんだけど」
 残念ながら、ジャージは持ってきていないし、教室のロッカーに置いてもいない。置いて
あれば真っ先にそれを着ている。
「俺も持ってないし……あ」
「え?」
「今日あの子、安達さんと佐伯さんは見学だったけど、貸してもらうとか」
 さっきの体育の時間、その二人は授業を見学していた。おそらく、アレだろう。
 水しぶきの上がるプールサイドに制服で立つわけにも行かないので、水泳の見学は
体操服に着替える事になっている。
「二人から体操服を借りるとかは?」
「……無理だよ」
 クラス中から嫌われている私に、貸してくれるわけがない。
「んー、男のは、夕菜が嫌だろうしなぁ」
 下着を着けていたって男子から借りるなんて考えたくないし、貸してもくれないだろう。
「誰も私になんか貸してくれるわけないよ」
「そうかな。俺は夕菜になら貸すけど」
「え……」
「俺のトランクス、穿く?」
「えぇっ?」
「はは、冗談だよ」
 あまりに普段と変わらない調子で言うので、本気なのではないかと思えてしまう。
「体操服ぐらいなら貸すけどさ」
「……」
「あー、でも、ブラは持ってないしなぁ……んー」
 彼がブラを着けた姿を想像してしまった。あわてて掻き消す。
「まぁ、制服だけよりマシか」
 彼はいきなり制服のワイシャツのボタンを外し始めた。
「え、あの……?」
 彼はワイシャツを脱ぐと、そばにあった椅子の背に引っ掛け、下に着ていた白いタンク
トップも脱いだ。彼の引き締まった身体は、プールサイドで見るのとは違っていた。
 脱いだばかりのそれを私の方へ突き出す。
「ちょっと汗臭いかもしれないけどさ。着なよ」

138 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/26(火) 13:45:19 ID:SFX4cIls]
 着るって、これを? たった今まで羽山君が着ていたこれを?
「あー、やっぱ嫌?」
「え、そうじゃなくて……」
「そう? なら着てよ。その下、何も着てないよりはマシでしょ?」
 上半身裸のまま、彼が私の乳房に頂き触れた。
「んっ」
「ほら、そのままじゃ乳首も目立つし。ね?」
「あ──」
「脱がしてあげようか?」
「え、え──!?」
 タンクトップを私に握らせ、ブラウスのボタンに指を掛ける彼。上から順にボタンを外して
いく。
 動けなかった。彼の強引さに頭を掻き乱され、どう対処して良いのか判らない。
 ひとつ、ふたつ、みっつ……。ボタンが外され、胸元が広がる。うっすらと水着の跡の
ついた乳房の谷間が露になった。
「真っ赤になって可愛いな」
「え、あ……」
「恥ずかしい?」
「や、うぅ……」
「綺麗だよ、夕菜の身体」
 身体中が沸騰してしまいそうだった。
 おなかまでボタンを外され、スカートに押し込まれた裾が引き出される。
 と、ブラウスは左右に開き、彼の前に乳房のほとんどが曝け出された。
「すごいね、夕菜のおっぱい」
「あっ、あ……」
 見られてしまった。何度も妄想したシーンが、現実になっていた。
 ブラウスのボタンを全て外した彼は、その内側に手を差し入れ、両の脇腹に触れた。
 びくんと震える。
「腕上げて。力抜いて」
 言われるままにそうしてしまう。彼の言葉には魔力がある。私を縛る力があった。
 乳房の横を上り、ブラウスを左右に開ききった。乳房の全てが彼の目に晒された。
「こんなに細いのに、こんなに大きい。すごいよ、夕菜」
 彼に乳房を見られている。恥ずかしい。恥ずかしいけれど──
「柔らかくて、張りがあって、敏感で……乳首も可愛いし、形も綺麗だし」
 息が荒くなる。階段で触れられた感触がよみがえる。彼の手が私の乳房を包み、突起
を指で抓み上げて刺激された。ブラウスの上からでもあんなにも感じてしまった。
「触って良い?」
「え、えっ?」
「ダメでも触るけどね」
 言うや否や、彼は両手で膨らみに触れた。
「あ、あぁっ!」
「やっぱりすごいな、夕菜は」
「やっ、だめ……」
──だめじゃない……もっと……。
 さっきみたく、感じさせて欲しい。羽山君の指で、言葉で、私を責めて欲しい。
「硬くなってきたね」
「はっ、んっ……羽山君」
 彼の指に、突起を転がされる。片方を転がされ、片方は抓まれて、私の身体はびくびく
と震えた。何かに縋ろうと、彼のタンクトップをぎゅっと握り締めた。
「あっ、はぁ……はぁっ!」
「声、可愛いよ」
「やっ、やだぁ……言わないで」
──いやじゃない……もっと言って欲しい……。
 彼になら、もっとして欲しい。私を弄んでいるだけでも構わない。性的好奇心を満足させ
るだけの相手でも構わない。そう思えてしまうくらいに、気持ちよかった。
 けど、彼は手を離した。
「もっとして欲しい?」
 なんとなく、解かった。彼はきっと、嗜虐的趣向の持ち主──いわゆる、Sなのだ。
 そして私は、被虐的な快感を覚える──Mなのだろう。
 私が頷くと、彼は私のブラウスを脱がし取ってしまった。

139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/26(火) 13:53:27 ID:OG9zYGta]
うぉぅ

140 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/26(火) 14:27:31 ID:SFX4cIls]
 ひっそりと静まり返った保健室で、私は羽山君と二人きり。
 彼の前で立ち尽くす私は、制服のスカートしか身に着けていない。グレーの生地に、
細い白いラインでチェック模様が施されたプリーツスカート。
 やや厚手の生地のブラウスは脱がされ、上半身を覆い隠すものは何もない。細身の
身体に不釣り合いな大きな二つの乳房も、硬く尖った淡い褐色の乳首も曝け出している。
 向かい合って立つ羽山君も、上半身には何も身に纏っていない。
「何をして欲しい?」
「え──」
 私の口から言わせようとする。やはり彼はそういう趣向なのだ。
「は、羽山君に……」
「俺に?」
「して欲しい……」
 俯いたまま口にする。
「何を?」
「む、胸……いじって欲しい」
「ここ?」
「ひゃぅっ!」
 きゅっと両方の乳首が抓まれた。
「あっ、はぁっ」
「気持ち良い?」
「んっ、気持ちいい……あぁっ」
 乳房を包まれ、乳首を転がされる。
「夕菜のここ、すごく敏感だ」
「はっ、うん」
 彼に責められ、私はびくびくと身体を震わせる。ハンカチで拭き取られた秘処が、再び
潤っていく。
「今誰か来たら、なんて思われるかな」
「えっ──」
 男女の生徒が二人、上半身裸で向き合っている。男子生徒が女子生徒の乳房に触れ
ている。誰が見ても、淫らな行為だと感じるだろう。
「そんな、だめだよ」
 急速に現実に引き戻される。消えかけていた理性が持ち直してきた。
「そうだよね。夕菜のおっぱい、見られちゃう」
「そうじゃなくてっ……」
 もちろんそれは恥ずかしいが、授業を抜け出した生徒が保健室で淫らな行為に耽って
いたなどと知られれば、厳重な処分は免れないだろう。
 私のような嫌われ者がどう思われようが今更気にしないが、彼のように真面目で教師
からも一目置かれているような生徒がそんな事になるのは……。
「わかってるよ」
 彼は私の胸から手を離し、タンクトップを握ったままの私の手に触れた。
「それ、着なよ。俺のなんか嫌かもしれないけど」
「そんな事……」
「そう? じゃあ、着て」
 手で頭をぽんぽんとされる。
 私は素直に従った。
 タンクトップに腕を通し、頭から被る。
 素肌にシャツを着るところを見られているのは恥ずかしいが、彼の前でならなんだって
してしまえるような気になっていた。
 彼の匂いがした。
 汗臭いといえば、そうなのだろう。けど、私を安心させてくれる匂いだった。
 胸を隠し、下まで引っ張って裾をスカートに押し込んだ。
 硬さの残ったままの乳首が、ぷくりと浮いている。
「これも」
 ブラウスを手渡された。
 彼も自分のワイシャツに袖を通した。
「羽山君……いいの?」
「なにが?」
「私なんかに……」
「言っただろ? 俺、夕菜の事が好きだから」
 彼の顔が近づき、唇が触れ合った。

141 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/26(火) 22:42:16 ID:P4HaQ8DJ]
ハァハァハァハァ(*´д`)gj!

142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/27(水) 04:32:57 ID:rtTVVu4j]
イイ!!!これからどうなるんだはぁはぁ

143 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/27(水) 19:16:42 ID:0Ckg9PFX]
──また、キスしちゃった……。
 唇を軽く触れ合わせるだけの、バードキス。すぐに離れてしまうのが名残惜しい。
 羽山君の本心は解からないけれど、彼に身を任せてしまうのは悪くない。むしろそれを
私は望んでいるのかもしれない。
 彼の顔が離れる。
「うん、さっきよりはマシかな」
 ブラウスの下に彼のタンクトップを着たため、胸の膨らみは多少抑えられた。ブラを着け
ている時ほどではないが、突起があまり目立たないのはありがたかった。
 彼の手が、乳房に触れた。その大きさを確かめるように、下から持ち上げられる。
「んっ……」
「ほんとに、大きいよね」
「……」
「大きいの、好きだよ」
「え……」
 なんて返せば良いのだろう。言葉を探しても思いつかない。
 彼の手が乳房から離れ、頭を撫でられる。
 まるで子ども扱いするような彼の態度なのに、私は心地好さを覚えてしまう。
「でも、下はどうしようもないか」
 今ももちろんスカートの下には、何も身に着けていない。
「恥ずかしい?」
「う、うん……」
「ははっ、訊くまでもないか」
 嫌な予感がして、両手でスカートの裾を抑える。
「夕菜って、生えてないんだよね」
「うっ──」
 またそういう事を言う。やはり彼は私の恥ずかしがる姿を楽しんでいる。彼の瞳の奥に、
私を困らせようという意思が見え隠れしていた。
 ほんの数ヶ月前までは小学生だった私は、同年代の子たちよりはるかに乳房が大きく、
大人の女性の平均も大きく上回るほどに膨らんでいる。
 それなのに、胸以外の発達は他の子たちとそれほど変わらない。むしろ遅れていると
言えるぐらいだ。背はどちらかといえば低い方だし、腰のくびれやお尻の丸みもそれほど
目立たない。おかげで胸の膨らみばかりが強調され、全体的なバランスの取れていない、
極端な成長の仕方をしていた。
 その部分の発毛もほとんどない。うっすらと産毛が見られる程度で、ぴたりと閉じられた
裂け目と、そこから頭を覗かせる蕾を隠すものは何も無い。
 今スカートを捲られれば、全てが曝け出されてしまう。
「驚いたけど、その方が触りやすいよ」
「え──」
「それに、口でするのにも、邪魔にならない」
「──ッ!?」
 なんて事を言うのだろう。彼の言動に、私は絶句と硬直以外許されないのだろうか。
 大人びた雰囲気の彼ではあるが、本当に私と同い年の中学一年生なのだろうかと疑問
に思ってしまう。彼はこの歳で、どれほどその手の経験を積んでいるのだろう。
「なんてね。上辺だけの知識だけど」
 それに答えるように、彼は言った。
 つまり、彼も私と同じで、その手の経験はゼロだという事なのだろうか。
「ネットとか、雑誌とかね。色々あるでしょ?」
 つまり、彼はインターネットや雑誌などで知り得たものだけで、実経験は私へしたのが
初めてだという事なのだろう。
「夕菜は、アダルトサイトとか見ない?」
「えっ──」
 さらりと言ってのける。本当に彼は、未経験なのだろうか。嘘をついているのではない
だろうか。
 けど、嘘をついてどうなるというのだろう? そんな必要は無いではないか。
「俺はけっこう見るよ。兄貴のPC、そういうとこたくさんブックマークしてある」
 私も、自分のPCのお気に入りに、その手のサイトをいくつか登録している。もちろん、
ぱっと見それとは判らないよう、名前を変えるなどのちょっとした細工をして。
「ま、そういうとこけっこう見てるから、こんな知識ばっかり増えてくんだよね」
 彼は私の片に手を回し、すっと抱き寄せた。
「夕菜とそういう事したいって、ずっと思ってた」



144 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/27(水) 20:36:38 ID:0Ckg9PFX]
「夕菜は、俺の事どう思う?」
 頬がかっと熱くなる。
 こんな都合の良い話があるわけない。彼みたいな人が私にそういう気持ちを抱いていた
なんて、そんな馬鹿な事があるわけない。
 けど、信じたい。彼の言葉を信じてしまいたい。
「わ、私──」
──私も、あなたの事をずっと……。
「私……」
 俯いたままでは、彼がどういう顔をしているのか判らない。顔を上げて確かめたい。
 自分もあなたの事をずっと意識していたと、羽山君の事を好きだったと言ってしまいたい。
 けれど、その言葉を思い留まってしまう。
 彼はからかっているだけではないのか? 私が他の生徒たちにからかわれている時、
彼は助けてくれなかったのだ。彼が私に何かしてくれたのなんて、さっき水谷から救って
くれたのが初めてだったではないか。
 彼がずっと私を意識していたのなら、どうして手を差し伸べてくれなかったのだろう。
 恥ずかしかったから? 男の子が女の子を助けたりすれば、周りから揶揄されるのは
目に見えている。彼は周囲からそういう目で見られるのが嫌だったのだろうか。
 その気持ちは理解できるけれど、だとしても、つまりは、その程度の気持ちだったのだ
とも解釈できる。
「羽山君……」
 整理しきれない頭で、無理矢理に言葉を捻り出した。
「教室、戻った方がいいよ」
「え──」
 私の口から出てきたものは、彼の問いへの答えではなかった。
「私、しばらくここにいるから」
「……」
「授業まだ終わってないし、あとで先生に怒られる」
 肯定でも、否定でもない。
 けど、きっと彼は、否定と取るだろう。
 もし私が誰かに気持ちを伝え、こんな言葉で返されたら、拒絶されたと受け取るだろう。
「……うん」
 彼は頷いた。
「解かった」
 彼はそれだけ言うと、くるりと私に背を向けた。
 そして、そのまま遠ざかっていった。足早にでもなく、ゆっくりとでもなく。
 顔を上げると、引き戸が締められ、彼の背中が消えるところだった。
 私は、保健室に独りで残された。
──私、馬鹿だ……。
 身体中が締め付けられるようだった。
 彼は本当に私をからかっていたのか? 彼の言葉や態度は、確かに掴み所が無い。
 しかし、私を抱きしめた彼の腕は、あんなにも温かかった。
 インターネットのアダルトサイトや、成人向け雑誌で仕入れたという性的好奇心を私に
向けたと言った彼だが、そんな事、興味の無い相手にするわけがないではないか。私自身
が彼の行為を受け入れたのは、以前から彼に惹かれていたからではないか。
 どうして彼を信じなかったのだろう。どうして気持ちに素直にならなかったのだろう。
 ふと、小学生の頃に似たような事があったのを思い出した。
 クラスメイトたちにからかわれる私に、手を差し伸べてくれた女の子がいた。私を彼女の
友達グループに誘ってくれた。けれど私はそれを拒絶した。私に関わるとろくな事になら
ないと言って、彼女の想いを突き返した。
 それから、私は彼女たちからも疎まれるようになった。私たちの代が中学に上がる時、
校区の再編が行われ、彼女と私は別の中学に進む事になったのだが──
──そっか、あの時の……。
 その時のグループの一人はこの学校へ通う事になり、彼女は今私が置かれている状況
のきっかけを作ったグループの一員でもあった。
 あの時にもし、私が彼女を受け入れていたらどうなっていたのだろうか。私は彼女たちと
仲良くなり、虐められる事もなくなって、今こんな風に下着を着けずに保健室にいるなんて
事もなかったのだろうか。
 私は綺麗に整えられたベッドに腰掛け、そのままころんと横になった。
 消毒薬のつんとする匂いの中に、わずかに汗の匂いが混じっているのに気づき、涙が
溢れそうになった。

145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/27(水) 21:27:22 ID:dBj9RDrB]
切ない…!(´Д`)


146 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/28(木) 05:13:33 ID:MBVfHQLz]
そうくるか…!!!

147 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/28(木) 21:04:33 ID:Nl3WhnsQ]
 しんと静まり返った保健室。こちこちと鳴る秒針の音。
 たった独りでいるのは心細さを覚える。涙の染みたシーツをぎゅっと握っても、羽山君は
戻ってこない。
 ほんのりと香る彼の匂い。私の身体を包んでいる、直前まで彼が着ていたタンクトップ。
──羽山君……。
 彼を拒絶してしまった。彼が差し伸べてくれた手を、私は払い除けてしまった。
 残されたのは、白いタンクトップだけ。
──羽山君、羽山君……。
 私に優しく触れてくれた彼。彼の手の感触がよみがえってくる。
 ブラウスの上から、乳房を包んだ彼の手。彼の掌にも余る大きさの、私の乳房。
 気持ちが昂ぶり、乳首が尖っていく。彼のタンクトップに触れた肌が、彼の感触を思い
出させてくれる。
 彼は教室に戻ってしまったが、彼のタンクトップは私の身体を包んでくれている。
 彼に助けられ、彼に抱かれて身体を震わせた私は、結局彼を拒んでしまった。
 それなのに私は彼を思い出し、全身を再び火照らせていた。
 横向きに寝転がっていた私は、捲れて太腿を露にしたスカートの中に、すっと手を
差し入れた。
 ショーツを穿いていない私のそこは、きっと丸見えになっているのだろう。気にしなくても
構わない。ここには今、私しかいないのだから。
 乳房とは対照的に子供のままのその部分は、じっとりと濡れていた。
 裂け目に指を這わせ、滲んだ蜜をかき集める。
──羽山君、好き……。
 彼の指を夢想する。指が秘裂を掻き撫で、ぷくりと顔を覗かせた蕾に触れる。
「んっ」
 身体がぴくんと震えた。
 蜜を纏わせてぬめりを帯びた指で、一番敏感なその突起を刺激する。
「はぁ……あ、んっ……」
 指が擦れるたびに、小さな吐息が漏れる。
 彼が可愛いと言ってくれた私の声。彼にもっと聞いて欲しい。私の切ない喘ぎを、もっと
もっと聞いていて欲しかった。
 家のベッドで独りでする時には、こんな声は出ない。最後の瞬間に、少し漏れてしまう
ぐらいなのに、彼にされた時は自然に声がこぼれ出した。それを可愛いと言ってくれた。
──エッチな声、好きなのかな……。
「はぁっ、んぅ……」
──私の声、エッチかな? 可愛く出せてるかな……。
 股の間に差し入れた指を動かすと、くちゅくちゅと淫らな音が響く。
 溢れ出た露が指に絡み、裂け目とその周りをびちょびちょにしていく。
 誰もいない保健室で、スカートの中をまさぐる私は、なんていやらしいのだろう。こんな
ところを、誰かに見られてしまったら、どうなってしまうのだろう。
 ベッドの周りを仕切るように降りたカーテンが死角を作っている。窓の外からは、直接この
姿を見られる事はないだろう。ふたつある戸も閉められているし、これだけ静かなら、廊下
を歩く足音で、人の接近にも気づくだろう。
 気づいてからやめればいい。それまでは、このまま──
「はぁ、あぁっ!」
 横になったまま、片膝を立てる。スカートがするりと捲れて、私の秘処を露にしてしまう。
──いやらしい格好……。
 ベッドで股を広げ、惨めな自分を己の指で慰める。羽山君の愛撫を思い出し、指で包皮
を押さえ、淫芯を剥き出しにして刺激し続けた。いくつもの波が身体を駆け巡る。
「あぁ、あっ……はんっ!」
 身体がびくびくと震え、羽山君のタンクトップと私の乳首が擦れる。
 彼の乳首も敏感なのだろうか。彼もここが擦れると、感じてしまうのだろうか。
 彼と自分の乳首が擦れ合っているのを夢想する。
──気持ちいい。羽山君、気持ちいいよぉ……。
「あぁぁっ、はぁっ……あぁっ」
 意識が頂上へと昇り詰めていく。
──羽山君、私、イっちゃうよ!
「ひっ、イくぅ! ひあぁっ!」
 下腹部から撃ち付けるような大波が、私の身体を弾けさせた。
 その直後、からからと乾いた音を立てて保健室の引き戸が開かれた。
 ベッドの上、身体をびくんびくんとさせて余韻に浸っていた私は、それに気づかなかった。

148 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/28(木) 23:54:33 ID:F1EXcHR1]
ツルツルおまんこ

149 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/29(金) 06:45:42 ID:M0I56jH0]
久々に個人的 ネ申 あらわる

150 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/29(金) 07:39:28 ID:HGHUp2BQ]
GJ!

151 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/29(金) 14:26:54 ID:slrtAOaL]
 ぼーっとした意識の中に、からからという音が響いた。
 戸の開く音だ。続いて聞こえてくる、ぱたぱたという軽い音が、スリッパの立てる足音だと
気づいた時、その音の主は私のすぐそばまで来ていた。
「あら、お客さん?」
 よく通る澄んだ女性の声は、この学校の保険医である笹野先生のものだった。
 二十代後半ぐらいだろうか。背が高く、グラマラスな姿態が印象的な彼女は、保健室を
訪れる生徒を「お客さん」と呼んでいる。私も何度か世話になった事があるが、その時も
「お客さん」と呼ばれたのを憶えている。
 足音が私のいるベッドの置かれた、カーテンや棚で仕切られた一角へと近づいてきた。
 身体が硬直する。自慰に耽り、絶頂に達したばかりの私は、横向きに丸くなっていた。
さすがに脚をだらしなく開いているという事はなかったが、捲れあがって中身が丸見えに
なったスカートは、そのままだった。
──どうしよう。
 寝た振りでもしてやりすごそうかとも考えたが、一時凌ぎにすらならないのは目に見え
ている。あわててスカートを戻したが、すでに彼女は私を視界に捉えていたようだった。
「えーっと、あなた……確か前にも来た事あったかしら?」
 自分自身の露でねばついたままの指を、スカートのポケットに押し込んで拭う。
「まぁ、保健室をいつ使おうが構わないけども……」
 私がしていた事を見透かしたように、彼女は意地の悪い笑みを浮かべた。
「そういう事に使われるのは、ちょっと困るかなー?」
「す、すみません」
 恥ずかしくて彼女の顔を見ていられなかった。
 彼女はくすりと笑って、ベッドに腰掛けた。
 今、自分の顔をこんな近くで誰かに見られるのは恥ずかしすぎる。私は身体を捻って
彼女に背を向けた。
「確か、柏原さんだったっけ? 柏原夕菜さん」
「え……はい」
 名前を憶えられていたようだ。ほんの数回しか顔を合わせていないのに憶えていてくれ
たというのは嬉しいのだが、こんな状況では素直に喜べない。
「こういう事する子だったなんてね〜」
「うっ──」
 太腿に何かが触れ、未だに余韻の抜けきらない私の身体は、びくりと震えてしまう。
 彼女の手だった。
「まだ、収まってない?」
「えっ──」
 意地悪な彼女の言葉が、私を貫く。
「してたんでしょ、独りで」
「あ、う……」
「あたしの足音に気づかないぐらい、夢中だったんだ?」
 彼女の手が、私の太腿を撫でる。恥ずかしくて、頭がぐるぐる回る。
「こんなに熱くなって……気持ちよかった?」
「えぇっ?」
「気持ちよくなかった?」
「いえ……」
「そう。よかった」
 彼女の手が離れた。
 ベッドがぎしりと揺れ、部屋が翳ったかと思うと、私の背中の後ろに何かが置かれる感覚
があった。
「好きな人の事、考えてたの?」
「えっ──」
 彼女の声が真上からした。
「憧れの彼の事、想ってしてたの?」
「え……」
 彼女の言葉に、どう対応して良いのか解からない。
「ふふ。柏原さんの大きな胸に、彼は満足してくれたのかな?」
「えっ──!?」
 彼女の手が再び太腿へと伸ばされ、私はびくんと奮えた。
 太腿を撫でながら、徐々に腰へと近づいていき──スカートも捲られていた。
「柏原さん。下着は、どこにやったのかな?」
 私は一瞬、何も考えられなかった。

152 名前:名無しさん@ピンキー mailto:hoge [2006/09/29(金) 14:33:17 ID:gNjKixqZ]
ナイスな新展開
超期待age age age !!! GJ GJ GJ !!!

153 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/29(金) 23:34:52 ID:slrtAOaL]
夕菜の話を書いていて、冗長だなぁと思ってたりするわけですが。
せめて2〜3レスぐらいで終わらせるべきだったと後悔。
SSじゃないよね、これじゃ。
こんな長いのを読んでくれる方々に感謝です。



154 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/30(土) 00:18:16 ID:4LZ896E1]
キミは期待されている 長くても大丈夫 読むよ

それにSS専用スレじゃない

155 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/30(土) 01:37:06 ID:cOQwMXQl]
レズ大歓迎です

156 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/30(土) 01:49:15 ID:rfjO1qqq]
キタキタキタ―
長文バッチコー(屮゜∀゜)屮―イ!

157 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/09/30(土) 08:13:19 ID:leR5C4Kc]
ネ申あらわる
夕菜かわいいよ夕菜
応援しております

158 名前:名無しさん@ピンキー [2006/09/30(土) 23:34:11 ID:5JQ1Yl8g]
 私の太腿を撫でる手が、スカートを捲りながら、腰に達した。
「ふふ。綺麗な脚」
 見えてしまっているのだろうか。
 小学生の頃からほとんど変わりのない私の下半身は、女の子らしい身体には程遠い。
華奢で肉付きが悪く、同級生の女の子たちは次第にふっくらとした丸みを帯びていくのに、
私の身体は胸以外はほとんど変化が見られない。
 当然、下腹部のなだらかな丘には、細く短い柔毛しか生えていない。
「──ッ!?」
 スカートが引き上げられる。咄嗟に手を伸ばし、押さえようとする。
 そこを笹野先生の手が捕まえた。
「ふふっ、だ〜め」
 悪戯っぽく笑った彼女は、私の両手首を素早く掴む。私の腕は左右に広げられ、仰向け
で大の字に押さえつけられてしまう。
 同い年とはいえ男の子の羽山君にだけでなく、女性の笹野先生にも私の力は敵わない。
 確かに私は華奢だし、運動も得意ではない。体育の成績だって悪い。だとしても──
「羽山さん、まだ抜けきってないんでしょ?」
 すぐ眼前に、彼女の──妖艶な笑み。
 彼女が保健室へ戻る直前まで──正確には、戻った瞬間まで自慰に耽っていた。憧れ
の少年の気持ちを踏み躙り、独り惨めに快楽を貪っていた。それが抜けきっていない。
「羽山さんの匂い、エッチ」
「えっ──」
「下から漂ってくる」
「そんなっ!」
「保健室中に、充満してるよ?」
「やだ──」
──そんなの……やだ。恥ずかしすぎる。
 私の発した淫らな匂いは、この部屋中に充ち満ちているというのか。
「冗談」
「え──?」
「柏原さん、ブラもどうしたのかな?」
「──ッ!」
 次々に繰り出される彼女の言葉に、私はどう対処して良いのか解からない。
「んっ!」
 彼女の指が私の乳房に触れた。ブラウスと、羽山君の残したタンクトップを間に挟んで、
彼女のしなやかな指が、私の乳房の形を確かめるように撫でてゆく。
「大きなおっぱい。とても一年生に思えないよね」
「……」
「三年生にだって、こんな大きな子はいなかったと思うなぁ」
 言わないで欲しい。そんな事は私が一番よく解かっているのだから。
 彼女の左手が二つの膨らみを交互に撫でる。先端には触れず、ゆっくりと。
 という事は、私の右腕は解放されているのに──私は彼女に抗いもせず、されるがまま
になっていた。
「カップは?」
「え──」
「ブラのサイズ。いくつ?」
 ブラジャーのカップサイズは──Cだったろうか。
 だが、母親の用意してくれたそれは、私の双丘には小さすぎる。きっともっと上のサイズ
の方が私には合っているのだろうと思う。
「Eカップは確実にありそうね〜」
 Eカップ──そう言われてもぴんとこない。サイズの決め方というものを、私はきちんと
理解していない。
 複雑な笑みを浮かべた笹野先生は、私から手を離し、自らの乳房を包み込んだ。
「あたしも今はこんなだけど、中学の時は、ぺったんこだったの」
 男子生徒たちの間では、彼女はGカップだと噂されている。その言葉がどれほどの意味
を持つのか解からないが、きっと男子生徒にとっては、刺激的で魅力的なのだろう。
 彼女は女である私から見ても、じゅうぶんに魅力的だと思う。
 そういえば、笹野先生──下の名前は、なんだったろう。さゆり、さおり、確かそんな名
だったように思う。
「あたしが中学生だったら、きっと柏原さんに嫉妬しちゃうなぁ」
 蠱惑的な中にも、どこか温かみの感じられる、艶やかな笑みだった。

159 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/01(日) 09:20:38 ID:rQIeRSYH]
神楽しみにしています

リアルな話、中学の頃ソフトボール部の朝練の時にブラが壊れた
で保健の先生に事情を話したら、一度家に帰るように言われたよ

あと巨乳はやたら陥没乳首が多い、 75Fで22歳だがいまだに仮性
65Eの友人なんかもそうでした

160 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/01(日) 11:20:43 ID:BkSOb4u3]
なんだか唐突な自分語りだな。釣り?
つか、75Fってデb(ry

161 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/01(日) 11:25:47 ID:Knk4v3/J]
道具は使わないんですか?

162 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/01(日) 20:39:33 ID:oHWvDnea]
「男の子なら、夢中になりそう」
 そう言って、笹野先生は指先で再び乳房を撫でた。
 羽山君のタンクトップを経由して、彼女の指の温もりがじわじわと染み込んでくる。
「学校中の男の子たちが、柏原さんのおっぱいに夢中かもね」
──そんなの……。
「今年の一年に、すごく胸の大きな子がいるって、入学式の直後からみんな噂してた。
男の子も、女の子も」
 そんな事を言われても、どう反応して良いのか解からない。
「女の子は羨ましがるのよね、おっきな胸」
 そんな事を言われても、嬉しくもなんともない。
 胸の膨らむ前から、人と関わるのが苦手で疎外される事が多かったが、こんなにも胸が
大きくなってから、風当たりは一層強くなったのだから。
「私は、別に──」
「なりたくてなったわけじゃない」
 彼女は、解かってるよ、と付け加えた。
「ここであたしが、あなたの魅力を語って聞かせてあげてもいいんだけど」
──私の、魅力なんて……。
 ありはしない。少なくとも、私自身が、己に自慢できるようなものなど持っていない。
「そんなのいくらあたしが語っても意味無いからね。自分の魅力には自分で気が付くべき。
自分で磨き上げてこそ、光り輝く宝石となる──」
 私の顔のすぐ上で、彼女は艶っぽい笑みを浮かべながら言った。
 今時の女性にしては珍しい、漆黒の髪が垂れて、私の頬を撫でている。
「なんてね。母親の受け売りだけど」
 笹野先生は、ちょっと恥ずかしそうに笑った。
──自分で磨き上げる、か……。
 今の私には縁のない話だった。
 彼女は、私にも人に誇れる魅力があるのだと言いたいようだが、もしそれが乳房の事だ
としたら、それは私には受け入れる事のできない話だ。
 私の乳房は、中学一年生としては異例の大きさだろう。それは確かに魅力となりうるもの
なのかもしれないとは思う。現に羽山君は──
 ちくりと心が痛む。
──羽山君……。
 ほんの少し前まで、ここには彼がいた。私は彼に抱かれ、彼と唇を触れ合い、彼の指に
身を震わせていた。彼と二人きりでいた時間が、ひどく懐かしく思えた。
「どうしたの?」
 彼女の言葉に、羽山君の姿が掻き消された。
「いえ……なんでも」
「彼の事でも考えてた?」
「え──」
 くすりと微笑んだ彼女。
 ほつれて垂れ下がった髪の陰から、彼女の黒い瞳が私を見つめている。全てを見透か
されてしまう──そんな気にさせる、艶やかな双眸。
──羽山君……。
 羽山君がここにいた事を、彼女は知らないはずだ。いや、そもそも私が羽山君の事を
意識していた事など知る由も無いのだ。
 彼というのは、羽山君を指しているわけではないのだろう。年頃の女の子なら一人ぐらい
気になる男の子もいるだろうという想定のもとでの、不特定の誰かを指す「彼」なのだろう。
 そうは思うのだが、彼女なら、私の心を見透かすぐらい簡単なのかもしれないとも思え
てしまう。
 いや、見透かしたわけではないのかもしれない。私は彼女の入室に気づくのが遅れた。
自慰に夢中だった私は無意識のうちに彼の名を呼び、彼女にそれを聞かれていたのかも
しれない。
──恥ずかしい……。
 羞恥心に、身体中が熱くなる。
 今日はなんて日なのだろう。こういうのを厄日と言うのだろうか。けど、羽山君に身体を
触れられ、好きと言われ──
 凶を吉に変えてくれるはずの彼を拒んだのは、他でもない私自身だった。
 彼の姿、彼の言葉、彼の温もり、彼の──
──全部忘れちゃえば、楽になれるのかな……。
 けれど、それはとても悲しい事のようにも思えた。

163 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/02(月) 03:15:56 ID:3S++CrVa]
ハッピーエンドキボン。ソレトユリヲモウチョットダケ・・



164 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/03(火) 12:01:34 ID:Yq2flqnk]
「なんだか寂しそう」
 笹野先生が私の瞳を覗き込んでいる。
 引き込まれてしまいそうな瞳だった。同性の私ですら、その瞳に魅了されてしまう。男子
生徒たちが盛り上がるのも頷ける。
──美人だな……。
 改めて思う。結婚はしていないらしいが、恋人はいるのだろうか。きっとこれほどの美人
なら、引く手あまたなのだろう。私などとは大違いなのだろう。
 透き通るような肌。ほんのり色づいた頬。メイクの事はよく解からないが、あまり化粧っ気
は無い。すっきりとした細い眉、薄く引かれたアイライン。年配の女教師のような毒毒しさの
無い、きりっと引き締まった唇。
──羨ましい。
「柏原さん──」
 不意に、彼女の指が私の唇に触れた。
「キス、した事ある?」
「え──」
 ほんの数分前、いや、十数分前だろうか──時間の感覚が無い。
 羽山君と交わした口付けを思い出す。それを読み取ったかのように、彼女は言った。
「あるんだぁ?」
「──!?」
 笹野先生の唇が、私のそれへと重ねられた。
「──んっ」
 甘い香りに、鼻腔をくすぐられる。
 笹野先生と──女性と、キスしてしまった。頭が混乱して真っ白になってしまう。
「んっ……んくっ!」
 彼女の指が私の膨らみを登り、頂きへと触れた。びくんと身体が弾む。
「可愛い」
「あっ──」
 唇が一旦離れ、再び触れ合う。
 私の唇を、彼女の舌がなぞる。恥ずかしさと心地好さに、目を開けていられない。
「力を抜いて」
「ん……」
 温かく濡れた舌が、唇を割って侵入してきた。どうすればいいのか判らず、私は彼女の
舌を受け入れてしまう。
 くちゅ──
 甘い香りが、口中を満たしていく。
 前歯を舐められ、反射的に逃げようとした私を、彼女の舌が追いすがる。
 気が付けば、二人の舌と舌とが絡み合っていた。
──笹野先生と……女同士なのに……。
 頭が回らない。くちゅくちゅと扇情的な音が頭の中に響く。
 身体が震える。硬くなった突起を刺激され、大きな膨らみを揉みしだかれる。
 彼女に翻弄され、自慰の残滓が膨れ上がってゆく。
「んっ、ふぁ……」
 口の中を、彼女の舌に掻き乱される。唇を啄ばみ、歯を舐め、舌と舌を絡ませ、唾液を
混じらせて、私の口中を蹂躙する。
 それどころか、彼女の唇に吸われた私の舌は、相手の中へと引き込まれてしまう。
──すごい……キスって、こんなすごいんだ……。
 笹野先生のもたらす陶酔感に蝕まれてゆく。
 彼女の舌が別の生き物のように蠢いて、私はただただされるがままになっていた。
 尖った乳首をブラウスの上から弄ばれ、いつの間にかもう片方の手が、露になっている
下腹部へと伸ばされていた。
──ダメ、恥ずかしい……。
 それなのに、私の身体は小刻みに震えるだけだ。彼女に抗う事など、今の私にはできは
しない。このまま身を任せてしまう以外に考えられなかった。
「んっ……」
 無毛の丘を指が撫でる。恥ずかしいのに、恥ずかしいけど、もっとして欲しい──
 指が這い回る。しかし彼女の指は、肝心の部分になかなか触れてくれない。羽山君が
してくれたストレートな刺激とは違う、遠回りな彼女の愛撫に、私は身を委ねていた。
 激しい──大人のキスに掻き乱され、しなやかな指に乳房を刺激され、やわらかい指で
下腹部を焦らされる。
──もっと、して欲しい……。

165 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/03(火) 12:15:33 ID:NatULlI7]
きたきた

166 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/03(火) 14:01:05 ID:IUVNLSTk]
(* ゚∀゚)=3ムハー

167 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/03(火) 18:25:54 ID:TWOzF3IU]
レズキモス

あげ:

168 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/04(水) 03:46:37 ID:hGxEpq3T]
「んっ、ふぁ」
「はっ、んぅ……」
 唇が離れ、私は目を開いた。妖艶な笹野先生の笑みが眼前にあった。
 恥ずかしくてすぐに目を閉じてしまう。
「柏原さん、可愛い〜」
「うぅ……」
 制服の上から乳房を撫でられ、隠すものの無い秘処を指でなぞられる。
 硬くなった乳首は、羽山君のタンクトップと制服のブラウスを内側から押し上げている。
もっと触れて欲しいと自己主張するかのように突き出したそれは、彼女の指に触れられる
たびに私の身体をびくびくと弾ませる。
 私の脚は、彼女の膝によって開かれたままになっている。脚の付け根の秘裂はとろとろ
に蜜を溢れさせ、彼女の指に絡み付いている。けれど、彼女はその周囲を撫でるだけで、
肝心の部分へは触れてくれない。
──いじって欲しい……。
 求めているのに、してくれない。乳首だけでは物足りない。もっと強い、身体の芯から突き
上げるような快楽に浸りたい。身体が刺激を求めて悶えている。
 保健室の主である笹野先生は、こういう事に慣れているようだ。男子生徒たちが噂して
いた、淫楽症──下品な言い方をすれば、ヤリマン──という言葉がよぎる。以前、彼女が
気に入った生徒と保健室で淫らな行為に耽っているのだという、馬鹿馬鹿しい噂話を耳に
した事があった。そんな事あるわけがないと、気にも留めていなかったが──
 彼女のキスも、指の動きも、羽山君のそれとは段違いに──手慣れている。
 羽山君の愛撫は、所詮は知識の延長線上のものに過ぎなかったという事なのだろうか。
彼女のような経験に基づいた技巧とは比べるべくも無いと言う事なのだろうか。
 乳首だけでももっと刺激して欲しい。撫でるだけじゃなく、抓んで、引っ張って、転がして
欲しい。こんな弱い刺激じゃ物足りない。もっと強い刺激を与えて欲しい。
──クリ、いじって欲しいよぉ……。
 自慰の時はほとんど肉芽ばかりを刺激している。乳房や乳首でも快感を覚えるように
なってきたが、それでも、そこが一番感じるのには変わりない。
 もっとも、裂け目の中心、花弁の奥にまで指を入れたことはほとんど無い。何度か試した
事はあったが、指先を入れたところで激痛が走り、とても続けていられなかった。
 クリトリスがぷくりと膨れ上がっているのが自分でも判る。とめどなく溢れる露が、お尻の
方まで垂れているのも自覚できた。
──いじって欲しい、クリいじって……。
「ひぁあっ──!」
 びくんと大きく体が跳ねた。私の心に応えるかのように、一番敏感な蕾が刺激された。
「可愛い声……もっと聞かせて」
「ひっ、あっ、んゃっ」
 集中的に責め立てられ、自分のものとは思えない喘ぎが漏れてしまう。
「やっ、ひゃぅ! んぁっ!」
 途切れる事の無い快感が私の身体を駆け巡る。
「柏原さんのここ、いじり易くて良いね」
「や、だっ……あぅ、ひゃ!」
──羽山君にも言われた……。
 私のそこがまだ子供のままだから──恥毛が全く生えていないからいじり易いと。
 いじり易いのならば──こうして刺激してもらえるのなら、発毛なんてしなくてもいいの
かもしれない。
「すごい反応……気持ちいい?」
「はいっ、んぁ……ふぁっ、はぁっ!」
 気持ちいい。すごく気持ちいい。さっき達したばかりだというのに、私は再び頂上へと駆け
上っていく。
 先生の指は休む事無く蠢いて、私の花芯を刺激する。くちゅくちゅと淫らな水音が響いて
いる。唇を奪われ、舌に蹂躙される。乳首が抓まれ、指で転がされる。蕾を弄ばれ、快楽の
渦に翻弄される。
 独りでしていた時とは段違いの波がいくつも押し寄せてくる。
 それは、もうすぐそこまで来ていた。
「イっちゃっていいんだよ」
 先生の言葉に、私の意識は真っ白になった。
「あぁぁ! ひぅ、ひぁぁッ──!」
 突き上げられたように身体を仰け反らせ、二度目の絶頂に飲み込まれた。
 恍惚とした陶酔感に身体を震わせながら、羽山君の顔を思い浮かべていた。

169 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/04(水) 13:55:58 ID:hGxEpq3T]
 呼吸が落ち着いてきた。
 その間、ずっと先生は私の頭を撫でてくれていた。
──イかされちゃった……。
 さっき自慰で達したばかりなのに。
 羽山君にされた時も気持ちよかったが、それ以上の快感に包み込まれてしまった。
──羽山君……。
 彼がここを立ち去ってから、三十分以上は過ぎたように思える。彼はとっくに教室に戻っ
ただろう。私を保健室に残して独りで戻ったと、あの気色悪い数学教師に伝えたのだろう。
 私は彼の差し伸べた手を突き返し、自分の──殻に閉じ篭もった。
 入学してから昨日まで、彼と交わした言葉などほんの僅か。私が一方的に彼に憧れを
抱いていただけの関係でしかなかった。
 それなのに、彼は私をずっと気にしていたと、好きだったと言った。私がクラスメイトに
からかわれたり、虐められたりしていても、助けてくれなかったのに。本当に好きだった
のなら、なんで助けてくれなかったのだ。自分も虐められる側に回るのを恐れて──
──醜い……。
 相手に責任転嫁するなんて──みっともない。
 自分の言動に責任を持たず、全て他人の所為にして言い訳する。見苦しい。こんなだ
から、私には友達ができないのだろう。
 そんな事は判っている。解かっているけど──
「あァん、いっけない!」
 私の思考を中断させたのは、彼女の素っ頓狂な声だった。
 彼女は飛び跳ねるようにベッドから降りると、ブラウスの上に引っ掛けた白衣をぱんぱん
とはたいて、手串で髪を整えた。
「柏原さんがあんまり可愛いから、つい意地悪したくなっちゃった」
──意地悪……?
「見えてるよ、柏原さんの女の子」
「あっ──!」
 私はあわてて、捲れあがったスカートを直した。
 意地悪と言えば、今のセリフもじゅうぶんに意地悪だろうと思う。初めから捲れていたとは
いえ、ここまで捲り上げたのは彼女自身ではないか。しかも、指で──
「イった直後って、中学生でも色っぽいんだよね」
「──ッ!」
 何を言い出すのか──
「悪戯したくなっちゃうのは悪い癖だわ」
「え……?」
「可愛い子には意地悪したくなっちゃうものなのよ」
 そういうものなのだろうか。
 そうかもしれない。好きな相手には素直になれないという事なのだろう。
──私も……そうなのかな。
 羽山君を好きだから、拒絶してしまったのだろうか。
「下着、どうしたの?」
「え──」
「ブラもショーツも、着けてないみたいだけど」
 正直に答えるべきなのだろうか。
「何かあったの?」
「……」
 彼女は私に背を向け、窓のそばまで歩くと、少しだけそれを引き開けた。
「言い難い事?」
 こちらを向いた彼女は、煙草を手に持っていた。銘柄はよく解からないが、父が吸って
いるものより細長いものだった。
 金属製のライターで火を点け、ふうっと紫煙を吐き出した。
「ほんとは吸っちゃいけないんだけどね」
 それはそうだろう。生徒たちの健康管理を任されている保険医が煙草を吸うというのは、
何か間違っている気がする。
「まさか、そういうプレイってわけじゃないでしょうし」
「プレイ?」
 思わず訊き返した。
「羞恥プレイ」
──しゅうちぷれい……?
 その言葉が言葉として意味を成すまで、わずかに時間を要した。

170 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/04(水) 14:12:10 ID:GYfJMlXL]
・・・

171 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/04(水) 15:18:05 ID:hGxEpq3T]
 性行為──という言い方で正しいのかどうか判らないが、そういった──プレイがある
という事はどこかのアダルトサイトで見た記憶があった。主に女性の羞恥心を煽って性的
興奮をもたらす事を目的とした行為の総称──
「そ、そんなんじゃ──」
「解かってるよ」
 やっぱり、彼女は意地悪なのだろう。きっと羽山君と同じ──Sなのだ。
「プレイは冗談だとしても、ほんとにどうしたの?」
 意地悪な笑みはすぐに消え、大人が子供を心配する顔になった。
──羞恥プレイ……。
 普通に考えれば、性的興奮をともなう行為は、一対一で行われるものだろう。けれど、
羞恥プレイというものには、そうでないものもあるようだった。
 今の私のように、ブラもショーツも身に着けずに外出するといったものから、衆人環視
のもとでの性行為などといった過激なものも含まれている。もっとも、どちらかというと
そういうものは露出プレイと言われるようだが──私はそれらを知った時、嫌悪感を抱く
と同時に、ほんの少しだけ好奇心をそそられた。
 もちろん、興味を覚えるというのと、実行するのとは全く別問題だ。
 私は乳房の発達が著しく、周囲からからかわれている。これはある種の羞恥プレイとも
言えるのだろうが、からかわれ、胸を触られたりしても、そんな事で性的興奮を覚えた事
など無かった。
 けれど今日、ブラもショーツも着けずに教室へと戻らなければならなくなった私は、実際
にそういう状況になって私が感じたのは──
「あの……先生」
「ん?」
「下着、無くしたんです」
 私は身体を起こし、短めの髪を整えながら言った。
「無くした?」
 全て話してしまおうと思った。
 身体を刺激され、達する瞬間をすぐそばで見られていた相手と向き合うのは恥ずかしい
ものだった。彼女の顔を真っ直ぐに見る事ができず、目を伏せたまま言った。
「はい……三時間目が水泳で、終わって着替えようとしたら──」
 無くなっていた。
 彼女が煙を吐き出す。煙が渦を描いてゆっくりと昇ってゆく。
「誰かに盗られたの?」
「……」
 あいつらだ、おそらく。もちろん証拠は無いが。
「心当たりはあるみたいね」
 ふう、と煙が揺れる。
「とりあえず──」
 彼女は再び背を向けると、机の上に乗っていた箱ティッシュを手にして戻ってきた。
「綺麗にしないと、匂っちゃうよ」
「あっ……」
「拭いてあげようか?」
「えっ──」
 この人は、やはり意地悪だ。
「冗談。拭いてるところ、見ててあげる」
「えぇっ──」
「ふふ、こっちも冗談。後ろ向いてるから、ね」
「……」
 きっと冗談ではない。私の反応を窺っている──そんな感じなのだろう。
──羞恥プレイ……これも?
 そうなのだろうと思う。
 調子が狂う。羽山君の時もそうだ。
 小学生の時から、胸を触られたりする事はあった。その時は、ただ嫌だと、やめてくれと
思っていただけだったのに。
 冗談半分で、からかい半分でではない。彼も、彼女も、本気で私を性的に刺激しようと
手を出してきた。
 きっと私は、そういうのに弱いのだろう。
 私は自分が思っているより淫らなのだろう。
 そうでなければ、いくら憧れの相手とはいえ、交際もしていない男の子に、年上の女性に
触れられて、淫らな気持ちになどなりはしないだろうから。

172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/04(水) 15:31:33 ID:hGxEpq3T]
ごめんなさい。
ノーパン羞恥とか関係ない話になってきてる気がします。
ちょっと方向性を改めなければ。

173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/04(水) 16:32:36 ID:7UDqGCFu]
かまわん つづけたまえ



174 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/04(水) 22:38:58 ID:d8KcYG4G]
すごい文才…。おもしろい。

175 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/04(水) 23:08:39 ID:MRhYmxOK]
改めなくていいです。
今回もGJ!

176 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/05(木) 15:58:30 ID:OF9ZvyCA]
 四時間目の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。
 いつも通りに中途半端なところで授業を終えた、水谷という名の数学教師は、のたのた
と教室を出て行った。
──絶対あいつ、何も考えてない。
 木嶋深雪は、小馬鹿にしたような溜め息をついた。
 ほとんど全ての女子、いや、男子も含めて多くの生徒たちから嫌われ馬鹿にされている
教師の、授業の時間配分のいいかげんさは、この数ヶ月で身に染みた。
──あと五分とか、ちゃんと時計見てないんだよ。
 もっとも、国語担当の杉山という教師のように、時間が過ぎても切りのいいところまで
きっちりとやるというタイプよりはマシかもしれないとも思う。
 四時間目が終わったという事は、昼休みだ。学校中が喧騒に包まれてゆく。
 机に弁当を広げる者、購買にパンや飲み物を買いに行く者、弁当を持って部室へと向かう
者など、様々だ。
──ちょっとやりすぎたかなぁ。
 深雪はほんの少しだけ後ろめたさを覚えていた。
 彼女の机の横にかけられた水泳具用のバッグには、クラスメイトの少女──柏原夕菜の
下着が押し込まれている。
──D65って……サイズ合ってるの?
 彼女の白いブラジャーに記されていたタグを思い出す。
 数学の教科書とノート、筆記用具を仕舞いながら、自分のブラを思い浮かべた。深雪の
サイズは、C65。どう考えても、夕菜が自分と一段階しか違わないとは思えない。
──ちっちゃすぎるんじゃ……。
 深雪自身、中学一年生としては胸の大きな方なのだが、夕菜のそれは彼女よりはるかに
大きい。
 ふと夕菜の席に目を向ける。
 彼女はいない。机の上には、開きっぱなしのノートと教科書が放置されている。
──う〜ん、やっぱりやりすぎたかなぁ。
 三時間目は体育──水泳だった。
 何日か前に、彼女はひとつの悪戯を思いついた。仲良しグループの仲間たちに伝えると、
みんな面白そうだと賛成してくれた。そして、今日、それは実行された。
 水泳の時間、こっそり夕菜の下着を隠してしまおうというものだった。
 それはいともあっさりと成功し、夕菜はその大きな乳房を隠すブラジャーも、スカートの
下で最後の砦となるショーツも身に着けないまま、教室へと戻ってきた。
 夕菜の乳房は目立つ。夏服はブラウスとしては生地が厚めなのだが、誰が見てもブラを
していないのは明らかだった。
──さすがにかわいそうだったかなぁ。
 深雪らのグループは、俗に言う虐めっ子グループだ。ただ、その対象は夕菜に限られる。
 というよりも、いわゆる虐めを受けているような女子生徒は、このクラスに限れば夕菜
以外にはいない。目立たない子なら他にもいるが、たいてい彼女らは彼女らなりにグループ
を作って、小さな社会を形成していた。夕菜は、どこにも属さない、はぐれ者だった。
──まぁいいか。保健室行ったなら、下着とか貸してもらえそうだし。
 彼女は今終わったばかりの四時間目の最中に、保健委員である羽山恭也に連れられて
教室を出て行ったきり戻っていない。
 連れ出した恭也はしばらくしてから戻ってきて、「柏原さんはちょっと保健室で横になって
いるそうです」と言っていた。
 深雪は、夕菜の真っ赤になった顔を思い出していた。
──そりゃ恥ずかしいよね。でも、なんていうか……。
 恥ずかしいというだけでは表せない感情──情動が、夕菜の表情から見て取れた──
ような気がした。
──考えすぎかなぁ。まさか、ねぇ……。
 あの子も──
 その言葉が浮かび、複雑な気持ちになる。
 深雪が、夕菜の下着を隠してしまおうと思いついたのには、もちろん理由がある。
──みんな驚くだろうなぁ……っていうか、言えないって。
 深雪の特殊な──性的嗜好がもとだったのだ。
 深雪は独りで外出する時、下着を穿かずに出る事があった。
 それはほんの短い距離──例えば、近所のコンビニエンスストアであるとか、近くの公園
までであるとか、その程度の──ちょっとしたスリルと、興奮を味わうための秘密の趣味
だった。
 もちろん誰にも言った事は無い。深雪自身しか知らない事だ。

177 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/05(木) 16:04:48 ID:OF9ZvyCA]
 彼女がこういった趣味を持つに至った切欠は、小学生の頃から、歳の離れた兄の成人
向け漫画雑誌を盗み見ていた事だった。
──お兄ちゃんがあんなの持ってるから……。
 今年大学を卒業して、晴れて社会人になった兄。深雪とちょうど十歳離れている兄は、
高校生のころから、その手の漫画雑誌を愛読していた。
 もちろん学校での性教育は受けていたので、漠然とした性の知識というものは備えて
いたが、やはり教育として授けられた知識と、性的好奇心を満足させるために作られた
成人向け雑誌では、あまりにも異なる。
 露出、羞恥、ノーパン、ノーブラ──そういったものが性的興奮になるのだと知ったのは、
深雪がまだ小学三年生の頃だった。
 最初はただの好奇心だった。兄の雑誌を読み、下着を脱いで幼い秘処をいじっていた。
──よくわかんなかったんだよね。
 その頃は、淫ら、淫乱、卑猥、羞恥、陵辱、強姦、服従、奴隷といった、難しい単語の
意味はさっぱり判らなかったし、読み仮名がなければ読む事もできなかった。ただ漠然と、
エッチだなと思っていただけだった。
──でも、濡れてたなぁ。
 女性器が「濡れる」のは、なにも性的に興奮した時だけではない。性器というのは内臓
なのだから、汚れや雑菌の侵入を防ぐため、それらを洗浄殺菌するための機能としても
「濡れる」のだ。もちろん男性器を受け入れ易くするために濡れるわけでもあるが、決して
それだけではない。考えようによっては、受け入れ難いものに汚染されないよう濡れている、
と言い換える事ができなくもない。
 もっとも、深雪はそんな知識は持ち合わせていない。濡れるイコール興奮と、単純に結び
付けていた。
 お兄ちゃんっ子だった彼女は、兄がそういう事に興味があるのだと知って、単純に真似し
てみただけだった。
──ちょっと、ドキドキしたっけ。
 最初の時に感じたものは、性的興奮というよりは、常識外れの事をしているという、後ろ
めたさだった。ほんの少しだけ家の前を歩き、すぐに部屋に戻った。
 それは一回きりの、ちょっとした冒険のつもりだった。
──なんで、またやっちゃったんだろ?
 二回目がいつだったか、深雪ははっきり憶えていない。
 だが、二回やれば、三回目もしたくなる。
 最初は家の前だけだったのが、五十メートルほど離れた公園までになり、そこをぐるっと
一周するまでになり、そのさらに先にある神社までになり──
 その行為は常習化した。
 いつしか彼女は、幼いながらも自分の行為がもたらす性的興奮を自覚しはじめた。兄の
雑誌の内容も、次第に理解できるようになっていった。
 自分の行為と、漫画に描かれた行為を重ね合わせ、気を昂ぶらせ、自慰をした。
 最初に絶頂感を覚えたのは、小学五年の頃だった。
──恥ずかしい……。
 深雪は、机を合わせて弁当を広げはじめた友人たちに、自分の秘密がばれてしまうの
ではないかと思ってしまう。教室でこんな事を考えているなんて──
──勃ってた、よね。
 自分よりひと回りもふた回りも大きな夕菜の乳房。ブラに覆われていないその天辺には、
ぽつんと突起が浮いていた。
──あの子も、同じなのかなぁ……。
 彼女もまた、そうした嗜好の持ち主なのだろうかと、深雪は考える。だとしたら、自分の
悪戯は、むしろ──
──悦んでたのかなぁ。
 夕菜に恥を晒させて、ちょっとした満足感を得ようとした行為が、逆に彼女を悦ばせて
しまったのではないかと考える。
──意味無いじゃん。
 深雪は無性に苛苛してきた。
 自分の性癖は、誰にも喋った事が無い。インモラルな行為であり、もし知られてしまえば、
周りから白い眼で見られるだろうというのも理解している。
 だから彼女は、人目につかないよう、ごく狭い範囲、ごく短い時間でしか、それをしない。
せいぜい百メートルほど離れたコンビニまで行って帰ってくる間だけだ。
 夕菜はプールそばの更衣室から教室まで、何人もの生徒と擦れ違っただろう。教室に
戻ってきた彼女は、周りの視線を意識していただろう。指名され、その場に立たされ、クラス
中の視線を浴び、すぐ眼前で水谷に──視姦され──

178 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/05(木) 16:05:54 ID:qI15eQmP]
うっほktkt

179 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/05(木) 16:08:21 ID:OF9ZvyCA]
──だいたいなんで恭ちゃん、あんな奴を庇うわけ?
 深雪と羽山恭也は、幼馴染みだった。
 といっても、それほど親しいわけではない。同じ幼稚園に通っていて、それなりに仲が
良かったという程度だ。園内では一緒に遊んだりもしたが、家は遠かったし、親同士も特に
交流があったわけではない。校区も違ったので、別々の小学校へと通うことになった。
 中学が同じになり、六年ぶりに再会した恭也は、深雪が知っていた泣き虫の男の子では
なく、落ち着いていて大人っぽい、どこか近寄りがたい少年になっていた。
──おかしいよ、あんな奴のために……。
 夕菜はクラスのはぐれ者、厄介者だ。水谷に詰め寄られた夕菜は、確かに危機に瀕して
いたと言えるし、それは深雪にも解かっていた。
 だが、なぜ夕菜を庇うような真似をしたのか、深雪には納得できない。
──あんな奴のために、どうして恭ちゃんが……。
 夕菜本人が体調不良を訴えたのなら構わない。だが、他人である恭也がそれを言い、
水谷に何を言う暇も与えずに彼女を連れ出したのだ。
 あの陰気な水谷を敵に回したら、きっと恭也は陰湿な復讐を受けるに違いない。そんな
馬鹿馬鹿しい事を空想している。
──恭ちゃん、まさか……。
 深雪は夕菜と恭也が会話しているところを見た事が無い。もっとも、恭也が女子生徒と
喋っている事がほとんど無いのだが、それは今の深雪の意識にはのぼっていない。深雪
とは会話を交わす事もあるが、幼稚園の頃のような、小さくて泣き虫だった恭也と、お姉さん
ぶっていた深雪という、二人の関係は今はもう無い。
 深雪にとって恭也は、幼馴染みではあるが、全くの別人であり──
──あいつの事が好きなの?
 彼が夕菜を庇って行動を起こした事が気に入らないのだった。
──あたしの方が恭ちゃんと仲が良いのに。
 彼女の苛立ちは、嫉妬だ。
──あんな、ノーブラで、ノーパンで……。
 ブラジャーもショーツも身に着けずに教室に戻ってきて、クラスメイトの前で羞恥心に
気持ちを昂ぶらせているような子を助けるなんて──
 深雪の意識は混濁していた。
 というより、彼女は自分に都合のいいようにしか物事を捉えていなかった。
 夕菜の下着を奪った事を、深雪は悪戯程度にしか考えていない。された夕菜にしてみれ
ば、そんな生易しいものではないのだと解かっていない。
 クラスで浮いた存在の夕菜になら、何をしてもいいと深雪は思っている。夕菜だって一人
の人間なのだという事を解かっていない。
 たとえ深雪がそういった嗜好の持ち主だとしても、学校という数百人もの同年代の少年
少女に囲まれた場所で、意図せずそんな状況に追い込まれたとしたら、どういう気持ちに
なるのか──そういった想像力が欠如している。
 たった今、自分の性癖が友人に知られる事を恐れていたというのに、そんな事はもう
忘れているのだ。
 夕菜を助けた恭也に、打ち明けてもいない自分の気持ちを押し付ける。
 そもそも夕菜が下着を着けていないのは彼女たちのグループ所為なのであり、元を糺せ
ば彼女の嗜好が発端なのだ。それをここで挙げるのは自分の首を絞めているようなものだ
という事にも気づいていない。
「ねぇ、深雪。どうかしたん?」
 御幸の思考を中断させたのは、机を合わせて弁当を広げ始めた友人たちだった。
「なんかさっきからぼーっとしてない?」
「うぅん、なんでもない」
「そう? ならいいけどさ」
 彼女らに気取られぬよう、恭也の姿を眼で追う。
 恭也も数人の男子たちと固まって、弁当を広げていた。
──恭ちゃん、変わったなぁ。
 幼かった記憶を手繰る。優しくて頼もしい存在だった兄と正反対の、ひ弱で泣き虫の男
の子だった。恭ちゃんすぐ泣くんだから。独りじゃ全然ダメだね。一緒に遊んであげるよ。
泣いてばっかじゃお嫁さんもらえないよ? そうだ、あたしがなってあげるね──
──そういえば、そんな事も言ったなぁ。
 苦笑してしまう。
 あんなに頼りなかった男の子は、教師にすら一目置かれるような少年に成長していた。
 恭也と夕菜への想いがごちゃ混ぜになり、深雪を苛立たせていた。
──あの子が戻ってきたら、何してやろうかな……。

180 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/05(木) 16:15:14 ID:qI15eQmP]
露出ッコですか

181 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/05(木) 22:47:19 ID:CMFL0INd]
神だな本当(*'A`*)
1つお願いがあるんだが、
名前欄にタイトルを添えて欲しい。

182 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/05(木) 23:48:51 ID:OF9ZvyCA]
コメントありがとうございます。
タイトルですかー。考えてなかったけど、次に書くときに何か考えておきます。
あと、神と言われるのは他の神々に申し訳ないですねw

183 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/06(金) 03:30:53 ID:jAngwTX6]
個人的な意見をいわせてもらえば「タイトル」という
ちゃんとしたものでなくてもいいよ
極端な話、数字の羅列でも
単語抽出して話が続くように並ぶのが理想だから



184 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/07(土) 00:01:07 ID:IzeHPlsN]
>>183
抽出ワード↓
「柏 原 | 水 谷 | 保 健室 | 三 時間目が水泳 | 濃 紺のスクール水着 | 夕 菜のここ | 夕 菜の身体 | そ の方が触りやすい」

実際に使うときは、| の左右以外のスペースを消して使ってくれ。
と言うか、>>16の弾き方を教えてください・・

>>作者さん
以降の投下レスに限り、上の単語のうちどれかを
メ欄かタイトルに入れてもらえたらありがたいです。
恐らく、それで全てが解決するのではないかと・・


※ギコナビで検証しました

185 名前:184 mailto:sage [2006/10/07(土) 00:06:54 ID:9ish7OYx]
どうやら「|」が余計だったようです。
うああ、恥かし

186 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/07(土) 01:30:48 ID:8O8hLfGF]
私は中3です。3月10日、卒業式でした。
そして、卒業式が終わっていえに帰って、友達と遊びに行っていました。
そしたら!!彼氏に見つかって(?)彼氏の家に急遽行く事になりました。
そして行き成り彼氏は私の胸を触り始めて、ベッドにたおれました。
そしたら制服のスカートをめくり上げて、パンツの中に手を入れて、
マンコの中に指を入れて・・・「クチュクチュクチュ」って。わざといやらしい音を立てて・・・。
そして彼氏はこういいました。「服脱いで」と。
私はビックリしたので「え?」と聞き返しました。私はもちろんエッチはやったことはあります。その彼氏と。ほかの人ともやった事はありますが・・・(藁
そして、彼氏は「オレ、脱いでる所とか写メとるの好きだから」っていいました。
私は納得して、自分でぬぎはじめました。
そして彼氏は私の体で遊び始めました。マンコに指を入れてクチュクチュいやらしい音を出したり、胸をもみもみしたり、なめたり。
そして彼氏は写メもとりまくってました。私マチンコの穴。胸。全体など。
そして彼氏は我慢できなくなったらしく、こういいました。
「オレのズボン脱がせて」と。私は喜んで脱がしました。
ズボンのチャックを開けて、ズボンを下ろして、ガラパンを下ろして。
そしたら彼氏のもうすでに大きくなっているあそこが出てきました。
そして私は彼氏をベッドに寝かし、私はうえにのぼって彼氏のあそこと私のマンコを押さえつけるようにしながら写メをとりました。
とても気持ちよかったです。
この写メを見たい人はこのスレを8箇所に張ってください。
そしたら[               ]←ここにアドレスが出てきます。
それをクリックすると、彼がとった写メすべてのってます。
私がとった写メも、動画も載せてます。
動画はわかりにくいようにしています。
「☆」をクリックすると動画がみれます。
このスレを1箇所にも張らなかった人は、不幸がおこります。
大好きな人が一年以上学校に来なかったり。
嫌いな人があなたの席の隣になったり。
親戚が亡くなったり。
けど本当に写メ、動画ありますので8ヶ所にはってみてください

187 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/07(土) 01:42:35 ID:gZeZ9mGm]
>>186
SSかと思ったら違ったw

188 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/07(土) 09:29:50 ID:+18jpoPH]
俺も読んでしまったw

189 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/08(日) 19:17:43 ID:gYQfVuqW]
「確かこの辺に……あ〜、あったあっ──痛ッ」
 こつん、と軽い音がした。
「いたたた……」
 笹野先生は、ばつの悪そうな笑みを浮かべて立ち上がった。
 保健室の片隅、金属製の棚の奥に積み重ねられたケースを物色していた彼女は、目当て
のものを乗せた手を、私の方へと差し出した。
 反対側の手で膝をさすっている。そばにあった別のケースにぶつけたようだ。
「だいじょうぶですか?」
「あはは、間抜けな事しちゃったわー」
 彼女は子供っぽく舌を出して笑った。激しくぶつけたわけではなさそうだし、大した事は
無いのだろう。
 私はその白い布切れを受け取った。
「こんなのしかないけど、いい?」
「あ、はい。すみません」
 飾り気の無い真っ白なショーツだった。羽山君が予想していた通り、それはあった。女児
用のサニタリーショーツ。厚手で、腰が深くなっている。お世辞にも可愛いとは言えないが、
無いよりマシだし、そもそも私は下着に拘りなど持っていない。そこを隠せれば構わない。
「さすがにブラは置いてないんだよね〜」
 それは仕方が無いだろう。ブラは、サイズが細かいし、ショーツほど必要性も薄いだろう。
ショーツなら粗相をしてしまったり、急に生理になって汚してしまう事もあるだろうが、ブラ
はそういう事が考え難い。私のように、着替えようとしたら無くなっていました、なんて事は
そう滅多にあるものでもないだろう。精精、水を被って濡れてしまった時くらいだろう──
それもかなり可能性の低い事だとは思うが。
「ブラのサイズ、いくつ?」
 よく憶えていない。今日着けてきたのは、Cカップだったか、Dカップだったか。そもそも
私は自分の正確なバストサイズを知らないのだ。春の身体測定の結果はいくつだったろう。
「今から測ってみる?」
「え……?」
「正確に測ってサイズの合ったのをちゃんと着けないと、胸の形が崩れちゃうの」
 という事は、私の乳房は歪な形をしているのだろうか。
「もちろん個人差はあるけど……どう? 測ってみる?」
 どう答えたら良いものだろうか。正確なサイズを知りたくないわけではないが、今すぐ
知りたいというわけでもない。彼女の言うように、サイズの合った下着を使うべきだという
のなら、測っておくのも悪くない。
「は、はぁ……」
「じゃあ決まり〜♪」
 私の曖昧な返答を肯定と取った笹野先生は、机の引き出しからメジャーを取り出した。
「さ、脱いで」
「……え?」
 予想していなかった言葉だった。
「服の厚みって意外に馬鹿にできないんだよ? 裸じゃないと正確なサイズは判らないの」
 そうなのだろうか。だとしたら、身体測定も全て裸でやらねばならないという事になりは
しないだろうか。
 メジャーをすすっと引き出した彼女の眼が、悪戯っぽく笑っていた。
──あ、そういう事なんだ……。
 彼女は意地悪だ。きっと、サイズを測るために裸になる必要など無い。私の胸の膨らみ
を見たいがために、もっともらしい嘘をついているのだろう。
 そう思いながらも、私は笹野先生に背中を押され、ベッドの傍へと連れて来られた。
「カーテン閉めて……っと」
 しゃっと小気味よい音がして白いカーテンが引かれ、私たちは外界から隔離された。
「脱いでね」
 私はしばし迷ったが、ずっと握っていたままのショーツをベッドに置くと、ゆっくりとブラ
ウスのボタンを外し始めた。
 笹野先生の視線を浴びながら、ブラウスを脱いでしまう。
 羽山君から借りたタンクトップは当然メンズだ。レディースのタンクトップよりも生地が
少ない。襟元からは谷間が、脇からも膨らみが見えてしまっている。
──恥ずかしい……。
 身体がまた熱くなってゆく。
 私は大きく息を吸い、タンクトップを一息に脱ぎ去った。
 解放された乳房が、上下に大きく弾んだ。

190 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/08(日) 19:18:51 ID:gYQfVuqW]
「すごぉい……おっきい」
 笹野先生に、乳房をじっと見つめられる。
 同性とはいえ、見られるのは恥ずかしい。しかもほんの数分前、私は彼女に責められ、
導かれてしまっているのだ。心臓が高鳴る。恥ずかしさに、身体が火照ってしまう。
 羞恥心というものには、どうやら二種類あるらしい。
 ひとつは、ただただ恥ずかしく、そこから消えてしまいたいという気持ち。大きな失敗を
してしまった時や、力足りずに目標を達成できなかった時などに抱くもの。
 もうひとつは、今私が感じている、性的な昂揚感をともなう恥ずかしさ──
「柏原さんのおっぱい、いじっていい?」
「えっ?」
 笹野先生の両手が、私の双丘を包んだ。下から持ち上げられる。
「んっ……」
「肌に張りがあって羨ましい〜」
 彼女は小刻みに手を震わせる。
「ほら、ぷるぷるしてる」
「あっ、んっ……」
「張りもあるし、柔らかくて、ほんと……素敵なおっぱい」
──素敵……?
 この大きな膨らみは、私にとってマイナスでしかなかった。それなのに、笹野先生は──
羽山君も、私の胸を褒めてくれた。
 数ヶ月前まで小学生だった私の、年齢に似合わない大きすぎる乳房。巨乳、デカパイ、
デカチチ、乳魔人──などとみんなに罵られ、からかわれた。街を歩けば、擦れ違う人が
みな私の胸を見る。ちらりと眼を向けるだけの人もいるし、じっと凝視する者もいる。恥ず
かしくて、こんなもの無ければいいのにといつも思っていた。けど──
 私の思考を中断させるように、チャイムが鳴った。
「あら、もうお昼休みかぁ」
 四時間目の終了を告げるチャイムだった。笹野先生が胸から手を離した。
「ささっと測っちゃいましょ」
 にこっと微笑んで言う。
 羞恥心が込み上げてくる。胸のサイズを測定されるだけでも恥ずかしいのに、今の私は
上半身裸で、スカートの下にはショーツを着けていないのだ。身体が熱かった。
「まず、アンダーね」
 彼女は私の腕を持ち上げ、メジャーを背中に回し、乳房のすぐ下で合わせた。二の腕や
脇に触れた彼女の白衣がくすぐったくて、ぴくんとなってしまう。
「ろくじゅう……さんてんご、と。細くて羨ましいわ〜」
 そんな私に構わず、彼女は数値を読み上げた。
「つぎ、トップね」
 彼女は慣れた手つきで背中に再び回すと、メジャーの位置を少し上にした。
 アンダーというのが、胸の下の胴回りのサイズの事で、トップというのが乳房周りの事
なのだろう。詳しく知らないが、その程度は理解できた。
 背中から脇を通り、膨らみに沿ってメジャーが回され、乳首に触れる。
 メジャーに刺激され、ぴくんと震えてしまう。また意地悪な事を言われるのではないかと
思ったが、彼女はふふっと笑っただけだった。
「すっごい……85センチ。85引く63.5は……ええっと?」
「21.5……です」
「わ、計算早い〜。じゃあ、EからFの間ね。でも、Fの方がいいかもね」
 彼女はメジャーを抜き取り、しゅるっと音を立ててそれを引き込んだ。メジャーが肌に
触れて、わずかにぴくんと身体が震えてしまう。
「きっとまだまだ大きくなるし、あの日は張るでしょ?」
「え? ……あっ」
 あの日──生理の事だろう。確かに、乳房が張っていつも以上にきつく感じる。
「だから、Fカップにしておくのがいいと思うよ」
「Fカップ、ですか」
「でも、う〜ん……アンダー65でFカップなんてあるのかなぁ?」
 きょとんとした私に、彼女は優しく頭を撫でて教えてくれた。
 ブラジャーは、アンダーバストが5センチ刻み、トップバストとの差が2.5センチ刻みで
作られているらしい。アンダー65というのは、ほとんど子供用と言ってもいいらしく、私の
胸に合うような大きなカップのものは、あまり無いのだそうだ。
「まぁ、無いわけじゃないし……なんなら、一緒に探しに行く?」
 突然の申し出に、私はなんと答えていいのか判らなかった。

191 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/08(日) 19:19:28 ID:gYQfVuqW]
「いいお店知ってるんだけどね〜」
 彼女の言動は私の予想を越えている。改めてそう思った。
 だが、教師が生徒と一緒に下着を買いに出るという事などあるのだろうか。そんな事を
してもいいものなのだろうか。特定の生徒を贔屓している事にはなりはしないのだろうか。
「ま、考えといて」
 私の髪を撫でながら、ウィンクした。
「はぁ……」
 気の抜けた声で返した私に笑いながら、彼女はベッドに置かれたタンクトップを掴んだ。
「いつまでおっぱい丸出しにしてるの?」
「あっ──」
 私はあわてて手で胸を隠した。
「あたしは、ずっと見てたいけど」
「えっ?」
「ふふっ、冗談」
 満面の笑みといった表情の中に、嗜虐的な色が窺えた。
──ほんとに意地悪な人だ……。
 手渡されたタンクトップを受け取り、彼女に背を向けた。
──羽山君……なんて言うかな。
 私は羽山君に身体を責められた。彼が立ち去ってから、私は独りで慰め、笹野先生にも
責められ、二度も達してしまった。
 彼の残していったタンクトップ。今ごろ彼は教室で、他の男子生徒とともに弁当を突付い
ているのだろう。
 私の事など、忘れているだろうか。忘れていてくれた方が嬉しい。私は彼の気持ちを踏み
躙った。彼に酷い事をした。私を助けてくれた羽山君がどんな想いだったのか考えず、差し
伸べられた手を払い除けてしまった。
 それなのに、私は彼に護られようとしている。この白いタンクトップがあれば、歩くたび
に揺れる乳房や、擦れて尖ってしまう乳首を、多少は抑えてくれる。
 後ろめたかった。彼を裏切ってしまった私に、これを着る資格はあるのだろうか。
「そのタンクトップ、男の子のでしょ?」
「えっ──」
 彼女は、なんでも見抜いてしまうのだろうか。
 私は頷いた。
「ん〜……そっかぁ」
 彼女はそう言っただけだった。
「あたしもけっこう胸おっきいと思うけど──」
 私の気持ちを察したのだろうか、彼女はそれ以上タンクトップの事には触れなかった。
ありがたかった。
「きっと柏原さん、卒業する頃にはあたしを超えてるね〜」
 男子たちの噂では、笹野先生はGカップだそうだ。それが正しければ、私よりひとつ上の
サイズという事になる。いや、ふたつ違うのだろうか──
 きっと、彼女の言うように、私の胸はまだまだ大きくなるのだろう。身体の他の部分も
バランスよく成長してくれれば嬉しいのだが、それは祈るしかないのかもしれない。胸だけ
でなく、お尻も丸みを帯び、身体全体が大人のそれになってくれれば、今のように胸だけが
目立つという事もなくなるだろう。けど、あまり男好きのする体型になりたくはない。それは
とっくに意味の無い望みなのだとは解かっているが。
 雑念を振り払うように、タンクトップとブラウスを急いで着た。
 ボタンを留めているところに、からからという音がした。
 保健室の戸が開かれ、失礼しまーすという低い男子生徒の声がした。
「あら、いらっしゃーい」
 笹野先生が、振り返って声に応えた。
「せんせー、ちょっと、具合悪くてさぁー」
「あらぁ、それは大変ね〜」
 大袈裟に言ってから、彼女は私の耳に口を近づけ、ショーツも穿いちゃいなさいと囁いた。
 知っている声ではない。別のクラスか、上級生か。私はブラウスのボタンを留め終えると、
裾をスカートに押し込んだ。急いで穿いてしまおうと、ショーツを手に取った時──
「ちょっとベッド借りるよ〜」
──えっ? こっち来る……!
「あ、ちょっと──」
 保健室の主が制止する間も無く、男子生徒がカーテンを開けた。
 私はあわてて、ショーツをポケットに押し込んだ。

192 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/08(日) 19:20:49 ID:gYQfVuqW]
 知らない男子生徒だった。どうやら、上級生のようだ。
「あっ、と……先客いたんだ?」
 羽山君よりも頭半分ほど背が高い。170センチはゆうに超えているだろう長身だった。
上履きのラインは、くすんだ臙脂色。彼は三年生のようだ。
「ちょっと、いきなりカーテン開けるもんじゃないの。女の子がいるんだから」
 笹野先生が彼の後頭部を小突いた。
「いってぇ、すんませーん」
「ていうかねぇ、ほんとに具合悪いの? 元気そうじゃない?」
 確かに、あまり病人の顔には見えなかった。
 彼はもうひとつのベッドに勝手に腰掛け、ごろんと仰向けになる。
「いやほんと、具合悪いんだって」
「どうだか……あ、柏原さん。どうする?」
「え……?」
 いきなり振られて、戸惑う。
「こんな人と一緒に寝てたくないでしょ?」
「え……いえ」
「ちょっとせんせー、それ酷くね?」
「うるさいー。仮病がベッド勝手に使うんじゃないの」
「仮病じゃないって〜。なんか頭痛がひどくて、眩暈もするんだよ。俺、原因不明の奇病で
死ぬかも……」
「はぁ? じゃあちょっと診るから、上脱ぎなさい」
 そう言いながら、彼女は机の横まで歩くと、引き出しから聴診器を取り出した。
「えぇ〜? 女の子いるのに恥ずかしいー!」
「うるさい。診なきゃ判んないでしょ」
「や、ほら、この子も恥ずかしがってるし」
 恥ずかしいのは、別に彼が現れてから始まったわけではないし、男子生徒の上半身など、
水泳の授業でも見ているのだから、今更気にするほどでもない。
「キミがいきなりカーテン開けるから、驚いたんでしょ?」
「あ、そっか。ごめんね〜」
 彼は拝むように、私の方に片手を向けた。
 どうやら彼はここの常連のようだ。
──してるのかな……?
 男子生徒たちの噂話を思い出す。笹野先生が、気に入った生徒を──喰ってると。
 自分もその──喰われた一人という事になるのだろうか。
 彼女の指遣いが思い出される。なかなか肝心のところに触れてくれない指。焦らされて
昂ぶる気持ちが抑えられず、淫らな喘ぎを漏らしてしまった私。
 これから、二人はそういう行為に耽るのだろうか。だとしたら、私は邪魔者だ。
「私、もう戻ります」
「え? でも……」
「いえ、もうだいじょうぶですから」
「そう?」
 先生の眼が、ほんとうにだいじょうぶ? と問い掛けていた。
 もちろん噂を真に受けているわけではないが、自分が彼女にされた事を思い出すと、そう
いう事があるのかもしれないと思えなくもない。
 その事以上に、見知らぬ男子生徒と隣のベッドに入るというのが躊躇われた。
「先生……ありがとうございました」
「あ、うん。お大事にね」
「はい。失礼します」
 彼女との、ほんの短い時間がフラッシュバックする。自慰の直後に現れた彼女は私を
再び火照らせ、頂きへと導いた。気持ちよくしてくれてありがとう、という意味ではないが、
しかし、そう取れなくもないなどと思ってしまうと、ベッドに転がった上級生にそれを悟ら
れるのではないかと心配になった。
 ちらと彼を横目で見ると、いつの間にかうつ伏せになって枕を抱え込んでいた。
「返すのはいつでもいいからね」
「え? あ、はい」
 片手をポケットに押し込んだままだった事を思い出した。
 笹野先生は椅子に腰掛けると、煙草を取り出して咥えた。ちんと澄んだ音色を響かせて、
銀色のライターの蓋を開く。私はそれを横目に見ながら、出入り口へと向かった。
 じじっというライターの点火音を聞きながら、私は保健室を後にした。
 ポケットの中で握ったままのショーツを、どこで穿こうかと考えていた。

193 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/08(日) 19:24:03 ID:gYQfVuqW]
とりあえず、タイトルというか、名前欄に「夕菜」を入れてみました。
こんなもんでいいでしょうか?

通し番号は……数えてないので判りませんが、けっこうありますね。
よくまぁ、こんなに書いたもんだw
まだ続きますけどー



194 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/08(日) 19:54:51 ID:N5JCM5CO]
うむ。次を待つ。

195 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/08(日) 20:03:19 ID:EnWLPod7]
すばらしい
続きが待ち遠しい
ノーパン万歳






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