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ノーパン羞恥でゴ〜!! Part 2



1 名前:名無しさん@ピンキー [2006/06/27(火) 22:58:04 ID:yuzZcFzy]
漫画や小説などのノーパン羞恥シーンの情報交換から、
ノーパン羞恥SSの投下まで、
女性の恥じらう様に萌えるノーパン総合スレ。

前スレ
ノーパン羞恥でゴ〜!!
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1005459853/

241 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/15(日) 10:15:24 ID:ais8+Sxk]
夕菜がノーパンなのを知った深雪が趣味を共有出来る存在と勘違いし、ふたりでその道に。最初は拒んでいた夕菜も、深雪に感化され徐々に快感を覚え…。

242 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/15(日) 10:59:29 ID:KFiF9jzU]
>>241
それいいな

243 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/15(日) 12:08:46 ID:q002DALc]
作者さん 一つ聞きたい

深雪は今ぱんつ穿いてるんですか?
それとも今では学校でものーぱんで過ごすようになってるんですか?

244 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/15(日) 16:21:05 ID:SWuBWKAP]
それは書かれるまでのお楽しみではないか。

245 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/16(月) 13:36:05 ID:v7LeF2XL]
 もしも世界がひとつではないのなら──
 もしもあの時、差し伸べられた彼女の手を握っていれば、私はどんな世界でどんな風に
生きていたのだろうか──

「ゆ、夕菜ちゃんっ、ほら!」
「え……?」
 私は驚いて眼を見開いた。金森に大切なところを見られてしまった絶望に、一切の思考
を停止させた私に向かって──彼が手を差し伸べてくれていた。
 金森だった。
 気色の悪い、吐き気のする男。澱んだ眼は腐った魚のようで、何を考えているのか解から
ない。こんな男に毎日背中を凝視されているのは耐えられない──そう思っていた。
 だが、私の心は、彼の意図せぬ行動に揺れ動いた。
 差し伸べられた手を握れば、私は──
 そう思った瞬間、金森が私の腕を掴んだ。思っていた以上の力でぐいと引っ張られ、
私は呆然と立ち上がった。
「ご、ごめんね夕菜ちゃん……さぁ、行こう」
「え……?」
 私は彼の言葉を測りかねる。
「こんなとこ、い、居場所じゃないよ」
 そう言った彼は、私の腕を引っ張ると、走って! と大きな声を出した。
 わけも解からず腕を引かれ、クラス中が呆気にとられている中を、数学の時と同様に──
羽山君ではなく、金森によって教室から連れ出されていた。
 金森は私の腕を掴んだまま、廊下を走った。
 乳房が揺れるのも、スカートがなびくのも気にならなかった。それ以上に、どうして
自分は金森に引かれて廊下を走っているのだろうと思っていたからだった。
 階段まで来ると、羽山君の時とは逆に、私たちは上へと登った。
 金森はひいひいと息を荒げていたが、私が彼から離れようと走っていた時と違い、足取り
はしっかりとしていた。
 それが頼もしく思えてしまったのは、どうしてなのだろう──
 屋上に通じる重たい鉄の扉の前は、少し開けた小部屋になっている。扉は施錠されて
いて、自由に出入りする事はできない。
 金森は立ち止まると、ぜえぜえと肩で息をしながら振り向いた。
「ご、ごめんね、夕菜ちゃん」
 そう言った彼に、私は強い違和感を覚えていた。
 目の前にいる少年は、間違いなく金森なのに、何かが違って感じられた。
「夕菜ちゃん……や、やっぱり怒ってる?」
 そうだ──口調だ。
 さっきも私を夕菜ちゃんと呼んだが、そこではない。
 私の知っている金森は、粘っこくて聞き取り難い、ガムを噛んでいるような喋り方をして
いたはずだった。
 しかし、目の前にいる金森の言葉は、息が荒い事もあるのだろうが、多少どもりこそする
ものの、聞きづらいわけではない。そして、どこか一本、強固な芯が通っているかのような
印象を受けたのだ。
「金森、君?」
「え、ええと……」
 私が訝しんでいると、彼は慌てたような苦笑したような顔になった。
「ぼ、僕とキミとの仲だし、助けるのは、あ、当たり前でしょ?」
──助けてくれた……そうか、助けてくれたんだ。
 そう考えて、ふと思う。
 ついさっきまでの私なら、きっとこう思っただろう──お前と私の間にどんな仲があると
いうのだ、と。
 そう思わなかった自分に当惑してしまう。
──ああ、そうか。
 いつもの眼と違う。
 確かに、いつも通りの澱んだ瞳ではあったのだが、その奥に一筋の、ぎらぎらとした強い
光が煌めいている。
「金森君……」
「だ、大丈夫だよ。僕はゆ、夕菜ちゃんの為なら、なんだってできるんだ」
「え? ──えっ!?」
 私は彼に抱きしめられていた。

246 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/16(月) 13:37:22 ID:v7LeF2XL]
 私は咄嗟に、彼の太り気味の身体を突き飛ばそうとしたが、予想以上の力で抱き締め
られて、身動きが取れなかった。
 あまり意識した事は無かったが、どうやら彼はかなりの腕力を持っているようだ。
 そういえば、男子たちに雑用を押し付けられて力仕事をしている事があったが、さほど
苦にせずやっているようだったのを思い出す。
 こんなところを誰かに見られたらなんと言われるだろう。金森に腕を引かれて教室から
立ち去り、人気の無い場所で抱きしめられている──まるで恋人同士のようではないか。
 羽山君の時にも勝手に想像してどきどきしていたが、今の相手は金森だ。そんなロマン
チックな感傷に浸ることなどできはしない。
「やだっ──」
 小さくうめいて抗うが、離してくれない。それどころか、さらに強く抱きしめられる。
「く、苦しっ──」
「あっ、ごめん!」
 彼の束縛が弱まり、私はするりと抜け出した。
 背を向けて息を整えようとする。階段を駆け登った疲労がまだ残っていたのに、こんな
事をされては早打つ鼓動が収まらない。
──これが、守るっていう事?
 ふと彼の言葉を思い出す。
 彼がどんな考えを抱いてこんな行動に出たのかは解からないが、少なくともあの時、
私はクラスメイトたちの好奇の視線と、淫らな言葉を浴びせられていたのだから──
 そこから連れ出すというのは、守るという事になるのかもしれない。
 けれど、私は彼に守られる事など望んではいない。
 私は独りでいい。誰の力も借りずに、独りで生きていけばいいのだ。誰かに迷惑をかける
事も、誰かを傷つける事もせず、たった独りで生きて寂しく死んでいけばいい。それなのに、
金森は私を守るなどと言う。
 差し伸べられた手を──
 私は、彼の手を握るべきなのだろうか。
 しかし、彼の手を握ってどうなるのだ。彼だって孤独ではないか。彼に頼ったところで、
何も変わらないだろう。
 それとも──
 ほんとうに彼は私を守ってくれるのだろうか。からかわれ、虐められる私を、彼は守って
くれるのだろうか。私と同じ立場にいる人間に、そんな事が可能なのだろうか。
 お似合いのカップル──なのだろう。
 私たちは、虐められっ子同士、傷を舐めあって生きていくのがいいのかもしれない。彼の
気持ちを受け入れ、彼に保護してもらって──
──あ、そうか。
 私は今更ながら、彼の気持ちを理解できたような気がした。
 彼は私が今考えていたように、同類だと、仲間だと──むしろ、彼は私よりも自分の方が
優位にあるのだと思っているのだろう──私が彼を下に見ていたように。
 更衣室から教室に戻った私がブラをしていな事に、彼はすぐに気づいただろう。その時、
彼はどんな想像をしたのだろう。もし私が彼の立場なら──
──自分へのアピール……かな。
 自分が仲間意識を抱いている相手が、自分の前に無防備な姿で現れれば、自分に都合
のいいように、自分と特別な関係になる事を望んでいると──夢想するだろう。
 だとしたら、彼の中の私は、彼と仲良くなりたがっていると考えている事になる。彼も
私と同じなら、きっと自分の世界を持っている。自分だけが干渉し、自分の思い通りに
なる世界を。
 だから、私を守ると言ったのも、私を連れ出したのも、きっと保護欲のような──いや、
もっと強い、保有欲や独占欲、支配欲の表れなのだろう。
 あの瞳の奥に見えた光は、尋常じゃない。私を自分のモノとして見ている眼だ。
 もちろん正常な人間なら、空想と現実の区別はつくし、妄想は妄想だと割り切れる。
 しかし──
「ゆ、夕菜ちゃんっ!」
「あっ──!」
 私は後から抱かれた。垂らした両腕の上から、彼の両手が、左右の膨らみを掴んでいた。
 彼の中の私は空想の産物だが、今こうして乳房を掴まれている私は現実の女の子だ。
 彼の手が激しく動き出し、乳房を乱暴に揉みはじめた。彼はどういう気持ちで揉んでいる
のだろう。羽山君も、笹野先生も、どういう気持ちだったのだろう──
 二人の顔が浮かんで、消えていった。
 私は、金森の乱暴な愛撫に、身体を火照らせていた。

247 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/16(月) 13:38:05 ID:v7LeF2XL]
 最初のうち、金森はブラウスの上から乳房を揉んでいたが、やがてぎこちない手つきで
ボタンを外し始めた。
 夕菜ちゃん、夕菜ちゃんと耳元で囁かれ、私は身体の力が抜けていくのを感じていた。
 ボタンが上から外されるたび、ブラウスは徐徐に開かれてゆく。
 5つめのボタンが外され、金森が肩越しに覗き込むのが判っても、私は抗わなかった。
「夕菜ちゃん、お、おっぱい……おっぱい……見てあげるよ」
 そう宣言した金森は、羽山君のタンクトップを掴んで引きずり上げる。興奮して指が
滑ったのか、右手が跳ね上げられ、乳首を掠めた。その刺激にぴくんとなってしまう。
 布地を掴みなおした金森は、一気に胸の上まで捲り上げてしまった。
「あぁ、夕菜ちゃん……おっぱいだよ」
──見られた……金森に、胸見られちゃった……。
「お、おっぱい、やっと、み、見せてくれたね……嬉しいよ」
 見せてあげたわけではない。けど、同じ事なのだろう。
 保健室のような閉ざされた場所ではない。屋上に抜ける小空間で、大きな膨らみを露に
してしまった。
 こんなところで、こんな姿になって──階下を向いているわけではないが、もし誰かが
今の私を見たら、なんと言うのだろう。露出狂、変態、色情狂、淫猥症──
 熱を帯びた身体がどんどん昂ぶってゆくのを意識してしまう。
「ち、ち、乳首……勃ってるね」
 あれだけ乱暴に扱われれば、肌も萎縮してしまう。しかし、それだけでないのは私自身が
一番解かっていた。
「ほら、こんなに……おっきいよ」
 金森が両方の乳房を下から持ち上げた。乳房がさらに大きく見えてしまう。
「おっぱい……見たかったんだ。見て、触ってあげたかったんだよ」
──してあげる……か。
 金森の言葉は、全て押し付けだった。守ってあげる、見てあげる、触ってあげる──彼の
世界での、彼と私との力関係が現れているのだろう。
「こ、ここ、触ってあげるね」
 金森の指が乳首を抓んだ。痛みに身体がびくんと震えてしまう。
「こんなに、こりこりして……気持ちいいんだね」
 気持ちいいのだろうか──判らない。痛いけど、痛みだけではない。それは性的刺激と
いうよりも、もっと別の──もっと心の奥にある、何かが刺激されているような──
「いつでも、い、いじってあげるからね。ぼ、僕がずっと、一緒にいるからね」
 いじってもらいたくなったらいつでも言うんだよと言いながら、彼は抓んだ乳首をきゅっと
捻った。
「くぅっ、ひぁ……」
「エッチ、エッチな声が、で、出ちゃってる、ね」
「ひっ、んっ、ぐっ……」
「もっと、え、エッチになりたいんだよね」
 私は金森に突起を捻られる──彼の中の私は、痛みにすら快感を覚えるエッチな子、
なのだろう。なんて身勝手で、なんて自分本位な──
 それなのに、私は──
 逃げようと思えば逃げられる。大声を上げればすぐに誰かが駆けつけるだろう。けれど、
私はどちらもしなかった。
 私を守ってあげると言った彼の言葉を信じたわけではない。信じていたら、こんな行為を
受け入れてはいない。私は今どんな顔をしているのだろう。苦痛と快楽に苛まれ、淫らな顔
になっているのだろうか。
 ここでこのまま、金森に全てを許し、全てを受け入れて、身を任せてしまうのだろうか。
──それも、いいかな……。
 どうせ私なんて、彼ぐらいにしか相手にされないのだ。
 羽山君──彼は今、何をしているのだろう。クラスメイトとともに、金森と私の事を話して
いるのだろうか。もし彼がほんとうに私を好きだというのなら──
 羽山君の顔を慌てて掻き消した。私に彼を責める権利など、想う資格など無い。
 もう、金森に全てを任せてしまおう。
 金森に私の全てを預け、彼の望むまま、彼にされるがままになってしまおう。
 自分の意思なんて持たなければいい。そんなものがあるから苦しいのだ。
 私の居場所は、そこでいい。彼の閉ざされた世界の中で生きていこう。
「金森君……もっと、して欲しい」
 身体がすっと軽くなった。束縛から解放されたようで──
 何もかもが、空虚だった。

248 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/16(月) 13:38:59 ID:v7LeF2XL]
 床に仰向けに寝かされた夕菜──その双眸は、虚ろに澱んでいた。
「あ、はぁっ、んぅ……」
 竜介の手が乳房を掴み、乳首を刺激する。夕菜はそれに応えて身体を奮わせる。
「あっ! ん、ふぁ……」
 竜介の唇が、乳房に触れる。舌が伸びて肌を這いまわる。
「ひゃっ、はぅ!」
 淡褐色の突起を銜えて、吸いながら舌で転がしてゆく。
「美味しいよ、夕菜ちゃんの乳首」
「ふぁ、やっ、あぁっ!」
 両方の乳首を指と舌とで責められる。
「こっちも、いいよね?」
「ひゃぅっ!」
 竜介がいきなり蕾に触れた。
「ひっ、やぅ! そこっ、ふぁあっ!」
 夕菜自身の蜜を絡めた指が彼女の一番敏感なところを撫で、くちゅくちゅと音を立てる。
 竜介の頭を抱え、刺激に全身を震わせる夕菜。大きな乳房に顔を埋めた竜介が、白い
膨らみを唾液でびしょびしょにしてしまう。
 とめどなく溢れる夕菜の蜜は、秘処の周りをぬめぬめと濡らしていた。

「夕菜ちゃん、僕もうっ……い、いいよね?」
 夕菜がこくんと頷き、竜介はズボンのベルトを外して前を開いた。
 白いブリーフが下ろされ、竜介の怒張したペニスが飛び出した。
 彼のそれは、頭の半分を包皮に覆われたままではあったが、大人の男としての機能は
じゅうぶんに備わっていた。鈴口から溢れた透明な雫が、ぽたりと垂れて床を濡らした。
「大丈夫、大丈夫だよ夕菜ちゃん」
 竜介は彼女の股を広げ、両脚を抱え上げた。
「夕菜ちゃんの、お、おまんこ……綺麗だ」
「あっ、あぁぅ……」
 硬く怒張した彼のものが、夕菜の濡れそぼった秘裂に押し付けられる。
 亀頭を剥き出しにして、幼い裂け目に潜り込む。夕菜から触れた蜜と、竜介からも溢れた
露とが混ざり合った。
「金森君、私、初めてだから……お願い」
「も、もちろんだよ。大丈夫だよ、ゆ、夕菜ちゃん」
 竜介は緊張に震えながら、位置を確認して狙いを定めた。
「い、いくよ、夕菜ちゃんっ!」
 腰を押し込む──ぬるりという感触と、強い圧迫感に、竜介は包まれた。
「ひッ、ぎぅッ!」
 夕菜は破瓜の激痛に、うめき、顔をゆがめた。
 だが竜介は、初めて味わう女性のぬくもりに我を忘れていた。
「ゆ、ゆ、夕菜ちゃん……すごい、すごいよっ!」
 少し腰を動かしただけで、今までに感じた事の無いほどの快感が打ち寄せてくる。
「ひぃッ、ひぐッ、ひぁッ!」
 夕菜は竜介の二の腕に爪を立てるが、竜介はそれにすら気づかない。
 強烈に締め付けられながら、夕菜の初めてを受け取った悦びと、込み上げる本能の
ままに、奥まで突き進んでしまう。
「夕菜ちゃ──うあぁッ!」
 竜介が先端に硬いしこりを感じた瞬間、彼はあっけなく爆発した。
 竜介は、夕菜の胎内にどくどくと精を放った。
「あぁ、ああぁ……夕菜ちゃん……」
 包まれたままの射精は、今までのどんな絶頂感よりも激しく長い、至福の時間だった。
 夕菜は激しい痛みに苛まれ、わけも解からずにじっとしていた。
 ただ、金森の恍惚とした表情から、自分の中に精を注ぎ込まれたのだろうというのは
理解できた。夕菜の両腕が、ずるずると金森の腕を伝って床に落ちた。
 竜介は肩で息をしながら、自分のものを引き抜いた。竜介の精と、夕菜の秘蜜と鮮血が
混じりあった、艶めかしい色の液体が、どろりと溢れて床に零れた。
「夕菜ちゃん……これからもずっと、いつでも、してあげるからね」

 差し伸べられた手の先には、どんな世界が待っているのだろう──

                        夕菜 ── if / another case ── fin.

249 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/10/16(月) 13:59:33 ID:v7LeF2XL]
>>238がエロゲーのバッドエンドだなぁと思いまして。

プレイヤー/主人公 羽山恭也
ヒロイン 柏原夕菜

     *    *    *

 金森の前に、M字開脚〜御開帳〜! で倒れた夕菜。
 俺はどうしたらいいんだ?
 彼女を助けるべきか?
┌──────────────
   金森をぶちのめす
   金森より先に夕菜を辱める
ィア  なにもしない
└──────────────
 ……BAD END!

って感じで書いてみたり。
この先、金森の奴隷になってあれこれさせられるのも書こうかと思ったけど、
それはスレの趣旨ともずれるし、そんな事より本編を進めるべきだろうとw

>>243
一応、今までにアップした文章に書かれているはずですが、
判り難かったかなー?
ていうか、私の文章、くどくて読みづらいですよね……。
もっとシンプルですっきりした、それでいて厚みのある文章を書けるように
なりたいものです。

そんなわけで、本編はもちろん別の展開が待っていますので、また読んで
くださると嬉しいです。



250 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/16(月) 14:58:00 ID:Nf2Ahz19]
>>249            バッドとはいえ、金森の意外な男気にGJ!

251 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/16(月) 16:07:42 ID:84yKD8aL]
羽山か女の子以外は受入拒否です。

252 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/16(月) 20:59:10 ID:ooWuTwxl]
BADEDで安心したw
続き楽しみにしています。

253 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 00:13:15 ID:os2GiHeG]
gj!バッドエンド良かった!

254 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 02:22:54 ID:lMa9ODEU]
自分はバッドエンドで軽く泣きそうになったので
本編では是非、夕菜を幸せにしてやってくれ!
つか、自分でも動揺する位いつの間にか夕菜に感情移入しててオデレータw

255 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/17(火) 18:50:19 ID:1RFEo/Lb]
バッドエンドでホントよかった。
正直羽山以外との絡みきつかい
幸せにしてください

256 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 19:08:54 ID:Y9NXl5a/]
↑sageろ ここは荒れてほしくない

なにはともあれバッドエンドでよかったよ。
夕菜を幸せにしてやってくれ。

257 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/17(火) 19:15:08 ID:4ZAGmP4o]
ノーパン好きのみんな集まれ

258 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/17(火) 21:35:42 ID:9uet5Nup]
 深雪は、眼の前で何が起きている事に我が眼を疑った。彼女だけでなく、この教室に
いたほとんど全ての生徒は、何が起きたのか理解できずに硬直していた。
 昼休みに入った直後に遡る──
 昼食を摂りながら、思い思いに雑談に興じるクラスメイトたち。
「そいやさー、あの巨乳、さっきノーブラだったよな?」
 少し離れた位置にいた男子グループの一人が、そんな事を言った。
「うそ、マジ?」
「お、俺も思った」
「マジマジ! 乳首透けてたよ!」
 彼の一言が、多くのクラスメイトたちが感じていた違和感に火を点けた。
「あー、やっぱノーブラだったのか」
「透けてるってか、勃ってたな、ぜってぇ」
「あー、あたしもそうかなって思ってた」
「あたしもー」
「マジで? 全然気づかなかったよ」
「俺も気づかなかったなぁ」
 下品な笑い声に呼応するように、男子も女子も夕菜の事を口にしだした。
「水谷に指されて立った時とか、いつもよりすごい揺れてたし」
「教室に戻ってきた時もなんかいつもと違うかも? って思ったよ」
「でしょー? あれー、へんだなーって思ってたよ」
「あいつさ、体育の前はブラしてたよな」
「だよなー。なんでさっきしてなかったん?」
「着け忘れたんじゃね?」
「んなわけねーね」
「じゃあ更衣室で落として濡らしちゃったとか?」
「そういえば着替えの時、なんか遅かったよね」
「なんで?」
「知らないよ、いつも遅いから気にしてなかったし」
「だよねー。いっつも着替え最後だよね」
「乳が重くて着替えが大変なんじゃね?」
「ばっかじゃない!?」
「変態!」
「ちょっ、俺は変態じゃねぇ!」
 ほとんどのクラスメイトが、彼女の話題で盛り上がってゆく。
──これって……うちら、やばくない?
 深雪は自分たちの仕業だという事がばれてしまわないかと冷や冷やした。幾人かが自分
たちの方を窺っているのにも気づいた。
──黙ってれば大丈夫。何も言わなけりゃ気づかれないよ。
 深雪は友人たちに目配せする。グループの全員が彼女と同様に考えているようだった。
 深雪の考え通り、誰も彼女らに言及する事はなく、深雪はほっとしていた。
 しかし、クラスメイトたちが口にしないのは、深雪たちの考えとは真逆であり、誰もが
彼女らの仕業だろうと思っていたからだった。
 深雪たちのグループが普段から夕菜にちょっかいをかけているのは言うまでもないし、
体育の授業が始まる前、更衣室から最後に──夕菜よりも遅れて──出てきたのは
彼女らだった。授業が終わった後の更衣室で、なかなか着替え始めない夕菜を見ながら
くすくすと笑っているのを多くの女子生徒が見てもいた。さらに、いつもなら先頭に立って
夕菜を貶めようとする彼女たちは、誰一人として加わらず、黙黙と食事を続けている。
 深雪たちが、水着に着替えた夕菜のブラジャーを、隠すか盗るかしてしまったのだろう。
だから夕菜は、体育が終わった後、ブラを着ける事ができず、ノーブラで教室に戻って
きたのだろう──
 そう結論付けるにじゅうぶんな状況証拠が揃っていた。
 それでも深雪たちの事を誰も言い出さないのは、夕菜に対して多少の同情心はあっても、
親しみを感じている者はおらず、自分に飛び火するのを恐れたからでもある。
 男子たちの言葉はますます下品になってゆき、女子たちがそれに非を唱え始めた時──
 夕菜が教室へ戻ってきた。
「おっ、噂のウシハラが帰ってきた」
 その声に顔を上げると、深雪たちが陣取っているところのやや斜め後、後ろ側の入り口
から、夕菜が教室に入ってきたところだった。
 戻ってきた夕菜は、やはりノーブラのままのようだった。ただ、ブラウスの下にもう一枚
薄い肌着を着けているようにも見えた。

259 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/17(火) 21:40:11 ID:9uet5Nup]
 クラス中のほとんどの少年少女たちが、戻ってきた夕菜の胸に注目していた。
 男子たちの卑猥な言葉があちこちから上がる。夕菜の顔が真っ赤に染まっていった。
 もし自分が彼女の立場だったらと、深雪は思う。密かな愉しみを得るため、下着を着けず
登校し、それがクラス中に知られてしまったら──
──やだ、そんなの……変態って思われちゃう。
 グループの子たちからも、奇異の目で見られることになるだろう。夕菜の下着を隠して
しまおうと言い出したのは、自分にそういう趣味があるからだと知られ──
 深雪ってこういうのが好きだったんだ?
 じゃあ思い通りにしてあげるよ。
 スカート捲っちゃえ!
 へぇ〜、深雪って、こんなに毛深いんだぁ。
 もう濡れてるんでしょ?
 おまんこ、よく見えるように、机の上に座って脚広げなよ。
 言われた通りやっちゃうんだぁ? 深雪っていやらしい子だったんだね〜。
 俺にも見せろよ……うわすっげ、深雪のまんこ丸見えじゃん。
 びちょびちょだよ、ここ。見られて感じてんの?
 俺も見たい──
 あたしも見る──
──やだっ、あたし、なに考えてんの?
 自分の性癖は、誰にも知られてはいけないのだ。知られてしまうかもしれないという緊張
は、えもいわれぬ昂揚感を与えてくれるが、実際に知られてしまうのは絶対に避けなけれ
ばならない。深雪はそれを理解していた。
 それなのに彼女は、こんな事を想像して、淫らな気持ちになってしまっている。男女の
経験はまだ無いが、知識だけは豊富に詰まっている。
──お兄ちゃんの所為だ……。
 兄に責任を転嫁したとき、夕菜の後から、竜介が入ってくるのが見えた。
 タイミングが悪いのか良いのか──夕菜は彼に気づかず、真っ赤になった顔を俯けて
教室から飛び出そうとし──ぶつかった。
「わあっ!」
「きゃっ!?」
 夕菜の身体は反動でよろめき、すっと腰が落ちる。
 プリーツスカートがふわっと広がり、夕菜の白い太腿が晒され──
──あっ……!
 深雪は、身体の芯まで凍りつくような感覚に襲われた。
 尻餅を着いた夕菜は、両手を後に着いて転倒こそ免れたが、三角座りのまま両脚を開い
てしまっていた。
──M字……。
 兄の成人向け漫画雑誌によく描かれている格好だった。
 夕菜のスカートは脚の根元まで捲れ、竜介の位置からは──
──見えちゃってる!?
 断言はできない。しかし、あんな目の前ならば、おそらくは──深雪は夕菜に自分を重ね
合わせて震えてしまう。
 夕菜が脚を閉じ、手でスカートを抑えてぺたんと座り込んだ。彼女もまた震えていた。
「リュウ、おっせーよ! ちゃんと買ってきたか?」
「ぶつかってんじゃねーよ、パン潰れるだろ!」
 深雪とは教室の対角線上にいた男子たちが、竜介を怒鳴りつける。竜介は、もごもごと
聞き取り難い声で、ごめんと呟いた。
「お前わざとぶつかったんじゃねーの?」
「ノーブラ巨乳の感触はどうよ?」
 野卑な言葉が飛び、あちこちから嘲るような失笑が上がった。
 夕菜が倒れたのは教室の一番後ろ、入り口の手前だ。深雪と彼女のグループ以外の、
ほとんどの生徒には、机や椅子、他の生徒たちの姿で視線を遮られ、夕菜がどんな姿
だったのか判っていなかった。
 突っ立ったままの竜介もまた、眼を白黒させて呆然としている。
「ゆっ、か、かっ、ぼ、ま、まっ……」
 だが、竜介は、どもりながらふらりと身体を揺らしたかと思うと──
──えっ!?
 深雪は自分の眼を疑った。
 深雪と同じグループの少女たちもまた、呆気にとられてただ眼を見開くばかりだった。
 竜介は、夕菜を床に押し倒した。



260 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 21:43:08 ID:1RFEo/Lb]
sageたと思ったんだがsageてなかった。すまない。吊ってくる

261 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/17(火) 22:26:49 ID:PGw6EEcR]


金森が 深雪に 復讐のレイプ をする エンディング クルーーーーーーーーーーー


  

262 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/17(火) 23:14:20 ID:8hPzotRR]
深雪たんも ひどいめにあっては いけません

改心 羞恥 の流れへ

263 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/18(水) 12:16:54 ID:A4c4a9r7]
 ごつっ、と鈍い音がした。
 竜介までもが視界から消え、離れた位置にいた数人の生徒たちが、どうしたんだと言い
ながら立ち上がった。
 それを見た全員が息を呑んだ。
 竜介が夕菜を押し倒し、仰向けになった彼女の乳房を鷲掴みにしていた。はぁはぁと息を
荒げて、澱んだ眼を剥いていた。
 夕菜はぐったりとしていた。後頭部を打ち、気を失っている。
「え、なに?」
「どうしたの?」
「なんだぁ?」
 教室の後で何が起きているのか確かめようと、次々に生徒が席を立つ。
「やっ──」
「きゃっ!?」
 数人の女子生徒が悲鳴を上げた。
──え? やだ、なに? なにこれ!?
 深雪は我に返った。
 さっきまで彼女は、夕菜が戻ってきたら意地の悪い事をして恥ずかしがらせてやろうと
思っていた。しかし、さすがこんな場面を目の当たりにしてしまっては、そんな気は吹き
飛んでしまっている。
 だが、何故竜介はこんなところで夕菜を押し倒したのか、自分は何をすればいいのか
さっぱり解からず、おろおろするばかりだった。
「ん……ひッ!?」
 夕菜が、声にならない悲鳴を上げた。
 意識を取り戻した彼女は、自分の置かれた状況に、恐怖で身体を震わせた。
 竜介から逃れようと身を捩って抗うが、彼は夕菜の肩を押さえつけて封じてしまう。
 もがく夕菜の脚が床を蹴り、白い太腿が露出する。
 このままでは、夕菜はレイプされてしまうのではないだろうか。クラスメイトの面前で、
竜介は夕菜を好き勝手に弄んでしまう──そんな光景が深雪の頭を掠める。
「やだっ、嫌ぁッ!」
 夕菜が叫んだ。
──やばいよ、これ……。
 深雪は夕菜の事を心底嫌っていたわけではない。このクラスの誰もがそうだった。
 彼女たちにも、なにかとストレスは多い。気の合う仲間と遊んだりお喋りをする事で
それを紛らわすが、最も刺激的な手段のひとつは、誰かを攻撃する事だ。
 気の合う仲間同士で、嫌いな人の名前を挙げて話に花を咲かせていると、大して嫌い
ではない相手であっても、相乗効果で加速してしまい──最悪の場合、虐めへと発展
してしまう。
 最初はもちろん後ろめたさを覚えるだろう。だが、幾度となく繰り返される事で薄らい
でゆき、周りにも浸透してゆくと、個人が感じるそれはますます軽くなる。
 対象は孤独であればあるほど良い。一方的に攻撃できるからだ。対象が仲間を持って
いる場合、反撃される恐れもある。
 夕菜は小学生の頃から孤独で、虐めの対象になりやすかった。彼女の性格や態度に
問題が無いとは言えないが、かといって夕菜だけが責められるものではないだろう。
 深雪は小学生の夕菜を知らない。仲良くなった子が、夕菜はむかつく、あんな奴と同じ
クラスだなんてと言った、それだけで夕菜を虐げるようになったのだ。
 そんな深雪でも、心が揺さぶられていた。
 早くなんとかしないと、とんでもない事になってしまうかもしれないと焦る。と同時に、
夕菜を助ける事で、クラスでの、グループでの自分の立場が悪化するのではないかとも
思ってしまう。
 それもまた、深雪だけではなく、クラス中の誰もが同じだった。
「たすけ……はやっ、……くん……」
 途切れ途切れの夕菜の言葉を、深雪はよく聞き取れなかった。
 がたんと、椅子の倒れる音が響いた。
 深雪の視界を人影がよぎる──
 恭也だった。
 彼は立ち尽くす生徒たちを押し退け、真っ直ぐに二人の傍へと進み──
 恭也の爪先が、竜介の喉元にめり込んだ。
 竜介は蛙が潰れたような声を出して仰け反った。
 さらに、側頭部へ──竜介の身体がくるりと半回転し、ロッカーに叩きつけられた。
 ずるずると崩れ落ち、口から涎を垂らして痙攣していた。

264 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/18(水) 12:24:04 ID:xsX0exAp]
金森は死んだカエルみたいな奴だな
蛇のような執念、怨念を見せる恐怖の展開へ逝きましょうよ

265 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/18(水) 13:15:09 ID:HHXrDHWo]
>>264          凌辱スレで言ってくれ

266 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/19(木) 00:44:56 ID:8ibx8M+z]
羽 山君キターッ

267 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/19(木) 02:06:41 ID:4F8qcZDV]
はっやっまっ!
はっやっまっ!!

268 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/19(木) 15:00:11 ID:D4gRvelY]
羽山が深雪のパンティを

269 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/20(金) 00:11:10 ID:uWfKluh2]
 大丈夫、大丈夫だよきっと。今までも大丈夫だったもん。今日だって大丈夫。
 あそこがすーすーするよぉ。どきどきしちゃう。
 靴を履いて──玄関のドア、重たいなぁ。
 外に、出ちゃった──うわぁ、やっぱり恥ずかしい……。
 あたしパンツ穿いてないし、スカートこんなに短い──捲れたらどうしよう。
 そうだ、ちゃんと鍵かけなくちゃね──これでよし、っと。

 どきどきする──こんな事しちゃダメって解かってるのに、なんでしちゃうんだろ。
 やだ、先っぽがつんってしちゃってる。ブラしてないのに──だって、ブラって痒いし
苦しいし、嫌なんだもん。しかたないよ。でもつんってしてるの見えちゃうかなぁ。エッチ
になってるって、ばれちゃうかなぁ。
 おっぱい膨らんできたし、時々男子に見られてる……エッチな事考えてるのかなぁ。
 お兄ちゃんのエッチな本に載ってるような事……男子も考えてるのかなぁ。
 あたしがエッチな事するの、想像してるのかなぁ。あたしにエッチな事するの、想像して
るのかなぁ。裸にされて、おっぱい揉まれて、さきっぽくりくりって──
 やだっ! あたしこんなとこで胸触ってる!
 誰もいないよね? 見てないよね?
 良かった……外で胸いじってるなんて、あたしエッチだぁ。いじってるところ見られたら、
襲われちゃうのかな。お兄ちゃんの漫画みたく、レイプされちゃうのかな……。
 それはやだな……怖いよ。
 こんな事しなければいいのに……でも、どきどきするのが癖になってるんだもん。
 あっ、誰かいる。こっち見てる──変な人じゃないよね? 怖い人じゃないよね?
 だんだん近づいてくる──どうしよう、変質者だったら、襲われちゃうかも……。
 あとちょっとで、擦れ違う──お願い襲わないで……。
 通り過ぎた。足音、離れてく──よかったぁ、変な人じゃなかったみたい……。
 時々テレビでやってる。レイプとか、誘拐とか──あたしもされちゃうのかなぁ。
 お兄ちゃん、そういうの好きなのかな……。
 女の子を誘拐して、襲って、犯して、奴隷にしたいのかなぁ。
 そんなの犯罪だよ、しちゃダメだよ、お兄ちゃん!
 したかったら、あたしで──あたしは、お兄ちゃんになら、そういう事されても平気……。
お兄ちゃんになら、犯されてもいいよ。奴隷にされたら、御主人様って呼ぶんだ。
 お兄ちゃんの……おちんちんも、ぺろぺろしてあげるよ。
 この前、なかなか起きないお兄ちゃんのおちんちん、おっきくなってたから……しちゃおう
かなって思った──うぅん、しなかったよ。兄妹でエッチな事はしちゃダメだもんね。

 あ、あそこ、濡れてるかも──エッチな事考えてたからだ……。
 もう公園まで来ちゃってた──考え事してると早いよね。
 どうしよう……あたし、すごいエッチな気分になっちゃってる。
 しちゃおうかな、独りエッチ……。
 ダメっ、外でそんな事するなんてダメだよ。見られたら恥ずかしいし……。
 でも……今だってすごい恥ずかしい。さきっぽつんってなって、スカートこんなに短くて、
パンツ穿いてないし、あそこ、濡れちゃってるし……。
 トイレに入っちゃえば解からないよ。今誰もいないし、きっと誰も来ないよ。
 鍵もちゃんとかかる──大丈夫、ばれないよ。
 スカート捲って──あっ、やっぱり濡れてる……いっぱい濡れちゃってるよぉ。
 あたしのあそこ、ぬるぬるになってる──パンツ穿かずに公園まで来て、ここ、おまんこ
濡らしちゃってる……エッチな子だよぉ。
 ああぁ、気持ちいい、どうしよぉ……指が止まんないよぉ。
 ダメ、こんな事──やめなくちゃ、やめないと、見つかっちゃう、レイプされちゃう……。
 でも止まらないよぉ──すごい気持ちいい、どうしよう、どうしよう!
 くちゅくちゅって音がしてる。エッチな音、あたしのエッチな音──気持ちよくて、すごい
気持ちよくて、もっと、もっと気持ちよく──
 なにこれ? 何か来る! これなにっ?
 あっ、ああぁっ、お兄ちゃんっ──!

 すごい……すごかったぁ……今のが、イくっていうの、かな……。
 あたし、イっちゃったんだ……こんなとこで……。
 あたしって、ほんとにエッチな女の子だ……。

                          深雪 ── two years ago ── fin.



270 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/10/20(金) 00:15:15 ID:uWfKluh2]
ふと思いついたので書いてみました。
タイトルは、「深雪〜初めての絶頂〜幼い少女の秘密なお散歩」って感じでしょうかw

271 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/20(金) 00:29:37 ID:+AQv9bsp]
この変態めw

272 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/21(土) 12:08:14 ID:AnoYNv83]
 ぐぇっという奇妙な音がして、私に圧し掛かっていた金森の身体がふわりと宙に浮いた。
 黒い風が私の頭上を通り過ぎ、直後、がしゃんという大きな音がして、金森は動かなく
なった。
「立てる?」
 いつも通りの、淡々とした声だった。
 けれど、私を見る羽山君の眼は、春の日差しのように温かだった。
──羽山君……助けてくれたの? なんで……?
 身勝手なのは解かっていた。それでも、彼の名を呼んでしまっていた。
 震えて声にならなかったというのに、彼は助けてくれた。
──なんで、なんで私を……。
 信じてもいいのだろうか。あの言葉を、信じてもいいのかもしれない。
 差し伸べられた手を──
「うん……」
 私は差し出された手を握った。
 彼の掌の温もりが心地良い。羽山君が、優しく微笑んでくれたように見えた。
 ぐいっと引っ張られ、私は立ち上がった。
「怪我は無い?」
「うん、大丈夫」
 まだ頭や胸がずきずきと痛んだが、大した事はない。
「そう。よかった」
 彼が指の力を抜いた。
──離したくない。
 ずっと握っていたかった。
──でも、離さなくちゃ……。
 手を離すと、彼は私の制服についた埃を払ってくれた。スカートも払われ、恥ずかしくて
びくんと震えてしまった。
「ありがとう」
「ん」
 足元に金森が転がっていた。
 金森は横倒しになったまま痙攣していた。口からは涎も垂らしている。
──まさか……?
「平気だよ、これぐらいじゃ死なない」
 私の心配を悟ったのか、羽山君はそう言って、金森の腹に軽く蹴りを入れた。
 ぐうっとうめいた金森は、げほげほと咳をした。
「けっこう頑丈だし、こいつ」
 そうかもしれない。意外に腕力があるのは今ので判ったし、しぶとい男なのだろうと思う。
「ちょ、羽山!」
「恭也すげーじゃん」
「何したの? よく見えなかった」
「羽山君かっこいい!」
 クラスのあちこちから声が上がった。何人かは駆け寄ってきて彼の健闘を称えた。
「大した事じゃないって」
 彼はそう言って軽く笑った。
 床に顔をつけてもぞもぞと動いている金森を見下ろす。
 見られてしまったのだろうか。こいつに、秘処を見られたのかもしれない。
──それで、こんな事を?
 彼は私のそこを見てしまい、理性の糸が切れてしまったのだろうか。
 私に覆い被さってきた彼の目は、尋常ではなかった。濁った瞳がぎらぎらと鈍い光を
放ち、奥にはどす黒い靄が渦巻いていた。
 彼のような男は──私が自ら晒したのだと考えるのかもしれない。彼のような自分の
世界だけで生きているような男は、きっとそんな風に勝手に解釈して行動するのだろう。
 クラスメイトの言葉を浴びた時、一瞬でも金森なんかに助けを求めてしまった自分が
恥ずかしくて──
──私っ……!
 安堵感に忘れていたが、今の自分の格好を思い出した。
 私は今、ブラも着けていないし、ショーツも穿いていないのだ。こんな近くでクラスの
みんなに見られるのは、あまりにも恥ずかしい。
 こっそりと教室を出よう。
「あれ? 柏原さん──」
 クラスメイトの声が聞こえたが、私は無視して廊下へ出た。

273 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/21(土) 13:02:52 ID:AnoYNv83]
 私は人の疎らな廊下をトイレへと向かった。
 ポケットに手を入れると、そこにはちゃんとショーツが収まっていた。
──あった……よかった。
 さっきの混乱で、ポケットから落ちてしまっていたらどうしようかと思ったが、天も
そこまで見放してはいないようだった。
 これを穿けば、少しだけ安心できる。ブラは無いけれど、服を脱がされない限りは、
胸を見られてしまうという事は無い。ショーツがあれば、スカートが捲れても──
 トイレの入り口で、他のクラスの女子と擦れ違った。緊張したが、彼女は何も言わずに
去っていった。
──よかった。
 気づかれなかった。
 一番奥の個室に入り、ドアを閉めて鍵をかける。
 とはいえ、やはりブラを着けずに教室に戻るのは恥ずかしい。私がブラをしていないと、
みんなが知っていた。このまま戻れば、また好奇の視線に晒される事になるだろう。
──もう、諦めよう。
 彼女らが下着を返してくれない限り、帰宅するまでこのまま耐えるしかない。
 今はせめて、ショーツだけでも──
──その前に……しちゃおっと。
 私はスカートを捲り上げ、和式の便器を跨いだ。
 まだ少し頭が痛い。くらくらする。
 金森に押し倒されて頭を打ち、私はしばし意識を失っていたようだったが、失禁して
しまうなんて事態にはならなかったようだ。もしそんな事になっていたら──
 頭を振って想像を追い出す。考えたくもなかった。
──トイレする時って、心細いなぁ。
 腰までスカートを手繰り上げた私は、お尻を丸出しにしているのだ。もちろんそうしな
ければ用を足す事ができないし、皆がそうしているのだけれど──
──やっぱり、見られちゃったのかな……。
 しゃがんで腰を落とし、下腹部を弛緩させる。
 身体の中から溢れ出す感覚とともに、ちょろちょろと尿が滴った。
 用を足している時というのは、ぼーっとして何も考えていないのだなと、改めて思う。
 体育の前にもトイレに入ったからだろう、思ったほどは出なかった。
 ロールペーパーを千切って拭いた。
──羽山君……。
 彼の指を思い出す。ハンカチでそこを拭いた彼──
──助けてくれた……。
 彼は、保健室であんな態度をとってしまった私を助けてくれた。
 もし私が彼の立場なら、私は助けたりなどしなかっただろう。自分は相手に嫌われたの
だから自分が助けても喜ぶはずは無いと、誰かが止めるのを待っただろう。
 けれど、私はまた羽山君に助けられた。
 今日まで彼は、私に興味があるような素振りなど全く見せなかった。でもそれは、彼も
やっぱり他のクラスメイトたちと同じ、中学一年生の少年だったという事なのだろう。
 私に気があるような態度をとれば、周りから白い眼で見られてしまうに違いない。それを
恐れていたのだとしても、私は彼を責める事などできはしない。
 どうしてもっと早く手を差し伸べてくれなかったのか──そんな、自分本位な気持ちを
抱くのはやめにしよう。
 彼の想いを素直に受け止めて──いや、自分の気持ちに素直になろう。
──羽山君……私は、あなたが好きです。
 私は羽山君が好きだ。彼が迷惑だと思わないのなら、ずっと一緒にいたい。いつも一緒
にいて──何もしなくたっていい、ただ一緒に、同じ時を過ごしたい。
 顔が熱くなってしまう。
──恥ずかしい……。
 個室でしゃがんだまま、私は何を考えているのだろう。吹き出してしまいそうだった。
 私は立ち上がり、ポケットに手を入れた。
 丸められた布を握って、引っ張り出す──
 ぺちゃ、という小さな水音がした。
 足元を見ると、丸まった白い布が便器の中に落ちていた。
──えっ?
 私は目を疑った。手には柔らかな布をしっかりと握っているというのに──
 手に握られていたのは、ハンカチだった。
 便器に落ちたショーツは、出したばかりの尿を吸って、薄い黄金色に染まっていた。

274 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/21(土) 13:29:48 ID:0Fi7nJHO]
ここから金森が復活して追い掛けてくるのか・・・

夕菜が可哀想になってきた
羞恥よりも不運、恐怖、不安が目立ちすぎる

275 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/21(土) 14:01:50 ID:+L5H+i2B]
>>274
作者さんも別の展開にするって言ってることだし、
これだけ夕菜の幸せを願う人がいるわけだから、悪い事にはならない筈だ。

276 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/22(日) 07:56:41 ID:+UisQhJE]
助けに来てくれると信じてたよ羽山くん

277 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/23(月) 21:07:45 ID:99tAxEWO]
 この世に神様がいるとしたら、私の事など見守ってはくれないのだろうか。
──どうしよう……。
 泣いてしまいたくなった。
 せっかく笹野先生が貸し出してくれたのに、こんなあっけなく役目を終えてしまった。
 呆然としていても始まらない。私はまだ濡れていないところを抓んで持ち上げた。
 ぽたぽたと汚水が垂れる。汚物入れに捨ててしまおうかとも思ったが、これも学校の備品
なのだし、勝手に捨てるのはまずいだろうと思い止まる。
 洗って返すべきなのだが、どうやって──
 今なら、トイレには誰もいない。他の個室も空いていたし、私が用を足している間に
誰かが入ってきた様子も無い。まだ昼食を摂っている子がほとんどだろう。
──今のうちに……。
 私は、水の滴るショーツから少しでも水分を抜こうと、ロールペーパーで拭いてみた。
雫が垂れる事はなくなったが、それでもかなりの汚水を吸っている。
──自分のおしっこでも……やだなぁ。
 それに、一年生だけでも、百何十人もの女子生徒がいるのだ。そんな大勢の排泄物を受け
止める便器に落ちたものを、素手で洗わなければならないと思うと気が滅入る。
──洗った後、どうしよう……。
 しっかり絞っても、湿ったまま穿くなんて考えられない。どこかに干せるわけもないし、
机の中や鞄の中に仕舞うのは問題があるだろうし──
──あ、あるじゃん。
 体育は水泳だったのだ。水着やタオルを入れるバッグなら、濡れていても平気だ。
 しかし、絞ったショーツを教室まで持っていかなければならない。小さく丸めても、
私の手にすっぽり収まるほどにはならない。
──ハンカチで包めば……。
 教室まで行く間なら、ハンカチで包み、ポケットに入れておいても、スカートまで染みる
事はないかもしれない。
──うん、そうしよう。
 急いで水を流し、誰かがいきなり現れない事を祈って個室を出た。
 大丈夫だ、誰もいない。
 私は洗面台に駆け寄り、蛇口を捻った。ハンドソープを少し出して、ショーツに染み込ま
せる。ばしゃばしゃと音を立てながら、さっと洗う。
──誰も来ないで、お願い……。
 願いも虚しく、複数の女子生徒がトイレへと入ってきた。
──気づかないで、ほんとに、お願いだから!
 大丈夫、気づきはしないはずだ。じっと見られない限り、私がショーツを洗っているなど
とは思われないだろう。ハンカチかタオルでも洗っているのだと思うだろう。
 彼女たちは何やら話しながら私の後を通り過ぎ、それぞれ個室に入っていった。
──よかったぁ……って、また来たぁっ。
 安堵するのも束の間、また別の女子生徒が現れる。私は身体を屈め、手元が見えないよう
にする。
 その子もまた、こちらの事など気にも留めずに個室へと入っていった。
 もし私が洗っているのがショーツだと判れば、私が粗相をしたのだと思われてしまう
かもしれない。中学生にもなって、トイレを我慢できない、恥ずかしい子だと思われて
しまうかもしれない。
 小さい方ならともかく、大きい方だと思われたらもっと大変だ。そんな噂が広まったら、
私は今まで以上に肩身の狭い思いをしなくてはならないだろう。
──スカトロ……。
 そんな言葉が浮かぶ。
 世の中には排泄物で性的に興奮し、欲情する人たちがいるという。ただ見るだけでなく、
互いの排泄物を掛け合ったり、頬張ったりする事もあるらしい。汚物と悪臭にまみれて
恍惚を得るのだそうだ。
 そんなもののどこが良いのか解からないが、性的な嗜好も十人十色なのだろう。私だって
人の事は言えない──校内だというのに羽山君に責められ、保健室では自慰もしてしまった。
同性の笹野先生にも──
 水泳が終わってから、いろいろ起こりすぎて感覚が麻痺してしまいそうだった。
 これだけ濯げば大丈夫だろう。ショーツをぎゅっと絞る。あまりきつく絞ると型崩れして
しまうかもしれないが、そんな悠長な事は言っていられない。ショーツをハンカチで包み、
スカートのポケットに押し込んだ。嵩張るが仕方が無い。
 私は結局、さっきまでと何も変わらない心細い姿のまま、教室へ戻る事になった。
 しかし、誰にも気づかれずにバッグに入れるにはどうすればいいのだろう──

278 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/23(月) 21:25:35 ID:99tAxEWO]
 結局良い案は何も浮かばない。羽山君に助けられたて喜んだのも束の間、こんな事に
なってしまうとは思いもしなかった。
 迂闊な自分を悔やみながら、私は教室へ戻った。
 何人かの生徒がちらちらと眼を向けてくる。あいつやっぱりノーブラだ、と確認されて
いるようで恥ずかしい。
 私が羽山君に──階段で、保健室で、彼に責められた事を、みんなが知っているのでは
ないかと思ってしまう。
 だとしたら、私はどう思われているのだろう。学校で身体を弄ばれ、刺激に身を震わせ
ている淫らな子だと思われているのだろうか。だから金森は私に襲い掛かって──
 ふと気づく──あいつの姿が見えない。私のすぐ後が金森の席だが、小太りの身体が
見えなかった。もちろん教室の入り口で横たわってもいない。
 クラスメイトたちの面前で私を──犯そうとしたのだろうか。理性が切れて我を忘れて
しまったのだろうか。あの時の金森の眼は、狂気に満ちていて、とてもまともな人間の
ものとは思えなかった。
 でも、羽山君が助けてくれた──
──あれ? いない……。
 羽山君の姿も見えない。金森を職員室にでも連行していったのだろうか。それにしては、
クラスの雰囲気がいつもと大差無いように思える。それとも、私がいない間に彼らの興味
は他へ向いてしまったのだろうか。
 自分の机の上には、数学の教科書とノートが開かれたままになっていた。
 席に着いてそれらを仕舞う。
──今なら……。
 ポケットに手を入れる。
 みんながまだ食事をしている間に、水泳のバッグにショーツを入れてしまおう。みんなが
食事と雑談に夢中でいる今なら、きっと気づかれない。
 ポケットの中で握り、なるべく不自然にならないようにそっと引き出す。
──机の下だし、大丈夫。
 そう言い聞かせて身を屈め、バッグの口に手を伸ばす──
「柏原さん、大丈夫?」
──ッ!
 慌てて手を引っ込めた。
 いつもは話し掛けてくることの無い、斜め前の席の少女がこちらを向いていた。
──こんな時に……。
「あいつ、どっか行っちゃったけど」
「え?」
「金森。みんなに笑われて、顔真っ赤にして出てったよ」
 ショーツを握った手を机の下にしたまま、身体を起こす。緊張して目を合わせられない。
「ほんとに、大丈夫?」
「別に……平気だけど」
「そう? でも驚いたぁ。あんな事するなんてね」
 私が素っ気無いのはいつもの事だが、今はいつも以上に気の無い声に聞こえるだろう。
 彼女は、私がショーツを握っている事に、気づいてはいないようだ。だが、このままでは
いずれ気づかれてしまう。握ったままでいるわけにはいかない。
「なんかふざけて、って感じじゃなかったじゃん」
「あいつおかしいって思ってたけど……ねぇ?」
 彼女と一緒に弁当を食べていた他の子たちも混じってくる。
「あいつ絶対そのうちこういう事すると思ってたよ」
「だよねー。将来絶対あれ、レイプとかして捕まるって」
「えー、犯人の金森竜介は、中学時代、教室でクラスメイトの少女に乱暴を働こうとした事
があります。その時は、別の男子生徒が止めに入って事なきを得ましたが──」
「また始まったよ、千華のワイドショーごっこ!」
「ええ、はい。驚きませんでした。あの人ならきっとやると思っていました──彼を知る
同級生の女性は、そう語ります──」
「あははっ、ありそー!」
「お前らレイプとか何言ってんだよ」
「うるさいなー、関係ないじゃーん」
「つーか誰がお前らなんか襲うんだよ」
「ちょっ、失礼な!」
 盛り上がる彼女らの話に、近くにいた男子までもが加わって、私は眩暈すら覚えていた。
 これでは、ショーツをバッグに仕舞う事などできそうもなかった。

279 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/23(月) 21:26:48 ID:99tAxEWO]
 大勢の生徒たちがこちらを見ている中では、ポケットに戻すのも難しい。
──机の中なら……。
 自分の身体もあるし、気づかれ難いだろう。ショーツを入れては、教科書やノートまで
湿ってしまうかもしれないが──他に手段が無い以上、どうしようもなかった。
 気取られぬように机の中に手を入れ、一番奥にショーツを押し込み、直接触れないように
位置を工夫する。
──大丈夫、誰も気づいてない……。
「羽山君すごいよねー」
 唐突に彼の名前を耳にして、びくっと震えてしまう。
 助けてくれた彼は──たとえその相手が私なんかでも、彼女らにとってみればヒーロー
のようなものなのだろう。
「ほんと! やっぱりかっこいいよ〜」
「あれ、なにしたの? あたしよく見えなかったけど」
「蹴ったんだよ、キックキック! すごかった〜」
「喉に爪先めり込んでたよな。追い討ちのローキックもすげー」
「あいつ何者だよ?」
「あんたらとは大違いだね」
「うっ、うるさいなぁ!」
「なんにもできなかったくせにー」
「ねー。男の癖に女子も助けれないなんてさー」
「べ、べつに、柏原なんか──」
 どうなってもいい、助ける必要なんかない──とでも続けるつもりだったのだろう。
 だが、さすがに、一応は被害者である私を前に、言い澱んだのだろう。
「つ、っつーか、あいつはどこ行ったんだよ」
「そうそう、リュウどこ行ったん?」
「知らないよそんなの、どーでもいいじゃん」
 確かにどうでも良い。そんな事より──こんな格好でいるのが嫌だった。
 いつもなら私などに構いもしない子たちが、私の周りで盛り上がっている。囲まれている
わけではないし、皆が私を見ているわけでもない。
 それでも、ブラを着けていない、ショーツも穿いていない時に、すぐ近くに人がいると
思うと、恥ずかしくて顔から火が出そうだった。
 きっと何人かの生徒は、私の胸を見ているのだろう。いくら羽山君のタンクトップがある
といっても、ブラジャーほどには隠してくれない。
 そう意識すればするほど、身体が火照り、スカートに直に触れている秘処までもが、熱く
潤ってくるような気になってしまう。
 ブラを着けていないのは、もうみんなに知られてしまっている。どうしようもない。
 だが、ショーツはまだ知られていないはずだ。気づかないで欲しい。お願いだから気づ
かないでもらいたい。
 そのためには、私は極力平静を装うのが良いのだろう。胸を見られてもそうと意識せず、
いつもの事だと思っていれば良い。そう、いつもの事なのだ。
 いつもはブラを着けていて、今は着けていない、それだけの違いだ。たったそれだけの
違いなのだ。
 けれど、その違いは、あまりにも大きすぎる。ほとんど膨らんでいなければ──小学生
の頃、まだ胸が膨らむ前は、こんな気持ちにはならなかった。
 いや、小さければ小さいで、早く大きくなりたいと思うのかもしれない。実際、ほとんど
胸が膨らんでいない子が、そう言っているのを聞いた事もある。
 大きくたって良い事なんて無いのにと思っていたし、今もそう思う。
──でも、羽山君は好きだって言ってくれた……。
 それがせめてもの慰めかもしれない。
 いや、しかし──もし私の胸が平均以下だったなら、きっとこんな目に合う事は無かった
のだろう。けれど、もしそうだとしたら、羽山君から好かれる事も無かったのだろうか。
──こんな事考えても、意味ないか。
 周りにいる子たちは私の話題から離れ、好きなアイドルグループの話や、ファッションの
話へと変わっていた。安堵するとともに、空腹感が込み上げてきた。
 バッグから弁当を取り出し、机の上に広げる。仕事で忙しい母親が作ってくれる弁当は、
いつも朝食とほとんど同じメニューだった。
 心の中で手を合わせ、いただきますと呟いてから食べ始めた。
 ふと思う──食べ終わった弁当箱に、洗ったショーツを隠すというのはどうだろう。
 ダメだ──私は即座に否定する。トイレに落とした下着なんて、入れるものじゃない。
 ひとつ大きな溜め息をついて、梅干しを口に運んだ。強い酸味が心地好かった。



280 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/24(火) 00:05:19 ID:XgVwyY8N]












K

281 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/24(火) 00:46:01 ID:62d7NSTL]
マムコ見ちゃったシーンを金森視点で読みたい……

282 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/24(火) 23:01:22 ID:YBRpMYs9]
アレは金森の妄想で未遂ってことか?
夕菜、羽山と幸せになって欲しいぜorz

283 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/24(火) 23:26:40 ID:XgVwyY8N]
おまえらの思い通りにはならないw

284 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/25(水) 02:18:13 ID:qqe+wPiw]
無料携帯アダルトwebゲーム
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285 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/25(水) 19:15:40 ID:f+Ec66Wz]
単純に小説として楽しい
応援してます

286 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/26(木) 03:02:37 ID:s04zRSVy]
個人的には間延びしてきた感があるなぁ
おもしろいしケチつける気はないんだけど、
楽しみにしてるからこそまとめて投下してくれると嬉しいかな
専スレみたいになってるのはいかがなものかと

287 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/26(木) 22:05:16 ID:dbUz7Dfa]
数日に一回の投下で専用化してしまう現状に涙する

288 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/27(金) 02:01:18 ID:O2U1UYvK]
若人が続いて 新たな投下をすればよい

289 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/27(金) 03:26:04 ID:BYZZgBHb]
──羽山君……どこ行ったのかなぁ。
 彼の席に目をやると、食べかけのままの弁当が広げてある。
 その周りにいる数人の男子たちは、ゲームか何かの話をしている。彼らは羽山君がどこ
へ行ったのか知っているのだろうか。
 私の近くにいる子たちも知らないようだった。彼の事だから、誰にも言わずにふらっと
出て行ったのだろう。どこへ行くのか聞かれても、ちょっとね、とだけ残して行ってしまう
のだ。そんな光景が容易に浮かぶ。
 大勢で盛り上がって騒ぐような事はない彼だが、私と違って孤立しているわけではない。
それなりに親しい友人もいるようだし、そうでないクラスメイトともごく普通に会話を
している。私のように、親しい友人もおらず、会話もほとんどないような人間とは違う。
 私もそういう付き合い方ができれば良いのかもしれない。けれど、そのためには、自分
独りではどうしようもないと思う。自分がいくら回りに声をかけたとしても、相手がそれ
を好ましいと思わない以上、逆効果になるだろう。
 ならば私は、独りで構わない──そう思っていた。
──羽山君……。
 胸がどきどきする。彼の事を想うと、落ち着かない。
 彼に触れられた膨らみが、突起が熱を持ち、下腹部からもやもやと沸き立つ気持ちが
抑えられなくなる。
──こんな格好なのに……。
 乳首が硬くなっていくのが判る。彼のタンクトップを内側から押し上げてゆく。
 周りに人がいるというのに、教室でクラスメイトの視線に晒されているというのに、その
気持ちを抑える事ができなくなる。
──こんな格好だから?
 私は、恥ずかしい姿を見られて感じてしまっているのだろうか。
 羽山君に見られるのなら──興奮もするし、淫らにもなる。けれど、ただのクラスメイト
というだけの間柄の者たちに囲まれて、そんな気持ちには──
──羽山君とだって、ただのクラスメイト……。
 いや、でも、私は彼の事を好きだったから──彼も私を好きだと言ってくれたから──
──笹野先生は?
 クラスメイトですらない、そして同じ女である笹野先生に、私は最後まで──
 きっと、こんな事を考えている時点で、私はいやらしい子なのだろう。
 他の子たちはどうなのだろう。教室でこんな淫らな事を考える事があるのだろうか。
 男子たちは、あるだろうと思う。教室で女の子の身体の話をしている事もある。水泳の
授業中だって、女子たちの水着姿をあれこれ批評したりしていたし、ちらちらと、時には
じろじろと見られたりもする。
 けど、女子はどうなのだろう。時々、そういう話をしているのを聞かないではないが、
それは回りにほとんど人がいない時に限るし、男子のような、直接的な会話ではない。
 私のように、身体を見られて淫らな気持ちになってしまう子もいるのだろうか。
 ブラを着けず、乳首の浮き出るままに視線に晒され、見られる事で気持ちを昂ぶらせ、
あそこを濡らしてしまう──そういう子もいるのかもしれない。
 そんな子から見たら、私はどう映るのだろう。仲間意識を持たれ、一緒に愉しもうと
誘われるのだろうか。ブラもショーツも着けずに人目に晒し、昂ぶった気持ちを慰める
ため、お互いの火照った肌を見せ合いながら、笹野先生がしてくれたように──
──ほんとに変態になっちゃう……。
 まったく──私は何を考えているのだろう。
 乳首が硬く尖ってしまっている。これ以上こんな想像を続けたら、秘処に触れている
スカートが濡れてしまうかもしれない。表にまで染みてしまったら大変だ。
 二度も達してしまったというのに、私の身体はどうなってしまったのだろう。もっと
快楽を貪りたいというのだろうか。
 クラスメイトに囲まれ、羞恥に身体を昂ぶらせ、尖った乳首や、濡れた秘処を晒して
刺激に身を委ねてしまう──そんなふうになってしまうのだろうか。
──あそこ……。
 見られてしまったのだろうか。金森はどこへ行ったのだろう。羽山君も──
 考えても判らない。今は目の前にある弁当をさっさと空にしてしまおう。
「おっ、羽山どうしたん?」
──羽山君……?
 ウインナーを箸で抓んだところに、彼が帰ってきた。男子が声をかける。
「いや、ちょっとね。ああ、深雪──」
 彼は意味ありげに微笑んで、そばにいた女子──私を虐めているグループのひとりに
声をかけた。



290 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/27(金) 03:27:52 ID:BYZZgBHb]
「え?」
 彼女が応える。深雪──木嶋深雪という名だ。
 羽山君と彼女は、どうやら幼馴染みというやつらしい。小学校は違うようだが、幼稚園は
同じ所へ通っていたそうだ。といっても、別段仲が良いようには見えない。
 羽山君は彼女と二言三言交わすと、自分の席へと戻っていった。
「お前どこ行ってたんだよ?」
 羽山君に男子が声をかける。それは私も知りたい──
「トイレだよ」
「なんだ、うんこか」
──えっ?
 思わず、彼がトイレにいる姿を想像してしまう。
──なに考えてんの私……。
「そんなとこ」
「弁当食い終わってから行けよ〜」
「明日からはそうするよ」
 確かに、食事中にトイレに立つのは行儀が良いとはいえない。
 けど、きっとそうじゃない。
 私が教室を出て、トイレで──用を足し、汚れたショーツを絞って戻ってくるまで、五分
以上、十分近くは掛かっていただろう。既にほとんどの生徒が食事を終えている。食べ
始めの遅かった私の弁当も残り僅かだ。きちんと時計を見てはいないが、十分は経過
しているはずだ。
 羽山君がいつ教室を出たのかは知らないが、いくら大きい方だとしても、そんなにかかる
ものではないだろう。何か他の事をしていたに違いない。
 金森が関わっているのだろうか。私の後ろの席の彼は、まだ戻らない。
──見られちゃったのかなぁ……。
 ふと横に目をやる。私にいつもちょっかいをかけてくるグループ──木嶋深雪たちは
弁当を食べ終え、雑談に興じているようだ。
 彼女らはどういう気持ちでいるのだろう。私の下着を奪い、どこかへ隠したのだろうが、
どこにあるのだろう。更衣室のどこかに隠したのだろうか──
──そっか、そうなら……。
 私は急いで残りの弁当を食べてしまう。
 昼休みはまだ十五分近く残っている。今ならまだ五時間目に使う生徒も、そこへは行って
いないだろう。廊下や階段で、何人もの生徒と擦れ違うかもしれない。けれど、このままの
姿で下校する事を考えれば──
 更衣室を探してみよう。掃除用具を収めたロッカーや、水泳部員が使う個人用のロッカー
もたくさんある──いや、個人用のものには鍵が掛かっているだろうから──とにかく
探そう。見つかったらその場で着れば良い。そうすれば、もう問題は無い。
 でも、見つからなかったら──
 また、下着の無いままで教室へと戻らなければならない。何人もの生徒に見られてしまう
かもしれない。ブラも着けずに大きな胸を揺らしながら歩く私は、他の生徒たちにどう映る
のだろう。スカートを捲れば、そこが露になってしまうような姿で校内を歩く私は──
 羞恥プレイ──そんな言葉が浮かぶ。
──違う、私はそんな……。
 言い切れるのだろうか。事実、四時間目の前に更衣室から教室へと戻る間、三年の先輩
たちと擦れ違って、そして教室に戻ってからも、クラスメイトに見られて、気持ちを昂ぶら
せていたではないか──
──あれは、だって、擦れて……。
 とにかく、更衣室へ行こう。とにかく、探してみよう。
 空になった弁当箱を仕舞い、腰を浮かせる。
 スカートの裏に淫らな染みができてはいないかと思う。手でさっとスカートの後を撫でて
みる──大丈夫だ、濡れていない。
 椅子を鳴らして立ち上がると、何人かがこちらを見た。胸が揺れて擦れる──
 恥ずかしい。でも、我慢するしかない。
 更衣室まで行く間、何人の生徒と擦れ違うのだろう。その度に、揺れる胸を見られるの
だろうか。スカートの中がすうすうして気になる。少し濡れているのも判る。染みてはいな
かったが、内側には少し付いてしまったかもしれない。
──大丈夫、気づかれないよ。
 出口へと歩きながら、羽山君に目を向ける。
 私の位置は彼からは死角だ。当然私には気づかず、周りの男子たちと喋っていた。
 ついて来て欲しい──そう言いたい気持ちを飲み込んで教室を出た。

291 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/27(金) 03:29:22 ID:BYZZgBHb]
 廊下にも、階段にも、たくさんの生徒がいた。
 羽山君のタンクトップのおかげで、多少の揺れは抑えられるが、それでも揺れてしまうし、
先端が擦れて刺激されてしまう。
 湿っているその部分が冷やされるが、火照った身体を冷ましてくれるわけでもない。
 むしろ自分の姿を意識させてしまい、余計に熱を帯びてしまうような気になってくる。
──恥ずかしい……。
 擦れ違う生徒たちが皆、私を見ているようだ。心の中で、どんな事を囁かれているのかと
思ってしまう。通り過ぎた後、いやらしい事を言われているのではないかと思ってしまう。
 羞恥心が掻き立てられ、生地と擦れる先端と、ひんやりした秘処とともに私の心を蝕んで
ゆくようだった。
 長い階段を降り、更衣室へと続く渡り廊下へ向かう。
 重たいドアを開くと、真夏のむっとした熱気に見舞われた。校舎内はエアコンのおかげで
快適な温度に保たれていたが、一歩出ただけで別世界のような蒸し暑さだった。
 私はどうやらあまり日焼けしない体質らしい。屋外での体育のあとも、多少肌が赤くなる
程度で、他の子たちのように焼ける事は無い。私のような地味で内向的な子が、健康的
な小麦色の肌をしているというのは、滑稽かもしれない。
 そんな無意味な事を考えながら、気持ちを紛らわす。
 ほんの数歩歩いただけで汗が吹き出てくる。天気予報では、三十五度を越すと言って
いたのを思い出す。
 汗が出れば肌着に染み込んでしまう。羽山君から借りたタンクトップに、私の汗が吸われ
てしまう。それはとても恥ずかしい。
 けれど、恥ずかしいだけでなく、どこか淫靡な、足を踏み込んではいけない世界へ続いて
いるような気がしてしまう。
 私の汗──体液が、彼の持ち物へ──彼の中へ染み込んでゆく──私の淫らな体液が
彼の中へと──
──またこんな事考えてる……。
 校舎の外にも、たくさんの生徒がいる。渡り廊下の近くにも、運動部であろう生徒や、
ボールで遊んでいる子たちが大勢いた。
 そんな彼らの全てが私を見てるわけではない。だが、ブラも着けず、ショーツも穿かな
いで、淫らな想像をしてしまう私は、どこかおかしいのだろうか。
──羞恥プレイ……。
 ほんとうは私はそういう行為を望んでいるのかもしれないとも思う。
 羽山君に突然あんな事をされ、抵抗できなかった。たとえ羽山君であっても、密かに想い
を寄せていた相手であっても、いきなりあんな場所であんなふうにされて──普通なら
抵抗するのではないだろうか。
 羽山君だったから──というのは言い訳にならないだろう。笹野先生にだって、される
がままだったのだから。
 彼の、彼女の指遣い、息遣い、温もり、快感──
 燦燦と照りつける太陽は地面を焼き、空気を焼き、私の心まで火照らせてしまうようだ。
 屋根があるとはいえ、うだるような熱気は遮りようがない。
 汗が溢れて、胸の谷間を流れ落ちるのが判る。ブラをしていると、痒くなっていけない。
汗疹ができてしまう事もたまにあった。
 ブラが無ければそうはならないが、着けないわけにもいかない。ブラが無いというのは
心細いものだ。今だって心細いのだ。
 暑さの所為だろうか、身体が弛緩して、つんと張っていた乳首もおとなしくなっている
ようだ。興奮して勃つ、というのは間違っていないと思うが、興奮していてもずっと尖って
いるわけではないし、勃っているから興奮している、というわけでもない。どういう原理なの
かはよく解からない。
 それでも、私は今、性的興奮状態にあるのは間違っていない。
 下着を着けずに人目に晒されて興奮している。
 どうしてだろう。
 私は羞恥心で気持ちを昂ぶらせてしまう、いやらしい子になってしまったのだろうか。
羽山君と笹野先生に責められ、そういう世界に足を踏み入れてしまったのだろうか。
 どうにもいけない。同じような事ばかり考えてしまう。
 急がなければ。急いで更衣室に行って、下着を探さなければ。
 足早に渡り廊下を進む。
 胸が揺れて乳首が擦れる。
 どうやら、スカートの中のその部分は、かなり濡れているようだ。
 数人の男子と擦れ違う。こんがりと焼けた肌は、水泳部員だからだろうか。
──恥ずかしい、恥ずかしいけど……。

292 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/27(金) 03:30:50 ID:BYZZgBHb]
 女子水泳部員や、五時間目に使う生徒がすでにいるのではないかと思ったが、更衣室
には誰もいなかった。
 私は安堵した。人がいたら、何をしに来たのか詮索されるだろうし、そうでなくとも、
私はこんな格好なのだ。何を言われるか判ったものではない。
 と同時に、どこか物足りなさを感じてしまっているのも確かだった。
──私、おかしい……。
 恥ずかしいというのに、気持ちが昂ぶる。ほっとしているのに、満たされない。
 ほんとうは、誰かがいる事を期待したのだろうか。恥ずかしい姿を見られ、羽山君や
笹野先生にされたような、淫らな行為を受ける事を望んでいたのだろうか。
──そんな事は……。
 無いと断言できない。そういう気持ちがわずかでもあった事を否定はできなかった。
 コンクリートにすのこを敷いただけの、簡素な床。四時間目に使っていた三年生たちが
残した雫で湿っている。
 三時間目の間ずっと、私のバッグが置かれていた場所まで進む。
 更衣室の一番奥。コンクリートの壁に、明かり取りの型ガラスが填められていて、柔らか
な光に照らされている。無造作に置かれた長テーブルには、所所に水滴が光っていた。
 周りを見回す。いくつも置かれたロッカーが並んでいる。
 私は一番隅にある、掃除用具の入ったロッカーの前に立った。ノブに指を掛けて、ぐいと
引く。軋んだ音をたてて扉が開かれた。
──うわぁ、くっさぁい。
 饐えた匂いが鼻を突く。雑巾かモップか──日に干される事も無くずっと湿度の高い処に
仕舞われているのだろう。こんなところに下着を隠されたのだとしたら、かなり嫌だ。
 ざっと見てみるが、それらしいものはない。バケツやモップを取り出してみても、やはり
無かった。
──ここじゃないか。
 とすると、個人用のロッカーだろうか。彼女らの中に水泳部員はいなかったはずだが──
いくつかノブを引いてみるが、どれも鍵が掛かっているようだった。
──どこだろう……。
 ここではないのだろうか。更衣室に隠したのでないとすれば──彼女らのうちの、誰かの
バッグに仕舞ってあるという事か。それとも、更衣室から教室に戻る間、どこか他の場所に
隠したのだろうか。
 だとしたら、探す場所は膨大に増えてしまう。更衣室から教室までの間に、どれほどの
部屋、ロッカー、物置があるのだろう。もちろん入念に隠す時間があったとも思えないが、
手当たり次第に探すというわけにもいかない。
──どうしよう。
 全てのロッカーを開こうとしてみるが、いくつか開いたところには、何も入っていないか、
水泳部員の私物であろう細細したものが置かれていただけだった。
 他に隠せそうな場所は──
 コンクリート打ちっぱなしの殺風景な更衣室に、そんな場所は見あたらない。壁や天井を
這うパイプ類の影にも、私のブラとショーツは無かった。
──やっぱり、あの子たちが持ってるのかなぁ。
 彼女らが持っているのだとしたら──やはりバッグの中だろうか。授業の前、私が水着に
着替えて更衣室を出た後で、下着を抜き取り、そのまま自分のバッグに仕舞っておく。授業
が終わって戻ってきた私は、下着が無いのに気づき──彼女らはくすくすと笑いながら
教室へと戻った──
 いくら自分のものでなくとも、女の子が下着を人目に晒すのは気が引けるだろう。ならば
今もまだ彼女らのうちの誰かのバッグに潜めてあると考えるのが妥当かもしれない。
──そうだ、羽山君……。
 彼は、私が下着を着けていない事が、彼女らの仕業だと気づいていたようだった。
 さっき、木嶋深雪に声をかけていたのは──
 二人は幼馴染みらしい。そうでなくても、羽山君なら彼女らから下着を取り戻す事など
簡単だろう。彼は女子に人気があるし、一目置かれてもいる。そんな彼が言えば、下着の
隠し場所を吐かせる事ぐらい雑作もないだろう。
 やはり彼に頼るのが一番なのだろうか。でも、それは彼の立場を悪化させかねない。彼女
らが隠したというのは、推測に過ぎず、確定事項ではないのだから。間違っていれば、彼に
迷惑が掛かる。
──それでも、羽山君なら……。
 私のためにしてくれるかもしれない、と思うのは、身勝手だろうか──
 そろそろ次に使うクラスの生徒たちが現れるだろう。
 そう思ったとき、ドアの外に、何人かの話し声が近づいてきた。

293 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/10/27(金) 03:38:43 ID:BYZZgBHb]
最近ちょっと止まってました。すみませんです。
ある程度区切りの良いところまで書き溜めてから投下するように
していこうかなと思います。
今回はここまで。

他の方のも読みたいですねー。
自分が書いたのだけだと物足りないし、妄想の逞しい方もたくさん
おられるでしょうし!w

294 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/27(金) 13:46:39 ID:GW+W/R9t]
最後は夕菜たんと深雪たんの二人が、
羽山と笹野先生に同時に愛でられる4Pだな。

295 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/27(金) 17:56:09 ID:RPrYtSES]
>>294
ハーレムエンドかw

296 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/27(金) 18:34:29 ID:sULOiUA5]
金森もいれてヤレよ

297 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/27(金) 23:10:03 ID:CdgKJNbF]
参加しようとして羽山に蹴りを入れられる金森

298 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/28(土) 18:24:42 ID:BGEHverU]
金森はこれ以上生き恥を曝すくらいなら、もう出しゃばらない方が…

299 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/28(土) 22:14:45 ID:PTrJJ4KW]
 コンクリートの壁と分厚いドアの所為でよく聞こえないが、近づいてくるのは男子生徒
のようだ。
──どうしよう。
 男子生徒なら、女子更衣室には入らないだろう。ならばしばらくここに留まって、やり
過ごすか。今はなるべく人に見られたくない。もう今日は我慢するしかないと腹を括っては
いるが、できる限り人目に触れないようにしたい。
 足音がドアの前で止まり、話し声が続く。
 よりにもよって、女子更衣室の前で立ち話だなんて──どういうつもりなのだろう。
 壁の時計に眼をやると、一時十二分を指していた。あと八分で五時間目が始まる。
 早くここを出なければと思うのだが、ドアを開けるのを躊躇ってしまう。
 何年生かは判らないが、男子生徒の前にこんな姿で出たくない。それに、昼休みの
更衣室にたったひとりでいるのを訝しがられたら、なんと答えれば良いのだろう。下着を
探しに来ました、なんて言うわけにはいかない。
 いや──やましい事など無いのだ。変に意識するからびくびくしてしまうのだ。問い詰め
られるとも限らない。むしろ、そんな事になる方が珍しいだろう。
──もういいや。
 見られるとは言っても、ほんの少しの間だけだ。何事も無かったようにここから出て、
そのまま教室へ戻れば良い。
 ドアノブに手を伸ばす。
「かし、かしはら、だっけ?」
──え?
 表の声が、はっきりと聞こえ、手が止まる。
「そうそう、柏原夕菜!」
 私の名前だった──聞き違いではないかと耳を澄ます。
「一年、何組だっけ? 知らんけど、あれほんとすごいよなー」
「一年とは思えないって」
 数人の声のうちひとつは、聞き憶えがあった。ほんの数十分前に聞いた声だった。
──保健室の、あの先輩……。
 顔はよく思い出せない。背が高く、日焼けした肌と、臙脂のラインが入った三年生を示す
上履きが印象に残っているだけだ。笹野先生と親しげに話していた事から、保健室の常連
なのだろうというぐらいしか判らない。
「目の前で見てマジすげーって思ったわ」
「あの巨乳は一度揉んでみたいよなぁ」
「しかもノーブラだぜ?」
「うっは、乳首勃ってた?」
「勃ってた勃ってた!」
「うわマジ?」
「さおりんとエロい事してたんじゃね?」
「かもなー」
「お前、揉んだのか?」
「いや、それはないけど──」
「揉みたいよなぁ!」
 彼らの会話に眩暈がしそうだった。
──やっぱり、気づかれてた……。
 名前も知らない三年の先輩に、ブラを着けていないと気づかれていた。
 さおりんというのは──そうだ、笹野紗織──
 先生との事も、気づいていたのだろうか。いや、それよりも──彼女は噂どおり、校内の
生徒とああいう事をよくしているのだろうか──
 胸が高鳴り、汗ばんだ身体がさらに熱を帯びてしまう。そんな気持ちは収まっていたはず
なのに、ぶり返してしまう。
──んっ……。
 ノブに伸ばしていた自分の手が、胸に触れた。持ち上げるように包み、指で──
「はぁっ……」
 乳首がきゅっと尖っている。指を動かすと、ぞくぞくとした刺激が広がってしまう。
──私、なんでこんな事……。
 自ら乳首を抓んでいる私は、きっととても淫らな顔になっているのだろう。
 いきなりドアが開いたら──こんなところを見られるわけにはいかない。
 それなのに──



300 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/28(土) 22:17:37 ID:PTrJJ4KW]
「夕菜ちゃん、やらせてくれねぇかなぁ?」
「やりてぇよなー」
「なんか暗い子だし、襲ったらおとなしくやらせてくれそうじゃね?」
「ありそうありそう」
 表にいる三年生たちの声がはっきりと聞こえる。
 彼らは、私と淫らな事をしたいらしい。こんな、胸が大きい以外に取り得の無いような
私と、そういう事をしたいらしい。
 強引にされたら、私は抵抗できないかもしれない。羽山君や、笹野先生に、されるが
ままだったように──
「レイプは拙いだろ〜」
「でもさ、レイプして下さいってお願いされてるようなもんじゃね?」
「あの乳でノーブラだろ? 襲ってくださいって言ってるようなもんじゃん」
「いや、ブラしてたってなぁ、あの乳だけで誘ってるようなもんだな」
 レイプ──私がどれだけ悲鳴を上げても、どれだけ涙を流しても、彼らはそれを気にも
かけず、自分本位でただただ快楽と征服欲を満たそうとするのだろう。
 乳首を強く抓むと、痛みと快感が同時に湧き立ってしまう。
 まさか彼らも、猥談の対象がドア一枚隔ててこんな事をしているなんて思ってもみない
だろう。
「あー、あの乳むちゃくちゃにしてみてぇー」
「揉みたいよなぁ。頼んだら揉ませてくれるんじゃね?」
「ちょ、マジ?」
「知らねぇよ。頼んでみたら?」
「うは、今度見たら頼んでみるか!」
 彼らに頼まれ、乳房を好きに弄ばれる私──
 両手を乳房に重ね、乱暴に指を動かしてしまう。ずきずきと痛むのに、どういうわけか
快感へと変換されてしまう。
「でもさ、巨乳って鈍感っていうじゃん?」
「ああ、言うよな」
「あんだけでかいと感覚無いんじゃね?」
「そうかも〜」
「揉まれてる事にも気づかないとかな」
「それはありえねー!」
 鈍感なわけがない。こんなにも痛くて、こんなにも──気持ちいい。
 服の上からなのに、乳首も乳房も、こんなにも敏感に反応してしまう。
「でもさおりん、けっこう感じてるじゃん」
「いや、さおりんはヤリマンだからだろ」
 やっぱり彼女は──彼らと、しているのだ。
 匂い立つような大人の色香に、何人もの生徒が囚われてしまっているのだろう。
──私もその一人……。
 ヤリマン──誰とでも身体を交わらせる女性をそう言うらしい。私はそんな子じゃない。
誰とでもだなんて──
 けれど、顔も知らない先輩たちに、好きなように弄ばれる自分を想像してしまう。
──こんな風に……おっぱいも、乳首も……。
「あの子あんだけ乳でかいんだし、マンコもすごいんだろうなぁ」
「毛もぼうぼうでさ、すごいマンコしてそうだな」
「スジマンとかありえねぇな。ぱっくり口開けてそうじゃん」
──すごくなんか……。
 片手でスカートの裾を手繰り上げる。汗ばんだ太腿が露になってゆく。
──私のここ、まだこんなに子供っぽい……。
 スカートを捲り上げ、そこを晒してしまう。
 産毛しか生えていない私の恥丘。ぴったりと閉じた秘裂からは、とろとろと熱い蜜が溢れ
出ている。
──すごくエッチになってるよぉ。
 スカートを捲ったまま、秘処を晒したまま、硬くなった突起を抓みながら、先端を撫でる。
びくびくと身体が震えて、ますます止められなくなってしまう。
──気持ちいい、気持ちいいよぉ。
 ほんの数十分前に、二度も達してしまったというのに、また私は自ら慰めている。
 二つの乳首は硬く尖って、ブラウスの内側から──彼らの言うように、いじって下さいと
言わんばかりになっている。溢れた蜜は太腿を伝い落ちそうなほどだ。
──いやらしい……気持ちいい……どうしよう……。

301 名前:夕菜 mailto:sage [2006/10/28(土) 22:21:42 ID:PTrJJ4KW]
「いや、でもあれは処女だろ、どう見ても」
「そうかぁ? なんか虐められてるっぽいし、とっくに犯られてんじゃねーの?」
「教室で輪姦されたりとかな」
「セックスショウとかやってんだよきっと」
「何本も突っ込まれて、ザーメンまみれになってんだ」
「いややっぱ中出しだろ〜」
「妊娠させられてんじゃね?」
「おい、今の一年はそんな事してんのかよ〜」
「いや、してねーだろ!」
 教室で、クラスメイトに──
 男子に代わる代わる犯されてしまう。女の子たちも見ている前で、軽蔑の眼差しを受け
ながら、乱暴に突き入れられ、身体中に精液を浴びせ掛けられ、子宮に子種を注ぎ込まれ
てしまう──
「わかんねーぞぉ? ノーブラも命令されてやってんのかもしんないじゃん?」
「命令って、奴隷かぁ?」
「そうそう、クラス中の性奴隷!」
「エロい事いろいろさせられてんだな、きっと」
 性奴隷の私──
 男子だけでなく女子からも奴隷のように扱われてしまう。下着を着けないよう強制され、
言われるままに双丘を晒し、脚を開いて秘処を露にしてしまう──
「休み時間なんか、いつも犯られてんだ」
「同時にフェラとか手コキとかさせられて?」
「あの乳でパイズリして欲しいな〜」
「マンコにバイブ突っ込まれて授業受けたりとか」
「クリにローターくっつけてたり?」
「乳首もな」
「イきすぎて漏らしちゃったりとかな」
「うわ、おもらしかよ。マニアックだなー」
 休み時間になるたびに、何人もの男子の相手をさせられてしまう。欲望に貫かれながら、
口にも銜えさせられ、手で扱くようにと言われ、乳房であれを挟んで──
 大人のおもちゃ──バイブやローターまで使われてしまい、授業中も刺激されてしまう。
止む事の無い強い刺激が私を何度も絶頂に導く。快楽に飲み込まれてしまった私は、教室
だというのに粗相をしてしまう──
──そんなっ、そんなぁ……。
 自分の噂話──そんな生易しいものじゃない。卑猥で下品で、まるでアダルトムービーか
青年コミックのような、非現実的な戯れ言なのに──私はそれを想像してしまっている。
──いやらしいよぉ。
 きっと彼らは本気であんな事を言っているわけではないのだ。自分たちの下らない空想を
ぶつけあって盛り上がっているだけなのだ。
 それなのに、私は──されるがままに弄ばれる自分を想像し、淫らな気持ちを昂ぶらせて
いる。自ら刺激し、淫らな汁を溢れさせている。
 スカートを捲ったまま、もう一方の手を下腹部へ伸ばす。
 指が汗ばんだ肌の上を滑り、ぷくりと膨らんで顔を覗かせた蕾に──
「ひゃぅ──あっ!」
 その瞬間、予鈴が鳴った。一気に現実に立ち戻る。
──私……!
 つんと突き出した乳首、雫が零れ落ちそうなほどに濡れた秘処──自分が何をしていた
のか再認識してしまう。
 スカートを戻し、ブラウスも整えて、頭を振って気持ちを切り替えようとするが──
 そんな簡単に冷めるようなら、こんな事などしてしまわないだろう。
──私やっぱり、エッチだ……。
「あんたら、そこで何してんの!?」
 遠くから、女子生徒──おそらく三年生だろう──の大声がした。
 彼女の声に弾かれるように、ドアの向こうにいた先輩たちが、うわぁとか、やべぇとか言い
ながら立ち去っていくのが判った。
 きっと彼らは、五時間目にプールを使うクラスなのだろう。のんびりしていては、もっと
大勢の三年生が現れるだろう。
 急いで教室に戻ろう──その前に、トイレに入って秘処を拭おうと思った。
 重たいドアを押し開く。
 日差しがあまりにも鋭くて、眼が痛かった。

302 名前:名無しさん@ピンキー [2006/10/28(土) 22:30:24 ID:pXOJC6iv]
ウンコはでないの

303 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/29(日) 14:14:47 ID:FBZPqd1U]
どんどん開発されていきますねw

304 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/02(木) 14:08:17 ID:jcTXzsCW]
パンツ強奪もの キボン

305 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/02(木) 20:29:27 ID:QlhwN2PP]
このスレの4日ぶりのレスが「パンツ強奪もの キボン」かよ。>>304
それはさておき、見事なスレッドストッパーでした。>>303

306 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/03(金) 10:18:38 ID:Yoncp7mJ]
age

307 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/03(金) 13:43:14 ID:u2euXv9f]
>>304
そういうのは二次元排泄系妄想廃棄所で。っていうか金森にトイレ覗かれて羞恥に頬を染める夕菜萌え

308 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/11/07(火) 12:58:26 ID:F49kd+eY]
長らく間が開いてしまいましたが、ようやく投下できる程度にまとまりました。
7レス、エロ要素は低いですがw

309 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 12:59:21 ID:F49kd+eY]
──恥ずかしい……。
 歩くと乳房が揺れる。ブラウスとタンクトップに隠れてはいるものの、ぷるぷると震えて
いるのは誰の目にも明らかだ。
 スカートを捲れば晒されてしまう秘処はとろとろに濡れている。
 それどころか、ぬるぬるとした感触は内腿にまで伝わってしまっている。スカートの中の
空気が揺れ、ひんやりと感じられる。
──垂れちゃったらどうしよう……。
 更衣室を出て、擦れ違う三年生たちの奇異の視線に耐えながら校舎に入った私は、
一階のトイレへと急いだ。
 空調の涼しい風が、腿に伝う雫をいっそう意識させる。
──急がないと……。
 早足に進むが、胸が激しく揺れて刺激されてしまい、雫がさらに溢れ出す。
 学校でこんなにもそこを濡らしてしまっている自分は、なんて淫らなのだろうと思う。
 三年の男子たちの下品な会話を聴きながら、クラスメイトに身体を許し弄ばれる自分を
妄想していた私は、なんといやらしい女の子なのだろう。
 羽山君に責められ、保健室で自慰をしてしまい、笹野先生にもされておきながら、今も
また熱く潤ませてしまっている。
 ドアを挟んでいたとはいえ、向こう側には三年生の先輩がいたというのに、乳房を揉み、
乳首を抓んでしまった。スカートを捲り上げ、雌蕊に指を伸ばしてしまった。
 ブラを着けていない事が、クラス中に知れ渡ってしまった。保健室に現れた三年生にも
気づかれていた。今頃は、より多くの生徒たちに、私の噂が広まっている事だろう。
 数人の生徒や教師と擦れ違う。彼らの全てが、私がブラをしていない事を知っているの
ではないかと思ってしまう。
 それどころか、ショーツも穿いていないのだと気づかれ、スカートを捲り上げられて
しまうのではないかとまで思ってしまう。
 淫らな気持ちが抑えられない。いやらしい事ばかりが浮かんでしまう。
 恥ずかしいのに、恥ずかしさが身体を熱くしてしまう。
 乳房が揺れて生地に擦れた突起が、もっと刺激して欲しいと言っているようだ。
 スカートの下の剥き出しの秘処が、自分も刺激して欲しいと言っているようだ。
 今ここで、乳房を揉んでしまったらどうなるのだろう。
 下から持ち上げるように、大きな乳房を強調させてしまうのだ。ブラウスに浮き上がった
乳首を抓み、くりくりと指で転がすのだ。
 スカートを捲って、秘処を露にしてしまったらどうなるのだろう。
 制服のスカートを持ち上げて、とろとろになったそこを露出させてしまうのだ。指を伸ば
して蕾に触れ、びくびくと身体を震わせながら嬌声を上げるのだ。
──廊下でそんな事……。
 生徒や教師が歩いている廊下で、こんな想像をしてしまうなんて──
 身体中が熱く火照り、タガが外れてしまいそうだった。
 そんな事になってしまう前に、理性を保っていられるうちにトイレに入らなければ──
 あとほんの数メートルの距離が、永遠にも感じられる。
 行き交う生徒に、ちらりと視線を向けられただけで、びくんと震えてしまう。そんな視線
ですら、私の身体を刺激する力になってしまっている。
 もし今私が教室にいたのなら、三十七人七十二もの視線を浴びて、全身を震わせて達して
しまうのではないだろうか。だらだらと涎を垂らしながら、淫らな露を滴らせ、びくびくと
四肢を痙攣させて──
 ふらふらと歩きながら、ようやくトイレの前に辿り着いた。
 一階のトイレは普段あまり使われていない。壁に手をつきながら一番手前の個室へ入る。
 早くこの淫らな気持ちを拭き取ってしまわなければならない。
 ロールペーパーを三十センチほど引き出す。折り畳んで右の掌に乗せ、左手でスカート
を捲って和式の便器を跨ぐと──
 ぴちゃ、と小さな音が響いた。
──垂れちゃった……。
 こんな事は初めてだった。
 そこから溢れた淫汁が脚の付け根を濡らす事はあったが、零れ落ちるほどになった事など
初めてだった。
 つまり、私がそれほどにまで淫らになっているという事なのだ。
 無意識に──
 掌に乗せたペーパーごと右手でスカートを握り、空いた左の指を伸ばしてしまう。
「ひゃぅっ!」
 触れた瞬間、驚くほど大きな声が出てしまった。



310 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:00:29 ID:F49kd+eY]
 冷や水を浴びせられたように身を縮めた。
 自分の発した嬌声のおかげで、理性が戻ってきた。
 淫らな気持ちがすっかり消えてしまったわけでもないが、判断力が持ち直しただけでも
よしとするべきなのだろう。
 耳をそばだて、周囲を窺う。
──大丈夫、誰もいない……。
 トイレの中に人の気配は無かった。あまり使われない一階のトイレでよかった。ここが
各学年の教室のある二階から四階までのトイレだったら、きっと今の声は誰かに聴かれて
しまっていただろう。
 そんな事にならなっていたら──
──ダメダメ、また変な事考えちゃう。
 くしゃくしゃになったペーパーを内腿へと当てて雫を拭う。
 便器に落として、もう一度ペーパーを引き出した。
 自分のものとは思えないほどに濡れそぼった秘処を、丁寧に拭ってぬめりを取る。
 火照った身体はペーパーの刺激に反応してしまう。
 ぴくぴくと震えてしまうが、刺激に身を任せてはいけない。
 しかし、拭っても拭っても溢れてくる。
 いっそこのまま最後まで達してしまえばと思ってしまう。
──流されちゃダメ……。
 そんな気持ちをなんとか堪え、痛みを覚えるぐらいにまで拭い取った。
──ひりひりする……。
 こすりすぎて粘膜が炎症を起こしてしまったかもしれない。
 じんじんと痛むが、これ以上淫らな気持ちになるよりはましだった。
 積み重ねられたくしゃくしゃのペーパーと一緒に、そんな気持ちが流れていってしまえば
いいと思いながら、流水レバーを下ろした。
 スカートを調えてドアを開けると、チャイムが鳴った。
 五時間目が始まってしまったようだ。
──次は、たしか……。
 国語だった。
 担当の教師は、杉山──
 線が細い割に角張った印象を受ける杉山という男性教師は、見た目通り融通の利かない
性格のようで、授業時間をオーバーして休み時間を潰してしまう事がしばしばあった。
 当然、生徒からは疎ましがられ、まだ二十代半ばと若いこともあって、陰では新米や素人
などと、あまり好ましくない呼ばれ方をされていた。
 杉山はもう教室にいるだろう。いつも、チャイムとほぼ同時にやってくる。
 遅れて教室に入ったら、なんと言われるだろう。
 水谷のように粘着質ではないし、ねちねちと責められる事も無いとは思うが──
 授業中の教室に一人で戻れば目立ってしまう。
 クラス中に知られてしまっているし、またみんなに見られるのは恥ずかしい。
──それに……。
 ブラウスに突起が浮かんでいる。
 また淫らな気持ちになってしまうかもしれない。
 三年男子の先輩たちの言葉──クラス中の性奴隷にされてしまう私の姿が甦る。
 考えてはいけないと解かっているのに考えてしまう。
 きっと、私が淫らな子だからなのだ。
 普通の子はこんな想像なんてしないだろう。好きな男の子との関係は妄想したとしても、
好きでもない男子たちに身体を弄ばれる想像なんて、誰がするというのだろう。
 ブラも着けず、ショーツも穿かずにクラスメイトの前に出るなんて、そんな子は私以外に
いないだろう──
 洗面台で手を軽く流す。
 気が滅入る。またこんな格好のままで教室に戻らなければならないのだ。
 私は更衣室へ何をしに行ったのだろう。擦れ違う生徒たちの視線に晒され、先輩男子たち
の下らない猥談に身体を火照らせただけだった。
 私の下着は、彼女らのうちの誰かのバッグに仕舞い込まれているのだろうか。
 だとしたら、誰のバッグだろうか。
 楠井舞香──だろうか。彼女は私と同じ小学校の出身で、その頃から私への嫌がらせを
していたのだ。きっと恨みも深いだろう。
 脇田千穂だろうか。彼女はグループのリーダー格だし、クラスでも発言力がある。彼女を
敵に回す事は、クラス全体を敵に回すに等しい。
 それとも、木嶋深雪だろうか──

311 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:01:59 ID:F49kd+eY]
 いっそ彼女たちに声をかけてみるのも良いかもしれない。
「私の下着を隠したの、あなたたちでしょう?」
 そう言ってしまいたい。
 彼女らはどんな顔をするのだろう。
 きっと──嘲笑われて、逆に辱められるのが落ちだろう。
 私一人ではどうしようもないのだ。
 助けてくれる人など──
──羽山君なら……。
 彼なら、助けてくれるだろうか。
 羽山君の言葉になら、彼女らは素直に従うのだろうか。
──羽山君に頼るのはダメだよね……。
 確かに彼はさっき、金森から助けてくれたが、また助けてくれるという保証は無い。
 私は彼に酷い事をしたのだ。
 さっきはきっと、金森の暴挙を止めようとしただけなのだろう。押し倒されたのが私で
なくても、羽山君なら止めに入っていただろうから──
 蛇口を閉めて水を止める。
 手を拭こうとして、ハンカチが保健室で借りた下着ごと机の中なのを思い出した。
 ぷるぷると手を振って水気を飛ばす。
 手を振るたびに、胸も揺れてしまう。
──なんでこんなおっきいんだろ……。
 この濡れた手で、ブラウスの上から乳首を抓めば、透けてしまうかもしれない。急に降り
出した雨に濡れ、制服がぴったりと張り付いて透けてしまった事があった。その時はブラを
していたからまだ良かったが、今はきっと、鳶色に透けてしまうのだろう──
──またこんな事……。
 頭を二、三度振って溜め息をついた。
 考えても仕方が無いのだ。私はこのまま教室へ戻るしかない。
 そう思って廊下に出ようとした時、外からぺたぺたとだらしない足音が聞こえてきた。
 くたびれたスリッパでも履いているのか──五時間目の授業へ向かう教師だろう。
 人がいるとなると、躊躇してしまう。
 その足音が不意に止まった。
「お〜い、お前そこでなにしてんだぁ?」
 低くて太い間延びした声だった。聞き覚えはあるが名前が思い出せない。
──私の事じゃなさそうだけど……?
 他に誰がいるのだろう。廊下から人の気配は──
「ちょっと、クラスメイトを待ってます」
──今の、声って!?
 すぐそばから聞こえた声は、耳に馴染んだ声だった。
 落ち着いた調子の、よく通る澄んだ声色──顔が脳裏に浮かぶ。
「すぐ教室に戻りますから」
──やっぱり……。
 間違えようが無い。
 羽山君の声だ。
「おぉ? もう授業始まっとるぞぉ」
「はい」
「急いで戻れよぉ。でも、廊下は走るなよぉ〜」
 教師は、羽山君を咎めるでもなく、のんびりした声で言った。
「はい、走らず急ぎます」
「階段は気をつけろぉ。転ぶと痛いぞぉ〜」
「はい、転ばないように気をつけます」
「おう、じゃあなぁ〜」
 ぺたぺたという足音が外を通り過ぎてゆく。
 羽山君が動いた様子は無い
 私はぺたぺたが遠ざかるまで待って、トイレを出た。
 そこにいたのは、やはり羽山君だった。
 羽山君がわずかな微笑を浮かべて私を見た。
「長かったね」
「えっ……」
 妙な想像をされているのではないかと思ってしまう。
 彼がいつからそこにいたのかは判らないが、もし私がトイレに入った時からいたのだと
したら──

312 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:02:48 ID:F49kd+eY]
──聴かれちゃった……?
 そこに触れたときに漏らしてしまった声──
 トイレが長かったという意味ではなく、その声から想像される行為が長かったと──
──そんな……。
 彼は、内心を読ませてくれない笑みを浮かべたまま、私を見ている。
 どういうわけだか、眼が逸らせない。
 恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまうのに、私は彼の瞳から視線を逸らせない。
 彼の微笑みが私の心を惹き止めて離さない──
 くすりと彼が笑った。
「冗談」
「え……?」
「ちょうど俺しかいなくて良かった」
 それは──
「可愛かったよ、声」
「──ッ!」
──やっぱり、聴かれてた……。
 羽山君に聴かれていたのだ。
 触れたときに出てしまった声を。
 そんなにも大きな、廊下にまで聞こえるような声だったのだ。
「わ、私……して、ない……から」
 私は何を言っているのだろう。
 勝手に言葉が出る。
「ちょっと、だけ……ちょっと、触ったら、声が……」
 しなくてもいいのに、言い訳をしてしまう。
「勝手に、出ちゃったの……変な声……」
 私の他には彼しかいないといっても、ここは学校の廊下なのだ。
 そんなところで、私は何を言ってしまっているのだろう。
 自分で自分が解からなくなる。
 ふふっと笑った彼の右手が、すっと持ち上がった。
 首を竦ませた私の頭に、ぽんと乗せられた。
「触っちゃったんだ?」
「ちょっと、だけ……すこしだけ……当たっただけ……」
 頭を撫でられる。
 親に責められている小さな子供のようだ。
「してもいいのに」
「え……えっ?」
 気が付けば、彼の左腕で腰を抱かれてしまっている。
 咄嗟に身を縮ませると、ぐいと抱き寄せられ、彼の肩口に顔を押し付けてしまう。
「胸、柔らかい」
「あっ、や……」
 彼の右手が私の首にふわりと巻きつき、優しく抱き締められる。
 幻ではない。
 彼はまた、私のもとに現れてくれた。
 私は彼を突き放してしまったのに、彼の差し出してくれた手を払い除けてしまったのに、
彼は教室で私を金森から助けてくれた。
 今、どうして彼がここにいたのかは解からないが──
 彼の体温が布越しにはっきりと感じられる。
「こうされるの、嫌?」
 耳元で囁く彼の言葉が、私の心を揺るがせる。
「……嫌じゃ、ない」
「こういう事も?」
 腰に回された彼の手がするすると下がり、スカートの上からお尻に触れた。
──ここ、廊下なのに……。
 ぴくんと震えてしまう。
 小さな丸みを確かめるように、ゆっくりと撫でられる。
 首に回された手が髪を撫で、耳たぶをくすぐられる。
 ぞくぞくと震えて、私もまた、彼の身体に腕を回してしまう。
 私には、彼のようにストレートに大胆に抱く事はできないが──
 おそるおそる腰を抱き、ワイシャツをきゅっと握った。
 いつまでもこうしていたいと思った。

313 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:03:38 ID:F49kd+eY]
「パンツ、まだ穿いてないんだ?」
 スカートの下にショーツの感触が無いのに気づいたのだろう。
 彼はきっと、私が保健室でショーツを借りたと思っていただろう。それなのに今の私は、
相変わらず下着を身に着けていない。
「う……うん」
「借りられなかったの?」
「借りた……けど……」
「けど?」
──恥ずかしい……。
 便器に落としてしまったなんて──
 彼のワイシャツを握る手に力が篭もる。
「わ、私……」
「うん?」
 頭を撫でられる。
 お尻に触れていた手は、腰に戻っている。
 彼の身体が温かい。
「私、せっかく、借りたのに……」
 言いたくない。便器の中に落としてしまったなんて、馬鹿みたいではないか。
「ごめん、なさい……」
「なんで謝るの?」
 彼が私の耳元で苦笑した。
「だって……」
「ノーパンが癖になった?」
「そんなっ──!」
 そんなわけない。癖になるなんて──
 でも、ほんとうにそう言えるのだろうか。
 下着を盗られて以来、ずっと淫らな気持ちに囚われている私は、ほんとうはこの状態を
望んでいるのではないだろうか──
 そんな事は無いはずなのだが、違うのだと言い切れない。
「冗談」
 彼がぎゅっと私を抱き締めた。
 どこまで本気なのか解からない。
 けれど、このぬくもりは本物に違いない──
「パンツ……」
「うん?」
「落としたの……トイレに」
「トイレに?」
「うん……トイレに落としちゃって、穿けなくなって……」
「……そっか」
 髪を撫でられる。
 ほんのりと香る彼の汗の匂いが心地良い。
「ドジだなぁ、夕菜は」
「う、うぅ……」
 くすりと笑う羽山君。
 笑われて恥ずかしいのに、名前で呼ばれて嬉しい。複雑だった。
「これからどうしようか」
「え?」
「教室戻ったら、またみんなに見られちゃうだろ?」
「……」
 自分で解かっていても、改めて言われると、余計に意識してしまう。
 またクラスメイトの視線に耐えなければならない。
 授業中に、よからぬ妄想に耽って身体を熱くしてしまうかもしれない。
 ショーツの無いままで、さっきのように零れるほどに潤ませてしまっては、スカートに
大きな染みを作ってしまいかねない。
 そんな事になったら、席を立つことすらできなくなってしまう。
「見られたい?」
「えっ──」
「見られて、感じちゃうんでしょ?」
──そんなっ、そんな事……。
 彼の手が、スカートを捲ってゆく。

314 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:04:29 ID:F49kd+eY]
 午後の授業が始まり、周りには羽山君と私以外に人の気配はない。
 だが、ここは一階の廊下なのだ。ほぼ東西の方向に延びた校舎の、百メートル近くも
続いているまっすぐな廊下なのだ。
 そんなところでスカートを捲られてしまう。
 スカートの下には、肌を隠すものが何も無いのに──
「は、羽山君……」
「大丈夫、誰も見てない」
「でもっ」
 正面から抱き締められている私には、自分の後ろ側はまったく見えない。彼がそちらへ
と注意を向けているであろう事が解かっていても、不安で身体が震えてしまう。
 彼は、ふふっと笑って手を止めた。
「エッチな気分、続いたままなんだね」
「そんな……」
「あのあと、保健室で何があったの?」
「えっ──」
 羽山君の気持ちを踏み躙り、独り保健室に残った私──
 彼を想って自慰をしてしまった。
 笹野先生に責められ、達してしまった。
 それを説明するなんて──
「夕菜、昼休みになるまで戻ってこなかった」
「……」
「笹野先生に、されてた?」
「──ッ!」
──気づかれてた……?
 いや、違う──
 彼の耳にも、笹野先生の噂は届いているだろう。生徒を喰っている──更衣室の前で
三年の先輩たちが話していた事からも、その噂は事実なのだ。
 もしかしたら、羽山君も彼女と──
「俺もされそうになった事あるよ」
 なった事ある──けど、しなかった、という事なのだろう。
 彼は私を責めた時、その手の行為は知識だけだと言っていた。
「笹野先生の噂、知ってるでしょ?」
「……うん」
「夕菜は、されたの?」
「わ、私は……」
 されてしまった。彼女の指に身体を震わせ、達してしまった。
 でも、それを彼には言いたくない。好きな人を目の前にして、そんな事をされただなんて
とても言えない。
「夕菜──」
 彼の両手が私の肩を掴み、正面から向き合う。
 羽山君のいつもと変わらぬ微笑が、私の眼を捕らえて離さない。
「夕菜は、可愛いなぁ」
「羽山君……」
 見つめられるだけで、くらくらしてしまう。とろけそうなほどの穏やかな視線──
 吸い込まれそうになって、眼を開けていられない。
 刹那、唇が──
「んっ……」
 温かくて柔らかい。
──キス……こんなとこで……。
 ちゅっと音を立てながら、彼の唇が触れては離れ、離れては触れを繰り返す。
 小鳥が木の実を啄ばむように──
 ふらふらとよろめきそうな私を、背中に回された腕が支えてくれる。
「んっ、んぅ……」
 ミントの香りが口に広がる。彼の舌が、私の唇を割って侵入してきた。
「んぅ……ふぁ」
 くちゅ、と小さな音がした。
 彼の舌と、私の舌とが触れ合う。
 肩と腰を抱かれ、逃げる事は叶わない。
 いや──私には逃げる気など無い。
 自ら、彼の舌を求めてしまっていた。

315 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:05:32 ID:F49kd+eY]
 二人の舌が絡み合う。
 彼はまだ私を想っていてくれた。
 あんな風に突っ撥ねてしまった私を、こうやって抱き締めて、深いキスをしてくれる。
 私はなんて愚かだったのだろう。
 彼はこんなにも私を想ってくれていたというのに──
 自分の事ばかり考えて、彼を信じられなかった。今まで彼が助けてくれた事が無いから
といって、保身に走ってしまった自分が情けない。
 私だって──
 他の男の子たちとは違う雰囲気をもつ彼に、一方的に密かな想いを密かに抱いていた
だけだったではないか。気持ちを表に出さずとも、彼に手助けした事など一度も無かった
ではないか。
 いくら彼が優秀で抜きん出ていると言っても、同い年の男の子なのだ。彼にだって、でき
ない事はいくらでもある。
 さらりと受け流してしまうが、彼もからかわれる事があったし、上級生や、たちの悪い
教師から無理難題を吹っかけられる事もあった。
 それを見ていた私は、彼になにかしただろうか──
 なにもしてはいない。
 自分には関わりが無いと、眼を逸らしていたではないか。
 なのに、自分の事を棚に上げて、彼にはそれを求めるなんて。
──私、やっぱり自分勝手だ……。
 頭の中で、くちゅくちゅと響く音が不意に止んだ。
「どうした?」
 唇が離れ、眼を開けると、彼が心配そうに覗き込んでいた。
 頬を伝う感触──
 涙だった。
「夕菜?」
 伝い落ちる雫を、彼の指がそっと拭う。
「羽山君……」
「うん?」
 彼に謝らなければ──
「保健室で、私……ごめんなさい」
「夕菜──」
「私、羽山君に助けてもらって……なのに、私……」
 眼を逸らしてしまいたい。
 でも逸らしてはいけない。
 彼の眼を真っ直ぐに見ながら言わなければ、嘘になってしまうような気がした。
「ごめんなさい、羽山君。私……」
 彼は黙って私の眼を見つめ返している。口元に、ほんのわずかな笑みを湛えて。
「私、自分が可愛くて、羽山君を、傷つけた」
「……」
「だから……ごめんなさい」
 彼が眼を伏せる。
 ゆっくりと瞼が閉じられ、少しだけ首を傾げ、眼を開いた。
「俺、すごくショックだったな」
「──ッ!」
 身体中の血液が、一瞬にして凍りついたようだった。
 彼の腰にまわしていた腕が、ずるずると落ちてゆく。
「夕菜は俺の事、好きなんじゃないかなって思ってた」
 抑揚の無い声だった。
 私は顔を伏せた。
 彼の言葉を正面から受ける事なんてできなかった。
「階段であんな事したのに、本気で抵抗されなかったし……いや、それ以前から、夕菜が
俺の事を好きなんじゃないかって思ってた」
 淡々と続ける彼。
 ここから逃げ出したい。
 けれど、脚が竦んで動けない。立っているだけでやっとだった。
「保健室で胸まで見せてくれた時、やっぱりそうだったんだって思った」
 聞きたくない──
「なのに、あんな事言われて──」
 彼の言葉をこれ以上聞いたら、私は──

316 名前:夕菜 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:06:24 ID:F49kd+eY]
「……ごめ……なさ……」
 俯いたまま、だらりと下げた両手を握り締めて言った。
 かすれて、声にならなかった。
「ごめんなさい……」
 もう一度言った。
「夕菜──」
 彼の声が、耳元で──
 私は、抱き締められていた。
「俺の話、まだ途中だってば」
「羽山君……?」
 声色が、変わった。
「ここからがいいところなんだからさ」
 凍りついた私の身体を優しく解かしてくれるような、冗談めかした声音だった。
「あんな事言われてさ、俺、ショックだったんだよ」
 彼の手に、髪を撫でられる。
「ああ、俺は失恋したのかな、って」
 口元に浮かんだ笑みは──自嘲、だろうか。
「それで、気づいた」
 髪を撫でていた指が、すっと頬に触れた。
「──本気だったんだな、俺、ってね」
 羽山君は、私を──
 本気だったと言った彼の言葉は、震えているように思えた。
「俺、昔は泣き虫だったんだよ。だから──」
──羽山君が、泣き虫……?
 今の彼からは想像ができない。
 けれど、ならば、だとしたら──
「あの時、俺ほんとは、泣きそうになっちゃってね」
 振られて泣くなんて、かっこ悪いだろ? と彼は笑った。
 あの時彼は、泣きそうな自分を見られるのが嫌で、背を向けたという事なのか──
「色々と鍛えられて……もう泣く事なんて無いと思ってたのになぁ」
 独り言のように呟く。
 濡れた頬を撫でる指も、私を抱き締めている身体も、わずかに震えているようだった。
「教室まで独りで戻る間……正直言って、寂しかったな」
 ほんとに泣きそうだったよ、と続けた羽山君の指が、私の涙の痕を拭う。
 ならば──
──同じなんだ……。
 私も──寂しかった。
 自分の言葉に悔やみ、やりようのない気持ちを、自ら慰めて誤魔化した。
「まぁ、当たり前だよね」
 彼の身体が離れる。
 両手で頬を挟まれ、上を向かされた。羽山君の、照れたような笑みがそこにあった。
「あんな事されて、好きなんて言われても、信じられないよな。夕菜は謝らなくていい」
 彼ははにかんだように少しだけ眼を逸らした。
 手が離れ、彼が背を向ける。
 背を向けたまま、天を仰ぎ──
「でもさ、俺って諦めが悪いんだ」
 どういう意味かと思う間も無く、彼が振り向いた。
「何度でも言うよ」
 透き通った暗褐色の瞳に、真っ直ぐに見つめられる。
「俺は、夕菜の事が好きだ」
 はっきりとした、曇りの無い言葉だった。
 私は遠回りをしてしまっていたのだ。
 今なら確信できる──彼はこんなにも、私のことを想ってくれていたのだ。
「夕菜、好きだよ」
「羽山君……」
 もう迷う事などない。
 思うままを口にしよう。
 私は素直に、その言葉を紡ぐ──
「私、羽山君の事が……好き」
 二人の唇が、重なり合った。

317 名前:夕菜の中の人 mailto:sage [2006/11/07(火) 13:12:34 ID:F49kd+eY]
今回は以上です。
どうやらエロい事ばかり考えていて数も数えられなくなってしまったようです。
8レスでした(´・ω・`)
夕菜はまだパンツ穿いてないので、これでは終わりませんw

>>307
それはそれでステキなシチュエーションですなぁ〜
金森は書いていて楽しいキャラなので、まだ出番はありますでございますですわ♪

318 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/07(火) 15:55:31 ID:L0F6WXU/]
いいよいいよー
次もまってるよー

319 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/07(火) 16:41:16 ID:kQtn6Lct]
>>317
羽山か金森のちんぽをチョンパ汁



320 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/07(火) 18:26:15 ID:FzprZ9lN]
>>317
GODJOB
また続きお願いします
夕菜可愛すぎ
幸せになってもらあたいな

321 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/07(火) 19:11:32 ID:s9y46ifh]
>>320
興奮しすぎて手元が狂ったか

>>317
ネ申

322 名前:佐奈 mailto:sage [2006/11/07(火) 20:30:30 ID:g3Rm1Nvh]
私は中3です。3月10日、卒業式でした。
そして、卒業式が終わっていえに帰って、友達と遊びに行っていました。
そしたら!!彼氏に見つかって(?)彼氏の家に急遽行く事になりました。
そして行き成り彼氏は私の胸を触り始めて、ベッドにたおれました。
そしたら制服のスカートをめくり上げて、パンツの中に手を入れて、
チンコの中に指を入れて・・・「クチュクチュクチュ」って。わざといやらしい音を立てて・・・。
そして彼氏はこういいました。「服脱いで」と。
私はビックリしたので「え?」と聞き返しました。私はもちろんエッチはやったことはあります。その彼氏と。ほかの人ともやった事はありますが・・・(藁
そして、彼氏は「オレ、脱いでる所とか写メとるの好きだから」っていいました。
私は納得して、自分でぬぎはじめました。
そして彼氏は私の体で遊び始めました。チンコに指を入れてクチュクチュいやらしい音を出したり、胸をもみもみしたり、なめたり。
そして彼氏は写メもとりまくってました。私のチンコの穴。胸。全体など。
そして彼氏は我慢できなくなったらしく、こういいました。
「オレのズボン脱がせて」と。私は喜んで脱がしました。
ズボンのチャックを開けて、ズボンを下ろして、ガラパンを下ろして。
そしたら彼氏のもうすでに大きくなっているあそこが出てきました。
そして私は彼氏をベッドに寝かし、私はうえにのぼって彼氏のあそこと私のチンコを押さえつけるようにしながら写メをとりました。
とても気持ちよかったです。
この写メを見たい人はこのスレを8箇所に張ってください。
そしたら[               ]←ここにアドレスが出てきます。
それをクリックすると、彼がとった写メすべてのってます。
私がとった写メも、動画も載せてます。
動画はわかりにくいようにしています。
「☆」をクリックすると動画がみれます。
このスレを1箇所にも張らなかった人は、不幸がおこります。
大好きな人が一年以上学校に来なかったり。
嫌いな人があなたの席の隣になったり。
親戚が亡くなったり



323 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/08(水) 00:20:30 ID:jQITqIOD]
突っ込むばかりがエロ要素じゃないってことだよ
素晴らしいよ神

324 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/08(水) 01:39:56 ID:Q0JkT0HQ]
憑き物が落ちたような気分だ。
羽 山君とお幸せに。


で、この後さらにどんな事態が待ち受けているのだろう・・・

325 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/08(水) 02:06:00 ID:7LW3fNPr]
よかった…
いろんな意味でよかった!

326 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/11(土) 13:44:02 ID:zZpfPxGO]
エロ要素少なめでもこれスゲェ好きなんだが

327 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/14(火) 10:14:48 ID:wqt9dt/C]
営業で来る女の子なんかに

「ノーパンで来たら契約する」
なんて言ったりしたツワモノ
いませんか?

328 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/14(火) 11:57:26 ID:Yrh3SP9/]
タイーホされるお

329 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/14(火) 12:45:33 ID:BQQaHajp]
>>327
妄想の世界ではいいかもしれない
現実には危険
相手が怖い女性団体とかの団員だったらヤバいことになるよ

集団が会社へやってきて実名で抗議活動
生きていけなくなります



330 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/14(火) 13:10:54 ID:azR1xV8O]
このスレから逮捕者がでたら
記念カキコとか来るのかなあ

331 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/14(火) 13:13:57 ID:azR1xV8O]
tokyo.cool.ne.jp/myuyan/satomi52.html
コウシン キテタ

332 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/16(木) 07:59:30 ID:EQz+4+dT]
派遣、アルバイト女性を狙う テレビ業界の悪質セクハラ体質
news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2723387/detail?rd

アナウンサーもの おながい

333 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/16(木) 15:12:05 ID:i4UidZjW]
ノーパン部活少女
ノーパン制服美少女

334 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/16(木) 20:25:43 ID:/p/wwGQ5]
いぬかみっ!でのノーパンねたがすばらしかった!舞ーHIMEといい深夜放送アニメは要チェックだぜ!!

335 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/16(木) 20:36:53 ID:0K1r0Koe]
>>334
何話?

336 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/16(木) 23:10:14 ID:ZJMgNIhK]
20話 白布に想いをっ!

337 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/17(金) 16:18:19 ID:mGnKoHtf]
>>336
素晴らしい

338 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/17(金) 16:27:12 ID:lQ8hqrJ2]
もう一つの方は
 舞ーHIME 第四話「風のイ・タ・ズ・ラ」
であってる?

339 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/17(金) 21:44:37 ID:lASi/vB+]
>>338
ご明察。あれこそはノーパン羞恥の極みだった。



340 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/18(土) 09:03:21 ID:Bz2ODfqQ]
玖我なつきはいいな!

341 名前:名無しさん@ピンキー [2006/11/18(土) 09:35:15 ID:yClBPmT3]
この変態どもめっ!!






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