- 6 名前:/名無しさん[1-30].jpg [2006/11/08(水) 07:51:40 ID:Zdj6up600]
- みぞれでも降りそうな暗い空。
木枯しの吹くこんなやりきれない冬の一日を一人きりで過ごさずにすむというのは幸せなことだ。 僕のそばには君がいる。 川が流れている。ゆったりとした静かな流れだ。 その向こうには灰色の都会の佇まい。川辺の公園には人影ひとつ見えない。 今日は鳩たちはどこかへ行ってしまったらしい。 どうしてこんなに寂しいんだろう、どうしてこんなに寒いんだろう。 君と肩を寄せ合い、お互いの肌のぬくもりで温めあったとしても、僕のこの寂しさは癒せそうにない。 君が好きだ! でも二人でなぐさめあうだけでは新しい物語は始まらない。 その事がいつか君にもわかるはずだ。 僕は、行かなければならない。
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