- 438 名前:Nanashi_et_al. [2022/05/11(水) 12:43:42.46 .net]
- 鳥が視覚的に磁場を見ている仕組み、量研機構などがその一端を解明
量子科学技術研究開発機構(量研機構)は、ハトの網膜細胞内に存在するタンパク質「ISCA1」が、磁場の強度に応じて長さの異なる柱状になる性質を持つこと、その柱状のISCA1が網膜細胞内の別の磁場感知タンパク質「CRY」と結合し整列することで、磁場情報を方位の情報などに変換していることを明らかにしたと発表した。 同成果は、量研機構 量子生命・医学部門 量子生命科学研究所 タンパク質機能解析研究チームの新井栄揮上席研究員、同・清水瑠美主任技術員、同・安達基泰チームリーダー、群馬大学大学院 理工学府の平井光博名誉教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、タンパク質学会が刊行するタンパク質の関連分野全般を扱う主力学術誌「Protein Science」にオンライン掲載された。 これまでの研究から、“磁覚”に重要な役割を担っていると考えられてきたのが、カワラバトの網膜細胞内に存在して光を受け機能を発揮し、視覚に影響を与えるISCA1とCRYのタンパク質複合体の形成だという。ただし、その複合体の性質はよくわかっていなかったともする。
|
|